FITS エコノミックレポート

東京原油に日足では今回も26日EMAを意識!

2020/05/01/09:53:56

 

★東京原油の日足では、12日EMA(指数平滑線:赤線)を上抜け強含みで推移している。しかし、今回も26日EMA(青線)がレジスタンスとして意識され、上値の重い展開となっている。

下落基調が続いていた中で、26日EMAが戻り目途となり下落基調が継続していた。

ただ、MACD(12、26、9)は上向きとなりシグナルとゴールデンクロス寸前の動きとなっている。

弱含み相場から戻り基調となっているが、26日EMAを上抜けするまでは戻りの限界となりやすいので注意が必要となる。さらに、12日EMAと26日EMAがゴールデンクロスするような動きになるまでは本格的な戻り基調になりにくい。

今までの動きとして、再び12日SMAを下抜けてくると下落の予兆しとなりやすい。

 

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで5月1日の米国株市場を先取り!

2020/05/01/09:17:37

 

NY株式市場では、三指数は全て反落する展開となった一方で、米長期金利が上昇したことでNYダウとS&P500のイールドスプレッドは前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割安)したが、NASDAQは前日比でわずかに縮小した。低調な米経済指標を受けて、景気悪化への懸念が改めて広がると幅広い銘柄に売りが出た。また、前日に約1カ月半ぶりの高値を付けていたため、利益確定目的の売りも出やすかった。三指数とも割安感は薄れてきており、利益確定売りが入りやす。13月期の米企業決算発表も多くあり、今後も内容次第では乱高下しやすいので注意が必要となる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は31.23から34.15へ上昇した。VIX指数が30台で推移していることから、過度なリスク回避の動きがやや弱まってきている。ただ、未だにVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、5SMA24,198ドルと10SMA23,889ドルを上抜け継続していることで、短期的な上昇基調を維持している。ただ、上値には緩やかに下向きの75SMA25,404ドルが位置しており、レジスタンスとして意識される。一方、212日高値29,569ドルと323日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルを上回ってきており、サポートラインとして半値戻しが意識されている。過度な割安感は払拭されてきており、戻りが早いことから一旦の下落調整があっても不思議ではない状態が続いている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.463%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

429日:▲3.771430日:予想▲3.809

 

4月30日のNYダウは反落した一方で、米長期金利が上昇したがイールドスプレッドは前日比でわずかに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.463%から▲0.654%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.417%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.293%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.732%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.208%下回った。この日発表の3月米個人消費支出(PCE)が過去最大の落ち込みとなったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い結果となり、米雇用環境が急速に悪化している現状が示された。低調な米経済指標を受けて、景気悪化への懸念が改めて広がると幅広い銘柄に売りが出た。前日に約1カ月半ぶりの高値を付けていたため、利益確定目的の売りも出やすかった。VIX指数は31.23から34.15へ上昇した。

 

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.780%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

429日:▲3.694430日予想▲3.718

 

S&P500は反落一方で、米長期金利は上昇したがイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.780%から▲0.062%と平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.151%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.284%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.461%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲0.781%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.504%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.461%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

429日:▲2.482430日予想▲2.476

 

NASDAQは反落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.461%から+0.015%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.297%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.093%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.022%上回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.327%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.618%下回った。

 

NASDAQが反落した一方で、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドはわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。過去のイールドスプレッドを下回ってきたことから、さらに割安感は払しょくされてきている。ただ、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。三指数の中では最も割安感が残っている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が反落した一方で、米長期金利が上昇したことでNYダウとS&p500は前日比で拡大した。NASDAQは、イールドスプレッドはわずかに縮小した。低調な米経済指標を受けて、景気悪化への懸念が改めて広がると幅広い銘柄に売りが出た。新型コロナウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。引き続き米国企業の1-3月期決算結果への警戒感も強いため、決算内容次第で上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では雲の下限がレジスタンス!

2020/05/01/07:52:13

 

★4月24日以降の東京金60分足では、一目均衡表の雲の下限がレジスタンスとして意識され上値を切り下げる展開となった。しかし、心理的な節目となる5,800円近辺では、押し目買いも入り反転したものの、上値も重い展開となっている。各SMAが緩やかに下向きとなってきており、下押しバイアスが強まっている。

 

NY金先物市場は1687.50-1737.00ドルのレンジ相場となった。米株式市場が弱含んで始まったことで、金先物価格は前日比でプラス圏を回復する場面もあった、しかし、徐々に上値も限られてきNY午後に入ると下げ幅を拡大し5日続落で引けた。ジョンソン英首相が『ウイルスの感染は過ぎた』と発言したことや、NYでのウイルス感染による死者数の減少などが、金売りにつながったとの声もあった。ニューヨーク市場で一時1687.50ドルまで売られた。その後は株安を意識して下げ幅はやや縮小した。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が出やすく、上値の重石となりやすい。また、5,950円前後での出来高も多いことから、もう一段下落すると、手仕舞い売りが出やすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、一旦ゼロラインを上抜けしたものの、再びゼロラインの下方に下落して下向きとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、売られ過ぎ域から%DがSlow%Dを上抜けしたものの、横ばいとなってきており戻りの勢いが鈍化してきている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,878円と10日SMAの5,861円がレジスタンスとして意識され上値が抑えられた。また、5日SMAが下向きとなり10日SMAとデッドクロス寸前となっている。そのため、短期的には下押しバイアスが強まってきている。一方で、下値には25日SMAの5,776円が位置しており、サポートりラインとして意識されやすい。5,719円がダブルトップのネックラインとなっており、下抜けするとさらに下落調整が継続しやすい。NY金は心理的節目となる1,700ドルを下抜けしたことから、一旦の下押しバイアスが強まりやすい。そのため、早々に1,700ドル台を回復出来るかが焦点となる。為替市場では、ドルの上値がやや重くなってきており、円高バイアスが強まりやすい。そのため、東京金の上値を抑える。

本日の注目点は、25日SMAを維持出来るかにある一方で、5日SMAと10日SMAを再び上抜け出来るかが焦点となる。ネックラインを下抜けするとやや大きな調整場面となりやすいので、注意が必要となる。

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5分足で分かるドル/円市場動向 ロンドンのフィキシングを切っ掛けに円売り!

2020/05/01/06:52:24

 

欧州市場序盤の取引では、ドルが軟調に取引され106.60円前後へ小幅続落となった。なお、欧州株は概ね軟調に推移した。欧州株式市場はほぼ全面安の展開で、リスク選好の円売りは後退した。欧州株式市場はやや持ち直し、複数の指数はプラスに転じたものの、ECB理事会を控え積極的には動きづらく、動意の薄い値動きとなった。

 

市場予想より悪化した米新規失業保険申請件数、米3月個人所得などの結果を受けたものの、小幅推移の動きとなった。NY勢本格参入を前に動意は限られ、106円台半ばでのもみ合いが継続した。月末のロンドンのフィキシングが近づく中、ドル売りが持ち込まれ弱含んだ。しかし、月末のロンドンのフィキシングに絡んだ円売りが出ると107.22円付近まで急伸した。市場では『薄商いの中、フィキシング絡みのフローに左右された』との声が聞かれた。その後も買い遅れた市場参加者も多くいたため底堅く推移した。NY原油先物6月限が急伸すると、米長期金利も0.57%台から0.62%台まで上昇したことでドル/円も上昇した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・1-3月期GDP速報値:前年比-3.3%(予想:-3.4%、10-12月期:+1.0%)
・ユーロ圏・4月消費者物価指数速報値:前年比+0.4%(予想:+0.1%、3月:+0.7%)
・ユーロ圏・4月消費者物価コア指数速報値:前年比+0.9%(予想:+0.7%、3月:+1.0%)
・ユーロ圏・3月失業率:7.4%(予想:7.8%、2月:7.3%)

 

・米・先週分新規失業保険申請件数:383.9万件(予想:350.0万件、前回:444.2万件←442.7万件)
・米・失業保険継続受給者数:1799.2万人(予想:1947.6万人、前回:1581.8万人←1597.6万人)
・米・3月コアPCE価格指数:前年比+1.7%(予想:+1.6%、2月:+1.8%)
・米・3月個人所得:前月比-2.0%(予想:-1.7%、2月:+0.6%)
・米・3月個人消費支出:前月比-7.5%(予想:-5.1%、2月:+0.2%)
・米・1-3月期雇用コスト指数:前期比+0.8%(予想:+0.6%、10-12月期:+0.7%)
・米・4月シカゴ購買部協会景気指数:35.4(予想:36.9、3月:47.8)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.44-107.49円のレンジ

・ECBは金融政策の現状維持を決定

・ラガルドECB総裁発言受けユーロ圏景気の懸念悪化懸念

・ロンドンのフィキシングに絡んだ円売りで急伸

・ロンドンのフィキシングに絡んだユーロ買い

・低調な米経済指標を受け景気悪化懸念広がる

・VIX指数は31.23から34.15へ上昇

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ドル/円は半値押しでの攻防下抜けると円高基調!

2020/04/30/14:57:42

 

★ドル/円の日足で、3月9日安値101.16円と3月24日高値111.71円を結んだフィボナッチリトレースメントと白銀比率で分析する。

ドル/円は徐々に上値・下値を切り下げる展開となっており、4月15日安値106.88円を下抜けしてきた。

ただ、半値押しとなる106.44円がサポートラインとなり下支えしているが、下抜けると61.8%押しの105.19円が視界に入ってくる。

現状では押し目のドルを拾うというよりも、戻り売りの展開となっている。50.0%押しを維持出来ると一旦の戻り場面となるが、38.2%押しの107.68円近辺が戻りの限界となりやすい。

50.0%押しを明確に下抜けると加速的な円高となりやすいので、注意が必要となる。

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