FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2017/08/10/08:23:12

米国株式市場は下落:地政学リスク高まりを嫌気

NYダウは36.64ドル安の22048.70、ナスダックは18.13ポイント安の6352.33で取引は終了した。北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりからアジア・欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行した。また、複数の主要企業の決算内容も嫌気され、終日軟調推移となった。一時90ドル近く下げたが、引けにかけては下げ渋った。VIX指数は10.96から11.11へ上昇した。

 

NY外国為替市場:主要通貨は地政学リスクに振れる値動き

ドル/円は、米国と北朝鮮の関係緊迫化でリスク回避のドル売り・円買いが強まったが、下サイドでは本邦実需勢のドル買いが観測され下値が堅かった。その後、予想を上回った米4-6月期非農業部門労働生産性速報値、6月卸売在庫改定値/売上高を受け、ドル買いが再燃した。その後、NYダウが90ドル近く下げたためドルは失速したが、NYダウが引けにかけて下げ渋ると110円台を回復した。ユーロ/ドルは、1.1740ドル前後でのもみ合いが続いた後、まとまったユーロ売りが持ち込まれると目先のストップロスを誘発した。ただ、1.17ドル割れの水準で下値の堅さを確認すると買い戻しが優位になり、終盤には1.1760ドル台まで持ち直した。

 

NY原油先物市場は反発:原油在庫の減少を好感

米エネルギー省が発表した週間在庫統計で原油在庫は予想以上に減少したことが材料視された。ガソリン在庫は減少予想に反して増加したが、夏季を過ぎると在庫増加の可能性があることは想定されており、売り材料とならなかった。OPEC加盟国と非加盟国は2018年3月まで協調減産を継続し、減産が遅れている国に改善を促すことは原油価格に対する支援材料となっている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:北朝鮮と米国の緊張感の高まりで買い優勢

NY金先物市場は、1260.20ドルから1277.80ドルのレンジ推移した。北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒感からアジア・欧州株が概ね全面安となり、米国株も売りに押された。リスク回避の流れが強まったことで、安全資産とされる金に買いが入った。

 

米国債券市場は反発:米長期債入札低調で伸び悩み

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.24%で終了した。北朝鮮情勢の緊迫化を背景に安全資産とされる債券は買いが先行した。しかし、米10年債入札の結果が『低調だった』と受け止められると伸び悩んだ。

 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2017/08/09/08:31:55

米国株式市場は下落:北朝鮮情勢の緊迫を嫌気

NYダウは33.08ドル安の22085.34、ナスダックは13.31ポイント安の6370.46で取引を終了した。小幅下落して寄り付いたものの、主要小売決算が好感されたほか、ハイテク大手を中心に上昇する展開となった。しかし、連日で史上最高値を更新していただけに利益確定売りに押された。北朝鮮情勢の緊迫が警戒された面もあり、引けにかけて下落に転じた。VIX指数は9.93から10.96へ上昇した。

 

NY外国為替市場:円高・ドル安・ユーロ安進む

ドル/円は米6月JOLTが市場予想を上回り過去最高に達したため、年内の追加利上げ観測が強まり米長期金利の上昇にともないドル買いが加速した。その後、『北朝鮮はミサイルに搭載可能な小型核弾頭を開発した』との報道や、米3年債の良好入札結果を受けて、米長期金利が伸び悩んだんこともドル売りを強めた。ユーロ/ドルは、良好な米雇用指標を受けて全般ドル高が加速した流れに沿った。一時ストップロスを巻き込み、1.1715ドルまで急落した。その後、ドル/円の失速や米長期金利の上昇縮小を横目に1.1769ドルまでショートカバーが進んだ。

 

NY原油先物市場は続落:持高調整の売りが優勢に

ドライブシーズンで需要増が見込める夏季を過ぎると在庫増加の可能性が高まるとの見方が広がり、上値は重くなった。また、OPECと非加盟国の主要産油国が前日から続けている専門家会合の結果を控えて持高調整目的の売りがやや優勢となった。市場では、『OPECが需要減を迎える時期にさらなる減産で対応しない場合、供給超過の状態を解消することは難しくなる』との指摘もあった。

 

NY金は続落・銀先物市場は反発:米求人増加や米長期金利上昇を嫌気

NY金先物市場は、米求人件数の増加や米長期金利の上昇を嫌気して安全資産としての買いが後退した。また、外国為替市場でユーロ安・ドル高となったことも嫌気された。ただ、10-11日に米インフレ関連の経済指標が発表されるが、インフレ鈍化を示唆する結果となった場合、金の買い戻す可能性があることから、様子見ムードが広がった。

 

米国債券市場は反落:地政学リスクの高まりで買い戻しも

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.26%で終了した。米求人圏すが開始以来最高となったことで債券売りが先行した。ただ、米3年債入札結果が『好調さった』と受け止められると買い戻された。北朝鮮情勢への警戒感が高まったことも買い戻しにつながった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2017/08/08/07:51:44

米国株式市場は上昇:好業績銘柄やハイテク株中心に買い優勢

NYダウは25.61ドル高の22118.42、ナスダックは32.21ポイント高の6383.77で取引を終了した。好業績銘柄が物色され買いが先行した。しかし、NYダウが連日最高値を更新するなかで朝方は利益確定の動きが広がった。また、主要経済指標の発表に乏しく上値の重い展開となった。しかし、ブラード米セントルイス連銀総裁が政策金利の現行維持を支持したほか、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁がバランスシート縮小は金融市場の混乱なく完了するとの見通しを示したことが好感され、ハイテク株を中心に緩やかに上昇した。VIX指数は10.03から9.93へ低下した。

 

NY外国為替市場:市場参加者減少と材料難で小幅な値動き

ドル/円は、一時111.00円手前まで上げたが、上値の重さを確認すると伸び悩んだ。米長期金利も低下に転じたことで110.70円付近まで値を下げた。しかし、手掛かり材料に乏しく110.75円前後で次第に方向感を欠いた。ユーロ/ドルは、夏季休暇に入っている市場参加者が多く流動性が低下するなか、新規の取引材料も伝わらず1.1790ドル前後で値動きが細った。また、ドイツの鉱工業生産が年初来で初めてマイナスに落ち込み、ECBの早期の緩和策縮小観測を受けたユーロ買いが後退した。

 

NY原油先物市場は下落:ポジション調整の取引が主流

主要産油国による減産体制が維持されているかどうかを見極める必要があるとの見方が浮上し、ポジション調整的な売買が主流となった。主要産油国がさらなる減産を実施する可能性はあるものの、減産合意が順守されなければ、供給超過の解消される可能性は極めて低いとみられている。さらにリビアの原油生産が回復したことで、需給の緩みへの警戒感が強まった。

 

NY金・銀先物市場は続落:新規材料難からもみ合い相場

NY金先物市場は1255.30ドルから1259.10ドルのレンジで推移した。セントルイス連銀総裁が政策金利の現行維持を支持したほか、ミネアポリス連銀総裁がバランスシート縮小は金融市場の混乱なく完了するとの見通しを示したことで、積極的な売買は手控えられた。新規材料難から様子見ムードが広がり、前週末終値付近でのもみ合いが続いた。

 

米国債券市場は反発:市場参加者少なく方向感のない展開

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前週末比0.01%低い(価格は上昇)2.25%で終了した。前週末の下落に対する買い戻しが散見されたが、夏季休暇に入っている市場参加者も多く総じて方向感の展開となった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2017/08/07/03:01:49

米国株式市場は上昇:良好な米7月雇用統計を受けて買い先行

NYダウは66.71ドル高の22092.81、ナスダックは11.22ポイント高の6351.56で取引を終了した。良好な米7月雇用統計を受けて買いが先行した。また、貿易赤字の縮小や米長期金利の上昇なども好感された。買い一巡後は下げに転じる場面もあったが、引けにかけて底堅く推移した。ハイテク株にも買いが広がり、堅調推移となった。VIX指数は10.44から10.04へ低下した。

 

NY外国為替市場:米7月雇用統計を受けドル全面高

ドル/円は、米7月雇用統計のポジティブサプライズを受けて、年内の追加利上げ観測が高まり、米長期金利が急上昇となったことでドル買いに拍車がかかった。コーン米国家経済会議(NEC)委員長が『可能な限り法人税を引き下げる』『企業が対外資産引き揚げを行いやすいように税制改革を』と発言したこともドル買いを後押し一時111.05円まで強含んだ。ただ、111円台で上値の重さを確認すると、特段ドル売り材料は出なかったが上値が重くなった。ユーロ/ドルは、良好な米雇用統計やコーンNEC委員長の発言を受けて全般ドル買いが優勢となり、ストップロスを継続的に巻き込み、1.1728ドルまで下げた。ただ、引けにかけては持ち高調整の買い戻しが次第に強まり切り返した。

 

NY原油先物市場は反発:良好な米雇用統計とリグ稼働数減少を好感

良好な米7月雇用統計を受けて、米国内の原油需要は増大するとの見方が広がったことが買い材料となった。また、主要産油国がさらなる減産を実施する可能性がることも原油相場を下支えした。石油サービス会社ベーカー・ヒューズ社が公表した米国内の石油掘削設備(リグ)稼働数は前週から1基減少となり765基となった。リグ稼働数の減少は買い材料とななった。なお、OPECの加盟国と非加盟国の産油国が7-8日に会合を開く予定となっている。

 

NY金・銀先物市場は続落:米長期金利の上昇と米国株高を嫌気

NY金先物市場は、1253.90ドルから1269.60ドルのレンジで推移した。良好な米7月雇用統計を受けて、米長期金利の上昇にともなってドルが主要通貨に対して強含んだことから売りが優勢となった。

 

米国債券市場は反落:米量的金融緩和縮小観測強まり売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.26%で終了した。良好な7月雇用統計を受けて、米量的緩和縮小が順調に進むとの見方から債券売りが加速した。ただ、売り一巡後は反動が出て買い戻しも入った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2017/08/04/08:17:09

NY株式市場はまちまち:NYダウは強いが高値警戒感から利食い売りも

NYダウは9.86ドル高の22026.10、ナスダックは22.30ポイント安の6340.34で取引を終了した。朝方は史上最高値を5営業日連続で更新したことで、前日終値前後で方向感を欠いたもみ合い相場となった。米7月ISM非製造業景況指数が市場予想を下回ったほか、現価格が下落しS&P500とナスダック総合指数に売りが広がったものの、週末に雇用統計結果を見極めたいとの思惑から下値は限られた。VIX指数は10.28から10.44へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルはロシアゲート報道で一段安

ドル/円は、英利上げ観測後退からポンド/円が急落したことにつれたほか、米長期金利が低下したことも重しとなり、110.20円台まで下げた。売り一巡後は110.50円近辺まで反発したが、米7月ISM非製造業指数が市場予想を下回ったことでドル売りが再開し、一時109.90円台まで下げ足を速めた。ただ、110円台割れではドル買い意欲も強く、110.20円台まで下げ渋った。その後『モラー解くべうt検察官はロシア問題調査で大陪審を設置する』との報道を受けて再び売られた。ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドの急伸や米長期金利の低下を支えに買いが先行した。また、市場では『ロンドンのフィキシングに向けた買いが持ち込まれた』との指摘もあり、1.1893ドルまで強含んだ。一旦1.1860ドル台まで失速したが、ロシア問題絡みの報道で全般ドル売りとなったことから底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は米国内の原油増産懸念を嫌気

米国の原油在庫統計でガソリン在庫と原油在庫は減少しているが、米国内の原油増産によって供給超過の状態が長期化するとの懸念が嫌気された。また、7-8日に開催されるOPEC加盟国と非加盟国との専門家会合を前に、ポジション調整目的の売りが出た。主要産油国が生産量を一定の水準以下に抑えられない場合、原油先物の上値は重くなるとの指摘もある。

 

NY金・銀先物市場は続落:米雇用統計控え利益確定売り優勢

NY金は、1256.60ドルから1269.80ドルのレンジで推移した。予想を下回る米経済指標や原油価格が下落し、S&P500指数とナスダック総合指数が下落したものの、米7月雇用統計結果を見極めたいとの思惑から、利益確定売りが優勢となった。

 

★米国債券市場は反発:リスク回避の債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.22%で終了した。英利上げ観測が後退し英国債券が急伸した影響を受けた。また、市場を下回る米経済指標や『モラー特別検察官はロシア問題調査で大陪審を設置する』との報道も安全資産としての債券買いを誘った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ