FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/05/07/03:01:23

米国株式市場は上昇:バフェット氏のアップル買い越しを好感

NYダウは332.36ドル高の24262.51、ナスダックは121.47ポイント高の7209.62で取引は終了した。4月雇用統計は失業率が改善された一方で、非農業部門雇用者数と平均時給の伸びが予想下振れたことを受けて、朝方は小動きとなった。著名投資家であるバフェット氏がアップル株を大幅に買い越したことを好感され、アップルが上場来高値を更新したことでIT関連株に買いが波及し、相場全体を押し上げた。また、平均時給の伸び悩みが確認されたたため、FRBは利上げを急がないとの思惑が広がったことも買い安心感を誘った。VIX指数は15.90から14.77へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利と米国株上昇でドル買戻し

ドル/円は、米4月雇用統計で非農業部門雇用者数や平均時給が予想を下回ると米長期金利の低下幅拡大とともに売りが強まり、一時108.65円まで値を下げた。もっとも、その後は米金利が上昇に転じたほか、NYダウの大幅高などを受けて買い戻しが優勢になった。109.27円の高値まで反発すると、引けにかけても高値圏で底堅く推移した。ユーロ/ドルは、米雇用統計の発表直後に1.1994ドルまで上昇する場面があったが、全般にドル買戻しが進んだ流れに沿って上値を切り下げた。目先のストップロスを誘発し、一時1.1911ドルと昨年12月以来の安値を更新した。売り一巡後はユーロクロスの買戻しにつれて1.1960ドル台まで下値を切り上げた。

 

NY原油先物市場は大幅続伸:イラン核合意からの米国離脱懸念

NY原油先物市場は一時69.97ドルと2014年11月以来、約3年5ヵ月ぶりの高値まで買われた。イランの原子力関連活動を大幅に制限する代わりに、核に関連する対イラン制裁を緩和するイラン核合意から米国が離脱するとの懸念は消えていないこと、米国株の大幅上昇、インフレ加速の思惑はやや後退していることが原油価格を押し上げた。なお、イラン核合意についてムニューシン米財務長官は先月、『5月12日に対イラン制裁の停止措置の解除を米国が決定しても2015年のイラン核合意から米国が離脱することを必ずしも意味するわけではない』との見方を伝えている。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比9基増加の834基となった。

 

米国金・銀先物市場は上昇:インフレ加速の思惑後退

NY金先物市場は1316.90ドルまで買われた。米4月雇用統計で、平均時給の伸びは前月比+0.1%、前年同月比+2.6%にとどまったことから、インフレ加速の思惑は後退した。ただ、米国株が大幅上昇したことから、安全逃避の金買いは拡大しなかった。

 

米国債券市場は反落:NYダウの大幅上昇を受けて売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.95%で終了した。低調な米雇用統計を背景に一時買いが進む場面があったものの、その後はNYダウが大幅上昇したことを受けて売られた。

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2018/05/02/07:39:00

米国株式市場はまちまち:主要企業決算を嫌気した売り先行

NYダウは64.10ドル安の24099.05、ナスダックは64.44ポイント高の7130.70で取引を終了した。複数の主要企業決算が嫌気され、売りが先行した。トランプ大統領が、EUやカナダなど5カ国に対する鉄鋼・アルミニウム輸入関税の適用を1ヵ月延長したことで先行き不透明感が強まった。また、翌日のFOMCの結果を見極めたいとの思惑から買い手控えられ軟調推移となった。一方で、引け後に決算発表を控えるアップルを中心にハイテクセクター買いが広がり、下げ幅をやや縮小する展開となった。VIX指数は15.93から15.49へ低下した。

 

NY外国為替市場:全般ドル買い優勢の展開

ドル/円は、欧州時間からの流れを引き継いでドルは底堅く推移した。一時109.79円まで上昇した後、一旦米長期金利の上昇場縮小やNYダウ350ドル超安などを手掛かりに上値が重くなったものの、一巡後は買戻しが再開した。NYダウの下げ幅縮小などを受けて、一時109.89円と2月5日以来の高値圏を更新した。ユーロ/ドルは、全般ドル高が進んだ流れに沿って、節目とされた1.200ドルを下抜けて1.1982ドルまで下押しした。売り一巡後は1.202ドル付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。

 

NY原油先物市場は反落:米ドル高と原油在庫増加予想で売り優勢

NY原油先物市場は一時66.85ドルまで売られた。米原油在庫の増加予想や主要通貨に対してドルが強含んだことが売り材料となった。ただ、イラン核合意から米国が離脱するとの思惑は消えていないことから、67ドル近辺では押し目買いが観測された。

 

NY金先物市場は続落:米ドル高とアジアの地政学リスク後退で売り優勢

NY金先物市場は一時1302.30ドルまで売られた。米ドル高や米インフレ加速を嫌気した売りが優勢となった。トランプ大統領は記者団に対して『米朝首脳会談の日時と場所はおそらく数日中に発表されるだろう』と述べたことも売り材料となった。北東アジアの地政学リスクに対して特別な警戒感はなくなりつつあることも金買いを抑える一因となっている。

 

米国債券市場は下落:イベント前の持ち高調整売り

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.96%で終了した。FOMCの結果や国債発行計画の発表を翌日に控え、持ち高調整の売りが優勢となった。

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2018/05/01/07:44:20

米国株式市場は下落:通信セクターの大型買収を嫌気

NYダウは148.04ドル安の24163.15、ナスダックは53.53ポイント安の7066.27で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感され、買いが先行した。一巡すると通信セクターの大型買収成立が嫌気されたほか、FOMCの結果発表が控えていることや、今週の決算発表の動向を見極めたいとの思惑から、午後にかけて上げ幅を縮小し、下落に転じた。取引終盤にかけて売りが強まり、この日の安値圏で引けた。VIX指数は15.41から15.93へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下と米国株下落で一転ドル売り

ドル/円は米長期金利の上昇を背景にドル買いが先行した。月末のロンドンフィキシングに絡んだ買いも入り、一時109.45円まで上昇した。ただ、前週末高値の109.54円がレジスタンスとして意識されると伸び悩む展開になった。米長期金利が低下に転じたほか、NYダウも180ドル超高からマイナス圏まで沈んだことをながめ、109.09円近辺まで失速した。一方で、アジア時間につけた安値109.02円の手前では下げ止まり、引けにかけては米長期金利の低下一服を受けて109.30円台まで買い戻された。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇などを受けて全般ドル買いが先行するなか、一時1.2064ドルまで下押しした。前週末安値の1.2056ドルが目先のサポートとして意識されると、米長期金利が低下に転じたことなどを背景に1.21ドル台を回復する場面もみられたが、引けにかけて再び上値が重くなった。

 

NY原油先物市場は反発:イラン情勢悪化への懸念で買い優勢

NY原油先物市場は一時69.34ドルまで買われた。イスラエル首相はイランには核兵器開発の計画があったと述べたことなどから、イラン核合意から米国が離脱するとの思惑が消えていないことが買い材料となった。ただ、69ドル台では利食い売りが観測されていることや、NYダウの反落を受けて原油価格の上げ幅は縮小した。

 

NY金先物市場は反落:ユーロ安・ドル高から売り優勢

NY金先物市場は一時1310.70ドルまで下落した。ユーロ安・ドル高の基調は変わっていないことや、東アジアの地政学的リスク増大に対する警戒感はさらに低下していることが意識された。米長期金利はやや低下したが、別段影響はなかった。

 

米国債券市場は横ばい:米FOMCを控え様子見ムード強い

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいだった。米10年物国債利回りは、前営業日比と同じ2.95%で終了した。米FOMCを控えて様子見ムードが強まった。米3月個人所得が市場予想を下回ったことなどを受けて買いが入ったものの、引けにかけては徐々に上げ幅を縮小した。

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2018/04/30/03:01:45

米国株式市場はまちまち:週末の持ち高調整売りに上値重い

NYダウは11.15ドル安の24311.09、ナスダックは1.12ポイント高の7119.80で取引を終了した。複数のハイテク決算が好感され、買いが先行したものの、米1-3月期GDP速報値が前期から鈍化したほか、石油メジャーのエクソン・モービルの決算内容が嫌気された。週末を控えて持ち高調整や利益確定売りに押された。VIX指数は16.24から15.41へ低下した。

 

NY外国為替市場:ロンドンフィキシングでドル売り観測

ドル/円は、米1-3月期国内総生産(GDP)速報値や1-3月期雇用コスト指数が予想を上回る結果となり、一時109.54円まで上げた。しかし、米長期金利の低下傾向が続く中でドル買いの勢いも長続きせず、月末のロンドンのフィキシングに絡んだドル売りが観測されると108.98円まで急ピッチで値を下げた。売り一巡後はNYダウの下げ幅縮小などを背景に109.10円台まで買い戻されたが、総じて戻りは鈍かった。ユーロ/ドルは、欧州勢の参入後はユーロ売りが優勢となり、米GDPの発表後に一時1.2056ドルと1月12日以来の安値を更新した。ただ、ユーロ売り一巡後は徐々にドル安が強まった流れに沿って1.2133ドルの高値まで反発した。

 

NY原油先物市場は小幅安:需要増加期待から下げ渋る

NY原油先物市場は、ドル高継続や米長期金利高止まりを嫌気して一時67.64ドルまで売られた。また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが発表した原油掘削設備(リグ)数は前週比5基増の825基となったことも売り材料となった。ただ、イラン核合意で、米国が離脱し、対イラン制裁を再開するとの懸念は残されていることや、米経済の拡大による原油需要の増加観測などが原油価格を支えた。

 

NY金先物市場は反発:米長期金利の上昇一服で買戻し優勢

NY金先物市場は一時1324.90ドルまで買われた。この日行われた南北首脳会談で非核化に向けた進展があったことやドル高を意識して短期筋などの売りが観測された。しかし、NYダウが伸び悩んだことや米長期金利が低下したこを受けて買戻しの動きが優勢となり反発した。

 

米国債券市場は続伸:週末控え持ち高調整の買戻し優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%低い(価格は上昇)2.95%で終了した。米1-3月期GDP速報値が予想より強い結果となったことで一時売りに押される場面もあったが、売り一巡後は週末を前に持ち高調整目的の買戻しが入った。

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2018/04/27/07:49:26

米国株式市場は上昇:好調な米企業決算を好感

NYダウは238.51ドル高の24322.34、ナスダックは114.94ポイント高の7118.68で取引を終了した。情報漏えい問題による利用者離れが懸念されたSNSのフェイスブックが、好決算を発表し、ハイテク株を中心に買いが先行した。その他複数の主要企業決算も好感されたほか、米長期金利の上昇が一服したことも投資家心理の改善につながり、終日堅調推移となった。VIX指数は17.84から16.24へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドラギECB総裁会見受けユーロ乱高下

ドル/円は、米週次新規失業保険申請件数が48年ぶり低水準を記録し米国の労働市場ひっ迫が確認されたほか、3月耐久財受注速報値が予想を上回ったためドル買いが優勢となった。ただ、一時米長期金利の低下を受けたドル売りに押され、109.07円まで値を下げる場面もあった。ユーロ/ドルは、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の会見を受けてユーロは上下に振らされる荒い値動きとなった。ドラギECB総裁が理事会後の記者会見で『堅調で幅広い成長が続くと予想』『ECBのインフレに対する自信は変わっていない』などの見解を示すと全般にユーロ買いが強まり、一時1.2210ドルまで値を上げた。もっとも、その後は一転して売りが優勢となった。

 

NY原油先物市場は小幅続伸:イラン情勢悪化懸念残り買い優勢

NY原油先物市場は一時68.78ドルまで買われた。イラン核合意から米国が離脱するとの思惑が消えていないことや、米国株高を意識した買いが入った。イラン情勢悪化に対する警戒感は消えていないことから、短期筋の買いが継続して入った。

 

NY金先物市場は続落:安全資産としての金買い後退

NY金先物市場は一時1316.20ドルまで下落した。米長期金利は反落したものの、ユーロが対ドルに対して下落したことや、米国株の大幅高を意識して安全資産としての金買いは後退した。27日に行われる南北首脳会談で非核化に向けた双方の取り組みが強化されるとの思惑が浮上していることも、金買いを抑制する要因となった。

 

米国債券市場は反発:ポジション調整目的の買い優勢

米国債券市場は8営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.98%で終了した。急ピッチで下落が続いていた反動から持ち高調整目的の買いが入った。また、この日実施された7年債入札でしっかりした需要が確認されたことも買いを誘った。

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