FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/11/22/08:24:54

米国株式市場はまちまち:感謝祭を控え終了間際にポジション調整売り

NYダウは0.95ドル安の24464.69、ナスダックは63.43ポイント高の6972.25で取引を終了した。NYダウやS&P500指数が年初来でマイナスとなる水準まで売り込まれたことから、短期的な戻りを期待した買いが先行した。一時200ドル超上昇した。ただ、世界景気の先行き不透明感は根強く、反発の勢いは鈍かった。感謝祭の祝日を控えて、取引終了間際にポジション調整の売りが出ると、指数は下げに転じた。VIX指数は22.48から20.80へ低下した。

 

NY外国為替市場:感謝祭控え大きな方向感出ず

ドル/円は、米国株相場が反発して始まると、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いがやや優勢となった。半面、『FRBは早ければ来年春にも利上げサイクルを休止する可能性』との一部報道が意識されて、上値は限定的だった。取引終了にかけてNYダウが下げに転じたことも相場の重石となった。市場では『明日22日の米感謝祭に伴う休場を前に、大きな方向感は出なかった』との指摘があった。ユーロ/ドルは、 米利上げ休止報道をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行した。欧州委員会はイタリア予算案の拒否を明らかにしたが、『想定の範囲内』だったことで大きな動きにはつながらず、一時1.1425ドルと日通し高値を付けた。もっとも米感謝祭を控え、積極的に買い進む動きは限られた。なお、欧州委員会はこの日、イタリアの2019年予算についてEU財政ルールに基づく制裁手続き入りが『正当化される』との報告書をまとめた。最終的にGDP比で0.5%の制裁金を科す可能性があるという。 

 

NY原油先物市場は反発:在庫増でも欧米株高で需要懸念後退

NY原油先物市場は、53.97ドルを安値に55.86ドルまで上昇した。前日のNY通常取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、国内全体の原油在庫が減少したことを材料に買戻しが先行した。一方、米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫が予想を上回る増加となり、一時売りが強まった。しかし、欧州株、米国株が反発したことを好感して需要縮小懸念の後退による買い戻しが入った。

 

NY金先物市場は反発:原油下げ止まりと米利上げペースの鈍化思惑を好感

NY金先物市場は、1224.70ドルから1230.90ドルまで上昇した。原油価格が一旦下げ止まり、反発したことが好感され、商品相場の先安警戒感が後退した。また、この日発表された米国の経済指標で、10月耐久財受注速報値が市場予想を下回ったことや、新規失業保険申請件数が増加したことが買い材料となった。また、FRBの利上げペースが鈍化するとの見方が一段と強まったことも買いを強めた。

 

米国債券市場は横ばい:感謝祭を控えて方向感出ず

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.06%で終了した。米国株が反発したことで債券売りが出た半面、FRBの利上げ休止観測を背景に債券買いが入った。市場では『感謝祭の祝日前で積極的な売買は手控えられた』との指摘もあり、相場は方向感が出なった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/11/21/08:07:39

米国株式市場は下落:ハイテク大手を中心に売り優勢

NYダウは551.80ドル安の24465.64、ナスダックは119.65ポイント安の6908.82で取引を終了した。アジアや欧州株相場の流れを受け、引き続きハイテク大手を中心に売りが先行した。米10月中住宅着工件数は予想通りだったが、住宅市場の低迷は続くとの見方になった。また、米中貿易摩擦への懸念が根強いなか、中国市場への依存度が高いボーイングやキャタピラーが下げを先導した。『ゴールドマン・サックスがアップルの目標株価を引き下げた』との報道を受けて、アップル株が5%超下落したことも相場の押し下げ要因となった。NYダウの下げ幅は一時640ドルを超えた。市場では『22日の感謝祭の祝日を控え、ポジション調整の売りが出た』との指摘もあった。VIX指数は 20.10から22.48へ上昇した。

 

NY外国為替市場:伊財政懸念を背景にユーロ売り優勢

ドル/円は、欧州株やNYダウ先物の下落に伴う売りが先行し、一時112.31円と10月30日の安値に面合わせしたものの、売り一巡後は徐々に下値を切り上げた。米10月住宅着工件数/建設許可件数が予想よりも若干強い内容となったことが意識されたほか、米長期金利が低下幅を縮めたことなどが相場の下支え要因となった。欧州通貨や資源国通貨に対してドル買い戻しが進んだ影響もあり、一時112.84円まで値を上げた。ユーロ/ドルは、イタリアの財政懸念を背景に同国国債利回りが1カ月ぶりの水準に大幅上昇すると、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。ドイツ株式相場が2016年12月上旬以来の安値を付けるなど、欧州株が軟調に推移したことも相場の重石となった。市場では『イタリアの予算案を巡るEUとの対立に懸念が広がっている』との指摘があり、一時1.1359ドルまで値を下げた。原油先物価格の急落をきっかけに、対資源国通貨中心にドル高が進んだ影響も受けた。

 

NY原油先物市場は反落:世界的な株安や需要後退懸念で売り優勢

NY原油先物市場は、56.29ドルから約1年ぶりの水準となる52.77ドルまで急落した。世界的な株安で、景気後退による需要減少が意識された。また、翌日発表となるエネルギー情報局(EIA)の週報について、国内全体の原油在庫の増加が予想されていることから、売りが強まった。さらに、産油国の減産協議に関しては、ロシアが慎重な姿勢を見せていることも重石となった。

 

NY金先物市場は反落:ドルが対欧州通貨に対して強含んだことで売り優勢

NY金先物市場は、1229.50ドルまで上昇後、1220.60ドルまで下落した。世界的な株安の広がりリスク回避から安全資産とされる金に買いが集まった。しかし、原油価格が株安による需要減退懸念などから急落すると、つれる形で安くなった。また、英国のEU離脱の先行き不透明感が以前強いことや、欧州委員会の対イタリア制裁手続き勧告を控え、ユーロやポンドがドルに対して弱含んだことから割高感による売りが強まった。

 

米国債券市場は横ばい:ポジション調整売りに戻される

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.06%で終了した。米国株や原油価格の下落を受けて債券買いが先行したが、取引終了にかけて売りに押される展開となった。市場では『22日の感謝祭の祝日を控え、ポジション調整目的の売りが出た』との指摘があった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/11/20/08:11:07

米国株式市場は下落:VIX指数が20超えでリスク回避の売り

NYダウは395.78ドル安の25017.44となり、10月30日以来約3週間ぶりの安値となった。一方、ナスダックは219.40ポイント安の7028.48となり、4月25日以来約7ヵ月ぶりの安値で取引を終了した。米アップルの業績見通しに懸念が広がっていることに加えて、18日閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議をきっかけに米中貿易摩擦への懸念が高まった。市場では『米株のVIXが20を再び超えたことで、リスク回避の売りが出た』との指摘もあり、下げ幅は一時510ドルを超えた。VIX指数は18.14から20.10へ上昇した。

 

NY外国為替市場:低調な米住宅指標受けドル売り優勢

ドル/円は、一時112.87円付近まで値を上げたが、週明け早朝の取引で付けた日通し高値112.90円がレジスタンスとして意識されると失速した。11月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が60と予想の67を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが優勢となった。NYダウが一時510ドル超下落し、米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、一時112.39円と10月30日以来の安値を付けた。なお、11月NAHB住宅市場指数は約4年ぶりの大幅低下となった。住宅ローン金利が8年ぶりの高水準となり、需要を抑制した。ユーロ/ドルは、新規材料難から様子見ムードが広がり、しばらくは1.14ドル台前半でのもみ合いが続いていたが、低調な米住宅指標をきっかけにユーロ買い・ドル売りが優勢となった。ユーロクロスの上昇につれた買いも入り、一時1.1464ドルと日通し高値を付けた。もっとも、買いが一巡すると1.14ドル台半ばでのもみ合いに終始した。トリア伊財務相は来年度予算案について『欧州委員会との話し合いは続いているが、政府として予算案を修正する意向はない』と明言した。 

 

NY原油先物市場は反発:需給ひっ迫を警戒した買い

NY原油市場は、55.08ドルまで下落後、57.24ドルまで上昇した。ロシアが、『産油国は原油減産を決める前に今後数週間の市場動向を注する必要がある』との見解を示したことで減産思惑が後退し売りが先行した。その後、国際エネルギー機関(IEA)がサウジアラビアの増産余力は依然として低いと指摘したことをきっかけに、需給ひっ迫を警戒した買い戻しの動きが広がったとみられ、上昇に転じた。

 

NY金先物市場は続伸:米国株安とドル安で金買い優勢

NY金先物市場は、1219.80ドルまで下落後、1225.50ドルまで上昇した。NYダウが先週末比500ドルを超える下落となるなど、米国株が大幅安、米長期金利の低下を受けたドル安が、ドル建て換算の金価格を押し上げた。株安よるリスク回避も、安全資産としての金需要を強めた。ただ、ウィリアムNY連銀総裁のタカ派的な発言が伝わると、上げ渋る展開となった。

 

米国債券市場は横ばい:引けにかけ持ち高調整の売り

米国債券市場で長期ゾーンは横ばい。米10年物国債利回りは前営業日と同じ3.06%で終了した。11月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を大幅に下回る弱い数字となったことで債券買いが入った。しかし、取引終了にかけては持ち高調整の売りが出て方向感を失った。
 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/11/19/03:01:46

米国株式市場はまちまち:米中が貿易問題で歩み寄り期待で買い戻し

NYダウは123.95ドル高の25413.22、ナスダックは11.16ポイント安の7247.87で取引を終了した。半導体大手エヌビディアが前日発表した2018年8-10月期の決算内容が嫌気されて、同社株が急落した。これを受けて半導体銘柄をはじめハイテク株などに売りが出たため、寄り付き直後に140ドル超下げる場面があった。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。米長期金利の低下を好感した買いが入ったほか、トランプ大統領が貿易摩擦を巡る中国との合意実現に楽観的な姿勢を示したことで、米中両国が貿易問題で歩み寄ることへの期待が広がり一時220ドル超上げた。VIX指数は19.98から18.14へ低下した。

 

NY外国為替市場:米利上げペース減速の思惑でドル売り

ドル/円は、クラリダ米FRB副議長が『世界的な減速を示唆する証拠はある』と述べたほか、カプラン米ダラス連銀総裁が『欧州・中国の成長減速で米経済が影響を受ける可能性がある』などと発言すると、米長期金利が低下幅を拡大した。全般ドル売りが進んだ流れに沿って、一時112.62円まで値を下げた。一時は140ドル超下落したNYダウが持ち直し、220ドル超上昇すると112.95円付近まで下げ渋る場面もあった。トランプ米大統領が『中国は貿易合意を希望している。同国に追加関税を課す必要がなくなる可能性がある』などと述べたことも相場の下支え要因となった。しかし、米長期金利が取引終了にかけて低下幅を拡大したため、ドルの戻りは鈍かった。ユーロ/ドルは、クラリダFRB副議長とカプラン米ダラス連銀総裁がテレビインタビューで世界経済の減速リスクについて言及すると、米長期金利の低下とともにドル売りが広がった。欧州序盤に付けた1.1368ドルを上抜けて一時1.1420ドルまで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は横ばい:減産と増産材料交錯で行って来い相場

NY原油先物市場は一時57.96ドルまで上昇後、55.89ドルまで下落した。来月のOPEC総会で協調減産幅の拡大検討の期待感が高まり、原油先物は買いが先行した。しかし、上げ一巡後は一転し売りが強まり、56ドル割れと荒い値動きになった。『イラクの大規模油田であるキルクーク油田が輸出再開の見通し』との一部報道も売り圧力を強めた。ただ、引けにかけては週末を控えてポジション調整の動きとなった。 米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比2基増加の888基となった。

 

NY金先物市場は続伸:米長期金利低下とドル安を好感した買い

NY金先物市場は、1217.20ドルから1226.00ドルまで上昇した。クラリダ米FRn副議長の『米政策金利は中立水準に近づいている』との発言を受けて、米長期金利が低下し、ドル売りが広がり、割安感から買いにつながった。NY午後に入りトランプ大統領の『中国が貿易合意を求めており、中国に追加関税を課す必要がなくなる可能性も』との発言で米国株が切り返したことで金の買いも一服したが、底堅い展開が継続した。

 

米国債券市場は続伸:米利上げ観測後退で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5日続伸(金利は低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)3.06%で終了した。クラリダ米FRB副議長とカプラン米ダラス連銀総裁がテレビインタビューで世界経済の減速リスクについて言及したことで、利上げ観測が後退し債券買いが強まった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2018/11/16/08:07:38

米国株式市場は上昇:売り一巡後は一転買戻し優勢

NYダウは208.77ドル高の25289.27、ナスダックは122.64ポイント高の7259.03で取引を終了した。英国のEU離脱交渉により閣僚辞任が相次いでいるほか、メイ首相への保守党党首の不信任投票への動きが広がっており、金融市場への混乱波及を嫌気した売りが先行し、NYダウは一時290ドル超下落した。しかし、米中高官協議が本格化し、貿易摩擦問題収束への楽観的な見方が広がったほか、パウエルFRB議長が米経済への自信を示したことも好感され、上昇に転じた。VIX指数は21.25から19.98へ低下した。

 

NY外国為替市場:英国のメイ政権の動揺でポンド乱高下につれた動き

ドル/円は、ポンド/円主導でクロス円が円高に振れると、ドルに対しても円買いが先行した。米長期金利の低下やNYダウの290ドル超安も円買い・ドル売りを誘った。前日の安値113.30円を下抜けて一時113.07円まで下げ足を速めた。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。NYダウが持ち直し、270ドル超上昇したことで、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが出た。ロス米商務長官が『米国は依然として来年1月に対中関税を25%に引き上げる』と述べたほか、米政府高官の話として『G20では中国との通商問題において大きな進展は望めない』と伝わると、ドル/円は伸び悩む場面もあったが下押しは限定的だった。なお、この日発表された米経済指標は強弱入り混じる内容だったこともあって、相場の反応は限られた。 ユーロ/ドルは、欧州市場では、ポンド/ドルの下落につれた売りが出て一時1.1271ドルと日通し安値を付けたものの、NY市場ではじり高の展開になった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ったほか、ユーロ円の上昇につれた買いが入り一時1.1362ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:地政学リスク懸念で買い優勢に

NY原油先物市場は一時57.26ドルは上昇した。米財務省が、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏の殺害に関与したとしてサウジ政府高官ら17人に、米国内の資産凍結や米国人との取引停止などの制裁を科すと発表したことを受け、地政学的リスクへの懸念から一時買いが強まった。 しかし、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、国内全体の原油在庫が市場予想を大きく上回り1027万バレル増加した。また、原油生産量が拡大したことで売りも強く、引けにかけて上昇幅は縮小した。

 

NY金先物市場は続伸:英国のEU離脱懸念再燃で買い優勢

NY金先物市場は、英国のメイ首相のEU離脱協定草案に抗議して、EU離脱担当相など閣僚の辞任が相次ぎ、保守党の党首不信任の動きも出始める状況に、ポンドを売って金を買う動きが目立った。原油価格が一旦下げ止まり、ある程度反発する展開になったことも商品相場全般の下支えになった。NY勢が参入すると利食いの売りが先行し、前日引けを割り込む場面もあったが、売り一巡後には底堅い動きとなった。
 

米国債券市場は続伸:英国の政治混乱を受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.01%低い(価格は上昇)3.11%で終了した。英国の政治混乱やEU離脱交渉の先行き不透明感から、安全資産とされる米国債に買いが先行したものの、米国株が大幅に上昇したことで上値を切り下げた。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ