FITS エコノミックレポート

ドル/円をシンプルに一目均衡表で分析!

2020/04/28/13:45:44

 

★ドル/円の一目均衡表日足では、転換線(赤線)基準線(青線)の下に位置している。また、ロウソク足が転換線の下に位置しており、レジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。何とか雲の上限がサポートとなっているが、雲の厚みが薄いことから簡単に下抜けしやすい。

ただ、相場の方向性を示す基準線は横ばいとなっていることで、もみ合い相場が続いていることを示している。

52期間の高低の中心値である先行スパン2が106.69円に位置しており、下抜けすると一段の下落が予想される。26期間遅行する遅行スパン(緑線)はロウソク足の下に位置していることから、買い方に含み損が発生していることが予想される。そのため、もう一段円高が進行するとドルの手仕舞いが入りやすく円高が加速しやすい。

RSI(パラメータ:14)が50%を下回っていることから、この期間では円売り・ドル買いの投資家に含み損が存在している。

まとめると、上値が抑えられドル買いに若干の含み損が存在している。そのため、先行スパン2の106.69円を下抜けすると、ドル買いからの手仕舞い売りが入りやすくなる。一方で、転換線の107.51円を明確に上抜けできると、基準線の位置する109.30円近辺までの円安基調となりやすい。

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東京白金の日足では何時上下に放れても不思議ではない!

2020/04/28/11:16:58

 

★東京白金のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、バンド幅が収縮するスクイーズ状態となっている。そのため、近日中に上下どちらかに放れるエクスパンションが発生する可能性が高まっている。

現状は、21日SMA(黒線)を挟んでもみ合う展開となっており、どちらに放れるか難しい状態となっている。

しかし、上値では一目均衡表の雲の下限がレジスタンスとして意識され、上値を抑える展開となっている。

一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、下落基調となっていたが、%Dが横ばいとなりわずかにSlow%Dを上抜けしてきている。

現状ではどちらに放れるか判断するのは難しい状態となっている。そのため、放れてから順張りでの売買が良いと思われる。3月下旬から値幅の小さいレンジ相場となっていることから、売買が交錯しており上下どちらかに放れるとトレンドを形成する可能性が高い。そのため、±3σが外側に開くのを待ってからの売買が良い。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで4月28日の米国株市場を先取り!

2020/04/28/10:14:34

 

NY株式市場では、三指数は全て上昇する展開となったうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。新型コロナウイルス感染防止のため欧米各国が導入した外出禁止などの制限が緩和され、経済活動も再開されるとの期待感が高まり買いが膨らんだ。三指数とも割安感は薄れてきており、調整的な下落基調となっても不思議ではない。13月期の米企業決算発表も多くあり、今後も内容次第では乱高下しやすいので注意が必要となる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は35.93から33.29へ低下した。VIX指数が再び低下してきていることから、リスク回避の動きがやや弱まってきている。ただ、未だにVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、5SMA23,584ドルと10SMA23,680ドルを再び上抜けしてきたことで、短期的には上昇基調に戻った。そして、212日高値29,569ドルと323日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルを上回ってきており、サポートラインとして半値戻しが意識されている。現在は、リスク回避の動きが根強くネガティブな材料に強く反応しやすい地合いとなっている。一方、経済活動が再開されるとの期待も高まっている。好材料が出てくると、割安感が残っているだけに一気に上昇基調となり上下に大きく振れやすい地合いが継続している。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.545%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

424日:▲3.935427日:予想▲3.808

 

4月27日のNYダウが続伸したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.545%から▲0.737%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.418%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.294%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.733%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.209%下回った。新型コロナウイルス感染防止のため欧米各国が導入した外出禁止などの制限が緩和され、経済活動も再開されるとの期待感が高まり買いが膨らんだ。米国では感染がもっとも深刻なNY州など複数の州が段階的に経済活動を再開させる方針を示している。 また、日本銀行が予想通り追加緩和に踏み切り、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模緩和が維持されるとの見方や、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が支援材料となり引けにかけて上げ幅を大きく拡大した。VIX指数は35.93から33.29へ低下した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.914%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

424日:▲3.962427日予想▲3.836

 

S&P500は上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.914%から▲0.078%と平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.033%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.166%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.343%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲0.663%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.386%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.561%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

424日:▲2.683427日予想▲2.587

 

NASDAQは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.561%から+0.026%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.408%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.204%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.089%上回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.216%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.507%下回った。

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。過去のイールドスプレッドを下回ってきたことから割安感は払しょくされてきている。ただ、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。三指数の中では最も割安感が残っている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで三指数は前日比で大幅縮小した。新型コロナウイルス感染防止のため欧米各国が導入した外出禁止などの制限が緩和され、経済活動も再開されるとの期待感が高まり買いが膨らんだ。引き続き新型コロナウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。引き続き米国企業の1-3月期決算結果への警戒感も強いため、決算内容次第で上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金の60分足では雲の下限で下げ止まる!

2020/04/28/08:29:59

 

★4月21日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の中に押されると雲の上限がレジスタンスとして意識され下押しした。しかし、下値では雲の下限がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。本日お昼前後に雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。先行き雲の厚みがなくなることから、上下どちらに抜けるかが注目される。

 

NY金先物市場は1720.00-1745.80ドルのレンジ相場となった。米株式市場オープン前までは、先週末の引け値近辺でもみ合っていた。しかし、米国株式市場が複数の州で経済活動が再開されることを好感し上げ幅をじりじりと広げたことで、安全資産とされる金先物価格は利益確定売りを狙った売りも入り続落した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯に挟まれもみ合う展開となっている。下値では売り方の買い戻しが入りやすく、上値では買い方のやれやれ売りが入りやすい。そのため、徐々に動きが鈍くなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに上向きになってきている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、%DがSlow%Dwを上抜けてきており、短期的な戻り基調を示している。引けにかけて戻り基調となってきていることから、寄り付き後の動きが注目される。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,908円や10日SMAの5,886円がサポートラインとして意識され下げ止まっている。寄り付き後も下支えするかが注目される。NY金先物市場では、リスク選好の動きから利益確定売りが入りやすい。1,700ドル台を維持出来るかがポイントとなる。為替市場では、リスク選好の動きになると『有事のドル買い』の動きが後退しやすくドルが弱い展開となりやすい。ただ、106.90円台ではドル買いも根強く底堅い展開となっている。

本日の注目点では、5日SMAと10日SMAを維持出来るかにある。5日SMAが10日SMAを上抜けるゴールデンクロスしており、短期的には上昇基調を維持している。このまま、下落基調となると、ダブルトップのフォーメーションとなり、4月22日安値5,719円がネックラインとなる。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 107円台割れでは底堅い展開!

2020/04/28/07:10:25

 

★欧州市場序盤の取引では、アジア市場からリスク選好回復によるドル全面安の流れは一服し、107.25円前後でもみ合い推移した。欧州市場では、重要イベントが予定されておらず、材料難から様子見ムードが広がり、方向感が乏しい展開となった。欧州市場中盤の取引では、世界的な株価の上昇を受けたリスク選好回復によるドル安の流れが持続した。NY原油先物が一時14ドル割れとなり、リスク回避から戻りの鈍い展開となった。

 

米国株の伸び悩みなどが重石となり一時107円割れとなったものの、106.90円台がサポートとして意識された。米長期金利が上昇幅を拡大したこともドル買いを誘い一時107.34円付近まで上昇した。米国債入札が好調だったことから、米長期金利が低下したことで、ドル売りがやや優勢となった。欧州引け後は米国から主だった経済指標の発表などもなかったことから、107円台前半で小動きとなった。

 

★欧米主要経済指標

・米・4月ダラス連銀製造業活動指数:‐73.7(予想:-75、3月:-70.0)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.94-107.34円のレンジ

・イタリアの格下げが回避されたことでユーロ買い

・欧米で外出禁止などの制限が緩和

・リスク回避姿勢がやや後退し『有事のドル買い』が減少

・原油の供給過剰状態からNY原油は一時11.88ドル

・米国の経済活動再開期待からリスク選好

・VIX指数は35.93から33.29へ低下

 

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