FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/06/18/03:01:53

米国株式市場は下落:米中貿易戦争への懸念を嫌気

NYダウは84.83ドル安の25090.48、ナスダックは14.66ポイント安の7746.38で取引は終了した。トランプ政権が中国製品500億ドル相当に対する新たな追加関税策を発表した。中国政府が直ちに報復措置の実施を表明するなど貿易戦争への懸念から280ドル超下げた。ただ、引けにかけて下値を切り上がり一時40ドル超安まで買い戻された。また、ハイテク株にも売りが広がったほか、原油価格の下落も嫌気された。VIX指数は12.12から11.98へ低下した。

 

NY外国為替市場:米中貿易戦争懸念広がるもドル底堅い

ドル/円は、米国が中国の500億ドルの輸入品に高関税を課すと発表したほか、中国も『米国に対して同規模の報復措置を直ちに講じる』と表明すると、110.73円から110.40円台まで値を下げた。当日安値の110.39円が目先の下値目処として意識されると110.55円前後で方向感が出なくなったが、米長期金利が低下幅を縮めたこともあり、引けにかけてはやや底堅くなった。ユーロ/ドルは、原油価格の下落を背景にユーロクロスが買われた影響から、1.1627ドルまでじわりと上げた。ただ、さらに買い進める材料も見当たらず、次第に1.1610ドル前後で値動きが細った。また、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁は『中立を若干上回る水準への利上げが必要になる可能性も』などと述べたほか、カプラン米ダラス連銀総裁は『2018年に3回の利上げが望ましい。4回にオープン』などと語ったが、影響は限定的だった。

 

米NY原油先物市場は下落:OPEC総会で増産が決定されるとの思惑売り

NY原油先物市場は一時64.58ドルまで下落した。22日に開かれるOPEC総会で、一定規模の増産が決定されるとの思惑が広がったことが要因となった。主要産油国の関係者からも『緩やかな増産は避けられない』との声が聞かれた。また、米中間の貿易戦争は世界経済の成長鈍化につながるとの懸念が高まり、NYダウが一時大幅安となったことも原油価格の売り材料となった。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数が前週比1基増の862基となった。

 

NY金・銀先物市場は大幅下落:米中貿易戦争懸念の高まりを嫌気

NY金先物市場は一時1277.90ドルまで売られた。中国は総額500億ドルの659品目の米国製品に対して25%の輸入関税を課すと発表したことや、ドルインデックス指数が上昇したことが嫌気された。米中貿易戦争に対する警戒感が高まり、短期筋などの売りが活発化下。1290ドル近辺ではストップロスの売りが執行されるとの見方も出ていた。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.92%で終了した。米中貿易戦争への警戒感からリスク回避の債券需要が高まった。ただ、週末を前に調整売りも出て伸び悩んだ。

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2018/06/15/07:45:54

米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦への警戒感根強い

NYダウは25.89ドル安の25175.31、ナスダックは65.34ポイント高の7761.04で取引を終了した。ECBが量的緩和を年内に終了する一方で、低金利政策が続くとの見方が好感され、欧米株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが先行した。米5月小売売上高や輸入物価指数が予想を上振れたものの、トランプ政権が中国に対する新たな関税計画を検討しているほか、米長期金利の下落を受けて金融株に売りが広がり、上値の重い展開となった。VIX指数は12.94から12.12へ低下した。

 

NY外国為替市場:ECB理事会結果を受け総じてドル買い優勢

ユーロ/ドルは、ECBが開いた定例理事会で、政策金利の据え置きとともに『9月まで続ける月額300億ユーロの資産買い入れを10月から150億ユーロに減額し、12月に終了する』と発表すると1.1851ドルまで上げた。ただ、同時に『保有債券の償還元本を必要な限り再投資する』『政策金利は少なくとも2019年夏まで据え置く』とも伝わったことで一転ユーロ売りが優勢になった。ドラギECB総裁が定例記者会見で『ECBは利上げ時期を協議しなかった』『不確実性が増している』『見通しに対して存在するリスクを軽視したくない』と述べたこともユーロ売りを後押しした。目先のストップロスを断続的に巻き込み下値を探る展開になった。ドル/円は、米5月小売売上高や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かったことを支えに、ユーロ/ドル中心にドル高が進んだことからドル/円でもドル高・円安となった。

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の減少が引き続き買い材料

NY原油先物市場は、前日発表の週間在庫統計で原油在庫が減少したことが引き続き材料視された。また米5月小売売上高の増加も買い材料となった。米長期金利の低下も好感された。ただ、ドルが主要通貨に対して強含んだことが嫌気され上げ幅は縮小した。

 

NY金先物市場は続伸:米長期金利低下を好感した買い

NY金先物市場は一時1313.00ドルまで買われた。ECBは14日に開いた定例理事会で量的緩和策の年内終了を決定したが、利上げの時期は協議しなかったことや米長期金利の低下を意識して買いが入った。ただ、ドルが主要通貨に対して強含んだことで金価格の上げ幅は縮小した。

 

米国債券市場は上昇:欧州債券買いにつれて買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.93%で終了した。ECBが政策金利を少なくとも2019年夏まで据え置くとのフォワードガイダンスを示し、欧州債券市場が急伸(利回りは低下)したことにつれ、米国債にも買いが入った。

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2018/06/14/07:53:11

米国株式市場は下落:FOMCの結果と米関税絡みの報道を嫌気

NYダウは119.53ドル安の25201.20、ナスダックは8.09ポイント安の7695.70で取引は終了した。FOMCで0.25%利上げとともに年内4回の利上げ見通しが示されたほか、『米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備』との報道が嫌気された。引けにかけて130ドル近い下げ幅となった。ナスダックは4営業日ぶりに反落した。VIX指数は12.32から12.94へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドルはFOMC結果公表後に乱高下

ドル/円は、米FOMCの結果公表を前にポジション調整目的のドル売りが先行し、110.34円までじり安となった。米FRBは12-13日、FOMCを開き、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50-1.75%の範囲から1.75-2.00%の範囲に引き上げることを決めたと発表した。市場の予想通りの結果となった。経済・金利見通しで2018年の利上げ回数が前回の3回から4回に増えたことが分かるとドル買いで反応した。GDP・物価見通しが上方修正されたこともドル買いを後押しした。また、声明では『経済活動が堅調に上昇している』などと伝わったうえ、『FF金利は相当の期間、長期的な水準を下回る状況が続くだろう』との文言が削除されたこともドル買いにつながった。その後、パウエル米FRB議長が定例記者会見で『来年1月から毎回のFOMC終了後に記者会見を行う意向』などと発言。米利上げ機会拡大への思惑から110.85円と5月23日以来の高値を付けた。その後、WSJ紙が『米政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備』と報じると一転してドル売りが優勢になった。ダウ平均が引けにかけて130ドル近く下げたうえ、日経平均先物の130円安も嫌気され、110.27円まで下げ足を速めた。 ユーロ/ドルは、FOMCの結果公表を控えて全般ドル安が進み、1.1793ドルまで値を上げた。その後、FOMCの結果やパウエルFRB議長の発言を受けてドル買いが強まり、1.1726ドルまで急失速した。もっとも、米関税絡みの報道が伝わると再びドル売りが活発化。一時1.1801ドルまで持ち直した。 

 

NY原油先物市場は続伸:週間在庫の減少を好感した買い

NY原油先物市場は一時66.89ドルまで買われた。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想以上に減少したほか、ガソリン在庫が予想に反して減少したた買いが優勢となった。OPECによる減産体制への支持は後退していないことから、原油価格は底堅い展開となった。

 

NY金先物市場は小幅高:FOMCの結果を控えもみ合い続く

NY金先物市場は一時1305.20ドルまで買われた。米FOMCの結果公表を控え、通常取引では1300ドルを挟んだ水準でもみ合いが続いた。FOMC会合で0.25ポイントの追加利上げが予想通り決定された。FOMC予測で金利見通しを引き上げており、2018年の利上げは合計4回に上方修正された。

 

米国債券市場は横ばい:FOMC結果で売られ関税報道で買戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.96%で終了した。米FOMCで0.25%利上げとともに年内4回の利上げ見通しが示されると、債権売りが活発化した。その後、『政府は早ければ15日にも中国製品への関税を準備』と報じられると、一転して買戻しが強まった。

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2018/06/13/07:45:24

米国株式市場はまちまち:米FOMCの結果公表控え様子見ムード

NYダウは1.58ドル安の25320.73、ナスダックは43.87ポイント高の7703.79で取引が終了した。朝方は米朝首脳会談で両国首脳が共同声明に署名したことが一定の評価を受け買いが先行した。しかし、翌日に米FOMCの結果公表を控えている中、見極めたいとの思惑から様子見ムードが広がり、前日終値を挟んで方向感が定まらない展開となった。ナスダックは、約1週間ぶりに過去最高値を更新した。VIX指数は12.35から12.32へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:FOMC会合控えドル高持続

ドル/円は、米5月消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、米長期金利の上昇とともに思惑的なドル買いが進み110.43円まで上げた。しかし、米CPIやコア指数が市場予想通りだったこともあり110.16円まで失速した。しかし、パウエル米FRB議長が全てのFOMC会合後の記者会見を検討していると報じられると、利上げ機会拡大への思惑から110.49円まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値に面合わせしたkとで伸び悩むなど方向感が定まらなかった。ユーロ/ドルは、しばらく1.1790ドル前後での持ち高調整が続いたが、メイ英首相が否決を呼び掛けていたEU離脱関連法案の修正案が、英議会で否決されたことが分かるとユーロ/ポンドが急落し、つれる形で上値が切り下がった。

 

NY原油先物市場は続伸:原油増産の反対意見増えたことを好感

NY原油先物市場は一時66.70ドルまで買われた。OPECが2018年需要見通しを据え置くと、買いが広がった。また、OPEC加盟国内で増産に反対する意見が増えているとの理由から原油価格は底堅い展開となった。市場関係者によると、イラク、イラン、ベネズエラが増産に反対している。

 

NY金先物市場は下落:米朝首脳会談が無事終了でリスク回避後退

NY金先物市場は一時1296.30ドルまで売られた。12日に開かれた史上初となる米朝首脳会談では、両首脳が共同声明に署名し、北朝鮮側は朝鮮半島の完全非核化に取り組むこと、米国側は北朝鮮の体制保証に取り組むことになった。ただ、具体策は提示されていないことから、一部ではリスク回避の買いが観測された。また、ドルが主要通貨に対して強含んだことも金売りにつながった。

 

米国債券市場は続落:米5月CPI発表前から思惑的な売り

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.96%で終了した。翌日の米FOMC結果公表での利上げが確実視される中、米5月消費者物価指数(CPI)発表前から思惑的な債券売りが先行した。米CPIが市場予想通りと判明した後も債券売りが続いたが、売り一巡すると買戻しも入った。

 

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2018/06/12/07:26:08

米国株式市場は上昇:重要イベント控え総じて様子見ムード

NYダウは5.78ドル高の25322.31、ナスダックは14.41ポイント高の7659.93で取引が終了した。イタリア新政権のトリア経済相がユーロ圏への残留を表明し、欧州株がほぼ全面高となり、米国株も買いが先行した。しかし、12日の米朝首脳会談、13日のべいFOMCの結果を見極めたいとの思惑から上値は限られた。前週末のG7首脳会議では、貿易問題を巡る米国と他国の対立が鮮明となったが、株式市場への影響は限定的だった。VIX指数は12.18から12.35へ上昇した。

 

NY外国為替市場:様子見ムード強いなかドルのじり高継続

ドル/円は、NY勢の参入に伴いややドル売りが進み、一時109.85円までじり安となった。その後、日経先物が150円高やNYダウの80ドル超高が支えとなり110.12円まで反発した。ただ、200日移動平均線が位置する110.18が目先のレジスタンスとして意識されたほか、株高も一服したことで上値は限られた。ユーロ/ドルは、NY勢がドル売りで参入すると一時1.1814ドルまで切り替えした。ただ、日中高値の1.1821ドル手前で上値の重さが確認されると、ドル/円の反発も重しとなり1.1781ドルまで失速した。その後は次第に方向感が出なかった。

 

NY原油先物市場は反発:原油増産の思惑がやや後退

NY原油先物は一時66.35ドルまで買われた。OPEC加盟国やロシアによる原油増産の有無を見極める必要があるとの見方が広がり、原油増産の思惑はやや後退していることから、原油価格が底堅い動きとなった。そのため、朝方は売りが先行したものの売り一巡後は買戻しが優勢となり持ち直した。

 

NY金先物市場は小幅高:米朝首脳会談控え方向感のない展開

NY金先物市場は一時1307.00ドルまで買われた。12日の米朝首脳会談や13日米FOMCの結果公表を前に相場は大きな方向感は出なかった。ただ、米長期金利が上げ渋っていたことから、押し目買いの興味が散見された。

 

米国債券市場は続落:米国株上昇を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.95%で終了した。米国株式市場が上昇したことを背景に債券売りが広がった。ただ、米3年債入札の結果が『無難』、米10年債入札の結果が『好調』との受け止めから下値も限られた。

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