FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/08/18/08:21:43

米国株式市場は下落:米政策運営に対する先行き不透明感を嫌気

NYダウは274.14ドル安の21750.73、ナスダックは123.19ポイント安の6221.91で取引を終了した。トランプ大統領が2つの大統領助言組織を解散させたことで、米政権の政策運営に対する先行き不透明感を嫌気した売りが広がった。また、ネットワーク機器のメーカーのシスコ・システムズの軟調決算をきっかけにハイテク株が売られたほか、スペインのバルセロナでテロ事件が発生したことも投資家心理を冷やした。引けにかけて下げ幅を拡大した。VIX指数は11.74から15.55へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避の動きが強まり円買い進行

ドル/円は、欧州勢参入後に対ユーロでドル買いが進んだことにつれ一時110.37円まで上昇したものの、その後は次第に売りが優勢となった。『コーン米国家経済会議(NEC)委員長が辞任する』との噂が広がると、株安や米長期金利の低下が進んだことで円買いが強まった。その後、米ホワイトハウスが『コーン氏は米NEC委員長に留まる意向』との見解を示すなど噂を否定したことで、一時110円台を回復する場面もあった。スペインのバルセロナでテロが発生したことも要因となりNYダウが引けにかけて下げ幅を広げると、リスク回避のドル売りが強まった。ユーロ/ドルは、ECB理事会議事要旨で『当局者はユーロが上昇し過ぎるリスクを懸念』との見解が示されると、ユーロ売りが強まった。ただ、米長期金利が低下などを背景にドル売りが進んだため、1.17ドル台半ばまで下値を切り上げる場面も見られた。

 

NY原油先物市場は反発:反動買い戻しが優勢

スペインでのテロ事件や米国株の大幅下落を意識して一時46.46ドルまで弱含む場面もあったが、取引終了時点にかけて買い戻しが入った。序盤に約3週間ぶりの安値を付けた反動での買い戻しとなったが、米長期金利の低下やユーロ安・ドル高が一服したことも支援材料となった。ただ、市場では需要増大への期待は低下しており、主要産油国による減産体制がより強化されない場合、原油価格の上値はさらに重くなるとの見方が増えている。

 

NY金・銀先物市場は続伸:リスク回避の動きから金買い優勢

NY金先物市場は、1286.40ドルから1296.00ドルのレンジで推移した。トランプ大統領助言組織を解散させたことで、重要政策の実現が難航するとの見方が広がり、米国株が大幅下落したことを背景に買い優勢となった。また、バルセロナで発生したテロ事件を受けて投資家心理が悪化したことも金買い材料となった。1300ドル台回復を試す展開となっている。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避で債券需要高まる

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.18%で終了した。米政権運営の先行き不透明感から米国株が大幅下落したことや、バルセロナでのトロ発生したことで安全資産としての買いが優勢となった。

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2017/08/17/08:02:43

米国株式市場は上昇:米政策運営に対する不透明感を嫌気

NYダウは25.88ドル高の22024.87、ナスダックは12.10ポイント高の6345.11で取引を終了した。北朝鮮情勢に対する犬猿後退から欧州株が上昇した流れを引き継いで買いが先行した。FOMC議事録では、大半のメンバーが次回会合でのバランスシート縮小開始を支持した一方で、インフレ率が予想よりも長く停滞するとの認識を示し、発表後の相場はもみ合う展開となった。また、白人至上主義者らと反対派による衝突を巡るトランプ大統領の発言を受け、大統領助言組織メンバーである主要企業トップの脱退が相次ぎ、『製造業評議会』『戦略・政策フォーラム』の解散を発表し、米政策運営に対する先行き不透明感が高まったことが嫌気され相場の重しとなった。VIX指数は12.33から11.74へ低下した。

 

NY外国為替市場:変動幅拡大も方向感の乏しい動き

ドル/円は一時110.95円付近まで強部組む場面も見られたが、米長期金利が低下したほか、トランプ大統領が『製造業評議会』『戦略・政策フォーラム』の解散を発表すると米株が上げ幅を縮小したことも重しとなりドル売りが強まった。また、FOMC議事要旨では、『大半のメンバーは次回会合でのバランスシート縮小を支持』『メンバーはインフレの鈍化を懸念しており、物価動向を注視することで一致』『多くのメンバーは2%のインフレ達成は予想より時間がかかると指摘』などが明らかになったが、議事要旨の公表後にドル売りが強まり、一時110.00円近辺まで下押しした。ユーロ/ドルは、欧州時間に『ドラギECB総裁はジャクソンホールで新たな政策メッセージを出さないだろう』との報道が伝わったことで、ユーロが全面安となった影響から一時1.1681ドルまで値を下げた。ただ、売りが一巡すると米長期金利の低下やFOMC議事要旨後にドル売り圧力が強まったことで1.1779ドルの高値まで切り返した。

 

NY原油先物市場は大幅続落:米国内の原油生産増加で供給過剰懸念

この日発表された米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想以上の大幅な減少を記録したため買いが先行したものの、ガソリン在庫が予想に反して増加したため直ぐに売りに転じた。また、米国内での原油生産が6月以降で最高水準となったため、供給過剰懸念は後退せず、売りが優勢となった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米政権運営不透明感から買い優勢

NY金先物市場は、1273.20ドルから1289.50ドルのレンジで推移した。白人至上主義者と反対派による衝突を巡るトランプ大統領の発言を受けて、大統領助言組織からメンバーである主要企業トップの脱退が相次ぎ、同組織を解散すると伝わると、政権運営への先行き不透明感が意識され金の買いが優勢となった。

 

米国債券市場は反発:米利上げペース鈍化観測で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.22%で終了した。トランプ米政権運営への不透明感が高まったことで買いが入った。また、FOMC議事要旨でインフレ動向に懸念が示されたため、米利上げペースの鈍化が意識されたことも相場を支えた。

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2017/08/16/07:59:43

米国株式市場はまちまち:利益確定で上値の重い展開

NYダウは5.28ドル高の21998.99、ナスダックは7.22ポイント安の6333.01で取引を終了した。北朝鮮を巡る地政学リスクの後退や良好な米経済指標を受けた買いが入った。しかし、主要小売決算が嫌気されたほか、高値警戒感による利益確定の動きも広がり、売り買いが交錯する展開となった。年間を通して9月の米国株のパフォーマンスが悪いことから、利益確定売りが入りやすい。VIX指数は12.33から12.04へ低下した。

 

NY外国為替市場:方向感の乏しい展開に終始

ドル/円は、米7月小売売上高や8月NY連銀製造業景気指数が予想を大幅に上回る強い結果となり、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行した。7日高値110.92円が目先の上昇目処として意識されると、米長期金利が上昇幅を縮小するなか、一旦110.40円付近まで伸び悩んだ。ただ、引けにかけて再び米長期金利が上昇したため110.70円台まで上げた。ユーロ/ドルは、良好な米経済指標の発表後にドル買いが強まった場面では一時1.1687ドルまで下押ししたものの、その後は徐々に底堅くなった。その後はユーロクロスの上昇につれ1.1740ドル台まで下値を切り上げた。

 

NY原油先物市場は小幅続落:米シェール増産を嫌気

米国内におけるシェール増産を嫌ってNY原油先物はいちじ47.02ドルまで売られたが、16日発表予定の米原油在庫統計への期待でショートカバー的な買いが入った。また、良好な米経済指標も買い材料となった。売り一巡後は買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。

 

NY金・銀先物市場は下落:地政学リスクの緊張緩和で売り優勢

NY金先物市場は、1272.70ドルから1287.70ドルのレンジで推移した。北朝鮮がグアム沖へのミサイル発射を見送るとの報道を受けて、地政学リスクの緊張が和らぎ安全資産としての金に売りが出た。

 

米国債券市場は続落:地政学リスク後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.27%で終了した。北朝鮮リスクが和らいだことからの売りが出たほか、良好な米経済指標の発表が相次いだことも相場の重しとなった。

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2017/08/15/07:57:44

米国株式市場は上昇:北朝鮮問題の地政学リスク後退を好感

NYダウは135.39ドル高の21993.71、ナスダックは83.68ポイント高の6340.23で取引を終了した。先週末北朝鮮問題を巡って米政府高官から外交的な解決を目指す発言が相次ぎ地政学リスクへの警戒感がやや後退し買いが先行した。米長期金利の上昇も好感され、主力のハイテク株が上昇し、指数を押し上げた。VIX指数は15.51から12.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:ダドリー米NY連銀総裁発言受けドル買い戻し

ドル/円は、米長期金利が上昇幅を縮小したことで109.40円台まで上値を切り下げたが、その後は買い戻しが優勢となった。ダドリー米NY連銀総裁が『9月にバランスシート縮小開始を決めるという市場の見方は不合理ではない』『経済が予想通りに展開すれば、年内にあと1回の利上げ実施を支持する』などの見解を示すと米長期金利が再度上昇幅を広げたため、欧州時間につけた高値の109.80円に迫る水準まで値を上げた。その後はやや上値が重くなった。ユーロ/ドルは、欧州時間に1.1838ドルまで上昇する場面があったものの、その後は次第に上値を切り下げた。米長期金利の上昇が重しとなったほか、ユーロクロスの下げにつれて売りも進み一時1.1770ドルまで下押しした。

 

NY原油先物市場は大幅反落:中国の製油活動低下を嫌気

中国における製油活動は低下しており、原油需要の増大は期待出来ないとの見方が広がったことが下げ要因となった。一方で、リビア最大の油田での生産が大幅に減少との報告を受けて一時買われる場面もあったが、買いは続かなかった。市場では『OPEC加盟国、非加盟国が減産を順守し、さらに原油需要が増加しなければ、原油価格が安定的に推移することは難しい』との見方が依然として多い。

 

NY金は反落・銀先物市場は続伸:地政学リスクがやや緩和

NY金先物市場は、1284.20ドルから1296.40ドルのレンジで推移した。先週末米政府高官から北朝鮮への非軍事的解決を示唆する発言がでたことで、北朝鮮情勢を巡る緊張が和らぎ、安全資産としての金の上げが一服した。

 

米国債券市場は下落:米国株高とNY連銀総裁発言を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.22%で終了した。米国株式市場が大幅上昇したことや、ダドリー米NY連銀総裁が年内の追加利上げに言及しことが嫌気され売りが優勢となった。

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2017/08/14/03:02:45

米国株式市場は上昇:週末を控え下落に対する買い戻し

NYダウは14.31ドル高の21858.32、ナスダックは39.68ポイント高の6256.56で取引を終了した。北朝鮮情勢の緊迫化を嫌気した売りが一巡し、週末を控えて足もとの下落に対する買い戻しが入った。ハイテク株を中心に買い戻しの動きが広がった。ただ、トランプ大統領が北朝鮮に対する軍事解決の準備に自信を示したことで地政学リスクへの警戒感は根強く、上値も限られた。VIX指数は16.04から15.51へ低下した。

 

NY外国為替市場:弱い米CPI結果を受けドルは総じて弱い展開

ドル/円は、米7月消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%上昇となり、市場予想を下回ったほか、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数も前月0.1%上昇となり、市場予想の0.2%上昇より弱かったことで、ドルは108.70円台は失速した。その後米長期金利が一転上昇したことで、109.40円台まで急反発したが、米長期金利が再び低下したことで、109円台を割り込む場面もあった。引けにかけては買い戻しも入り109.20円前後まで回復した。ユーロ/ドルは、弱い米CPIを手掛かりにユーロ買いが強まり一時1.1835ドルまで上げた。ただ、米長期金利が一転上昇すると1.1777ドルまで失速したが、米長期金利が再び低下するにつれて1.1847ドルまで買い上げられた。

 

NY原油先物市場は反発:減産期待とドル安から買い優勢

国際エネルギー機関(IEA)の月報で、今年と来年のOPEC生産の原油需要見通しを下方修正したが、サウジアラビア、イラクによる減産が期待されたことで原油先物は底堅い動きとなった。また、ドルが主要通貨に対して弱含んだことから原油に割安感が生じ買いが入った。ただ、市場では『OPEC加盟国・非加盟国が減産を順守し、原油需要の増加が確認されない場合、原油価格が安定的に推移することは難しい』との指摘がある。石油サービス会社ベーカー・ヒューズ社が公表した米国内の石油掘削設備(リグ)稼働数は前週比3基増の765基となった。

 

NY金・銀先物市場は続伸:地政学リスクの流れ継続

NY金先物市場は、1282.00ドルから1291.10ドルのレンジで推移した。米インフレ指標が冴えない内容となったことで、年内の米利上げ観測が後退した。また、トランプ大統領が北朝鮮に対する軍事解決の準備に自信を示したことで地政学リスクへの警戒感が根強く、リスク回避の金買いにつながった。一時1298.1ドルと6月7日以来の高値を付け、1300ドル台を意識した展開となっている。

 

米国債券市場は横ばい:行って来いの相場展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.19%で終了した。米7月消費者物物価指数(CPI)が予想を下回ったことから、債券買いで反応した。しかし、その後すぐに売りが優勢となった。ただ、北朝鮮を巡る地政学リスクが残るなか下値も限定的だった。

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