FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/06/25/03:01:14

米国株式市場はまちまち:原油価格の上昇を好感

NYダウは119.19ドル高の24580.89、ナスダックは20.14ポイント安の7692.82で取引を終了した。OPECによる今後の増産が緩やかになるとの見方から原油価格が上昇するとシェブロンなど石油関連株が買われ、指数は一時200ドル超上昇した。しかし、米国と中国及びEUとの貿易摩擦への懸念が強まっており、上値は限られた。VIX指数は12.79から13.77へ上昇した。

 

NY外国為替市場:貿易摩擦懸念で総じてドル安傾向

ドル/円は、欧州市場序盤では110.22円まで上昇したが、200日移動平均線の110.23円がレジスタンスとして意識されるとじりじりと上値を切り下げた。トランプ大統領が『EUからの全ての自動車に対して20%の関税を課す』と発言すると貿易摩擦への懸念から売りが強まり一時109.80円と一押し安値をつけた。その後は109.90円を挟んだもみ合いとなった。ユーロ/ドルは、欧州時間に1.1675ドルまで買われた後は『ドイツ第2党のドイツ社会民主党(SPD)が総選挙を準備』との一部報道やトランプ大統領の発言を受けて1.1610ドル台まで下押しする場面があったが、下値は堅かった。売り一巡後はオセアニア通貨を中心にドル安が進んだ影響から再び高値圏まで持ち直した。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比1基減少の862基となった。

 

原油先物市場は上昇:増産が小幅にとどまるとの見方から買い優勢

NY原油先物市場は一時68.97ドルまで上昇した。OPEC総会で減産量を従来目標の日量180万バレルに戻すことが決まった。一部産油国の生産がかなり落ち込んでいたため、減産量を実質的に280万バレル程度まで拡大していた。ただし、市場関係者の間では、実質的な増産幅は日量77万バレル程度にとどまるとの見方が多く、想定していた増産量を下回ることから、原油価格を買い戻す動きが急速に広がった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:材料に乏しく方向感のない展開

NY金先物は一時1268.40ドルまで売られた。通商問題を巡る米国と中国、欧州の対立は解消していないことから、世界経済の先行きは不透明であるとの見方が強まり、ポジション調整的な売買が主体となった。株高や米長期金利の下げ渋りは金価格の上昇を抑える要因となった。全般週末を控える中、相場材料に乏しく方向感は出なかった。

 

米国債券市場は横ばい:原油価格上昇からインフレ懸念を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.89%で終了した。原油価格の大幅上昇を受けて先行きのインフレ高が意識され、債券売りが進んだ。利回りは一時2.92%まで上昇する場面があった。ただ、世界的な貿易摩擦への懸念が根強いなか下値も限られた。

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2018/06/22/07:53:34

米国株式市場は下落:米中貿易摩擦や米経済指標悪化を嫌気

NYダウは196.10ドル安の24461.70、ナスダックは68.56ポイント安の7712.95で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念やイタリア政局不安を受けて欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行した。米6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数や5月景気先行指数や5月景気先行指数が予想を下振れたほか、22日に予定されるOPECでの協調減産緩和の思惑から、原油価格が下落したことこ嫌気され軟調推移となった。一時250ドル超下落した。VIX指数は12.79から14.64へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利が低下したことを背景にドル売り

ドル/円は、米長期金利の低下幅縮小に伴って110.60円まで上げる場面があったが、上値は重かった。米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回る結果となったことをきっかけに米長期金利が低下するとドルが売られる展開となった。NYダウが250ドル超、日経先物が240ドル下落したためリスク回避のドル売りも重なり、前日安値の109.86円を下抜けて109.84円まで下落した。ユーロ/ドルは、イタリア国債・株式が下落したことで欧州序盤に一時1.1509ドルと昨年7月20日以来の安値を付けたが、その後は一転して反発した。イングランド銀行が政策金利の据え置きを発表し、議事要旨で利上げを主張した委員が前回の2人から3人に増えたことでポンド/ドルが急伸したことにつれた。また、米長期金利が低下したこともユーロ買い材料となった。

 

NY原油先物市場は下落:OPECプラスで増産支持を嫌気

NY原油先物市場は一時64.34ドルまで売られた。『OPECプラス』委員会は日量100万バレルの増産を支持しているとの報道が売り材料視された。市場関係者によると、イラクは日量100万バレルの段階的な供給増加に合意したもよう。ただし、日量100万バレルの増産は全会一致の判断になっていない。しかし、市場では『OPEC協調減産の緩和で合意する』との観測が広がっている。

 

NY金先物市場は続落:ポジション調整に絡んだ売り優勢

NY金先物市場は一時昨年12月19日以来の安値1262.40ドルまで売られた。米中貿易戦争激化を警戒して米国株式は軟調推移となったが、株安や米長期金利の低下を意識した金買いは限定的だった。短期筋のポジション調整に絡んだ売りがこの日も観測されたが、売りが一巡すると徐々に下値を切り上げた。

 

米国債券市場は反発:米中貿易摩擦警戒感と米国株安で債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.89%で終了した。米6月フィリー指数の大幅悪化を背景に債券買いが進んだ。米中を中心に貿易摩擦への警戒感から米国株が下落したこともリスク回避の債券買いにつながった。

 

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2018/06/21/07:45:27

米国株式市場はまちまち:米FRBの利上げ継続観測が相場の重石

NYダウは42.41ドル安の24657.80、ナスダックは55.93ポイント高の7781.51で取引を終了した。朝方は、前日の株価下落を受けた買戻しが先行した。メディアセクターで買収合戦が激化し、市場再編への期待を見込んだ買いが集中したほか、ハイテク株が選好されたものの、経済フォーラムでパウエル米FRB議長が利上げを継続する意向を示したことが相場の重石となった。ただ、下値では押し目買いが入るなど一段と下落する展開にもならなかった。VIX指数は13.35から12.79へ低下した。

 

NY外国為替市場:パウエル米FRB議長発言を受けドル買い優勢

ドル/円は、『中国は米関税に強い対抗措置を講じると表明した』との一部報道が伝わると109.95円まで下落したが、下値は堅かった。パウエル米FRB議長がECBパネル討議で『段階的な利上げを継続する根拠が強い』『雇用市場は一段と強く、賃金成長を後押ししている』と述べると、米長期金利の上昇とともにドルの買い戻しが入った。その後も底堅く推移し、日通し高値となる110.45円まで上値を伸ばした。ユーロ/ドルは、 ノボトニー・オーストリア中銀総裁の発言を受けて欧州時間にユーロ売りが進んだ反動からNY市場ではショートカバーが強まった。一時1.1600ドルまで値を上げ、その後は1.15ドル台後半でのもみ合いが続いた。 

 

NY原油先物市場は反発:原油在庫の減少を好感した買い

NY原油先物市場は一時66.35ドルまで買われた。米エネルギー情報局が発表した週間在庫統計で原油在庫は591万バレル減少していたことが意識された。中国本土株の反発や欧州諸国の株高も好感された。一部報道によると、サウジアラビアはOPEC総会で日量60万バレルの増産を提案するとみられている。

 

NY金先物市場は続落:米長期金利の上昇とドル高を嫌気

NY金先物市場では一時1269.60ドルまで売られた。米長期金利の反発やユーロ安が続いていることが嫌気された。米中貿易戦争激化を警戒した安全資産としての買いも観測されたが、ポジション調整に絡んだ売りが続いており、金価格の上値は重い。

 

米国債券市場は反落:米FRBの利上げ継続観測を嫌気

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.94%で終了した。パウエル米FRB議長が緩やかな利上げ継続を示唆したことで債券売りが進んだ。足元で上昇(利回り低下)が続いていたこともあり、持ち高調整の売りも出た。

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2018/06/20/07:41:04

米国株式市場は下落:米中の貿易摩擦の激化を嫌気した売り

NYダウは287.26ドル安の24700.21、ナスダックは21.44ポイント安の7725.59で取引を終了した。米中の貿易摩擦が一段と激化し、経済に悪影響を及ぼすとの懸念から売りが先行した。一時420ドル近く下落した。ただ、下落が続いていることもあり、下値では押し目買いが入った。VIX指数は12.31から13.35へ上昇した。

 

NY外国為替市場:NYダウ下げ渋りでドルの買い戻し

ドル/円は、米中貿易摩擦への懸念から欧州序盤に一時109円台半ばまで下落したが、50日移動平均線の109.33円が目先サポートとして意識されると徐々に下値を切り上げる展開となった。米長期金利が低下幅を縮めたほか、一時420ドル近く下落したNYダウが下げ渋ったことを受けて110円台を回復して終了した。ユーロ/ドルは、ドラギECB総裁のハト派的な発言を受けて欧州時間に一時1.1531ドルまで下げた。ただ、5月29日安値の1.1510ドルがサポートとして機能するなど、NY時間では下値の堅い展開となり1.590ドル台まで値を戻した。

 

NY原油先物市場は反落:米中貿易戦争での原油需要減少の思惑

NY原油先物市場は一時64.23ドルまで売られた。OPEC総会で日量30-60万バレル程度の増産について議論されるとみられていることや、米中貿易摩擦激化への懸念が高まる中、世界経済は停滞し、原油需要の減少につながるとの思惑から売りがでた。

 

NY金先物市場は下落:ユーロ安・ドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1272.60ドルまで売られた。米中貿易戦争激化を警戒して安全資産として買いが観測された。しかし、ユーロ安・ドル高の相場展開となったことから、金価格は伸び悩んだ。自立反発を狙った買いは一服しており、新たな手掛かり材料の提供を待つ状況となった。

 

米国債券市場は続伸:安全資産としての債券買い需要が強い

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%低い(価格は上昇)2.89%で終了した。米中貿易摩擦の深刻化が懸念され、債券買いが進み一時2.85%まで低下した。しかし、その後は持ち高調整売りに押された。

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2018/06/19/07:49:12

米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦激化を嫌気した売り

NYダウ103.01ドル安の24987.47、ナスダックは0.65ポイント高の7747.02で取引を終了した。米中貿易摩擦への懸念が広がる中、週明けは売られて始まり一時260ドル超下落した。米6月NAHB住宅市場指数が年初来の低水準に落ち込んだことも嫌気された。原油価格の上昇に伴い、引けにかけて下げ幅を宿小したものの、上値は重かった。VIX指数は11.98から12.31へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ユーロの買戻しが中心

ドル/円は、週明けとあって全般様子見ムードが広がり、110.50円を挟んだ値動きに終始した。なお、本日より新たに就任したウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は「経済成長や雇用は強く、インフレは目標に近い」と述べたほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁は「今年は3回の利上げを望んでいる」などと語ったが、相場への影響は限られた。 ユーロ/ドルは、移民問題を巡って独連立政権の先行き不透明感が高まる中、欧州序盤に1.1565ドルまで下げたが、その後はショートカバーが優勢となり1.1624ドルまで買い上げられた。その後も対資源国通貨でユーロが一段と上昇した影響から高値圏で底堅く推移した。

 

NY原油先物市場は反発:小幅な増産との思惑で買戻し

NY原油先物市場は一時65.82ドルまで買われた。前週末に急落した反動で買戻しが入った。また、市場ではOPEC総会で日確定小幅な日量30万-60万バレル程度の増産について議論されたとの見方が浮上し、買いが優勢となった。ユーロ安・ドル高が一服したことも下支えとなった。

 

NY金は上昇・銀先物市場は下落:NY金は自立反発狙いの買い優勢

NY金先物市場は一時1284.90ドルまで買われた。有力な手掛かり材料は不足気味だったが、自立反発狙いの買いが入ったことで金先物は下げ渋った。先週末の下げ幅が大きかったことから、売り興味はやや低下し、新たな手掛かり材料の提供を待つ状況となった。

 

米国債券市場は続伸:新規材料乏しく上値も限定的

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.91%で終了した。米中貿易摩擦が激化するとの警戒感からリスク回避の債券買いが優勢となった。ただ、その他に目新しい材料がなく、上値も限定的となった。

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