★東京金の月足では60ヵ月SMA(5年SMA:赤線)がサポートラインとして意識されている。2008年10月の大幅下落の際や2013年6月の大幅下落の際にも、この60ヵ月SMAがサポートラインとなり下げ止まり、その後反発する展開となった。
ただ、2015年後半からは60ヵ月SMAを下回るケースが増えているが、大きくかい離する展開にはなっていない。
2013年4月高値5,078円を起点として2015年1月の高値4,958円を結んだトレンドライン(R1)と2013年6月安値を起点として2016年1月安値4,046円を結んだトレンドライン(S1)の間で三角持ち合いの様相となっていた。しかし、2019年6月にR1を上抜けしたことから、三角持ち合い上放れとなり、上昇基調を強めている。
また、フィボナッチ級数を使ったMACD(パラメータ:38、62、9)では、緩やかに上昇・下落する動きになっている。現在は、MACDがシグナルを上抜け緩やかに上昇基調となっている。
まとめると、長期トレンドでは三角持ち合い上放れから緩やかな上昇基調を継続している。そのため、日足や週足を見ながら押し目買い戦略となる。一方、金の上昇基調が終了して、下落基調となった場合は60ヵ月SMAが再び下値目処として意識されるので、覚えておくと良さそうだ。
★1月14日以降の東京金60分足では、NY市場がキング牧師の誕生日で休場だったということもあり、24時間SMA(緑線)に支えられて動意を欠く小動きの展開となった。ただ、各SMAは緩やかに上昇していることや、雲の上方に位置していることから上昇基調は継続している。
価格帯別出来高では、もみ合い小動きの相場展開の中、徐々に出来高が膨らんでおり、高値圏でも買いが入っていることを示している。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜け緩やかに低下傾向にある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dが横ばいとなっており、トレンドレスの状態となっている。
東京金の日足では、5日SMAの5,503円の上方に位置している。また、5日SMAと10日SMAが上向きとなっており、短期的な上昇基調は継続している。ただ、戻り基調が継続しているものの、1月8日の高値5,574円が上値節目として意識されじり高の展開が続いている。米国市場が休場だったことから、為替市場でもこう着相場が続き110円台前半で推移した。為替市場が円安方向で安定していることから、東京金の下支えとなっている。
注目点は、上値では1月8日高値を上抜けできるかであり、下値では5日SMAを維持できるかである。
★欧州市場朝方の取引では、日経先物が50円安に反落となる中、110.12円前後にドルが小幅反落した。なお、欧州株は前週末比高安まちまちで取引を開始した。欧州序盤は日経先物やNYダウ先物が軟調に推移したが、全般的にドルが底堅さを維持する中、下押しも限定されドルは小動きを継続した。米国が『キング牧師誕生日』祝日で休場となるほか、欧州関連の主要経済指標の発表もなかったことから、手掛かり材料難で全体的に小動きとなった。そして、NY勢不在でこの後の動意が期待できず、110円台前半でこう着した。
米国市場が休場となっていることもあり、大きな動きにならず上値の重い展開となった。手掛かり材料が乏しく、市場参加者が少ない中、110円前半でこう着相場が続いた。
★欧米主要経済指標
主要経済指標の発表なし
★欧米市場のポイント
・ドル/円は110.09-20円のレンジ相場
・IMFが世界経済の成長率予想を下方修正したが相場の反応は限定的
・IMFが南アフリカの成長率見通しを下方修正したことでランド売り
・英国の利下げ観測が強まっておりポンドが売られやすい展開
・米国市場はキング牧師誕生日の祝日で休場だったことから商い低調
・米仏首脳は年末まで関税『休戦』で合意との報道を好感してユーロ買い
★メキシコペソ/円の日足で、100日SMA(赤線)、200日SMA(青線)、260日SMA(緑線)を使用して分析する。
直ぐに分かるのが、100日SMAが上値抵抗・下値支持していることである。その100日SMAを上抜けていることから、上昇基調が続いていると言える。
また、100日SMAが緩やかに上向きとなり、200日SMAや260日SMAをゴールデンクロスする寸前まで上昇してきている。
そのため、メキシコペソ高・円安が継続する可能性が高い。
一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:96.10、Slow%D:94.79とかなり買われ過ぎ過熱感が出ている。しかし、明確なトレンドが発生していることから、高水準に張り付くダマシとなる可能性もある。
100日SMAが今後200日SMAや260日SMAとゴールデンクロスするようなら、上昇基調が継続する可能性が高まる。また、1月6日から8日にかけて260日MSAが下値支持線として意識され反転したことから、下落調整場面では各SMAが下値支持として意識される。100日SMAを下回るまでは、上下に振れながらも上昇トレンド自体は継続する可能性がある。
★東京ゴムRSS3の日足では、2019年3月4日高値209.5円や同年6月7日高値207.9円近辺まで到達した後は、上値の重い展開となってきた。
一目均衡表の日足では、相場の方向性を示す基準線(青線)が横ばいとなってきていることで、一旦は上昇の勢いが鈍化してきている。ただ、転換線9日(赤線)は上向きを維持していることから、もみ合う展開ながらも短期的には上昇基調が継続している。一方、中期的トレンドを示す先行スパン2の当日線(茶線)は上向きとなっている。先行スパン2は52期間の中心値であり、上向きが継続していることは、中期的に上昇基調が継続していることになる。
まとめると、昨年の高値まで上昇したことから、利益確定売りがで上値の重い展開となっている。ただ、ロウソク足の上方に位置していることや、転換線が上向きを維持していることから、上昇基調は継続している。しかし、基準線が横ばいとなり、上昇の方向性が弱まっていることから、投資判断は『様子見』となる。現段階では上値の重さが意識されているものの、下落転換とみるには時期尚早である。
3月4日の高値を上回るようならば2018年1月16日高値216.3円を目指す展開となりやすい。一方で、昨年の高値圏までが上昇の限界となり、転換線下抜けるようなら下落転換した可能性が高まる。しかし、2019年12月23日には基準線がサポートラインとして意識され反転したことから、基準線近辺では同様の動きになりやすいので、注意が必要なる。
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