FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 リスク回避のドル買いやや優勢!

2020/04/22/07:09:50

 

★欧州市場序盤の取引では、欧州株が全面安で推移、NY原油先物(6月限)が20ドル台前半に続落となる中、対加ドルを中心にドル高・円高が進展し、107.40円近辺で推移した。米長期金利低下を背景に、ドル高の流れは一服する中、ドル/円の上値は依然重く107.35-40円前後でもみ合い推移した。原油安・株安も重石にリスク回避の円買い圧力が継続した。NYダウ先物は280ドル超安まで下げ幅が拡大した。NY原油先物が11.79ドルまで急落となったことでリスク回避の円買いとなったが、原油安の一服に伴って戻り試しも107.50円処で失速するなど戻りの重い展開となった。

 

NY勢が安全資産とされるドル買いで参入したこともあり、徐々に下値を切り上げる展開となった。景気後退懸念や原油安を受けたリスク回避の動きが継続し、安全資産とされるドル買いが継続した。NYダウが600ドル超安を背景に調整売り優勢の流れとなった。トランプ大統領は新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業向け追加支援で議会と暫定合意したと報じられるとドルが全般買い戻された。リスク回避のドル買いが優勢となり一時107.89円と日通し高値を更新した。

 

★欧米主要経済指標

・独・4月ZEW景気期待指数:28.2(予想:-42.0、3月:-49.5)

 

・米・3月中古住宅販売件数:527万戸(予想:525万戸、2月:576万戸←577万戸)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.25-89円のレンジ

・景気後退懸念や原油暴落を受けたリスク回避の動きが先行

・トルコリラ/円は一時15.36円と史上最安値を更新

・ロンドンのフィキシングに絡んだポンド売りのフロー観測

・WTI原油先物6月限は一時1バレル=6.50ドルへ暴落

・米石油・ガス会社と中小企業向け追加支援

・VIX指数は43.83から45.41へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

日経225はトレンドライン上で下げ止まれるか!

2020/04/21/16:03:11

 

★日経225の日足では、3月19日安値16,358円を起点として4月3日安値17,647円を結んだトレンドライン(S1 )上で下げ止まる展開となっている。

昨日までは5日SMA(赤線)19,537円10日SMA(黄線)19,457円がサポートラインとして意識されていたが、下抜ける展開となった。そのため、短期的には上値の重い展開となりやすい。

ただ、25日SMA(青線)の18,667円は緩やかに上向きとなっており、サポートラインとして意識される。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、やや過熱感があるなか高水準で横ばいとなっており、下落調整となっても不思議ではない。

まとめると、5日SMAと10日SMAを下抜けていることから、明日S1を下抜けすると更なる下落調整となりやすい。そのため、明日の値動きが相場のポイントとなりやすい。下値では25日SMAがサポートラインとして意識される。

カテゴリー: ホットニュース

東京白金は先行き上値の重い展開になりそう!

2020/04/21/14:49:47

 

★東京白金の一目均衡表の日足では、戻り基調も52期間の高安の中心値である先行スパン2(灰線)がレジスタンスとして意識されると、上値が重くなり転換線(赤線)を下抜ける展開となった。また、重要なポイントとして、相場の方向性を示すとされる基準線(青線)が下向きとなっていることで、再び下落相場になる可能性が高くなっている。

明日以降は雲の下限が接近しており、改めてレジスタンスとして意識される。

遅行線は一旦雲を抜けるものの、先行きは再び雲の下限に戻る様相となっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも緩やかに下向きとなっていることから、下押しバイアスが強まってきていることを示している。

まとめると、戻り基調も一旦終了して上値の重い展開が予想される。そのため、下落調整的な値動きになりやすい。下値目途では基準線の2,321円となるが、基準線は下向きとなっていることから、下押しする可能性も高い。雲の下限で上値を抑えられると、売り目線で対応したい。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで4月21日の米国株市場を先取り!

2020/04/21/11:59:11

 

NY株式市場では、三指数は全て下落する展開となったうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割安)した。三指数のイールドスプレッド拡大した。三指数ともに割安感は残っているものの、このところの戻り基調で過度は割安感は払しょくしてきている。中小企業支援策の追加資金を巡り民主党と共和党の協議が難航していることを嫌気して、売りが先行した。WTI原油先物相場が史上初のマイナス圏に急落し、投資家心理を冷やした。新型コロナウイルスが収束に向かうとの期待から前週末に相場が大きく上げた反動も出て一時610ドル超下げた。売買期間が短期化していることから、上下に振れる展開となっている。13月期の米企業決算発表も多くあり、今後も内容次第では乱高下しやすいので注意が必要となる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、収束の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は38.15から43.83へ上昇した。VIX指数が落ち着いてきており、一時の過度なリスク回避の動きは後退してきている。ただ、まだVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、緩やかに上向きの5SMA23,777ドルをわずかに下抜ける展開となった。5SMA10SMA25SMA21,908ドルを上抜けするゴールデンクロスする展開となっている。25SMAが再びわずかながら上向きとなってきており、上昇が期待される展開となってきた。212日高値29,569ドルと323日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルを再び下抜けした。半値戻しが意識されている。現在は、リスク回避の動きが強くネガティブな材料に強く反応しやすい地合いとなっている。一方、好材料が出てくると、割安感が残っているだけに一気に上昇基調となり上下に大きく振れやすい地合いが継続している。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.563%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

417日:▲3.971420日:予想▲4.122

 

4月20日のNYダウが大幅反落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.563%から▲0.441%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.104%から下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.020%上回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.419%下回った。20年3月23日の6.017%から▲1.895%下回った。中小企業支援策の追加資金を巡り民主党と共和党の協議が難航していることを嫌気して、売りが先行した。WTI原油先物相場が史上初のマイナス圏に急落し、投資家心理を冷やした。新型コロナウイルスが収束に向かうとの期待から前週末に相場が大きく上げた反動も出て一時610ドル超下げた。中国の顧客からの小型機「737MAX」の受注が取り消されたと伝わった航空機のボーイングが6.7%下落し、1銘柄でダウ平均を66ドルほど押し下げた。 VIX指数は38.15から43.83へ上昇した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.965%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

417日:▲4.064420日予想▲4.186

 

S&P500は下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.965%から+0.221%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.317%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.184%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.007%上回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲0.313%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.036%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.603%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

417日:▲2.767420日予想▲2.839

 

NASDAQは下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.603%から+0.236%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.660%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.456%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.341%上回った。20年2月28日の大底2.803%から+0.036%上回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.255%下回った。

 

NASDAQが下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。過去のイールドスプレッド上回っていることで、割安感は残っている。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が全てが下落したうえ、米長期金利も低下したことで三指数は前日比で大幅拡大した。 WTI原油先物相場が史上初のマイナス圏に急落し、投資家心理を冷やした。今後も新型コロナウイルスによる景気後退懸念が根強いことから、先行き経済指標に株価や米長期債金利が上下に振れる展開が予想される。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。米国企業の1-3月期決算結果への警戒感も強いため、決算内容次第で上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では雲の下限をわずかに上抜け!

2020/04/21/08:09:09

 

★4月14日以降の東京金60分足では、4,750-4,800円近辺でもみ合う展開となっていたが、徐々に下値を切り上げる展開となった。一目均衡表がレジスタンスとして意識されていたが、引けにかけて雲の下限をわずかに上抜けしてきた。先行き雲が厚みを増すことから、上値が重くなる可能性もある。

 

NY金先物市場は1685.00-1718.40ドルのレンジ相場となった。原油市場の暴落を嫌気して米株式市場も軟調となり、経済減速の深刻化・長期化懸念の高まりを背景に安全資産の金に資金が向かった。また、ニューヨーク市場では株安や米長期金利の伸び悩みを意識して安全逃避的な買いが優勢となった。1700ドル台を回復した金先物は終日底堅いまま取引された。 

 

価格帯別出来高では、もみ合いながら出来高を膨らませたことで底堅い展開となっている。ただ、5,900-5,950円近辺では、出来高が多いことから買い方からの『やれやれ売り』が相場の重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの下方から緩やかに上昇して、ゼロラインを上抜けしたことから戻り基調は継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、下値・上値を切り上げながら%DがSlow%Dを再び上抜けしてきていることで、戻り基調は継続している。

 

東京金の日足では、下向きの5日SMAの5,868円と緩やかに上向きの10に打ちSMAの5,853円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。ただ、前日安値を5,757円を切り上げていることから、戻り基調は継続している。NY金は、原油価格の暴落や米国株の大幅反落などリスク回避の動きから買われやすい展開となっている。1,700ドル台を回復したことも心理的な下支えとなる。為替市場では、リスク回避の動きから米長期金利が低下したことで、ドルの上値が重くなっている。ただ、過度な円買いにはなっておらず、107円台後半で底堅く推移している。

 

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを上抜け出来るかがポイントとなる。短期的には上昇基調が継続している。

カテゴリー: ホットニュース

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ