FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 全般様子見気分強く小動きの展開!

2020/04/27/03:00:33

★欧州市場序盤の取引では、欧州勢参入後から強まったユーロ全面安の流れが持続した。欧州株は全面安、ドイツ10年債金利も低下したことでユーロ売りが優勢となった。欧州市場では、アジア市場終盤のユーロ売りは一服、ドル/円はユーロ/円の底堅い値動きに追随した。一方、欧州株式市場は主要指数が総じて弱含んでいるものの、日銀の追加緩和期待がリスク回避的な円買いを抑制した。欧州市場中盤の取引では、NYダウ先物や日経先物が反発を維持する中、107.65円前後でもみ合い商状となった。

 

特に新規の取引材料がなかったことから、107.60円台での小動きが続き、NY勢参入後も方向感の乏しい展開となった。高く始まった米国株が下げに転じると円買い・ドル売りが先行した。米長期金利が低下に転じたことも相場の重石となった。ただ、市場では『来週開催される日米欧の金融政策会合を控え、市場では様子見姿勢が広がっている』との声も聞かれ、大きな方向感は出なかった。トランプ大統領が、4840億ドルの新型コロナウイルスの追加対策法案に署名したと伝わったが安値圏で動意の薄い展開となった。米国株高にも反応鈍く、107.40円台での狭いレンジ取引に終始した。なお、米FRBは、来週から債券買い入れ額を1日あたり150億ドルから100億ドルに減額すると発表した。

 

★欧米主要経済指標

・米・3月耐久財受注速報値:前月比‐14.4%(予想:-12.0%、2月:+1.1%←+1.2%))
・米・3月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比-0.2%(予想:-6.5%、2月:-0.7%←-0.6%)
・米・3月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比-0.2%(予想:-7.0%、2月:-0.9%←-0.8%)
・米・4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:71.8(予想:68、速報値:71)
・米・4月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:2.1%(速報値:2.1%)
・米・4月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.5%(速報値:2.5%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.33-73円のレンジ

・新興国での感染拡大を嫌気した新興国通貨売り継続

・欧州で低調な経済指標が相次いでいることでユーロ売り

・翌週の日米欧の金融政策発表を前に様子見ムード

・米10年債利回りが低下に転じたことが重石

・VIX指数は41.38から35.93へ低下

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メキシコペソ/円では史上最安値が視界に!

2020/04/24/13:00:20

 

ロペスオブラドール大統領が、社会福祉やインフラ整備向けに256億ドル規模の財政支出を発表した。政府が先週発表した25億ドルの経済対策に比べれば10倍の規模ではあるものの、肝心の大手企業への支援策はなく、このままでは経営破綻する企業が続出すると多くの専門家は警鐘を鳴らしている。メキシコ中銀による金融緩和策にも国内経済へのポジティブな意見は少なく、政権によるさらなる財政出動が出ない限りは期待感は高まらず、ペソ買いにも動きにくいというのが現状である。1日の値幅としては依然として狭いながらも史上最安値が視野に入ってきていることで、下サイドの圧力の方が上方向よりも高まっている。

 

メキシコペソ/円は4月6日に4.22円の史上最安値を更新した後、一旦戻り基調となったが下向きの25日SMA(青線)がレジスタンスとなり再下落となっている。下向きの5日SMA(赤線)4.396円10日SMA(黄線)4.460円も上値を抑える展開となってる。

さらに、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜けかい離幅を広げながら両線とも下向きとなっていることから下押しバイアスが強いことを示している。

フォーメーションから見ると、レンジ相場のなかで逆三尊を形成するような様相となっている。そのため、チ直近では下押しバイアスが強い。再び6日安値の4.22円が視界に入ってきており、下抜けすると手仕舞い売りも入りやすい。そのため、フラッシュ・クラッシュのような動きには警戒が必要となる。

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東京原油は基準線で足踏み!

2020/04/24/12:04:46

 

米国の過剰な原油在庫積み上がりによる貯蓄スペース枯渇の改善には米国内の原油消費の回復が不可欠であり、原油相場の反転はひとえに新型コロナウイルス感染拡大の収束見通しと経済活動の再開にかかっている。

NY原油の暴落によって、東京原油も4月22日には15,710円まで急落したが、昨日から急速に戻りを試す展開となっている。

東京原油の一目均衡表の日足では、転換線(赤線)の21,045円は上抜けしてきたものの、横ばいとなっている基準線(青線)21,725円がレジスタンスとして意識され昨日から上値を抑える展開となっている。

ただ、レンジ相場の下限となっている3月9日安値20,940円を上抜けしきた。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、低水準から%DがSlow%Dを上抜けしてきており、戻り基調となっている。

まとめると、基準線で上値は抑えられているものの、戻り基調は継続している。しかし、原油価格の下落要因が解決されない限り、戻り基調も限定的となる。また、原油の貯蔵タンクも、直ぐには建設できるものではない。そのため、日々原油の余剰分が積み上がっている。

基準線で上値の重さが意識されると、再び下値模索の展開となりやすいので注意が必要となる。原油在庫の減少に寄与するなどの材料が出てくるまでは、再びマイナス圏に失速するリスクを抱えている。

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イールドスプレッドで4月24日の米国株市場を先取り!

2020/04/24/10:11:12

 

NY株式市場では、三指数はまちまちの展開となったものの、米長期金利が低下したことで、イールドスプレッドは前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割安)した。原油価格の反発や日銀が追加緩和を検討しているとの報道を好感し、買い先行で始まった。ただ、米医薬大手ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬候補『レムデシビル』の臨床試験の結果が失敗だったと伝わると、急速に伸び悩んだ。さらに、13月期の米企業決算発表も多くあり、今後も内容次第では乱高下しやすいので注意が必要となる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は41.98から41.38へ低下した。VIX指数が再び低下してきていることから、リスク回避の動きがやや弱まった。ただ、VIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。今後の米経済指標は悪化の一途となることから、経済指標発表時の動きには注意が必要となる。

 

NYダウは、5SMA23,580ドルと10SMA23,600ドルがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。そのため、下押しするようなら下値目途として25SMA22,254ドルが意識される。さらに、212日高値29,569ドルと323日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルもレジスタンスとなっており、半値戻しが意識されている。現在は、リスク回避の動きが根強くネガティブな材料に強く反応しやすい地合いとなっている。一方、好材料が出てくると、割安感が残っているだけに一気に上昇基調となり上下に大きく振れやすい地合いが継続している。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.596%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

422日:▲4.037423日:予想▲4.044

 

4月23日のNYダウが小幅続伸したものの、米長期金利が低下したことでイールドスプレッドは前日比で小幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.596%から▲0.552%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.182%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.058%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.497%下回った。20年3月23日の6.017%から▲1.973%下回った。原油価格の反発や日銀が追加緩和を検討しているとの報道を好感し、買い先行で始まった。米経済活動再開への期待も相場を下支えし、一時400ドル超上げた。ただ、米医薬大手ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬候補『レムデシビル』の臨床試験の結果が失敗だったと伝わると、急速に伸び悩んだ。VIX指数は41.98から41.38へ低下した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.970%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

422日:▲4.072423日予想▲4.090

 

S&P500は小幅反落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.970%から+0.120%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.221%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.088%上回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.089%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲0.409%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.132%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.598%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

422日:▲2.757423日予想▲2.772

 

NASDAQは反発したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.679%から+0.093%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.593%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.389%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.274%上回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.031%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲1.322%下回った。

 

NASDAQが小反落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。過去のイールドスプレッド上回っていることで、割安感は残っている。しかし、以前ほどの割安感は払拭されてきている。新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数がまちまちの動きとなったものの、米長期金利が低下したことで三指数は前日比で小幅拡大した。原油価格の反発や日銀が追加緩和を検討しているとの報道を好感し、買い先行で始まった。ただ、米医薬大手ギリアド・サイエンシズの新型コロナウイルス治療薬候補『レムデシビル』の臨床試験の結果が失敗だったと伝わると、急速に伸び悩んだ。引き続き新型コロナウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。引き続き米国企業の1-3月期決算結果への警戒感も強いため、決算内容次第で上下に振れやすいので注意が必要となる。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足は24時間SMAとトレンドラインに支えられ!

2020/04/24/08:37:37

 

★4月18日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)と5,719円の安値を起点として5,786円を結んだトレンドライン(S1)がサポートラインとなり上昇基調を維持している。上値では心理的節目となっている6,000円が意識されている。

 

NY金先物市場は1730.60-1764.20ドルのレンジ相場となった。4月米製造業/サービス部門PMI速報値や3月米新築住宅販売件数などが市場予想より弱い結果となり、安全資産の金に資金が向かい約1週間ぶりの高値水準まで上昇した。もっとも、為替相場でドルがユーロに対して買い戻されると、ドル建ての金先物は引けにかけて上げ幅を縮小した。 

 

価格帯別出来高では、高値圏での出来高が膨らむかが焦点となる。下値に出来高が多い価格帯があることから、上値が重くなると利益確定売りが入りやすく上値を抑える。出来高の少ない価格帯では、値動きが大きくなるので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜け横ばいとなっていることから、上昇の勢いは鈍化傾向になっている。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dをわずかに上抜けしてきたことで、戻り基調となってきた。戻り場面は維持しているものの、その勢いは鈍化している。

 

東京金の日足では、5日SMAが上向きとなっており、再び10日SMAを上抜け出来るかが焦点となる。本日も心理的節目となる6,000円を超えられるかが注目される。NY金は、1700ドル台で底堅い展開が続いている。中東での地政学リスクも高まってきており、金が買われやすい地合いが続く可能性が高い。為替市場では、あらためて108.00円の上値の重さが意識される展開となった。ただ、過度な円買いにもつながっていないことで、為替の影響は大きくなっていない。

本日の注目点も心理的節目となる6,000円を超えることが出来るかにある。

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