FITS エコノミックレポート

1月3日朝の市場コメント!

2019/01/03/08:26:13

米国株式市場は上昇:原油価格の持ち直しを好感

NYダウは18.78ドル高の23346.24、ナスダックは30.66ポイント高の6665.94で取引を終了した。低調な中国経済指標が相次いだことで、世界的な景気減速が懸念されて売りが先行した。米政府機関の一部閉鎖が続いていることも相場の重しとなり、一時400ドル近く下落した。ただ、軟調に推移していた原油相場が急伸すると徐々に買い戻しが優勢になった。トランプ米大統領の米中貿易協議に関する発言も相場の支援材料となり、指数はプラス圏を回復した。なお、トランプ米大統領は『12月の株式市場は少し故障していた』などと述べて、足もとの株安については『一時的な相場調整』との見方も示した。ただ、『アップルは第1四半期の売上高見通しを下方修正した』と伝わると、時間外の米株価指数先物が下落した。VIX指数は25.42から23.22へ低下した。

 

NY外国為替市場:世界的景気減速懸念を嫌気してリスク回避の動き

ドル/円は、中国国家統計局が12月31日に発表した12月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)と2日発表の12月Caixin中国製造業PMIがいずれも好況と不況の分かれ目とされる50を下回ったため、世界的な景気減速懸念が広がった。米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの見方が出ていることもリスク回避的な円買い・ドル売りを誘い、一時108.71円と5月31日以来の安値を付けた。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開に。欧州株相場が持ち直したことや、一時は400ドル近く下落したNYダウが上げに転じたことでショートカバーが優勢になった。対ユーロなどでドル高が進んだ影響も受けて一時109.46円付近まで値を上げた。もっとも、NYダウが引けにかけて失速するとドル/円の上値も重くなった。株式取引終了後に『アップルは第1四半期の売上高見通しを下方修正した』と伝わると、時間外の米株価指数先物が下落し円買い・ドル売りを誘った。109円を再び割り込んで一時104.82円付近まで下押しした。市場では『年初で市場参加者が少なかったこともあり、値動きが荒くなった』との声が聞かれた。 ユーロ/ドルは、独10年債利回りが一時0.149%前後と2016年11月9日以来の低水準を付けたことで全般ユーロ売りが優勢となった。ドル買いの流れが継続した影響も受けて、一時1.1325ドルと12月17日以来の安値を付けた。

 

NY原油先物市場は続伸:サウジの12月原油輸出の減少を好感

NY原油先物市場は一時47.78ドルまで買われた。安値圏での推移が続いていたが、12月の石油輸出国機構(OPEC)産油国の生産量低下などを手掛かりに買い戻しが優勢となった。ただ、世界経済の減速懸念は依然として根強く、需要動向への懐疑的な見方を持つ市場参加者は少なくない。 また、サウジアラビアの12月の原油輸出(中国、米国、日本向け)が減少していると報じられたことや、米国株式の反転を受けて買いが優勢となった。

 

NY金先物市場は反発:世界的な景況感悪化懸念から底堅い買い

NY金先物市場は一時1291ドルと6月15日以来の高値を更新した。米政府機関の一部閉鎖が続いていることや、官民の2018年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)がそろって市場予想を下回り、好不況の分かれ目となる50を割り込んだことが世界的な景況悪化を示唆した。米株の下落が先行するなど、市場のリスク回避姿勢の強まりが、安全資産とされる金の価格を押し上げた。米株はプラス圏へ戻したものの、時折マイナスへ転じるなど不安定に上下した。金相場は底堅さを維持して推移した。 

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%低い(価格は上昇)2.62%で終了した。2018年1月26日以来の低水準となった。中国の経済指標が低調となるなど世界的な景気減速が懸念されるほか、世界の株式市場が不安定なことから、安全資産とされる米国債に買いが入った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/12/28/07:52:47

米国株式市場は上昇:年金の買い支えで反転したとの見方

NYダウは260.37ドル高の23138.82、ナスダックは25.14ポイント高の6579.49で取引を終了した。貿易摩擦をめぐる米中間の対立や米政府機関閉鎖の長期化懸念などが投資家心理の悪化につながり、幅広い銘柄に売りが先行した。昨日はNYダウが過去最大の上げ幅となるなど、株価上昇を受けた利益確定の動きも広がった。原油先物相場の大幅反落も圧迫材料となり、一時610ドル超下げた。ただ、売り一巡後は一転買い戻しが優勢に。市場では『年金の買いが断続的に入った』との声が聞かれ、取引終了までの約2時間でこの日の安値からおよそ870ドル近く上昇し、ほぼ高値引けとなった。VIX指数は 36.07から29.96へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株の急速なプラス圏回復でドル買い優勢に

ドル/円は、米長期金利の低下などをながめ円買い・ドル売りが先行した。米大手民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した12月の米消費者信頼感指数が128.1となり、市場予想の133.7を下回ったことも相場の重しとなり、一時110.46円と日通し安値を付けた。NYダウが一時610ドル超下落し、日経平均先物が520円下げたことも円買い・ドル売りを誘った。ただ、売りが一巡すると一転買い戻しが優勢になった。NYダウが急速にプラス圏を回復し260ドル超上昇するとドル円にもショートカバーが入った。米長期金利が低下幅を縮めたことも相場の下支え要因となり、111.11円付近まで値を上げた。ユーロ/ドルは、米長期金利の低下や12月米消費者信頼感指数が予想を下回ったことを理由にユーロ買い・ドル売りが先行した。ユーロクロスの上昇につれた買いも入り、前日の高値1.1420ドルを上抜けて一時1.1454ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は反落:前日の大幅上げのポジション調整売り優勢

NY原油先物市場は一時44.37ドルまで売られた。昨日の大幅上昇の後でもあり、時間外からポジション調整の売りが先行した。軟調となった欧米株式相場などリスク回避地合いが強まり、リスク資産とされる原油も売られやすかった。主要産油国による減産への期待はあるものの、米国の原油供給は減少しない可能性があること、世界経済の減速懸念は消えていないことなどは原油先物の上昇を抑える要因となった。

 

NY金先物市場は続伸:米株安・米長期金利低下でリスク回避の金買い

NY金先物市場は一時1281.60ドルまで買われた。昨日から一転し米株は売られ、米債券が買われるなどのリスク回避ムードの高まりに、安全資産とされる金には買いが集まった。ドルがユーロに対して弱含んだこともドル建ての金先物には支持要因となった。 ただ、米国株式は急反転したことで、時間外取引で金先物の上げ幅は縮小した。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の債券買いが先行

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)2.76%で終了した。貿易摩擦をめぐる米中間の対立や米政府機関閉鎖の長期化懸念、12月米消費者信頼感指数が予想を下回ったことなどを背景に、安全資産とされる米国債に買いが入った。ただ、大幅下落していた米国株が持ち直すと債券に売りが出て上げ幅を縮めた。なお、この日実施された7年債入札には底堅い需要が確認された。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/12/27/08:02:34

米国株式市場は上昇:米年末商戦の好調を好感した買い優勢

NYダウ1086.25ドル高の22878.45、ナスダックは361.44ポイント高の6554.36で取引を終了した。朝方は政府機関閉鎖への懸念が根強く上値が重い展開となった。前営業日までに4日続落し1800ドル超下落していただけに、短期的な戻りを期待した買いが入った。米国の年末商戦の小売売上高が6年ぶりの大幅な伸びとなったことで、米景気の先行きに対する懸念が後退したことも買いを後押した。原油先物価格が急伸したことで、シェブロンやエクソンモービルといった石油株が買われたことも相場を支えた。 VIX指数は36.07から30.41へ大幅低下した。NYダウの上げ幅は2008年10月13日の936ドルを上回り、過去最大となった。

 

NY外国為替市場:リスク選好の動きからドル買い戻し

ドル/円は、米国の年末商戦の小売売上高が6年ぶりの大幅な伸びとなったことで、米景気の先行きに対する懸念が後退したほか、ハセット米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長が『パウエル氏の米FRB議長のポストは100%安全』『トランプ大統領はムニューシン米財務長官にとても満足している』と述べたことで投資家心理が改善したため一時111.41円まで値を上げた。NYダウの上げ幅が1086ドルと過去最大となったことも相場の支援材料となった。なお、この日発表の12月米リッチモンド連銀製造業景気指数がマイナス8と予想のプラス15を大きく下回ったことで、一時110.28円付近まで下押しする場面があった。 ユーロ/ドルは、12月米リッチモンド連銀製造業景気指数が低調だったことで一時1.1414ドル付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.1420ドルの上抜けに失敗すると失速した。米国株の急伸や米長期金利の上昇に伴うドル買い戻しも進み、一時1.1343ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:リスク選好の動きから買い戻し

NY原油先物市場は、米株や債券相場でリスク回避の動きが大幅に後退し、リスク資産である原油にも大きく買い戻しが入った。時間外の高値43ドル半ば超えると上げ足を速め、買いが買いを呼ぶ展開となった。クリスマスムードが残り流動性が薄いことも値幅を広げた要因となった。原油価格は9%近く上昇し、18カ月ぶり安値から大きく反発。過去2年間で最大の上げ幅を記録した。

 

NY金先物市場は小幅続伸:米株高・ドル高で上げ幅縮小

NY金先物市場は、NY勢が参入とともに買いが先行し、為替相場でドルが弱含んだタイミングでは1282ドル台まで上昇した。しかしながら、米株式相場は買い戻しの勢いが強く、米長期金利も上昇とリスク回避ムードが大きく後退し、為替でもドルが反発すると金先物も売り戻しの動きが強まった。引けにかけて上げ幅を大きく削って終えた。 

 

米国債券市場は反落:米国株高と5年債入札不調で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)2.81%で終了した。米国株相場が急反発し、投資家心理が改善した。安全資産とされる米国債に売りが出た。また、米5年債入札が『不調』だったことも債券売りにつながった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/12/25/07:56:47

米国株式市場は下落:リスクオフ継続で下げ止まらず

NYダウは653.17ドル安の21792.20、ナスダックは140.08ポイント安の6192.92で取引を終了した。米政府機関の一部閉鎖が長引く恐れがあるとの懸念から売りが優勢となった。市場参加者の多くがクリスマス休暇に入っていることもあって商いが薄く、少額の取引でも値が振れやすかった。この日はクリスマスの前日で短縮取引だった。
 米財務省は23日、ムニューシン財務長官が米金融大手6社の首脳と電話会談し『融資のための潤沢な流動性を確保していることを確認した』との声明を発表した。24日には米証券取引委員会(SEC)や米連邦準備理事会(FRB)のメンバーを含む金融市場作業部会との会合を開いた。株価の大幅下落が続く中で市場の不安を和らげる狙いがあったとされるが、同作業部会は金融危機後の09年に招集されたこともあり、市場では『逆に投資家の警戒感を強めた』との声があった。VIX指数は 30.11から36.07へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル売り優勢

ドル/円は、トランプ米大統領がパウエル米FRB議長解任の意向を示しているとの一部報道や、米政府機関の一部閉鎖が長引く恐れがあるとの懸念から米国株相場が大幅に下落した。投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。週明け早朝取引で付けた110.82円を下抜けて一時110.24円と8月22日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。 その後、110.65円付近まで下げ渋る場面もあったが、トランプ米大統領がツイッターで『経済が抱える唯一の問題がFRB』と明言し、『FRBは市場感覚がない。貿易戦争や強いドル、壁を巡る政府機関閉鎖について理解していない』などと述べたと伝わると再び弱含んだ。 ユーロ/ドルは、FRB議長解任論議や米政府機関の一部閉鎖などが嫌気されて米国株が大幅下落したうえ、米長期金利が低下したためユーロ買い・ドル売りが優勢になり一時1.1439ドルと日通し高値を付けた。ただ、ユーロ円やユーロスイスフランの下落につれた売りも出たため、上値も限られた。

 

NY原油先物市場は大幅続落:世界経済の停滞懸念を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は一時42.36ドルまで売られた。世界経済の停滞懸念を背景とした原油需要減速への警戒感が高まり、原油相場は売りが優勢となった。主要産油国による減産への期待はあるものの、米国の原油供給は減少しない可能性があるとの思惑が浮上しており、原油先物の上値は一段と重くなった。

 

NY金先物市場は反発:米国株安で安全回避の動きが強まる

NY金先物市場は一時1273.90ドルまで買われた。下げが止まらない米国株や買い優勢の米国債などリスク回避の動き強まる中で、安全資産の金に資金が流入した。為替市場でドルが弱含んだことも、ドル建ての金先物を下支えした。また、米政府機関閉鎖を受けて安全逃避の買いが広がった。

 

米国債券市場は続伸:米国株の大幅下落でリスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)2.74%で終了した。一時2.7294%前後と4月2日以来の低水準を付けた。米国株が大幅に下落したため安全資産とされる債券に買いが集まった。ムニューシン米財務長官は23日、金融大手首脳と電話会談し流動性などに問題がないことを確認したものの、市場では『かえって金融市場が混乱するとのリスクを意識させた』との指摘があり債券会を誘った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/12/24/03:01:15

米国株式市場は下落:リスクオフの動きが強まる

NYダウは414.23ドル安の22445.37、ナスダックは195.41ポイント安の6332.99で取引を終了した。世界的な景気減速や米政府機関の一部閉鎖への警戒感から売りが広がった。さらに、マティス米国防長官の2月退任も明らかとなり、政権運営の先行き不透明感が強まった。クリスマス休暇を控えた週末で利益確定目的の売りが出やすい面もあった。ただ、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が景気減速の場合に金融政策運営を見直す可能性があることを示唆したと伝わると、ショートカバーが優勢となり一時390ドル超上昇する場面があった。 NYダウは2017年9月29日以来約1年3ヵ月ぶりの安値となった。VIX指数は28.38から30.11へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ドル/円は200日SMAがサポートとなり反転

ユーロ/ドルは、欧州市場で一時1.1474ドルまで値を上げたものの、まとまった規模のオプションが観測されていた1.1500ドルに接近した場面では戻り売りなどが出て上値を抑えられた。クリスマス休暇を控えたポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.1356ドルと日通し安値を付けた。
 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁はCNBCとのインタビューで『2019年中に経済が減速すれば、金融政策運営を見直す可能性がある』などと述べたほか、バランスシート縮小に関しても『柔軟に対応しないわけではない』との見方を示した。この発言でFRBが景気の動向次第では利上げペースを鈍化させる可能性があるとの見方が浮上し、ユーロ買い・ドル売りが入る場面もあった。ドル/円は、世界的な景気減速懸念が根強い中、米長期金利の低下などを手掛かりに円買い・ドル売りが先行した。米政府機関の一部が閉鎖される可能性があることも相場の重石となり、一時110.91円と日通し安値を付けた。ただ、重要な中期線として機関投資家など多くの市場参加者が注目する200日移動平均線(110.92円)がサポートとして働くと買い戻しが入り下げ渋った。

 

NY原油先物市場は続落:供給過剰懸念を嫌気した売り優勢

前日に約1年5カ月ぶりの安値をつけるなど大幅安となり、その反動でこの日は買い戻しが先行したが、世界的な供給過剰懸念が根強く上値が重い中、為替市場でドル高・ユーロ安が進んだことを背景に原油先物は売りが再燃した。米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズ社によると、米国内の原油の掘削装置(リグ)稼動数は前週比10基増加して883基となった。

 

NY金先物市場は反落:休暇控えポジション調整の売り優勢

NY金先物は、米中貿易戦争、世界経済の減速懸念、株安などで前日まで4日続伸し半年ぶりの高値水準まで上昇した。そのため、クリスマス休暇前のポジション調整の売りに押された。

 

米国債券市場は反発:リスク回避の債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.79%で終了した。米景気減速懸念や米政治を巡る警戒感から安全資産としての債券が買われた。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ