FITS エコノミックレポート

日経225は5日SMAに支えられ上昇基調は維持!

2020/02/12/15:39:36

 

★日経225の日足では、5日SMA(赤線)10日SMA(黄線)75日SMA(緑線)25日SMA(青線)を次々に上抜ける短期的な上昇基調が続いている。また、10日SMAも上向きとなってきていることで、戻り基調を示している。

下押し場面では、25日SMAの23,625円がサポートラインとして意識される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きとなってきることで、上昇基調が継続している。

日経225は三尊天井の様相となってきているが、5日SMAの上方に位置している限り上昇基調が継続する。また、25日SMAが以前からサポートラインとして意識されいることもポイントとなる。

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イールドスプレッドで2月12日の米国株市場を先取り!

2020/02/12/12:12:54

 

★NY株式市場では、三指数がまちまちの動きとなったものの、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。史上最高値圏で推移していることで、利益確定売りがはいりやすい。ただ、新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方もあり、過度なリスク回避の動きにはなっていない。そのため、大崩れする地合いでもない。

 

NYダウは、5日SMAは上向きを維持しており、5日SMAの29,266ドルがサポートラインとして意識され下げ止まる展開となった。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け上向きを維持していることから上昇基調は持続している。ただ、ダブルトップの様相となってきいる。史上最高値圏で推移していることから、好材料はスルーする一方で悪材料に反応する展開となりやすく、利益確定売りがはいりやすい。イールドスプレッドは、縮小したものの割高感は出ていない。現在は割高感も割安感も出ていないため、材料次第で上下に振れる展開になりやすい。

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.274%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月10日:▲3.392%⇒2月11日:予想▲3.353%

 

2月11日のNYダウが小幅下落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.274%から▲0.921%と平均値よりかい離していることで割高になっている。18年12月3日の天井となった▲3.069%まで▲0.282%に接近した。19年4月25日の天井となった3.048%まで▲0.305%に縮小した。20年1月17日の天井となった▲3.018%まで▲0.335%まで接近した。NYダウが小幅下落したものの、米長期金利が1.6%台に上昇したことで、イールドスプレッドが縮小調整となった。

 

NYダウが大幅下落したことで株式益利回りは上昇した。一方で、米長期金利が大幅上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小した。米国債券に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債券を買う方が良いことになる。新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から一時史上最高値を上回る場面もあった。しかし、パウエルFRB議長は下院での公聴会で、コロナウィルスによる世界経済への影響を注視していると述べたものの、金融政策への言及はなく相場への影響は限られた。その後は、引けにかけて上げ幅を縮小し小動きとなった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.662%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・2月10日:▲3.457%⇒2月11日予想▲3.411%

 

S&P500が小幅上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.662%から▲0.251%とかい離していることで割高になっている。また、18年12月3日の天井となった▲2.731%まで▲0.680%に接近した。19年4月25日の天井となった▲2.966%まで▲0.445に接近した。20年1月17日の天井となった2.990%まで▲0.421%に接近した。

 

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.318%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・2月10日:▲2.198%⇒2月11日予想▲2.155%

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.318%から▲0.163%と平均値より縮小している分割高となっている。また、18年12月3日の天井となった▲1.198%まで▲0.957%に接近した。19年4月25日の天井となった▲1.468%まで▲0.687%に接近した。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。『第2段階合意』に向けて米中間で協議される。そのため、今後も米中貿易摩擦に関する報道に振られる展開が予想される。また、中国発の新型コロナウイルスの感染が拡大してきた。一方で、新型コロナウイルスの治療薬開発で前進との報道もあり、先行きに明るさも見られる。2003年に発生したSARS発生後では、中国GDP第1四半期は11.1%だったが、第2四半期のGDPは9.1%に低下した。そのため、感染拡大の規模が大きくなると中国経済に悪影響を与え、NASDAQの上値も抑えられる。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数はまちまちの動きとなったが、米長期金利が上昇したことで三指数ともに前日比で縮小した。新型肺炎の感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方から一時史上最高値を上回る場面もあった。しかし、パウエルFRB議長は下院での公聴会で、金融政策への言及はなかったことから、利益確定売りが入り引けにかけて上げ幅を縮小した。現在は割安感も割高感もない状況であることから、上下どちらに振れても不思議ではない状態である。そのため、ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で振れやすい。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では雲の上限がサポートラインとなるか注目!

2020/02/12/08:39:59

 

★2月4日以降の東京金60分足では、前日にNY金先物が下落したこともあり東京金にも売りが入りやすい。緩やかに上値・下値を切り上げながら戻り基調が続いていた。下値目処とすれば、雲の上限近辺となる。

 

NY金先物市場は1565.20-1577.50ドルのレンジ相場となった。中国国内における新型コロナウイルスの流行が2月にピークを迎え、4月ごろに終息する可能性があるとの見方も強まるなど、新型肺炎の感染拡大への過度な懸念が後退し、逃避資産の金に売りが入った。しかし、米国株式の反落を意識して安全逃避の買いが入ったことから、下げ幅はやや縮小した。

 

価格帯別出来高では、買い方からの『やれやれ売り』を吸収しながら出来高の多い価格帯を上抜けしてきた。ただ、再び下押しするようなら買い方からの手仕舞い売りに押される展開となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいとなっており、明確なトレンドが出ないもみ合い相場となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜けしていることから、下押しバイアスが強まっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,519円と10日SMAの5,513円の上方に位置していることから、短期的な上昇基調は継続している。ただ、NY金が下落したことで東京金の上値を押さえる可能性が高い。そのため、5日SMAと10日SMAがサポートラインとなるかが注目される。また、25日SMAの5,500円も強いサポートラインとして意識されやすい。NYダウは、新型肺炎の感染拡大への過度な懸念が後退したことで売りが強まった。しかし、新型委肺炎の感染収束には時間がかかることから、下押しも限定的となりやすい。為替市場では、109円台後半で推移しているものの、110円台は近くて遠い水準となっている。ただ、過度な円高基調とはなっていないので、東京金の下支えになっている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを維持出来るかにある。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 110円トライも上値の重い展開継続!

2020/02/12/07:36:31

 

★欧州市場朝方の取引では、アジア株の上昇を背景にリスク選好回復による円安地合いが進展した。なお、欧州主要株価指数は全面高で取引を開始した。一時109.95円前後にドルが上値を伸ばしたが、節目の110.00円に上値を抵抗されると、NYダウ先物と米長期金利が上げ渋るに連れてドルが小幅軟化した。英国の経済指標発表を受け市場の注目がポンドに向かったため、ドル/円は蚊帳の外となり109円台後半でこう着した。20時以降は109.80円台での狭いレンジ取引続き、ドル/円の動意は薄い展開となった。

 

米国株相場は堅調に推移していたものの相場の反応は鈍く、109.80円近辺でこう着状態が続いた。また、パウエルFRB議長の証言原稿への反応も薄かった。その後、米国株が堅調に推移し、史上最高値を更新すると円売り・ドル買いがじわり強まった。ただ、110円大台を試す動きには持ち込めず、NYダウがマイナス圏に転じた動きに伴いドル売りが優勢になった。その後、NYダウが再びプラス圏に浮上するも、小高い水準で伸び悩んだ。

 

★欧米主要経済指標

・英・10-12月期国内総生産:前年比+1.0%(予想:+0.8%)
・英・12月商品貿易収支:+8.45億ポンド(予想:-100億ポンド)
・英・12月鉱工業生産:前月比+0.1%(予想:+0.3%)

 

・米・12月JOLT求人件数:642.3万件(予想:692.5万件、11月:678.7万件←680万件)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円は109.69∸96円のレンジ相場

・10-12月期英国GDPは予想を上回る結果

・独政治の先行き不透明感からユーロ売り

・ラガルドECB議長の講演発言では反応は限定的

・パウエル米FRB議長の議会証言では反応薄

・新型肺炎の感染拡大の勢い鈍化報道で警戒感後退

・VIX指数は15.04から15.18へ上昇

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投機筋の原油買越幅は3ヵ月ぶりの低水準!

2020/02/10/08:25:39

 

★米商品先物取引委員会(CFTC)が7日に発表した2月4日時点の建玉報告によると、投機筋による原油先物の買越幅は4週連続で縮小し、39万7374枚と2019年10月29日以来の約3ヵ月ぶりの低水準となった。昨年の10月頃は米中貿易摩擦への警戒感が和らぎ、原油価格が上昇し始めた。

新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることから、中国発の世界景気減速による原油需要の低下が懸念されている。しかし、ワクチンへの前進報道もあり、ここからの原油価格の下落余地も限られると思われる。

WTI原油が下げ止まり上昇基調となると、東京原油も上昇基調となる。

 

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