FITS エコノミックレポート

東京金は何時上下に放れても不思議ではない状態!

2020/02/06/13:03:50

 

★東京金のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3)日足では、バンド幅が縮小するスクイーズ状態となっており、何時上下どちらかに大きく振れても不思議ではない。2月4日に一目均衡表の雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすかったが、わずかに上値を切り下げる程度の動きとなった。

ただ、21日SMA(黒線)がレジスタンスとして意識され上値が重くなってきている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、年初の高値圏から上値・下値を切り下げる展開となっており、%DとSlow%Dが下向きでかい離幅を広げてきているので、下押しバイアスが強まっている。

まとめると、バンド幅が縮小するスクイーズしていることから、近い将来上下どちらかに大きく振れやすい状況となっている。重要なのは、上放れするのか下放れするのかであるが、21日SMAを下抜けしており、ストキャスティクス・スローではも下落基調となっていることから、現状では大きく下放れする可能性が高い。

スクイーズ後の放れでは、トレンドを形成しやすいことから放れてから順張りで追随しても間に合うので、放れ待ちスタンスでみていきたい。

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イールドスプレッドで2月6日の米国株市場を先取り!

2020/02/06/10:47:51

 

★NY株式市場では、三指数が大幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに連日縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。新型コロナウイルスの治療薬開発で前進との報道と良好な米経済指標の結果を受けリスク選好の動きが強まった。

 

NYダウは、大幅上昇したことでレジスタンスとして意識されていた25日SMAの28,860ドルを一気に上抜けした。そのため、再び上昇基調が強まる可能性が高まってきた。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜けしてきており、明確な戻り基調となってきた。ただ、株価上昇と米長期金利の上昇により、以前ほどは割安感はなくなっている。米長期金利の上昇基調が強まると、イールドスプレッドが縮小しやすく株価に割高感が生じる。

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.292%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

               20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月4日:▲3.420%⇒2月5日:予想▲3.292%

 

2月4日のNYダウが大幅上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.292%から▲0.834%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井となった▲3.069%まで▲0.389%に接近した。19年4月25日の天井となった3.048%まで▲0.410%に縮小した。20年1月17日の天井となった▲3.018%まで▲0.440%まで接近した。NYダウは急速に戻り基調となっている一方で、米長期金利も急上昇してきていることから、割安感は払しょくされてきている。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。新型コロナウイルスの治療薬開発で前進との報を好感した買いが入ったほか、良好な米経済指標を手掛かりに買いが進み一時500ドル超上げた。中国売上高が大きい3Mやキャタピラーの上昇が目立ったほか、原油高を背景にシェブロンなどが買われた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.665%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

                20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・2月4日:▲3.463%⇒2月5日予想▲3.361%

 

S&P500が大幅上昇したうえ、米長期金利も大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.665%から▲0.304%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.630%に接近した。19年4月25日の天井となった▲2.966%まで▲0.395%に接近した。20年1月17日の天井となった2.990%まで▲0.371%に接近した。

 

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.324%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・2月4日:▲2.209%⇒2月5日予想▲2.148%

 

NASDAQが大幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことからイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.324%から▲0.176%と平均値より縮小した。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.950%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.680%に接近した。イールドスプレッドは2.1%台となっていることから、割高感はまだないものの、割安感は払しょくされてきている。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。また、中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。一方で、新型コロナウイルスの治療薬開発で前進との報道もあり、先行きに明るさも見られる。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与え、NASDAQの上値も抑えられる。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数とも上昇したことや、米長期金利が大幅上昇したことで三指数ともに前日比で縮小した。新型コロナウイルスの感染急速に拡大しているものの、治療薬開発で前進との報道でリスク選好と動きとなった。また、引き続き中国の景気対策を受けて中国や世界の景気が下支えされるとの期待感によるリスク選好の動きが続いた。リスク選好の動きから米長期金利も再び上昇してきた。そのため、イールドスプレッドも縮小傾向にあり、割安感は払しょくされてきている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では引けにかけ上値の重い展開!

2020/02/06/08:41:02

 

★1月30日以降の東京金60分足では、戻り基調が続いたものの72時間SMA(青線)雲の上限がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となった。ただ、下値を切り上げるダブルボトムネックラインとなる5,488円を上抜けしていることで、上向きバイアスが強まる可能性もある。しかし、寄り付き後にネックラインを下抜けするようなら、下押しバイアスが強まる可能性もある。

 

NY金先物市場は1551.10-1566.20のレンジ相場となった。新型肺炎のワクチン開発に大きな進展との報道や、米経済指標が好結果だったことで、株式市場が上昇しリスク選好に市場は傾いた。安全資産とされる金先物価格は一時弱含んだものの、昨日の大幅下落を含め3日続落していたこともあり利食いの買いも入り、4日ぶりに小幅に反発して引けた。

 

価格帯別出来高では、上値の出来高の多い価格帯があることから、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となる。ただ下値でも短期的に出来高が膨らんでいることから、下値では押し目買いも入ってきている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜け上向きを維持していることから、戻り基調が続いている。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、短期的に買われ過ぎの過熱感が出ている。ただ、トレンド発生時は、高水準に張り付くダマシが発生しやすい。そのため、MACDの動きに注意。

 

東京金の日足では、上値を5日SMAの5,500円と10日SMA5,507円が抑えている一方で、下値を25日SMAの5,479円が支えており値幅の小さい展開となっている。寄り付き後に上抜けするのか、下抜けするのかが注目点となる。NY金はリスク選好の中で、利食い買い戻しの展開となったが、株高・金利上昇局面では上値の重い展開が予想される。為替市場では、リスク選好の円売り・ドル買いから109円台後半まで円安が進行したことで、東京金の下支えとなっている。ただ、110円台では本邦輸出勢のドル売りもあり上値の重い展開となる。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク選好の動き強まり円売り優勢!

2020/02/06/07:32:40

 

★欧州市場朝方の取引では、NYダウ先物と米長期金利が反落となる中、ドル/円・クロス円が下押した。なお、欧州株は軟調に取引を開始した。一部報道で、中国の大学が新型コロナウイルスに有効な治療薬を発見したなどと伝わる中、株価が急騰するに連れてドル買いが優勢となった。世界的な株高に連れ、米長期金利が再上昇となったことにドルが下支えられた。リスク選好的な円売りが主要通貨を押し上げたが、その後は様子見ムードが広がった。

 

その後は、報道に対する期待感が後退し、売りに押されたものの、一巡後は株高を支えにしたドル買いが再び入るなど下値は堅かった。米国の1月ADP雇用統計の上振れを受けて小幅高となった。また、1月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことでドルの支援材料となった。しかし、米国株の上げ幅が縮小すると、ドル/円も株価に連れて弱含む場面があった。引けにかけては、米国株の上昇などを背景に、日中高値圏での推移でもみ合う展開となった。トランプ大統領の弾劾裁判では、無罪評決が下されたものの、無罪は確実な情勢だっただけに相場の反応は限定的となった。

 

★欧米主要経済指標

・英・1月サービス業PMI改定値:53.9(予想:52.9、速報値:52.9)
・英・1月総合PMI改定値:53.3(予想:52.4、速報値:52.4)
・独・1月サービス業PMI改定値:54.2(予想:54.2、速報値:54.2)
・独・1月総合PMI改定値:51.2(予想:51.1、速報値:51.1)
・ユーロ圏・1月サービス業PMI改定値:52.5(予想:52.2、速報値:52.2)
・ユーロ圏・1月総合PMI改定値:51.3(予想:50.9、速報値:50.9)
・ユーロ圏・12月小売売上高:前月比-1.6%(予想:-1.1%、11月:+0.8%←+1.0%)

 

・米・1月ADP雇用統計:前月比+29.1万人(予想:+15.7万人、12月:+19.9万人←+20.2万人)
・米・12月貿易収支:‐489億ドル(予想:-482億ドル、11月:-437億ドル←-431億ドル)
・米・1月サービス業PMI改定値:53.4(予想:53.2、速報値:53.2)
・米・1月総合PMI速報値:53.3(速報値:53.1)
・米・1月ISM非製造業景況指数:55.5(予想:55.1、12月:54.9←55.0)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は109.27∸84円のレンジ相場

・新型コロナウイルスに有効な治療薬を発見したとの報道

・1月英サービス部門PMI改定値は予想上回る

・1月ADP雇用統計と1月米ISM非製造業指数は予想を上回る

・リスク選好の動きからNYダウは一時500ドル超上昇

・VIX指数は16.05から15.15へ低下

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東京白金の下値目処は75日SMAと100日SMA近辺か!

2020/02/05/12:19:03

 

★東京白金の日足では、5日SMA(赤線)がレジスタンスとなり下落基調が続いていた。しかし、本日一旦5日SMAを上抜けしたものの、下向きの10日SMA(黄線)の3,449円25日SMA(青線)の3,455円がレジスタンスとして意識され押し戻される展開となっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:16.50、Slow%D:20.62とやや売られ過ぎ過熱感が出てきているものの、両線とも下向きとなっていることから下押しバイアスが継続している。しかし、過熱感が出てきていることから反転のタイミングを探る段階となっている。

過去の経験則から分析すると、75日SMA(緑線)100日SMA(黒線)がサポートとなることが多く、今回も下押しした際にサポートラインとして意識される。

現在75日SMAは3,277円、100日SAMは3,255円近辺が下値目処となる可能性があるので注視する必要がある。

 

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