FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/05/14/03:01:49

米国株式市場はまちまち:ヘルスケア株が指数押し上げ

NYダウは91.64ドル高の24831.17、ナスダックは2.09ポイント安の7402.88で取引を終了した。4月輸入物価指数が予想を下振れ、利上げ観測の後退から買いが先行した。トランプ米大統領が製薬価格引下げに向けて製薬業界の規制緩和を進める考えを示すとヘルスケア株が上昇し、指数を押し上げた。しかし、原油価格の下落やハイテク株売りが広がり、上値の重い展開となった。終値ペースでは3月16日以来、約2ヵ月ぶりの高値を付けた。VIX指数は13.23から12.65へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は狭いレンジ内で行って来い相場

ドル/円は、全般ドル安が進んだ流れに沿って一時109.15円と日通し安値を付けた。ただ、9日安値の109.00円が目先のサポートとして意識されると、米長期金利の一転上昇したことにつれて109.40円台まで持ち直したものの、戻りは限定的だった。引けにかけては109.30円前後で値動きが鈍くなった。ユーロ/ドルは、イタリアの政権樹立へ前進したため、同国の政局不安を受けたユーロ売りが後退した。欧州時間からの買いの流れが続き、1.1968ドルまで上げた。その後は米長期金利が上昇したこともあり買いは一服し、次第に1.1950ドルを挟んだもみ合いとなった。

 

NY原油先物市場は下落:ポジション調整の利益確定売りが優勢

NY原油先物市場は一時70.45ドルまで売られた。週末前のポジション調整に絡んだ利益目的の売りにが入ったことで原油価格は伸び悩んだ。米国による経済制裁の再開によって供給不安が強まるとの見方が出ている一方で、他のOPEC加盟国が増産することで原油価格の大幅な上昇を防ぐことができるとの見方もある。また、イラクとクウェートは早い時期に増産する可能性があり、需給関係が過度にひっ迫することはないとの指摘もある。なお、イランのザンギャネ石油相は10日、国営テレビとのインタビューで『米国の核合意離脱により原油輸出が影響受けることはない』と述べた。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油削減装置(リグ)稼動数は前週末比10基増加の844基となった。

 

NY金・銀先物市場は下落:米長期金利下げ渋りで利益確定売り

NY金先物市場は一時1318.70ドルまで売られた。この日発表された4月輸入物価指数は市場予想を下回ったため、利上げペース加速の思惑は後退したが、その後発表された米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値と同指数の1年期待インフレ率は市場予想を上回ったことから、利益確定売りが入った。米長期金利の下げ渋りや他の貴金属類の価格も弱含んだことも嫌気された。

 

米国債券市場は反落:良好な米消費者態度指数を嫌気

米債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.97%で終了した。米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が市場予想を上回ったことにやや売りで反応したが、週末とあって追随する動きは限られた。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/05/11/07:41:33

米国株式市場は上昇:米追加利上げ観測の後退を好感

NYダウは196.99ドル高の24739.53、ナスダックは65.07ポイント高の7404.97で取引を終了した。米4月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで米利上げのペースが緩やかになるとの見方から買いが優勢となり、一時250ドル超高まで上昇幅を広げた。ハイテク株中心に買いが広がり、終日堅調推移となった。VIX指数は13.42から13.23へ低下した。

 

NY外国為替市場:米インフレ懸念後退でドル売り優勢

ドル/円は、欧州序盤に110.02円まで上昇したものの、その後は米長期金利の低下につれて上値を切り下げる展開となった。米4月CPIコア指数ともに前月比で市場予想を下回ったことが伝わるとドル売りが加速し、一時109.32円と本日安値を付けた。売り一巡後はショートカバーが入り109.60円台まで持ち直す場面があったが戻りは鈍かった。ユーロ/ドルは、弱い米CPIを受けユーロ買いが先行し、一時1.1946ドルまで買い上げられた。その後は対ポンドを中心にドル買い戻しが進んだ影響から1.1870ドル台まで失速する場面もあったが、再び1.1930ドル台まで切り返すなど下値は堅かった。

 

NY原油先物市場は続伸:イラン情勢悪化で買い優勢

NY原油先物市場は71.89ドルまで上昇し、70.56ドルまで売られる場面があったが、通常取引の引けにかけて71ドル台に戻す展開となった。イラン情勢の悪化に対する警戒感は消えていないことから、原油先物は強い動きを見せた。イランとイスラエルの戦闘拡大の可能性があることから、市場の一部では2019年に1バレル=100ドル到達の可能性があるとの見方も出ている。

 

NY金・銀先物市場は上昇:中東情勢悪化を意識した買い優勢

NY金先物市場は一時1310.60ドルまで下げたあとに1323.40ドルまで反発した。中東情勢悪化、ドルに対してユーロの反発、米4月コアインフレ率の伸び悩みなどを意識した買いが優勢となった。

 

米国債券市場は上昇:インフレ加速懸念後退で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.96%で終了した。時間外取引で持ち高調整の買いが強まったほか、米CPIコア指数が市場予想を下回ったことが伝わると買いが加速し、利回りは一時2.94%まで低下した。ただ、米国株が堅調推移したことで一段と買いが進む展開にはならずもみ合い相場となった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/05/10/07:49:39

米国株式市場は上昇:原油高と米長期金利上昇を好感した買い

NYダウは182.33ドル高の24542.54、ナスダックは73.00ポイント高の7339.91で取引を終了した。米国によるイラン核合意の離脱及び、同国への経済制裁の再開を受けて原油価格が上昇したことで、シェブロンやエクソンモービルなど石油株が買われた。また、デュポンなど化学株にも買いが広がった。さらに、米長期金利が再び3%を突破したことで、GSなど金融株にも買いが広がり、一時220ドル超上昇した。VIX指数は14.71から13.42へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇を受けドル買戻し

ドル/円は、NYダウが上昇して始まったことを背景に一時109.83円と日通し高値を付けた。しかし、3日高値の109.92円が目先のレジスタンスとして意識されるとその後は109.70円を挟んだもみ合いが続いた。しかし、引けにかけて利回りが再び3%を突破すると、ドル買いが再び強まった。ユーロ/ドルは、欧州時間からのショートカバーの動きが続き、一時1.1897ドルと日通し高値を付けた。ただ、ユーロクロスが売られるにつれて1.1840ドル台まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は大幅反発:予想外の原油減少で買い優勢

NY原油先物市場は一時71.36ドルと2014年11月下旬以来の高値を付けた。原油在庫は増加予想に反して減少したことや、米国がイラン産原油の購入縮小を諸外国に対して要請したことが材料視された。米国はイラン核合意から離脱を表明したが、イラン側がどのような対応をとるのか予測困難であることも原油価格の上昇を促す要因となっている。

 

NY金先物市場は下落:ユーロ安と米国株高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1304.20ドルまで下げた後に1317.80ドルまで反発した。しかし、米国株高やユーロがドルに対して弱含んだことで安全資産としての金買いは抑制された。

 

米国債券市場は続落:原油高でインフレ懸念高まり売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)3.00%で終了した。原油価格の上昇が物価高につながるとの見方から債券売りが強まった。また、米10年債の入札は『無難』との見方から特に材料視されなかった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/05/09/07:44:56

米国株式市場は上昇:引けにかけて押し目買いでプラス圏に

NYダウは2.89ドル高の24360.21、ナスダックは1.69ポイント高の7266.90で取引を終了した。トランプ大統領によるイラン核合意を巡る発表を午後に控えてもみ合う展開が続き、米国によるイラン核合意の離脱及び、同国への経済制裁の再開が発表されると、地政学リスクへの警戒感から下げ幅を拡大した。ただ、引けにかけて原油価格の回復に伴い押し目買いが入りプラス圏を回復した。VIX指数は14.75から14.71へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:米国株の持ち直しでドル持ち直す

ドル/円は、米長期金利の上昇をきっかけに買いが先行した。下落して始まったNYダウがプラス圏を回復したことも支えとなり、一時109.35円まで上げた。しかし、前日高値の109.40円が目先のレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。トランプ大統領がイラン核合意からの離脱を正式に発表するとNYダウが150ドル超下落したため、リスク回避のドル売りが強まり一時108.83円まで下げた。ただ、株価が引けにかけて持ち直したことも支えとなり109.10円台まで下値を切り上げた。ユーロ/ドルは、欧州時間からイタリアの政局不安にユーロ売りが続き、一時1.1838まで下げた。3回目の連立協議がまとまらず、7月にも再選挙が行われる可能性が強まった。ただ、ドル買いが一服するとその後はショートカバーが進み1.1880ドル台まで切り返す場面があった。

 

NY原油先物市場は反落:米国のイラン核合意離脱で買い優勢

NY原油先物市場は、『トランプ大統領はイラン核合意を離脱しない可能性』との一部報道が伝わると、一時67.63ドルまで売り込まれる場面があった。しかし、トランプ大統領がイラン核合意から米国は離脱すると発表した後の時間外取引で70.40ドルまで戻した。市場では米国の離脱は概ね想定されていたが、イラン政府は5カ国で核合意の枠組みを維持していくことを発表した。

 

NY金・銀先物市場は下落:ユーロ安を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1306.20ドルまで下げたが、トランプ大統領がイラン核合意から米国が離脱することを発表したことから、時間外取引で一時1318.50ドルまで反発した。通常取引ではドルがユーロに対して強含んだことや、米国株の下げ渋りを意識して安全資産とされる金買いは抑制された。

 

米国債券市場は下落:米国債入札前の持ち高調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.97%で終了した。入札を前に持ち高調整の売りが強まり、利回りは一時2.98%まで上昇した。しかし、トランプ大統領がイラン核合意から離脱を発表したことで地政学リスクが意識され買戻しが入る場面もあった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/05/08/07:49:52

米国株式市場は上昇:原油価格の失速と地政学リスクで上げ幅縮小

NYダウは94.81ドル高の24357.32、ナスダックは55.60ポイント高の7265.21で取引を終了した。著名投資家のバフェット氏が、週末に開催された株主総会や前後のメディアへのインタビューで、大量追加取得したアップルのほか、アマゾンやグーグルなどハイテク大手企業を賞賛する発言を行い、ハイテクセクター中心に買いが先行したほか、原油価格の上昇を背景にエクソンモービルなど石油関連が買われた。また、中国が貿易摩擦問題で一部関税引き下げを示唆したことも好感され、堅調推移となった。しかし、原油価格が失速したほか、トランプ大統領がイラン核合意を巡る対応について8日に発表することを明らかにすると、引けにかけて上げ幅を縮小する展開となった。VIX指数は14.77から14.75へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:地政学リスク高まりドルが失速

ドル/円は、ユーロ/円絡みの売りが優勢となったほか、トランプ大統領がイラン核合意に関する米国の方針をワシントン時間8日午後2時に発表することを明らかにすると地政学リスクへの警戒感が強まり、ドル売り・円買いが優勢となった。また、一時210ドル超上昇していたNYダウが上げ幅を縮めたことも嫌気されドル売り圧力となった。ドイツの低調な製造業受注指標を受けて、ECBの金融政策の正常化が一段と遅れるとの見方が広がり欧州時間からユーロ売りの流れが続き、一時1.1898ドルと昨年12月28日以来の安値をつけた。ただ、その後はドルが失速した影響からショートカバーが入り1.1930ドル台まで持ち直した。

 

NY原油先物市場は続伸:イラン核合意による懸念の高まり

原油先物市場は一時70.84ドルまで買われた。イラン政府の核開発プログラムを巡る2015年の核合意を米国が順守しない場合、相応の行動に出ることを表明していることを引き続き材料視された。ただ、トランプ大統領は8日にイラン核合意に関する米国の対応を発表すると伝えており、一旦材料出尽くしから通常取引終了後に原油先物は一時69.51ドルまで下落した。

 

NY金・銀先物市場は反落:ドル高や株高を嫌気した売り

NY金先物市場は1320.10ドルから1310.60ドルまで下落した。ドルがユーロに対して強含んだことや米国株高を嫌気して安全資産としての金買いが後退した。

 

米国債券市場は横ばい:様子見ムード強く小動きの展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ2.95%で終了した。米国債の入札や米インフレ指標などを控えるなか、全般様子見ムードが広がり、総じて値動きの欠いた動きとなった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

5月 2024
« 1月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ページの先頭へ