FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/03/30/07:43:49

米国株式市場は上昇:連休前の持ち高調整の買い戻し

NYダウは254.69ドル高の24103.11、ナスダックは114.22ポイント高の7063.44で取引を終了した。欧州株がほぼ全面高となった流れを受けて買いが先行した。週間新規失業保険申請件数が市場予想より減少した一方で、インフレ指標の一つである2月PCEコア指数が市場予想に一致したことから、利上げへの懸念を伴わない緩やかな景気改善が好感され、上昇した。また、足もとで下落が続いていたフェイスブックやアマゾン株に買い戻しの動きが見られ、投資家心理が改善した。3連休を控えて持ち高調整する動きが中心となり、指数は460ドル超上昇した。VIX指数は22.87から19.97へ低下した。

 

NY外国為替市場:月末絡みのロンドンフィキシングでユーロ売り

ドル/円は、米3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)などが市場予想を下回る結果だったことからドル売りで反応した。欧州通貨のクロス円が売り込まれた影響も受けて一時106.27円まで下押しした。しかし、一目均衡表転換線や25日線が下値目処として意識されると106.50円台まで下げ渋るなど総じて方向感のない展開だった。ドルは米国株大幅高も下支えられた。ユーロ/ドルは、ロンドン・フィキシングにかけて売りが強まり、一時1.2284ドルまで値を下げた。その後はユーロ/円が買い戻されたこともあり、ユーロ売りは一服した。

 

NY原油先物市場は反発:原油在庫増を嫌気した売り一巡

NY原油先物市場は一時65.26ドルまで買われた。原油在庫増加を嫌気した売りは28日までに一巡した。米国株高が買い材料となった。すみやかな需要増につながる材料は少ないものの、主要産油国による協調減産体制は2019年以降も維持されるとの思惑が浮上しており、原油価格は底堅く推移した。

 

NY金は小幅続落・銀先物は小幅高:米国株高とユーロ安を嫌気

NY先物市場は一時1325.40ドルまで売られた。株高やユーロ安が意識され金価格の上値は重くなった。この日発表された米経済指標では、3月シカゴ購買部協会景気指数が市場予想を下回ったものの、2月PCEコア指数は市場予想通りとなったことから、金利先高観が残ったことが嫌気された。また、5月末までに米朝首脳会談が開催される可能性は高いとみられていることも、引き続き金価格の反発を抑える要因となった。

 

米国債券市場は反発:米経済指標結果弱く買い優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.74%で終了した。米3月シカゴPMIなどが低調だったことが債券買いにつながった。四半期末で機関投資家による買いが入りやすかったこともあった。なお、この日はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日の前日で短縮取引だった。

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2018/03/29/07:35:01

米国株式市場は下落:ハイテク株を中心に売り優勢

NYダウは9.29ドル安の23848.42、ナスダックは59.58ポイント安の6949.23で取引を終了した。10-12月期GDP確定値や、2月中古住宅販売仮契約指数が市場予想を上振れたものの上値は限られた。トランプ大統領がネット小売のアマゾンに対してアンチトラストの適用や課税強化を検討していると報じられたほか、ウーバーの自動運転車を巡る死亡事故による半導体企業への影響も根強く、引き続きハイテク株を中心に売りが広がり、一時130ドル近く下げた。ただ、前日に大幅下落した後とあって下値では押し目買いが入るなど前日終値を挟んだ一進一退の展開となった。VIX指数は22.50から22.87へ上昇した。

 

NY外国為替市場:休暇前のポジション調整によるドル買い優勢

ドル/円は、北朝鮮を巡る地政学リスクが後退する中、欧州時間からドル買いの流れが継続した。10-12月期米国内総生産(GDP)確定値が予想を上回ったうえ、市場で『イースター休暇を週末に控えて持ち調整のドルの買い戻しが入った』との指摘があった。また、北朝鮮関係筋の話として『6月初めに日朝首脳会談の開催がありうる』と報じるとドル買いが加速し、一時107.01円まで買い上げられた。ユーロ/ドルは、イースター休暇を前に持ち高調整の売りが活発化した。米GDP確定値の上方修正などを受けてドルが全面高となったことも売りに拍車をかけ、一時1.2300ドルまで下げ足を速めた。

 

NY原油先物市場は続落:ドル高と原油在庫増を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は一時63.72ドルまで売られた。米エネルギー省が発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想以上に増えたことや、ドルが主要通貨に対して強含んだことが売り材料となった。供給不安は緩和されつつありことや、需要増につながる具体的な材料は少ないことから、利食い売りが観測された。

 

NY金・銀先物市場は続落:東アジアの地政学リスク後退で売り優勢

NY金先物市場は一時1327.70ドルまで売られた。中朝首脳会談が行われたことや、ドル高進行が売り材料となった。5月末までに米朝首脳会談が開催される可能性が高まり、中国、米国、韓国、北朝鮮の4カ国は北朝鮮の非核化を目指す方向で一致したとの思惑が広がった。そのため、東アジアにおける地政学的リスクは除去される可能性が浮上し、リスク回避の金買いは後退した。

 

米国債券市場は反落:不調な7年債入札を嫌気した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%高い(価格は下落)2.78%で終了した。四半期末を前に持ち高調整の買いが入り、利回りは一時2.74%と1ヶ月ぶりの水準まで低下した。ただ、7年債入札が低調だったことが伝わると売りに押された。

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2018/03/28/07:40:22

米国株式市場は下落:半導体急落につれて全般売り優勢

NYダウは344.89ドル安の23857.71、ナスダックは211.74ポイント安の7008.81で取引を終了した。朝方は買いが先行したものの、3月消費者信頼感指数が事前予想を下回り上値の重い動きとなった。午後に入って米アリゾナ州が配車サービスのウーバーに対して州内道路での自動運転車運用の無期限停止を命令したことをきっかけに、半導体関連株が急落した。また、フェイスブック株の続落を受けてハイテク株全般が売られると一転して急速に下げる展開となった。さらに米長期金利の低下で利ざやが悪化するとの見方から金融株も売りが優勢となり、一時500ドル近く下落した。VIX指数は21.08から22.50へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株の急落と米長期金利低下でドル売り

ドル/円は、貿易戦争への懸念が緩和したほか、米国の住宅価格指数が予想を上回ったため、一旦ドル買いが優勢となった。しかし、その後発表されたリッチモンド連銀製造業指数や消費者信頼感指数が予想を下回った。さらに後場にかけ株式市場が大きく下落に転じたほか、米政府が中国の対米投資を制限する方針を示したため、リスク回避の円買いや米長期金利の低下に伴うドル売りに拍車がかかった。ユーロ/ドルは、欧州時間からの売りの流れが続き一時1.2373ドルまで下げたが、一巡後は米長期金利の低下を支えに1.2400ドル台まで下げ渋った。

 

NY原油先物市場は続落:原油在庫増加の思惑を嫌気

NY原油先物市場は一時64.53ドルまで売られた。原油在庫増加の思惑が広がったことが売り材料となった。供給不安は緩和されているものの、需要増につながる材料が少なかったことから、利食い売りがやや目立った。ただし、主要産油国による減産体制は2019年以降も維持されるとの思惑は残されており、押し目買いの興味は失われていない。

 

NY金・銀先物市場は反落:米中貿易摩擦懸念の後退で売り優勢

NY金先物市場は一時1345.40ドルまで売られた。米中貿易摩擦の激化に対する投資家の警戒感は低下したことが売り材料となった。ただし、米国株が引けにかけて大きく下げたことから、買戻しの動きも入った。

 

米国債券市場は反発:米国株安でリスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年債国債利回りは前日比0.08%低い(価格は上昇)2.77%で終了した。米国株の大幅下落を背景にリスク回避の債券需要が高まった。米5年債入札が警戒していたほど悪い結果ではなったとの見方も買いを誘った。

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2018/03/27/07:35:38

米国株式市場は上昇:米中貿易摩擦への警戒感が緩和

NYダウは669.40ドル高の24202.60、ナスダックは227.88ポイント高の7220.54で取引を終了した。米中貿易摩擦の悪化を材料に売りを進めていた向きがいったんポジションを買い戻す動きを活発化させた。中国側が米国製半導体の購入拡大を検討していることも報じられ、ハイテク株を中心に大幅上昇となった。指数は一時700ドル近く上昇した。上げ幅は2008年10月28日以来の大きさとなった。VIX指数は24.87から21.08へ低下した。

 

NY外国為替市場:株高と米長期金利上昇で円売り優勢

ドル/円は、株高や米長期金利の上昇を背景とした欧州時間からの買いの流れが継続した。日経先物が一時下げに転じた場面で105.00円を割り込んだが、下値は堅かった。NYダウが引けにかけて700ドル近く上昇するとクロス円とともに買いが進み、一時105.48円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、ドイツ連銀のバイトマン総裁のタカ派発言を受け、金利先行感を背景にしたユーロ買いが再燃した。8日高値の1.2446ドルを上抜けて2月16日以来の高値となる1.2462ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は反落:利食い売りで上値が重い

NY原油先物市場は一時65.08ドルまで売られた。中東地域における地政学的リスク増大に対する警戒感は低下し、供給不安は多少和らいだことが売り材料となった。米国株高は特に買い材料視されなかった。減産体制は2019年以降も維持されるとの思惑が浮上しているが、この日は利食い売りが観測され上値が重かった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米露関係の悪化とユーロ高で買い優勢

NY金は一時1356.00ドルまで買われた。トランプ米政権は英国で起きたロシア元情報機関員の暗殺未遂事件にロシアが関与したとして、米国内のロシア外交官ら60人を国外退去とする制裁措置を発表した。米露関係の悪化が警戒されたことが買い材料となった。また、ユーロ高・ドル安となったことも買い材料となった。

 

米国債券市場は反落:米中貿易摩擦懸念の後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.85%で終了した。米中が貿易摩擦回避のために交渉に入るとの期待から米国株が反発し、投資家のリスク回避の動きが後退し、売りが強まった。

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2018/03/26/03:01:13

米国株式市場は下落:引き続き貿易摩擦の強まりを嫌気

NYダウは424.69ドル安の23533.20、ナスダックは174.01ポイント安の6992.67で取引を終了した。前日に大きく下げた反動から朝方は買い戻しの動きが広がった。しかし、トランプ政権による制裁関税策や世界貿易期間(WTO)への提訴に対する報復として、中国が米国の豚肉や果物などに追加関税を課す計画を発表した。そのため、貿易摩擦が強まり、もみ合う展開となった。トランプ大統領が拒否権発動を示唆していた歳出法案に署名したことを受け上昇する場面もあったが、中国による米国購入の減額検討や、ロシアの報復措置の報道を受け、引けにかけては下げ幅を拡大する展開となった。VIX指数は23.34から24.87へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株の失速でドル売り強まる

ドル/円は、日経先物が270円高まで上昇したことをながめ、リスク選好の動きからドル買いが先行した。米長期金利が上昇したことも相場の支えとなり、一時105.29円まで上昇した。しかし、アジア時間につけた高値の105.37円が意識されると次第に伸び悩む展開となった。高く始まったNYダウが440ドル超安まで失速したほか、米長期金利も再び低下したことなどがドル売りを誘った。ユーロ/ドルは、総じてドル安が進んだ流れに沿って徐々に値を上げた。一時1.2373ドルと日通し高値を付けた。

 

NY原油先物市場は反発:協調減産継続観測から買い優勢

NY原油先物市場は一時66.00ドルまで買われた。サウジアラビアの閣僚が2019年も協調減産体制の継続が必要との見方を示したことや、米商務省が23日発表した2月耐久財受注が前月比+3.1%となり、市場予想を上回ったことが買い材料となった。また、ドル安が続いていることも下支えとなった。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比4基増加の804基となった。

 

NY金・銀先物市場は上昇:米国株安とドル安継続で買い優勢

NY金先物市場は一時1350.40ドルまで買われた。米国株の大幅続落やドルが主要通貨に対して弱含んだことが買い材料となった。トランプ米大統領が、歳出法案に署名したことで、米政府機関の閉鎖が回避され米国株が一時反発したが、米中貿易摩擦への懸念で米国株が下げに転じたことでリスク回避の金買いが活発化した。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の買いと持ち高調整売りが交錯

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)2.81%で終了した。米国株が大幅下落したことを受けて、リスク回避の債券需要が高まった。半面、週末を控えた持ち高調整売りも出たため、一方的に買いが進む展開にならなかった。

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