FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/05/28/03:01:41

米国株式市場はまちまち:原油価格の大幅下落を嫌気した売り

NYダウは58.67ドル安の24753.09、ナスダックは9.42ポイント高の7433.85で取引を終了した。ロシアやOPEC加盟国による協調減産緩和の思惑から原油価格の大幅下落を受けて石油株の下げが目立ったほか、米長期金利低下で利ざや縮小が警戒された金融株も下落した。トランプ大統領が米朝首脳会談が6月12日に開催される可能性を示唆し、一時下げ幅を縮小する場面も見られたが、、相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は12.53から13.22へ上昇した。

 

NY外国為替市場:スペインの政局不透明感からユーロ売り

ドル/円は、『スペイン野党がラホイ首相への不信任動議を準備している』との報道が伝わり、同国の政局に対する先行き不透明感からユーロ円が下落すると、つれて売りが進んだ。米長期金利の低下も相場の重石となり、一時109.13円まで下押しした。しかし、トランプ米大統領が『(北朝鮮との)6月12日首脳会談の実現の可能性はまだある』との見解を示すと下げ渋る展開に。米長期金利が低下一服となったことなども支えとなり、109.50円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1734ドルまで上昇する場面もあったが、その後は次第に上値を切り下げた。スペイン政局不安やイタリア国債の下落などもユーロ売りを誘い、1.1647ドルまで下押しした。売り一巡後も戻りは鈍く、引け前に一時1.1646ドルと昨年11月以来の安値を更新した。

 

NY原油価格は大幅下落:原油増産観測を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は一時67.42ドルまで売られた。OPECの加盟国と非加盟国は原油価格のさらなる上昇を抑制するために、今年後半以降、増産大勢にシフトする可能性が高いとみられており、短期筋などの売りが活発となった。また、24日には、ロシアは段階的な減産解除について検討すると報じられており、OPECとロシア主導による増産によって供給不安は解消されるとの見方が広がった。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比15基増加の859基となった。

 

NY金・銀先物市場は下落:地政学リスクの後退とユーロ安で売り優勢

NY金先物市場は一時1299.40ドルまで売られた。週明け米国市場が休場となるため、この日はポジション調整的な売買が主体となった。しかし、米朝首脳会談が6月12日に開かれる可能性が残されているとの見方が広がったことから、リスク回避の金買いはやや後退した。また、スペイン政局の先行き不透明感からユーロが下落したことで金価格の上昇を抑える要因となった。

 

米国債券市場は続伸:欧州の政局不安から米国債買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.93%で終了した。イタリアやスペインなどの政局不安から欧州国債が買われたことにつれて、買い国債にも買いが波及した。なお、この日はメモリアルデーの前営業日で短縮取引だった。

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2018/05/25/07:34:35

米国株式市場は下落:北朝鮮情勢悪化への懸念を嫌気した売り

NYダウは75.05ドル安の24811.76、ナスダックは1.53ポイント安の7424.43で取引を終了した。トランプ大統領が米朝会談の中止を表明し、北朝鮮情勢への懸念からリスク回避の売りが進んだ。また、トランプ政権が自動車・自動車部品に最大25%の関税導入を検討していることが報じられ、貿易戦争への懸念が強まった。しかし、昨日のFOMC議事要旨を受けた長期金利の下落により、引けにかけて下げ幅を縮小した。VIX指数は12.58から12.53へ低下した。

 

NY外国為替市場:北朝鮮情勢悪化でリスク回避の円買い

ドル/円は、トランプ大統領が米朝首脳会談の中止を表明すると、北朝鮮情勢を巡る先行き不透明感を意識した売りが先行した。NYダウが280ドル超下げたほか、米長期金利が低下に転じたことなどに伴って、一時108.96円まで下押しした。もっとも、売り一巡後は亜k部下が下げ渋ったことなどもあり109.30円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、1.17ドル台前半で方向感を欠いた動きとなった。米長期金利の低下を受けて一時1.1750ドルまで値を上げたものの、その後はユーロ買いも一服した。

 

NY原油先物市場は続落:ロシアの段階的な減産解除検討を嫌気

NY原油先物市場は一時70.52ドルまで下落した。ロシアは段階的な減産解除について検討するとの報道が嫌気された。原油とガソリン在庫が増加したことも引き続き嫌気された。

 

NY金先物市場は上昇:地政学リスクの高まりから買い優勢

NY金先物市場は一時1306.40ドルまで買われた。トランプ大統領が6月12日に開催予定だった米朝首脳会談を中止すると表明したことで、朝鮮半島情勢が再び緊迫する可能性が浮上したことで、安全資産としての金買いが強まった。また、米長期金利が低下したことも買い材料視された。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の債券買いが優勢

米国債券市場で弔意ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.79%で終了した。米朝首脳会談の中止を受けて朝鮮半島情勢への懸念が広がるなか、リスク回避の債券買いが強まった。

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2018/05/24/07:42:22

米国株式市場は上昇:米FOMC議事要旨を好感した買い優勢

NYダウは52.40ドル高の24886.81、ナスダックは47.50ポイント高の7425.96で取引を終了した。アジア・欧州株がほぼ全面安となり、売りが先行した。米中貿易摩擦を巡る先行き不安や米朝首脳会談実現への懐疑的な見方から投資家心理が悪化し軟調推移した。しかし、FOMC議事要旨では、大半の当局者が堅調な経済見通しを受けて、誓う利上げが必要となるとの認識を示す一方、インフレ率が目標から若干振れたとしても、米経済に影響を与えないとの考えから利上げを急がない姿勢も確認された。そのため、発表後に株価は下げ幅を縮小し、引けにかけて上昇に転じた。VIX指数は13.22から12.58へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル売り・円買い一服

ドル/円は、新興国通貨の下落や米朝首脳会談の実現性が薄れたことを受けた地政学リスクの上昇を嫌気したドル・売りが続いた。その後、トルコ中銀がリラ是正の緊急利上げを実施しリラ売りが一段落したほか、FRBが公表した5月のFOMC議事要旨で利上げを急がない方針が確認されたためリスク回避のドル売り・円買いが後退した。ユーロ/ドルは、イタリアの政局不透明感がくすぶったほか、さえない独経済指標などを手掛かりにリスク回避のユーロ売りに押された。ユーロクロスの下落につれた売りも進み、一時1.1676ドルと昨年11月以来の安値を更新した。

 

NY原油先物市場は続落:原油在庫の大幅増加を嫌気した売り

NY原油先物市場は一時7119ドルまで下落した。米エネルギー省が発表した米週間在庫統計で、原油とガソリンの在庫は減少予想に反して増加していたことが嫌気された。原油在庫は前週比で577.8バレル増加となり、市場予想の200万バレルの減少を大幅に上回った。ただ、供給不足に対する市場の警戒感は消えていないため、71ドル台前半では押し目買いが観測されており、下げ幅を縮小する展開となった。

 

NY金先物市場は小幅安:ユーロ安継続を嫌気した売り優勢

NY金先物市場はいちじ1286.70ドルまで売られた。ユーロ安が続いていることが売り材料となった。ただし、米長期金利の低下や地政学リスク増大を意識した買いも観測されており、金の下げ幅は縮小した。

 

米国債券市場は上昇:米利上げ加速への思惑が後退した買い

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.07%低い(価格は上昇)2.99%で終了した。米中貿易協議や米朝首脳会談への不透明感が意識され、リスク回避の債券需要が高まった。また、FOMC議事要旨で利上げ加速への思惑が後退したことも債券買いを誘った。

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2018/05/23/07:42:51

米国株式市場は下落:米朝首脳会談の開催不透明感を嫌気

NYダウは178.88ドル安の24834.41、ナスダックは15.58ポイント安の7378.46で取引を終了した。中国が自動車の輸入関税を引き下げるとの報道を受けて、貿易摩擦を巡る米中間の緊張緩和が好感され、買いが先行した。ポンペオ米国務長官が昨日にイランへの経済制裁を発表したほか、トランプ大統領が米朝首脳会談を見送る可能性に言及し、地政学リスクへの警戒感から上げ幅を縮小し下落した。前日までの大幅続伸に対する反動から利益確定目的の売りも出やすかった。VIX指数は13.08から13.22へ上昇した。

 

NY外国為替市場:レンジ内で全般方向感のない展開

ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いで、一時110.80円付近まで売りに押された。ただ、前日安値110.75円が目先のサポートとして意識されると一旦111円台を回復した。しかし、引けにかけてNYダウが軟調に推移したこともあり、戻りは限定的だった。ユーロ/ドルは、17日高値の1.1838ドル手前で上値の重さが確認されると、やや売りが優勢となった。イタリア新政権の財政拡張方針に対する懸念がくすぶるなか、米長期金利上昇なども相場の重石となり、1.1760ドル台まで上値を切り下げた。

 

NY原油先物市場は小幅下落:ポジション調整的な売り優勢

NY原油先物市場は一時71.82ドルまで下落した。米週間在庫統計発表を控えてポジション調整的な売りが観測された。米国株安を意識した売りも入った。ただし、世界的な供給過剰解消への期待から72ドル以下では押し目買いも根強く残っている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米国株安や米朝首脳会談の不透明感から買い優勢

NY金先物市場は一時1296.00ドルまで買われた。ユーロの反落が嫌気されたが、米国株安や米長期金利の上げ渋りを意識した買いが入った。また、6月12日に予定されている米朝首脳会談の開催が危ぶまれていることも金買いの支援材料となった。23日のFOMC議事要旨を前にポジション調整目的の買いも入った。

 

米国債券市場は横ばい:様子見ムード強く手控え

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ3.06%で終了した。重要な経済指標などの発表がなかったほか、23日のFOMC議事要旨の公表を控えて様子見ムードが強かった。2年債入札が好調だったことから、一時買いが強まった。

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2018/05/22/07:27:09

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦後退を好感

NYダウは298.20ドル高の25013.29、ナスダックは39.70ポイント高の7394.04で取引を終了した。米中貿易摩擦を巡る米中協議が中国の対米輸入拡大で妥結し、関税賦課棚上げしたことで投資家心理の改善から買いが先行した。中国事業の比率の高い航空機メーカーのボーイングや建設機械のキャタピラーに買戻しが広がったほか、原油価格の上昇を好感され終日堅調推移となった。約2ヵ月ぶりに25000ドル台を回復した。VIX指数は13.42から13.08へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利の伸び悩みでドル売り

ドル/円は、アジア時間に急ピッチで値を上げた反動から売りが先行した。米4月シカゴ連銀全米活動指数が市場予想を下回り、米長期金利が伸び悩んだため、ドルも高値圏でのもみ合いに終始した。ただ、米中貿易戦争休戦で、警戒感が緩和したため、押し目買いでのドル買い・円売り意欲も根強く、底堅い展開となった。ユーロ/ドルは、全般にドル売りが優勢となったこともあり、徐々にユーロ買いが強まった。一時1.1796ドルまで値を上げた。そのため、ドルの値動きを示すドルインデックス指数は一時93.512まで低下した。

 

NY原油先物市場は反発:ベネズエラに対する制裁懸念から買い優勢

NY原油先物市場は一時72.68ドルまで買われ、2014年11月下旬以来の高値を付けた。ベネズエラ大統領選挙で現職のマドゥロ氏が当選したことから、米国による制裁発動や供給不足を警戒した買いが入った。中東情勢の悪化に対する警戒感が消えていないことや、米国株高も原油価格に対する支援材料となった。

 

NY金先物市場は小反落:ユーロ反転で買い優勢

NY金先物市場は一時昨年12月以来の安値1281.20ドルまで売られた。ユーロ安継続を嫌気した売りが先行したが、通常取引終盤にユーロが反転したことから、金の下げ幅は縮小した。米長期金利が伸び悩んだことも支援材料となった。

 

米国債券市場は反落:米国株高を受けて売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)3.06%で終了した。米中貿易摩擦への懸念が和らいだことで、米国株が大幅上昇したことを受けて、安全資産とされる債券需要が後退した。

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