FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/06/04/03:01:54

米国株式市場は上昇:米5月の良好な雇用統計受け買い優勢

NYダウは219.37ドル高の24635.21、ナスダックは112.21ポイント高の7554.33で取引を終了した。米5月雇用統計は失業率が約50年ぶりの低水準となったほか、非農業部門雇用者数と平均時給の伸びが市場予想を上回ったことを受け買いが先行した。ハイテク株に買いが広がったほか、スペインやイタリアでそれぞれ新首相が就任する見通しとなり、足もとの政局不安が一服したとの見方から欧州株が全面高となったことも、米国株を押し上げ終日堅調推移となった。VIX指数は15.43から13.46へ低下した。

 

NY外国為替市場:良好な経済指標受け総じてドル底堅い

ドル/円は、欧州株や日経先物などが堅調推移したことをながめ、リスク選好のドル買いが先行した。米5月雇用統計や米5月ISM製造業景気指数などこの日発表された経済指標が軒並み強い結果となったこともあり、一時109.73円まで上昇したが、週末を控えた持ち高調整売りや利益確定売りに押された。ただ、総じてドルは底堅く推移した。ユーロ/ドルは、NY勢参入後は米長期金利の上昇などを手掛かりにしたユーロ売りに押された。前日安値の1.1641ドルを下抜けるとストップロスを誘発して一時1.1617ドルまで下押しした。その後は一旦1.1680ドル台まで戻す場面もあったが、戻りは鈍かった。

 

★NY原油先物市場は続落:リグ稼動数の増加とドル高を嫌気

NY原油先物市場は66.84ドルまで上昇後、65.63ドルまで下落した。米5月雇用統計、5月ISM製造業景況指数、4月建設支出の改善、株高を好感して底堅い動きが続いた。しかし、米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数が前週比2基増の861基となったことで、生産拡大の姿勢が引き続き示され売りが優勢となった。総じてドルが主要通貨に対して強含んだことも重石となった。

 

NY金・銀先物市場は続落:欧州不安後退や良好な米経済指標受け売り優勢

NY金先物市場は1293.10ドルまで下落後、一旦1303.20ドルまで上昇した。まずイタリアやスペインの政治不安の後退や、米国の良好な経済指標の結果を受けて、売りが先行した。その後、EUとの貿易摩擦への懸念などから一時買い戻された。しかし、北朝鮮副委員長がホワイトハウスに到着(トランプ大統領と会談へ)と伝わると、米朝首脳会談に向けた状況進展の見方が広がったことから、売りが再び優勢となった。ドルが総じて主要通貨に対して強含んだことも重石となった。

 

米国債券市場は続落:米利上げ継続観測を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落となった。米10年物国債利回りは前日比0.04%高い(価格は下落)2.90%で終了した。雇用時計など経済指標が強い内容となり、米利上げ継続観測を手掛かりにした売りが出た。

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2018/06/01/07:43:49

米国株式市場は下落:貿易摩擦が世界的に広がる懸念を嫌気

NYダウは251.94ドル安の24415.84、ナスダックは20.34ポイント安の7442.12で取引を終了した。米政府がEU(欧州連合)やカナダ、メキシコへの鉄鋼・アルミ関税を発動すると発表した。保護主義的な通商政策が世界経済に悪影響を及ぼすとの思惑が広がり、幅広い銘柄に売りが出た。また、原油価格の下落も嫌気された。VIX指数は14.94から15.43へ上昇した。

 

NY外国為替市場:月末絡みの動きでドル/円持ち直し

ドル/円は、日経先物の失速や米長期金利の低下を手掛かりにしたドル売りが進み、一時108.39円まで値を下げた。ただ、前日安値の108.35円が目先ののサポートとして意識されたほか、月末ロンドンフィキシングに絡んだドル買いも入ったことで108.80円台まで反発した。その後も108円台後半で底堅く推移した。ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1724ドルまで上昇したが、その後は上値が重くなった。米政府が鉄鋼・アルミ関税を発動するとの報道を受けて、EU側も米国に追加関税を賦課する意向を示すと、欧米間の貿易摩擦懸念から一時1.1641ドルまで下押しした。ただ、イタリア新政権が樹立する見込みとなったこともあり、引けにかけては徐々に下値も堅くなった。

 

NY原油先物市場は下落:世界景気減速による需要後退懸念で売り優勢

NY原油先物市場は68.17ドルまで上昇後、66.56ドルまで下落した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報では、国内全体の原油在庫は予想外かつ大幅にな減少となり、買いが一時強まった。しかし、ロシアやOPEC加盟国が減産を緩めるとの根強い思惑もあり上値は重くなった。また、米政府か鉄鋼やアルミに対する輸入関税を適用するとの発表に対して、対象国が対抗措置を取る方針を表明したことで、世界景気減速による需要後退リスクへの懸念も売りにつながった。

 

NY金・銀先物市場は反落:イタリア政局不安の後退で買い需要減退

NY金先物市場は1302.40ドルまで下落後、一旦1310.80ドルまで上昇した。ユーロ/ドルの伸び悩みなどで売りが先行したが、米政府が鉄鋼とアルミに対する輸入関税を適用すると発表したことで、欧米株が下落したことでリスク回避の金買い強まった。しかし、イタリアで連立に向けた動きが始まり、穏健な経済相候補を検討などと伝えられたことから、買いは徐々に後退した。

 

米国債券市場は続落:米雇用統計控え調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.86%で終了した。週末に米雇用統計の発表を控え、持ち高調整目的の売りが出た。

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2018/05/31/07:58:34

米国株式市場は上昇:過度なイタリア政局のリスク回避の動きが後退

NYダウは306.33ドル高の24667.78、ナスダックは65.86ポイント高の7462.45で取引を終了した。イタリア政局に対する過度な懸念が和らいだことで、前日に大きく下げた金融株などを中心に買い戻しが入った。また、原油価格の上昇を手掛かりに石油関連株の上げも目だった。VIX指数は17.02から14.94まで低下した。

 

NY外国為替市場:イタリアの政局リスク後退でユーロ買い優勢

ユーロ/ドルは、イタリアの国債や株式相場が上昇したことをながめ、欧州政局に対する過度な懸念後退を背景にした買いが入った。一時1.1648ドルまで上げた後、いったんは伸び悩む場面もあったが、「イタリアの大衆迎合主義(ポピュリズム)政党『五つ星運動』が経済財務相に推していたユーロ懐疑派のパオロ・サボナ氏に指名を辞退するよう要請した」との報道が伝わると買いが再開した。一時1.1676ドルまで上昇し、その後も底堅く推移した。 ドル/円は、ユーロ/円やカナダ/ドルなどクロス円の上昇につれて一時109.07円まで値を上げたが、総じて108.90円を挟んでもみ合いとなった。

 

NY原油先物市場は反発:協調減産維持の見方から買いが優勢

NY原油先物市場は一時68.51ドルまで上昇した。『OPEC加盟国・非加盟国は年内、さらにその先も協調減産を維持し、必要となった場合の増産は段階的で慎重に実施』との見方が伝えられ、買いが優勢となった。また、イタリアの再選挙回避への期待などから欧米株式市場が反発し、景気減速懸念が後退しほか、ユーロ高・ドル安となり割安感が強まったことも買いにつながった。

 

NY金・銀先物市場は反発:ユーロ高・ドル買い強まり買いが優勢に

NY金先物市場は一時1308.80ドルまで上昇した。イタリアで組閣を円滑にしようとする動きがみられ、再選挙回避への期待からユーロ高・ドル安となり割安感から金買いが強まった。ただ、一方で欧州株が大方上昇したことや、米株も大幅上昇したことから、安全資産としての金買いは後退し、上げ幅は限定的だった。

 

米国債券市場は反落:欧州政治リスクの後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.07%高い(価格は下落)2.85%で終了した。欧州政治リスクへの懸念が後退したことで、安全資産としての債券需要が後退した。

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2018/05/30/07:47:14

米国株式市場は下落:欧州株の全面安で米国株の売り優勢

NYダウ391.64ドル安の24361.45、ナスダックは37.26ポイント安の7396.59で取引を終了した。イタリアの政局不安を背景に欧州株が軒並み下落すると、米国株もリスク回避の売りに押された。また、スペインでもラホイ首相への不信任決議案が今週中に採決される見通しであり、リスク回避による米長期金利の低下を受けて金融株の下げが目立ち相場の重石となった。下げ幅は一時500ドル超を越える場面もあった。VIX指数は13.22から17.02へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株安と米長期金利低下受け円買い優勢に

ドル/円は、NY原油先物が一時買い戻され、米長期金利が2.88%台まで上昇したことでドル買いが先行した。しかし、109円台で上値の重さが確認されると次第に上値を切り下げた。NYダウの500ドル超安や長期金利の大幅低下を受けて、一時108.11円と4月23日以来の安値を更新した。ただ、引けにかけては株安が一服したことなどを背景に108.70円台まで下げ渋った。ユーロ/ドルは、イタリア『五つ星運動』のディマイオ党首が『決してユーロ離脱を模索したことはない』との見解を示したことを受けて、一時1.1590ドル付近まで反発したが、その後は株安などを背景にしたリスク回避の売りが再掲し、1.15ドル台前半まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は続落:前週末の協調減産緩和観測が引き続き売り材料

NY原油先物市場は一時65.92ドルまで下落した。『サウジアラビアやロシアは協調減産を緩める考え』との前週末の報道が引き続き売り材料となった。また、イタリアやスペインの政治不安から世界的に株安が広がったことや、ユーロがドルに対して大幅下落したことも売り材料となった。ただ、66ドル割れ後は利益確定などの買い戻しもみられ、下落幅はやや縮小した。

 

NY金・銀先物市場は続落:ユーロ安・ドル高で割高感から売り優勢

NY金先物市場は、1291.40ドルまで下落後、一旦1304.30ドルまで上昇した。イタリアやスペインの政治不安からユーロ安・ドル高が進行したことで、割高感から売り圧力が強まった。その中、欧州株が全面安となり、NYダウも大幅に下落したことを受け、安全資産としての金買いも見られ、一時小幅に切り返す場面もあった。

 

米国債券市場は続伸:南欧の政局不安の高まりから買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.15%低い(価格は上昇)2.78%で終了した。イタリアやスペインの政局不安を背景に投資家がリスク回避姿勢を強めたため、安全資産とされる債券需要が高まった。利回りは一時2.75%と4月11日以来の水準まで低下した。

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2018/05/29/07:31:10

英米主要市場は休場

NY外国為替市場:政局不安で全般ユーロ売りが優勢

ユーロ/ドルは、イタリアやスペインの政局不安を背景に全般ユーロ売りが先行し、一時1.1608ドルと昨年11月9日以来の安値を付けたものの、そのあとは徐々に値動きが鈍った。米国市場がメモリアルデーの祝日で休場となる中、1.16ドル台前半でのもみ合いに終始した。ドル/円は、ユーロ/円中心にクロス円が下落した流れに沿って一意109.21円まで値を下げたものの、前週末の安値109.13円が目先サポートとして意識されれると徐々に買戻しが進んだ。

 

昨晩のイタリアとスペインの動向

イタリアの右派政党「同盟」のサルビーニ党首が『ルールが変わらなければ欧州連合(EU)に留まる意味はない』との見解を示したこともあり、イタリア国債や株式が一転下落するとユーロ売りが加速した。『スペイン議会が不信任投票のプロセスを開始』との報道も売りを誘を誘った。イタリア新首相に指名されているコンテ氏の組閣に反対したマッタレッラ大統領が28日、国際通貨基金(IMF)元エコノミストのカルロ・コッタレッリ氏に組閣を要請したことがわかると、1.1639ドルと昨年11月13日以来の安値を付けた。なお、コッタレッリ氏は『イタリア大統領からの総選挙前の組閣要請を受け入れた』『総選挙は2019年初めに行われる可能性』『信認を得られなければ、総選挙は8月以降となるだろう』などの見解を示した。

 

米コア資本財受注改善はISM製造業景況指数を押し上げる

米国で25日に公表された4月の耐久財受注では、民間設備投資が先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注が前月比+1.0%となり、市場予想の+0.7%を上回った。前年比では+7.7%と前月の+4.6%から大きく改善し、昨年12月以来の高水準を回復している。減税効果などもあり、昨年10月の+12.9%を直近高値とした踊り場減速が一服してきた。過去実績としてコア資本財受注が前年比でプラス幅の拡大方向に転換してくると、追随して米ISM製造業景況指数なども上昇してきた。

 

週末の5月雇用統計は改善方向か:賃金上昇につながるか

同じ5月指標ではフィラデルフィア連銀製造業景況指数で、賃金の先行指標である『週平均就業時間』が34.4と前月の21.6から急上昇した。直近で最高である2004年3月の20,9を大きく上回り、1968年の統計開始意向では最高を記録した。NY連銀の景況指数でも就業時間は11.1となり(前月は16.9)、2009年以来の2ヵ月連続10超えで高止まりしている。過去実績として時間差を経て賃金上昇への連鎖波及が想定される。

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