FITS エコノミックレポート

NY金と東京金とドル/円相場の関係!

2020/05/07/12:19:19

 

★1月1日を100としてNY金と東京金を比較する。NY金=110.86となり、東京金=108.95とっている。これだけを比較すると、NY金の方がパフォーマンスが高いことになる。

ここで、1月1日からのドル/円相場を見てみると、97.64と100を下回っていることから、年初よりやや円高基調となっていることになる。

もし、為替市場が100だったとすれば、108.95+2.36=111.31となり東京金の方が若干割高となっている可能性がある。

チャート上でも円安時には東京金の方がNY金よりも割高になることがある。そのため、為替動向もあらためて重要なポイントとなる。

 

 

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで5月7日の米国株市場を先取り!

2020/05/07/10:13:53

 

NY株式市場では、三指数はNYダウとS&P500指数は反落し、NASDAQは上昇する展開となった一方で、米長期金利が上昇したことでNYダウのイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割安)したが、S&P500とNASDAQは前日比で縮小した。低調な米雇用指標や、トランプ米大統領が『中国は貿易協定を維持するかもしれないししないかもしれない』などと述べると、米中貿易摩擦再燃への懸念から売りが加速し引けにかけて下げ幅を広げた。米長期金利が上昇してきたこともあり、三指数とも割安感は薄れてきている。そのため、利益確定売りがでやすい。また、米企業の業績下方修正により、PERが上昇しやすく割安感が薄まる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は33.61から34.12へ上昇した。VIX指数が30台で推移していることから、過度なリスク回避の動きがやや弱まってきている。ただ、未だにVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。米中関係の悪化懸念も出始めていることは、株式市場の売り材料になりやすい。

 

NYダウは、下向きの5SMA23,873ドルと10SMA23,953ドルがレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。ただ、下値では緩やかに上向きの25日SMA23,368ドルが位置しており、サポートラインとして意識される。一方、212日高値29,569ドルと323日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルを下回ったことで、レジスタンスとして半値戻しが意識される。過度な割安感は払拭されてきており、戻りが早いことから一旦の下落調整があっても不思議ではない状態が続いている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.457%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

55日:▲3.75956日:予想▲3.758

 

5月6日のNYダウは反落したものの、米長期金利が大きく上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.457%から▲0.699%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.468%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.344%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.783%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.259%下回った。米経済活動の再開を期待してハイテク株を中心に買いが先行し一時170ドル超上げたものの、取引開始前に発表された米雇用指標の大幅悪化が投資家心理の重しとなり買いは長続きしなかった。トランプ米大統領が『中国は貿易協定を維持するかもしれないししないかもしれない』などと述べると、米中貿易摩擦再燃への懸念から売りが加速し引けにかけて下げ幅を広げた。 VIX指数は33.61から34.12へ上昇した。

 

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.678%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

55日:▲3.48956日予想▲3.477

 

S&P500は小幅反落したものの、米長期金利が大きく上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.678%から▲0.201%と平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.392%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.525%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.702%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.022%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.745%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.392%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

55日:▲2.34556日予想▲2.287

 

NASDAQは上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.392%から▲0.105%平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.108%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.096%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.211%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.516%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.807%下回った。

 

NASDAQが上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは大幅に縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。過去のイールドスプレッドを下回ってきたことから、さらに割安感は払しょくされてきている。ただ、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。三指数の中での割安感が払しょくされてきている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数がまちまちの展開となった一方で、米長期金利が上昇したことでNYダウはわずかに拡大した。一方、S&P500とNASDAQは、イールドスプレッドは縮小した。トランプ米大統領が『中国は貿易協定を維持するかもしれないししないかもしれない』などと述べると、米中貿易摩擦再燃への懸念から売りが加速し引けにかけて下げ幅を広げた。新型コロナウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇がドル下支え!

2020/05/07/07:26:44

 

★欧州市場序盤の取引では、前日の流れを引き続きユーロを中心に欧州通貨が対ドルで続落となる一方で、ドル/円は106.30円近辺でドル安地合いが持続した。なお、欧州株は高安まちまちで推移した。NYダウ先物と米長期金利が続伸、またNY原油先物も25ドル台で堅調に推移したが、クロス円の円高進行がドル/円の重石となった。NYダウ先物が続伸、欧州主要株価指数も堅調推移する中、円買いの動きは一巡した。欧州委員会の最新経済予測で軒並み大幅悪化となり、クロス円で円高が進行したことで、ドル/円でも円買いが優勢になった。4月ADP全米雇用報告で-2023.6万人となり、類を見ない数字なこともあり市場も反応のしようがなく、鈍い展開となった。

 

米財務省から過去最大規模の入札計画が発表されたことで、低調な雇用関連指標にもかかわらず米長期金利が0.64%から0.72%へ上昇したことで、ドルの下支えとなった。106円台前半で下げ渋っていたが、3月17日以来の106円割れを示現した。一時0.74%台に上昇した米長期金利の上げは一服し、NYダウは前日終値を挟んで推移した。8日に発表される4月米雇用統計に警戒感が広がりドルの上値を抑制する中、過去最大規模の入札を控えて米長期金利が0.74%まで上昇したことでドルの下支えとなった。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・4月マークイットサービス業PMI改定値:12.0(予想:11.7、速報値:11.7)
・ユーロ圏・3月小売売上高:前月比-11.2%(予想:-10.6%、2月:+0.6%)

 

・米・4月ADP雇用統計:-2023.6万人(予想:-2055万人、3月:-14.9万人←-2.7万人)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.96-106.42円のレンジ

・ユーロ圏の金融政策や経済の先行き不透明感を嫌気

・ウイルス発生源を巡る米中対立の激化への懸念

・4月ADP全米雇用報告は過去最大の落ち込み

・米国の過去最大規模の入札計画で米長期金利上昇

・VIX指数は33.61から34.12へ上昇

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メキシコペソ/円は上下放れの準備中!

2020/05/01/14:13:16

 

★メキシコペソ/円のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)日足では、上値をプラス1σが抑え、下値をマイナス2σが支える展開となり、バンド幅が縮小するスクイーズとなってきた。

そのため、先行き上下に放れるエクスパンションへの準備中となっている。

上値には一目均衡表の雲があり、先行き雲の厚みが厚くなるとで上値の抵抗体として強くなってくる。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低位から%DがSlw%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることから、上向きのバイアスが強いことを示している。

そのため、何時上下どちらに放れても不思議ではない状態となっている。

21日SMA(黒線)は横ばいとなっており、どちらに放れるか予想しにくい展開となっている。スクイーズが長くなればなるほど、上下に放れる時は大きな動きとなりやすい。そのため、放れた方に順張りというのが最もリスクが小さくりやすい。

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ドル/円の長期三角持ち合いから俄かに下放れ!

2020/05/01/11:18:33

 

★ドル/円の長期トレンドを示す月足で、2015年6月高値125.85円を起点として2018年10月高値114.55円を結んだトレンドライン(R1)と、2016年6月安値98.98円を起点として2019年1月安値104.70円を結んだトレンドライン(S1)で形成した三角持ち合いの下限を終値で下抜けた。

そのため、長期的なトレンドの中での下放れの可能性が高まっている。

また、上値では17カ月SMA(赤線)34カ月SMA(青線)が上値を抑えているほか、両線とも徐々にかい離幅を広げながら17カ月SMAが下向きになってきた。

一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きを維持していることから、上昇基調が継続している。

 

まとめると、4月終値で三角持ち合いの下限を下抜けしてきたことから、下放れの可能性が高まってきた。しかし、早々に三角持ち合いの下限を上抜けることが出来ると、今回の下抜けがダマシだっということになる。ただ、17カ月SMAと34カ月SMAが徐々にかい離幅を広げて17カ月SMAが下向きになってきており、下押しバイアスが強まってきていることを示している。

5年近くかけて形成した三角持ち合いだけに、上下どちらかに放れると大きな動きとなりやすい。

現在は三角持ち合いの下限下抜けしていることから、円高基調が強まる可能性が高いので買い方は特に注意が必要である。

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