FITS エコノミックレポート

エンベロープから日経225の下値を探る!

2020/01/30/16:51:45

 

★エンベロープは、移動平均線から上下に一定にかい離させたラインのことで、価格が移動平均線から同の程度離れているかを見るために用いる。一般的には、エンベロープの上限・下限をトレンドの反転のポイントとして売買サインとして使用したり、サポートラインやレジスタンスラインの目安として用いる。

日経225の場合は、25日単純移動平均線(SMA:茶線)を用いると、上限は約5%のかい離が天井となりやすく、下限では約5%下限となることもあるが、大相場では約10%が底値となることが多い。

上昇する際は緩やかに天井を付けることが多いため、上限5%を確認する余裕がある。しかし、下落の際は急速に下落するためストップロスがストップロスを巻き込み必要以上に下落する。そのため、上昇時よりも下落時の方が25日SMAよりかい離しやすい。

 

本日終値時では、マイナス3%の22,996円を若干下回り終了した。そのため、マイナス5%の22,522円が次の下値目処となりやすい。さらにリスク回避の動きが強まるようなら、マイナス10%の21,337円が下値目処となりやすい。

この下値目安は25日SMAが日々動くことから、計算値が変化するので注意する必要がある。

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日経225は明確に75日SMAを下抜け!

2020/01/30/12:42:03

 

★日経225の日足では、サポートラインとして意識されていた75日SMA(緑線)の23,291円を明確に下抜けする展開となった。そのため、下値模索の動きになりやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも、%DがSlow%Dを下抜け両線ともかい離幅を広げながら下向きとなっていることから下落バイアスが強いことを示している。

下値目処としては、ダブルトップのネックラインとなる1月8日安値22,951円となる。ここを下抜けるとストップロスの動きが強まる可能性がある。しかし、100日SAM(黒線)の22,855円がサポートして意識される。

100日SMAも下抜けするようならば明確な下落基調となり、200日SMA(紫線)の22,076円260日SMA(茶線)の21,827円が視界に入ってくる。

どちらにせよ、現在は下落基調が明確に継続しており、反転を示すシグナルは出ていない状態である。そのため、下げ止まりのシグナルが出るまでは順張りの売りとなる。

現段階では下げの勢いが強いことから、逆張りの買いはリスクが高いと思われる。

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イールドスプレッドで1月30日の米国株市場を先取り!

2020/01/30/11:35:18

 

★NY株式市場では、三指数はまちまちの動きだったが、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。株価の下げ止まりや上値追いとなるには米長期金利の低下が重要ポイントとなる。また、新型コロナウイルスの感染者拡大が続いており、ネガティブな報道には十分注意する必要がある。ウイルスのワクチン完成や感染者が縮小するような動きになるまでは、リスク回避の動きが継続しやすい。

 

NYダウは、5日SMAの28,829ドルと25日SMAの28,828ドルがレジスタンスとして意識され上抜け出来なかった。5日SMAが下向きとなっており、10日SMAとデッドクロスし両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落基調が継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も、買われ過ぎ過熱感から%DがSlow%Dを下抜け、両線とも下向きとなっていることで下向きバイアスが強いことを示している。さらに、欧米貿易協議の行方と米企業決算結果やコロナウイルスの感染拡大報道などで上下に振れやすくなっている。米国株には、下落調整色が強まっているので警戒する必要がある。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.217%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

               20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・1月28日:▲3.280%⇒1月29日予想▲3.357%

 

1月29日のNYダウがわずかに上昇した一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.217%から▲0.860%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井となった▲3.069%まで▲0.288%に接近した。19年4月25日の天井となった3.048%まで▲0.309%に縮小した。20年1月17日の天井となった▲3.018%まで▲0.339%まで接近した。米長期金利が大幅低下した一方でNYダウはわずかな上昇だったことで、イールドスプレッドは拡大し徐々に割高感も緩和してきた。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。予想を上回る決算や見通しを発表したアップルが買われたほか、『737MAX』墜落事故に伴うコストが予想よりも少なくなるとの見方が出ているボーイングが買われ、指数を押し上げた。NYダウは一時220ドル超上昇する場面があった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)後は急速に上げ幅を縮める展開になった。FOMC声明やFRB議長会見が『新味に乏しかった』との見方から売りが優勢となった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.560%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

                20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・1月28日:▲3.253%⇒1月29日予想▲3.338%

 

S&P500がわずかに下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.560%から▲0.222%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.607%に接近した。19年4月25日の天井となった2.966%まで▲0.372%に接近した。20年1月17日の天井となった2.990%まで▲0.348%に接近した。S&P500のイールドスプレッドは3.3%台まで回復しており、過度な過熱感は緩和しているが割安感は出ていない。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.214%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・1月28日:▲1.989%⇒1月29日予想▲2.066%

 

NASDAQがわずかに上昇したものの、米長期金利が大幅に低下したことからイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.214%から▲0.148%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.868%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.598%に接近した。イールドスプレッドは2.0%台となっていることから、割高感は払しょくされているものの、S&P500同様に割安感はない。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。また、中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与え、NASDAQの上値も抑えられる。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数ともまちまちの動きだったが、米長期金利が大幅低下したことで三指数ともに拡大した。新型コロナウイルスの感染急速に拡大していることから、リスク回避の債券買いになりやすく米長期金利が低下しやすい。そのため、今後リスク回避の株価下落と米長期金利が低下するようなら、イールドスプレッドはより拡大しやすく米国株の割高感が払しょくされる。ただ、三指数とも割安感が出るには至っておらず、下落の余地は残っている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では雲の上限がレジスタンス!

2020/01/30/08:49:51

 

★1月23日以降の東京金60分足では、5,485円が底値となり戻り基調が継続した。戻り基調では、雲の下限がレジスタンスとして意識され上値が重くなった。雲の下限は時間をかけながら上抜けしたものの、雲の上限で再び上値が重くなる展開となっている。お昼前に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので注視する必要がある。

 

NY金先物市場は1562.10∸1577.70ドルのレンジ相場となった。日欧米の株価が上昇と、新型肺炎を懸念したリスク回避をいったん緩めた昨日来の地合いが継続した。安全資産とされる金を買う動きは緩慢だった。ただ、金市場を含めた投資資金の流れに影響を及ぼすイベント・米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に強い方向感は出ず調整の買い戻しが入り、小幅に上昇して引けた。新型のコロナウイルスによる肺炎患者は増加しており、死者も増えていることから、安全逃避的な金買い意欲は残っている。

 

価格帯別出来高では、上下に出来高が多い価格帯があり、出来高の少ない価格帯に位置していることから、大きく上下に振れやすいので注意が必要となる。上値の出来高の多い価格帯では、買い方らの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重い展開となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方からシグナルとゴールデンクロスして上昇基調となっている。ゼロラインを上抜けしてきたことから、上昇基調が継続しやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ警戒感はあるものの、明確な上昇トレンドが継続していることから高水準で推移しやすいので、過熱感だけで売るのは注意が必要である。そのため、MACDの動きがポイントとなる。

 

東京金の日足では、高値圏でのもみ合い相場が続いている。5日SMAの5,513円や10日SMAの5,509円を上抜けしていることから短期的に上昇基調は継続している。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では上値を切り下げる展開となっていることから、下落基調の前兆となるか注意が必要となる。NY金は、米長期金利の低下や新型コロナウイルスの感染者増加など安全資産としての買いが根強くあることから、底堅い展開が予想される。為替市場では、リスク回避の円買いは抑制されており、109円を挟んだ展開が続いており、東京金の下支えとなる。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持出来るかにある。下抜けした場合は、25日SMAの5,426円が下値目処として意識される。

 

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米金融政策据え置きでもドル売りで反応!

2020/01/30/07:45:21

 

★欧州市場朝方の取引では、週初からのドル高の流れが持続、ドル指数は98.08と2ヵ月ぶり高値圏で推移した。なお、欧州株は概ね軟調に取引を開始した。欧州株が前日比小幅高水準に持ち直し、日経先物も20円安で下げ渋る中、109.10円前後にドルが小幅持ち直した。新型肺炎の拡大懸念が持続する中、リスク回避のドル高・円高圧力が強まった。米長期金利の低下が一服したことを受け、ドルの買い戻しが入った。ただ、FOMCの結果発表を控えていることもあり、徐々に動意は鈍くなった。

 

12月米住宅販売保留指数が予想を下回ったことや、米長期金利が1.60%台まで低下すると上値が重くなった。トランプ大統領のUSMCAの正式署名待ちでNYダウが上げ幅拡大でドル買いが強まった。FOMCでは政策金利は据え置きとなったものの、声明内容やFRB議長の会見内容がハト派との判断によりドル売りが強まった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・12月マネーサプライM3:前年比+5.0%(予想:+5.5%、11月:+5.6%)

 

・米・12月卸売在庫速報値:前月比‐0.1%(予想:+0.1%、11月:+0.1%←-0.1%)
・米・12月小売在庫:前月比+0%(予想:+0.1%、11月:-0.8%←-0.7%)
・米・12月前渡商品貿易収支:-683億ドル(予想-650億ドル、11月-630億ドル←-632億ドル)
・米・12月中古住宅販売成約指数:前月比‐4.9%(予想:+0.5%、11月:+1.2%)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は108.93-109.25円のレンジ相場

・世界保健機関(WHO)は緊急委員会を開催すると発表

・米アップルの決算を好感し米国株が上昇

・低調な米住宅指標を手掛かりにドル売り

・FOMC声明やFRB議長の会見後に米長期金利が低下してドル売り

・VIX指数は16.28から16.39へ上昇

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