FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引き続き雲の上限がサポート!

2020/05/13/08:33:53

 

★5月1日以降の東京金60分足では、雲の上限がサポートラインとなり高値圏でもみ合う展開が続いている。上値では5,900円が心理的な節目となり、上値を抑える展開となっている。先行き雲の厚みが薄くなることから、雲の抵抗体としての機能も弱まりやすい。

 

NY金先物市場は1693.50‐1716.70ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロで下落すると、ドル建ての金先物には割安感から買いが入った。引けにかけて利益確定売りに押されたが、1700ドル台を維持して終えた。ニューヨーク市場では株安を意識して1716.70ドルまで買われたが、1700ドル台では利益確定を狙った売りも観測されており、やや上げ渋った。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながら出来高が膨らんできており、上下に振れると手仕舞いの動きが強まり大きな振れとなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方で横ばいから下向きとなってきており、下押しバイアスが強まってきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DとSlow%Dの両線が下向きとなっており、下落基調が強いことを示している。下押しバイアスが強いことから、雲の上限で下げ止まるかが注目される。

 

東京金の日足では、10日SMAの5,858円がサポートラインとなっている。また、緩やかに上向きとなっている5日SMAの5,844円や25日SMAの5,835円も下値目処として意識されやすい。徐々に値幅が縮小していることから、近い将来上下に振れる可能性が高まってきている。NY金は、再び1,700ドル台を回復してきており、維持出来るかが注目される。再び米中対立懸念が高まってきていることから、リスク回避の動きにつながりやすく、金の買い材料となりやすい。為替市場では、米国債入札が好調だったことで金利低下によりドルが売られやす展開となっている。1ドル=107円台を維持出来るかが注目される。

短期的には5日SMAと10日SMAを上抜けしていることから、上昇基調は続いている。ただ、5,900円が上値目処として重石となっている。徐々にこう着相場となってきていることから、上下に振れる展開には注意が必要となってきた。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 NY引けに掛けてドルじり安基調!

2020/05/13/07:33:23

 

★欧州市場序盤の取引では、日経平均先物が反発、NYダウ先物も下げ幅を縮小する中、107.50円台で推移した。なお、欧州株は前日比高安まちまちで推移した。107.50円を中心にしたもみ合い商状の継続も、日経先物が90円高で堅調に推移する中、ドルが底堅く推移した。NYダウ先物が反発に転じ、日経先物も170円高に上昇幅を拡大する中、リスク選好回復によるドル安が優勢となった。NYダウ先物が100ドル超の上昇、NY原油先物が25ドル台半ばまで上昇したことで、ドルは軟調推移が継続した。

 

米4月消費者物価指数(CPI)は前月比0.8%低下と市場予想通りの結果となったが、前年同月比では予想を下回り、エネルギーと食品を除くコア指数も予想より弱い数字となった。欧州時間からのドル安の流れが継続した。ロンドンのフィキシング通過後はドルの買い戻しが優勢となった。また、米財務省の10年債入札を控え下値を切り上げた。好調な入札結果を受けて米国債金利が低下したことで、一転ドル売りが優勢となった。米共和党の上院議員らは対中制裁案を準備との一部報道を受け、弱含む米国株を眺めながらドル売りが継続した。

 

★欧米主要経済指標

・米・4月消費者物価指数:前年比+0.3%(予想:+0.4%、3月:+1.5%)
・米・4月消費者物価コア指数:前年比+1.4%(予想:+1.7%、3月:+2.1%)
・米・4月消費者物価指数:前月比-0.8%(予想:-0.8%、3月:-0.4%)
・米・4月消費者物価コア指数:前月比-0.4%(予想:-0.2%、3月:-0.1%)
・米・4月財政収支:‐7379億ドル(予想:-7370億ドル、19年4月:+1603億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は107.06-73円のレンジ

・サウジアラビアの追加減産を手掛かりにNY原油堅調

・米4月CPIは前年同月比は予想を下回る

・エネルギーと食品を除くコア指数も予想より弱い数字

・米金融当局者はマイナス金利導入に否定的

・対中制裁法案を準備との報道でリスク回避

・VIX指数は27.57から33.04へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

トルコリラ/円と南アランド/円は高い相関関係!

2020/05/12/16:38:39

 

★2020年1月1日からトルコリラ/円と南アランド/円の相関係数は、0.9733とほぼ同様の動きとなっている。同様の動きとなっているものの、変動幅に違いがあることから2通貨間による割安感と割高感が出る。

両通貨とも年初から下落基調が続いているものの、1月1日を100としてみるとトルコリラ/円は83.75、南アランド/円は74.95と南アランド/円の方が売られ過ぎとなっている。

両通貨とも買い材料よりも売り材料は多いものの、新型コロナウイルスの感染拡大が終息に向かうことがあり、再び新興国通貨に買いが入ってくるようなことがあれば、トルコリラ/円よりも南アランド/円の戻りの方が早い可能性が高い。

サヤ取りトレードならば、トルコリラ/円を売って・南アランド/円を買うことになる。

カテゴリー: ホットニュース

薄い雲の中を東京白金は迷走!放れに備える

2020/05/12/12:36:09

 

★東京白金のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、3月に拡大した±3σはバンド幅が急速に縮小するスクイーズ状態が継続している。さらに、一目均衡表の薄い雲の中で上下に小幅な値動きとなっている。

ここまでの小幅な値動きとなるスクイーズでは、何時上下どちらかに放れても不思議ではない状態となっている。

また、もみ合い相場が長ければ長いほど放れた際の値幅が大きくなりやすい。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、緩やかに下値を切り上げる動きとなっている。しかし、%Dが下向きとなっているため上下放れ見極めのヒントになりにくい。

前回もコメントした通り、雲の上下放れがエクスパンションの初動の見極めとなりやすい。3月後半から約2ヵ月近いもみ合い相場となっていることから、放れた際はやや大きな動きとなりやすい。そのため、放れを見極めてから順張り売買が最もリスクが少ない戦略となる。

または、売りと買いの両建てをして、放れた後にアゲンストのポジションを切ると共に、順張りのポジションに乗せるという方法もある。

さらに、雲の上限・下限から放れたところに売りと買いの指値を入れて、雲からの放れた時点で売買するという方法もある。

東京市場や欧州市場で上下に放れれば目視して売買できるが、NY時間で上下に放れるとチャンスを逃してしまうことになりやすい。そのため、遠くない放れ場面に対して色々な方法を使って放れに乗れると、大きな利益につながりやすい。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで5月12日の米国株市場を先取り!米国株に割安感消える

2020/05/12/10:18:02

 

NY株式市場では、三指数はまちまちの展開となったものの、米長期金利が大きく上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して前日比で米国株は割高)した。世界的に外出制限の緩和の動きが広がり、景気悪化に歯止めがかかるとの期待から持ち直す場面もあったが、戻りは鈍かった。中国や韓国で新型コロナウイルスの集団感染が再び発生したと伝わり、経済活動が徐々に再開し始めた米国でも感染の『第2波』の可能性が意識された。また、米国債の大規模入札が控えており、米長期金利も上昇基調となってきていることもあり、三指数とも割安感は薄れてきている。そのため、リスク回避の材料が出ると利益確定売りが出やすい。また、米企業の業績下方修正により、PERが上昇しやすく割安感がさらに薄まる。

 

今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大や原油急落にある。そのため、利下げや量的緩和、財政政策などを実施しても市場の不安は一時的なものになりやすい。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。また、景気後退は避けられないほか、どの程度速やかに救済資金が消費者や企業に供給されるかなどに不透明感もあるため、一方的な戻りにもなり難い。VIX指数は27.98から27.57へ低下した。VIX指数が20台まで低下していることから、過度なリスク回避の動きが徐々に弱まってきている。ただ、未だにVIX指数が高水準で推移していることから、しばらくはボラタイルな動きが続きやすい。VIX指数が20を割ってくると市場に落ち着きが出たことになる。米中関係の悪化懸念も出始めていることは、株式市場の売り材料になりやすい。

 

NYダウは、5SMA23,995ドルと10SMA24,053ドルを上抜けしており短期的な上昇基調は継続している。また、下値では緩やかに上向きの25SMA23,729ドルが位置しており、中期的なトレンドのサポートラインとして意識される。一方、上値では緩やかに下向きとなっている75日SMAの24,915ドルがレジスタンスとして意識される。また、212日高値29,569ドルと323日安値18,214ドルの半値戻し23,891ドルを上回っていることから、サポートラインとして半値戻しが意識される。過度な割安感は払拭されてきており、戻りが早いことから一旦の下落調整があっても不思議ではない状態が続いている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P5003.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P5003.8%~4.0%台、NASDAQ2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。割安感となるイールドスプレッドを大幅に上回っていることから、相場が落ち着くと戻りも大きくなりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.369%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048

                20/01/17‐▲3.018

NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%20/3/23-6.017%

NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

58日:▲3.583511日:予想▲3.576%(前日比で僅かに縮小)

 

5月11日のNYダウは下落したものの、米長期金利が大きく上昇したことでイールドスプレッドは前日比でわずかに縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.369%から▲0.793%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.650%下回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.526%下回った。20年2月28日の大底▲4.541%から▲0.965%下回った。20年3月23日の6.017%から▲2.441%下回った。国立アレルギー・感染症研究所のファウチ所長をはじめ、米国政府の新型ウイルス対策チームの数名の専門家が自主隔離に入ることを発表するなど、米政権内でのウイルス感染リスク上昇への警戒感から、大きく下落して寄り付いた。一方、世界的に外出制限の緩和の動きが広がり、景気悪化に歯止めがかかるとの期待から持ち直す場面もあったが、戻りは鈍かった。中国や韓国で新型コロナウイルスの集団感染が再び発生したと伝わり、経済活動が徐々に再開し始めた米国でも感染の『第2波』の可能性が意識された。VIX指数は27.98から27.57へ低下した。

 

10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.590%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%19/8/5-▲4.002%

                19/8/15-▲4.179%20/2/28-4.499

               20/3/23-▲6.222%

58日:▲3.313511日予想▲3.286%(前日比で縮小)

 

S&P500はわずかに上昇したうえ、米長期金利が大きく上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.590%から▲0.304%と平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を▲0.583%下回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を▲0.716%下回った。19年8月15日の▲4.179%を▲0.893%下回った。20年2月28日の大底▲4.499%から▲1.213%下回った。20年3月23日の6.222%から▲2.936%下回った。

 

10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.266%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%19/8/15-▲2.383%

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/16-▲4.094

58日:▲2.094511日予想▲2.045%(前日比で縮小)

 

NASDAQは上昇したうえ、米長期金利が上昇したことでイールドスプレッドは前日比で大幅縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.266%から▲0.221%平均値よりかい離していることで割高になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては▲0.134%下回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して▲0.338%下回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して▲0.453%下回った。20年2月28日の大底2.803%から▲0.758%下回った。20年3月16日の▲4.094%から▲2.049%下回った。

 

NASDAQは過去のイールドスプレッドを下回ってきたことから、さらに割安感は払しょくされてきている。ただ、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、引き続き急速な戻り基調となりやすい。三指数の中での割安感が払しょくされてきている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数はまちまちの展開となったものの、米長期金利が大きく上昇したことで、イールドスプレッドは三指数ともに縮小した。世界的に外出制限の緩和の動きが広がり、景気悪化に歯止めがかかるとの期待から持ち直す場面もあったが、戻りは鈍かった。中国や韓国で新型コロナウイルスの集団感染が再び発生したと伝わり、経済活動が徐々に再開し始めた米国でも感染の『第2波』の可能性が意識された。新型コロナウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は上下に振れやすい状況が続いている。

 

PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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