★米国株式市場は上昇:好調な米企業決算を好感
NYダウは238.51ドル高の24322.34、ナスダックは114.94ポイント高の7118.68で取引を終了した。情報漏えい問題による利用者離れが懸念されたSNSのフェイスブックが、好決算を発表し、ハイテク株を中心に買いが先行した。その他複数の主要企業決算も好感されたほか、米長期金利の上昇が一服したことも投資家心理の改善につながり、終日堅調推移となった。VIX指数は17.84から16.24へ低下した。
★NY外国為替市場:ドラギECB総裁会見受けユーロ乱高下
ドル/円は、米週次新規失業保険申請件数が48年ぶり低水準を記録し米国の労働市場ひっ迫が確認されたほか、3月耐久財受注速報値が予想を上回ったためドル買いが優勢となった。ただ、一時米長期金利の低下を受けたドル売りに押され、109.07円まで値を下げる場面もあった。ユーロ/ドルは、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の会見を受けてユーロは上下に振らされる荒い値動きとなった。ドラギECB総裁が理事会後の記者会見で『堅調で幅広い成長が続くと予想』『ECBのインフレに対する自信は変わっていない』などの見解を示すと全般にユーロ買いが強まり、一時1.2210ドルまで値を上げた。もっとも、その後は一転して売りが優勢となった。
★NY原油先物市場は小幅続伸:イラン情勢悪化懸念残り買い優勢
NY原油先物市場は一時68.78ドルまで買われた。イラン核合意から米国が離脱するとの思惑が消えていないことや、米国株高を意識した買いが入った。イラン情勢悪化に対する警戒感は消えていないことから、短期筋の買いが継続して入った。
★NY金先物市場は続落:安全資産としての金買い後退
NY金先物市場は一時1316.20ドルまで下落した。米長期金利は反落したものの、ユーロが対ドルに対して下落したことや、米国株の大幅高を意識して安全資産としての金買いは後退した。27日に行われる南北首脳会談で非核化に向けた双方の取り組みが強化されるとの思惑が浮上していることも、金買いを抑制する要因となった。
★米国債券市場は反発:ポジション調整目的の買い優勢
米国債券市場は8営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.04%低い(価格は上昇)2.98%で終了した。急ピッチで下落が続いていた反動から持ち高調整目的の買いが入った。また、この日実施された7年債入札でしっかりした需要が確認されたことも買いを誘った。
★米国株式市場はまちまち:好決算を受けた買いで小幅上昇
NYダウは59.70ドル高の24073.83、ナスダックは3.62ポイント安の7003.74で取引を終了した。朝方に市場予想を上回る決算を発表したボーイングが大きく上昇し、指数を押し上げた。半面、米長期金利の上昇傾向が続く中、金利動向を見極めたいとの見方から様子見ムードも強く、積極的に買いを進める展開にはならなかった。VIX指数は18.02から17.84へ低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドル買い優勢
ドル/円は、重要イベントがない中、株価や米長期金利の推移を睨んだ動きに終始した。米長期金利や日経先物などの上昇を手掛かりに底堅い展開となり、一時2月8日以来の高値となる109.45円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、米長期金利上昇によるドル高の流れに沿って1.2168ドルまで下押しした。3月1日安値の1.2115ドルがサポートとして意識されたことで下げ渋る場面も見られた。しかし、引けにかけては再びユーロ売りが優勢になり、一時1.2160ドルまで下げ幅を広げた。
★NY原油先物市場は反発:在庫増だったが中東情勢悪化懸念で買い優勢
NY原油先物市場は一時68.18ドルまで買われた。この日発表された米在庫統計で原油とガソリンの在庫は予想に反して増加したが、イラン情勢悪化に対する警戒感は消えていないことから、短期筋などの買いは後退しなかった。また、産油国の協調減産や世界景気の拡大による需要増加を期待した買いが入った。
★NY金先物市場は反落:米長期金利上昇を嫌気した売り優勢
NY金先物市場は一時1320.20ドルまで下落した。米長期金利の上昇やドルが主要通貨に対して強含んだことを嫌気した売りが活発となった。NYダウが反転したことも売り材料となった。
★米国債券市場は続落:原油高でインフレ懸念から売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは7日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)3.02%で終了した。原油価格の上昇を受けて、物価上昇観測を手掛かりにした売りが出た。一時3.03%と2014年1月以来の高水準となった。
★米国株式市場は下落:米長期金利上昇と原油安を嫌気
NYダウは424.56ドル安の24024.13、ナスダックは121.25ポイント安の7007.35で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感され、買いが先行したものの、原油安が嫌気されたほか、米長期金利が2014年以来初めてとなる3%に到達したことに警戒感が広がると、下げ幅を縮小して終日大幅下落となった。一時620ドル近く下げる場面も見られた。VIX指数は16.34から18.02へ上昇した。
★NY外国為替市場:NYダウが大幅下落すると一転ドル売り
ドル/円は、米長期金利が上昇したことを受けて、日米金利差拡大を意識した買いが先行した。3月米新築住宅販売件数や4月米消費者信頼感指数が市場予想より強い結果となるなか、一時109.20円と2月9日以来の高値を更新した。ただ、その後は米長期金利が上昇幅を縮小したほか、NYダウが620ドル近く急落したことを受けてドル売りが優勢となった。一方で、引けにかけてはNYダウの売り一服や米長期金利が再度上昇したことなどを手掛かりに108.80円台まで下げ渋った。ユーロ/ドルは、ショートカバー主導で下値を切り上げる展開となった。対円などでドル安が進んだ流れに沿ったほか、ユーロクロスの上昇につれた面もあり、1.2245ドルまで反発した。
★NY原油先物市場は反落:米国株の大幅安を嫌気した売り優勢
NY原油先物市場は69.38ドルまで買われたが、その後は67.54ドルまで反落した。米国がイラン制裁再開を見送るとの思惑から売りが優勢となった。また、米国株の大幅下落を嫌気したポジション調整売りが活発化した。
★NY金・銀先物市場は反発:米国株安でリスク回避の金買い優勢
NY金先物市場は一時1334.50ドルまで上昇した。米長期金利の上昇やドル高を嫌気して1323.60ドルまで下落したが、米国株の大幅下落を受けて安全資産とされる金買いが強まった。
★米国債券市場は続落:良好な米経済指標を受け売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは6日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)3.00%で終了した。良好な米経済指標が相次いだことを手掛かりに売りが強まった。米10年債利回りは2014年1月以来となる3%台に乗せた。また、2年物国債入札は『低調だった』との見方が強かったものの、相場への影響は限られた。
★米国株式市場は下落:米長期金利上昇を警戒した売り優勢
NYダウは14.25ドル安の24448.69、ナスダックは17.52ポイント安の7128.60で取引を終了した。米長期金利上昇への警戒感や、今週に予定されている複数の主要ハイテク企業決算を見極めたいとの思惑も交錯した。引け後にアルファベットの決算発表を控えていたこともあり、業績期待から終盤は下げ渋った。VIX指数は16.88から16.34へ若干低下した。
★NY外国為替市場:米長期金利上昇で全般ドル買い優勢
ドル/円は、米長期金利が節目の3.0%に迫る水準まで上昇し、全般にドル高が進んだ流れに沿った。米3月中古住宅販売件数や4月製造業PMI速報値が市場予想を上回ったほか、ムニューシン米財務長官が訪中を検討しているとの報道を受けて米中貿易摩擦への警戒感が後退した。さらに、日銀の黒田総裁が物価目標達成にはほど遠く、『非常に強い緩和策を続ける必要がある』と指摘したため円売りも優勢となった。ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇を背景に全般ドル高が進んだ影響を受けた。6日につけた直近安値の1.2215ドルを下抜けて一時1.2198ドルと3月1日以来の安値を更新した。
★NY原油先物市場は続伸:中東情勢の地政学リスクへの警戒感から買い優勢
NY原油先物市場は一時67.14ドルまで下落する場面もあったが、69.03ドルまで上昇した。中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感から買いが入ったものの、ドル高が相場の重しとなり上値は重かった。
イランのシャナ通信は、同国のザンギャネ石油相が、原油価格の値上がりが継続するなら、OPEC内外諸国が現在実施する強調減産を延長する必要はないとの考えを示したと報じている。
★NY金先物市場は続落:安全資産としての金買いが後退
NY金先物市場は一時1323.80ドルまで売られた。米長期金利の上昇やドル高を嫌気した売りが入った。安全資産としての金買いが後退している。ムニューシン米財務長官が訪中を検討しているとの報道は売り材料となった。
★米国債券市場は続落:入札を控えて需給悪化を嫌気した売り
米国債券市場で長期ゾーンは5日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.97%で終了した。インフレ圧力の高まりに加え、今週の入札を控えて需給悪化を意識した売りも出た。米10年債利回りは一時2.9957%と2014年1月以来の高水準をつけた。
★米国株式市場は下落:ハイテク株の売りに下げ幅拡大
NYダウは201.95ドル安の24462.94、ナスダックは91.93ポイント安の7146.13で取引を終了した。主要経済指標の発表に乏しく、寄り付き後は小動きの展開となった。しかし、トランプ大統領がOPECを批判し、一時的に原油価格が下落したほか、スマートフォン販売鈍化への警戒感からアップルが急落し、ハイテク株に売りが広がり、終日軟調推移となった。米長期金利の上昇も投資家心理を冷やし一時290ドル近い下げ幅となった。VIX指数は15.96から16.88へ上昇した。
★NY外国為替市場:ロンドンフィキシングでドル売り優勢
ドル/円は、ドルは全面高の地合いに沿ったほか、米長期金利の上昇も支えに一時107.86円と2月21日以来の高値を更新した。しかし、同日高値107.90円の上抜けに失敗すると失速した。また、ロンドンフィキシング(日本時間24時)に向けてドル売りが出たうえ、NYダウの290ドル近い下落も重石となり、107.50円近辺まで下落した。引けにかけては107.60円前後での持ち高調整が続いた。ユーロ/ドルは、全般ドル高の流れや米長期金利上昇を背景に欧州時間からユーロ売りが活発化した。また、『ECBはQE終了示唆を7月まで待つことを視野に入れている』との歩道も嫌気された。ロンドンフィキシングでドル売りが持ち込まれると、その後もショートカバーが続き1.2300ドルまで切り替えしたが、次第に方向感を欠いた。
★NY原油先物市場は小幅高:トランプ大統領のツイッターで一時急落
NY原油先物市場は一時67.49ドルまで売られたが反転した。トランプ大統領が『またOPECの仕業のようだ。海上の船は(原油搭載)満タンで、記録的な水準の石油が至るところにある。原油価格は人為的に非常に高い。良いことではなく容認できない』とツイッターに投稿したことを受けて原油価格は急落したが、需給のひっ迫観測が根強く次第に買いが優勢となった。ただ、米長期金利の上昇やドル高を意識して原油価格の上げ幅は縮小した。米ベーカー・ヒューズ社が発表した米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比5基増加の815基となった。
★NY金・銀先物市場は続落:ドル高と米長期金利上昇を嫌気
NY金先物市場は一時1337.00ドルまで売られた。米長期金利の上昇やドルが主要通貨に対して強含んだことを意識して短期筋などの売りが活発化した。米国株が弱含みとなったが、株安は米長期金利の上昇によるものとみられており、金価格に対する支援材料にはならなかった。
★米国債券市場は続落:原油高と持ち高調整による売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%高い(価格は下落)2.96%で終了した。2014年1月10日以来約4年3ヵ月ぶりの高水準となった。原油価格の底堅い動きがインフレ圧力につながるとの見方から債券売りが優勢となった。さらに、来週2年債、5年債、7年債の入札を控えて持ち高調整の売りも出た。