FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2018/12/14/08:46:54

米国株式市場はまちまち:トランプ大統領の利上げけん制で上げ幅縮小

NYダウ70.11ドル高の24597.38、ナスダックは27.98ポイント安の7070.33で取引を終了した。英国のメイ首相が党内の信任投票に勝利し、同国のEU離脱交渉を巡る先行き不透明感がやや払拭されたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少し、米景気減速懸念が後退したことから買いが先行した。アナリストが投資判断を引き上げたプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が買われたほか、景気変動の影響を受けにくいとされるマクドナルドなどが上げた。3Mやアップルなども堅調だった。 しかし、米中通商協議の進展に懐疑的な見方も広がる中、トランプ大統領が来週のFOMCでの利上げをけん制すると、上げ幅を縮小しもみ合う展開となった。VIX指数は21.46から20.65へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドラギECB総裁のハト派発言受けユーロ売り

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1393ドルまで値を上げたものの、そのあとは独Ifo経済研究所による独経済成長見通しの下方修正や、『欧州中央銀行(ECB)は今晩の理事会で2019年インフレ見通しを下方修正するようだ』との一部報道を受けて徐々に弱含んだ。 また、ドラギECB総裁が理事会後の記者会見で『最近の経済データは予想より弱い』『リスクバランスは下方向に傾きつつある』『先行きの成長は勢いがやや鈍化すると予想』などと述べ、経済の下振れリスクに言及した。四半期ごとに発表する経済予測で成長率予想を下方修正したこともあって全般ユーロ売りが優勢となった。一時1.1331ドルと日通し安値を付けた。ただ、前日の安値1.1315ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが入り1.13ドル台後半まで下げ渋った。ドル/円は、ユーロに対してドル高が進むと円に対してもドル買いが先行した。前日の高値113.52円を上抜けて一時113.71円まで値を上げた。前週分の米新規失業保険申請件数が20万6000件と予想の22万5000件より強い内容となったことも相場の支援材料となった。 

 

NY原油先物市場は反発:原油需要増加の予想を受け買い優勢

NY原油先物市場は一時53.18ドルまで買われた。国際エネルギー機関(IEA)が公表した世界の原油需要で2019年における需要増加が予想されていることや、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国による減産によって需給関係が再びひっ迫する可能性があるとの見方が浮上し、原油先物の上昇を促した。米国株高も好感されたようだ。

 

NY金先物市場は反落:米貿易摩擦の懸念後退から売り優勢

NY金先物市場は一時1244.40ドルまで売られた。米中貿易摩擦の懸念が後退したことや、米長期金利が下げ渋っていることから安全資産としての金買いは後退した。また、ドルがユーロに対して強含んでいることも売り材料となった。

 

米国債券市場は横ばい:米国株が底堅く推移したことで行って来いの展開

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ2.91%で終了した。ECBが成長見通しを下方修正したことなどを手掛かりに債券買いが入ったものの、米国株が底堅く推移したことで債券売りが出た。

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2018/12/13/07:50:38

米国株式市場は上昇:米中通商摩擦の進展期待高まり買い優勢

NYダウは157.03ドル高の24527.27、ナスダックは66.48ポイント高の7098.31で取引を終了した。中国による米国産大豆など農産物の輸入拡大や、米政権が問題視している中国の産業政策『製造2025』について、中国が見直しを計画しているとの報道が好感された。また、中国通信機器大手「ファーウェイ」の副会長が保釈されたことなどを受けて、通商摩擦をめぐる米中協議の進展期待が高まった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、一時450ドル超上げた。ただ、原油先物価格が下げに転じると石油株などに売りが出て伸び悩んだ。 キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、一時450ドル超上げた。ただ、原油価格が下げに転じると石油株などに売りが出て伸び悩んだ。 VIX指数は22.64から21.46へ低下した。

 

NY外国為替市場:英首相の不信任投票を控えポンド中心の取引

ドル/円は、対ポンド中心にドル安が進んだ影響を受けて一時113.14円と日通し安値を付けた。ただ、米国株相場が大きく上昇したこともあって、一本調子で円高・ドル安が進む展開にはならなかった。ユーロ/ドルは、『イタリアは欧州連合(EU)に対して2%の財政赤字目標を提案する』との一部報道をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行した。イタリア当局がこの報道を否定すると失速する場面もあったが、コンテ伊首相が『2019年予算案を巡り、財政赤字の対GDP比率を2.04%とする目標をEUに提案』と発言すると一時1.1387ドルまで上値を伸ばした。

ポンド/ドルは、英保守党がメイ党首の不信任投票を行うことを決めたと伝わるとポンド売りが先行し、一時1.2478ドルと2017年4月11日以来1年8カ月ぶりの安値を付けた。ただ、メイ英首相が不信任投票に立ち向かうと決意を表し、閣僚の多くが首相への支持を表明すると一転買い戻しが優勢になった。『過半数が首相への支持を表明した』との一部報道が伝わると、ポンド買いが加速した。
 メイ英首相が与党・保守党の信任を獲得したと伝わると一時1.2672ドルまで上昇する場面があったがすぐに失速した。1.2593ドル付近まで伸び悩んだ。投票前から過半数の議員がメイ氏の支持を表明済みと伝わっていたため、短期勢の利食い売りなどが出た。 

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫の減少幅が下回り売り優勢

NY原油先物市場は一時50.94ドルまで売られた。リビアの原油輸出制限などで原油先物価格は底堅く推移し一時52.88ドルまで上昇した。しかし、前日に米石油協会(API)が発表した国内原油在庫が1020万バレル減だったのに反し、本日米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫は120.8万バレルの取り崩しに留まったことで、原油先物は下がり始め、引けにかけて急速に下げ幅を拡大した。また、非加盟国による減産実施に確信が持てない投資家が多いことも、原油価格の上昇を抑える一因となった。

 

NY金先物市場は反発:ユーロ高・ドル安を意識した買い優勢

NY金先物市場は一時1252.60ドルまで買われた。ユーロがドルに対して反発したことが意識された買いが入った。米長期金利はやや上昇し、米国株は底堅い動きを見せたが、節目となる1250ドルを再び上回った。

 

米国債券市場は続落:米中貿易摩擦懸念の後退で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.03%高い(価格は下落)2.91%で終了した。米中貿易摩擦への懸念が後退したことで、安全資産とされる債券買いが後退した。また、米国株が上昇したことも売り材料となった。

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2018/12/12/08:01:05

米国株式市場はまちまち:リスク選好とリスク回避が錯綜

NYダウは53.02ドル安の24370.24、ナスダックは11.31ポイント高の7031.83で取引を終了した。中国副首相と米通商代表部(USTR)代表らが貿易問題について電話協議したと伝わると、米中貿易協議の進展期待が高まり買いが先行。一時370ドル近く上昇した。ただ、メキシコ国境の壁建設費用を巡るトランプ米大統領と野党・民主党の対立激化で政府機関閉鎖に対する懸念が強まると反落し、下げ幅は一時200ドルを超えた。引けにかけて、再び上昇したものの上値の重い展開となった。VIX指数は 22.64から21.76へ低下した。

 

NY外国為替市場:欧州通貨安で消去法によりドル高

ドル/円は、『中国は米国製自動車に課している関税の引き下げに動く』との一部報道をきっかけに、米中貿易協議の進展期待からNYダウや日経先物が大幅に上昇した。トランプ米大統領がツイッターに『中国ととても生産性のある話し合いが行われている。重要なアナウンスに注目』と投稿すると、株価がさらに上昇し円売り・ドル買いを誘った。対ポンド中心にドル高が進んだ影響も受けて一時113.47円近辺まで上昇した。トランプ米大統領と野党・民主党指導部がメキシコ国境の壁予算を巡って、公然と互いを罵倒する異例の事態となると、政府機関閉鎖に対する懸念が高まり米国株相場が失速し、ドル/円にも売りが出て伸び悩む場面があった。ユーロ/ドルは、 12月の独・ユーロ圏ZEW景況感指数が改善したことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1400ドルと日通し高値を付けた。ただ、ポンド/ドルの下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが強まると、前日の安値1.1351ドルを下抜けて目先のストップロスを誘発し、一時1.1306ドルと日通し安値を付けた。イタリア修正予算案の提出を控えるなか、フランスの左翼政党がマクロン仏大統領の不信任投票を求めているとの報道がユーロ売りを誘った面もある。 

 

NY原油先物市場反発:米中貿易摩擦激化の後退を好感

NY原油先物市場は一時52.43ドルまで買われた。欧州株式市場が堅調だったことや、米中貿易摩擦に対して米中ともに楽観的で前向きな発言があったことが、買い材料となった。また、OPEC加盟国と非加盟国による減産実施期待も残っている。その後、米株式市場が下がり始めると、原油先物も下がる局面もあったが、クローズ前には再び上昇基調になった。

 

NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1245.80ドルまで売られた。主要通貨に対するドル買いが優勢となったことや、米長期金利がやや上昇したことが意識され金買いは後退した。

 

米国債券市場は続落:米中貿易交渉の進展期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.88%で終了した。米中貿易交渉が進展するとの期待が高まり、安全資産としての債券売りが入った。

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2018/12/11/07:48:23

米国株式市場は上昇:アップルが持ち直したことで急速な買戻し

NYダウは34.31ドル高の24423.26、ナスダックは51.27ポイント高の7020.52で取引を終了した。米中貿易戦争が世界経済にもたらす悪影響が懸念されて売りが先行した。メイ英首相がEU離脱協定案の採決延期を表明すると、英国や欧州の経済混乱につながりかねない『合意なき離脱』への警戒感が高まり一時500ドル超下げた。ただ、一時3%あまり下落したアップルが持ち直したことをきっかけに投資家心理が改善すると、引けにかけて上昇に転じた。VIX指数は23.23から22.64へ低下した。

 

NY外国為替市場:ポンド絡みの取引が中心

ドル/円は、対ポンド中心にドル高が進んだ流れに沿って円売り・ドル買いが先行した。前週末の高値112.93円を上抜けて一時113.06円まで値を上げた。NYダウが一時500ドル超下落するとドル/円も伸び悩む場面があったが、NYダウ・ナスダック指数ともにプラス圏を回復すると円売り・ドル買いがじわりと強まり、一時113.37円と日通し高値を付けた。米長期金利が再び上昇したことも相場の支援材料となった。ユーロ/ドルは、 ポンドドルの急落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが優勢となり、一時1.1351ドルと日通し安値を付けた。イタリア財政懸念やフランス抗議デモの経済への悪影響も意識された。 

ポンド/ドルは、メイ英首相は議会で欧州連合(EU)離脱協定案の採決延期を表明したほか、『政府は合意なき離脱の準備を加速させる』などと発言した。さらに、新たな投票日程については言及を避けた。採決中止を受けて、英最大野党・労働党のコービン党首は『政権は完全に混乱。機能していない』などと批判した。英政局や国内経済の先行き不透明感が意識されてポンド売りが加速すると、一時1.2507ドルと昨年4月14日以来約1年8カ月ぶりの安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:利益確定のポジション調整売りが優勢

NY原油先物市場は一時50.53ドルまで下落した。欧州株式市場の下落を嫌気し、リスク資産の原油先物は上値が重かった。米株は持ち直したものの原油先物は反応薄でそのままじり安となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟国は、来年1月から6カ月間・日量120万バレルの減産で合意したことで、先週金曜日は反発したこともあり、ロングポジションの手仕舞いも入った。市場では減産が遵守されるかどうかはっきりしないとの懐疑的な見方も残っている。

 

NY金先物市場は反落:米国株が持ち直したことで売りが優勢に

NY金先物市場は一時1246.90ドルまで売られた。欧州株が全面安になり、米株もオープン後は大きく下落したことで、安全資産とされる金先物は買いが先行した。しかしダウ平均は下げ幅を縮め、ナスダック総合はプラス圏に戻したことや、為替相場がドル高に振れたことで金先物は下落して引けた。また、米長期金利がやや上昇したことも売り材料となった。

 

米国債券市場は反落:米国の持ち直しとともに売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前日比0.02%高い(価格は下落)2.86%で終了した。大幅に下げた米国株が持ち直すと、安全資産としての債券に売りが出た。明日から入札が続くことから、需給悪化を意識した売りも出た。

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2018/12/10/03:01:13

米国株式市場は下落:米景気の鈍化が意識され大幅下落

NYダウは558.72ドル安の24388.95、ナスダックは219.01ポイント安の6969.25で終了した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非OPEC加盟国が減産で合意し、原油価格の上昇に伴い買いが先行した。しかし、米中貿易摩擦の激化懸念や、米11月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大きく下振れ、平均時給の伸びも前月比横ばいとなり、米景気の後退懸念が強まった。また、1月以降の追加利上げ観測が後退する中、改めて米景気の鈍化が意識され、大幅下落となった。VIX指数は21.19から23.23へ上昇した。

 

NY外国為替市場:不調な雇用統計受け米景気減速懸念からドル売り優勢

ドル/円は、11月米雇用統計を控えてしばらくは112円台後半での小動きが続いていた。112.50円や113.00円に観測されていたオプションの影響で動きづらい面もあった。米11月雇用統計では、非農業部門雇用者数は前月比15万5000人増と予想の20万人増を下回ったほか、平均時給が前月比で0.2%上昇と予想の0.3%上昇を下回った。指標発表直後は112.62円付近まで売られたものの、NYダウ先物が持ち直し、米長期金利が上昇に転じると買い戻しが入り112.91円付近まで持ち直した。ただ、一時は150ドル近く上昇した現物のNYダウが失速し660ドル超下落したこともあり、ドル円の戻りは鈍かった。米長期金利が再び低下したことも相場の重石となり、一時112.56円と日通し安値を付けた。ユーロ/ドルは、予想を下回る米雇用統計を受けてユーロ買い・ドル売りがじわりと強まった。米金利低下や米株安に伴うユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.1423ドルまで値を上げた。ただ、週末の商いの薄いなかで取引終了にかけて失速した。独与党・キリスト教民主同盟(CDU)は、この日の党大会でメルケル党首の後任に側近のアンネグレート・クランプカレンバウアー氏を選出した。同氏は基本的にメルケル氏の路線を継承するとみられており、相場の反応は限定的だった。 

 

NY原油先物市場は反発:減産合意を好感した買い優勢

NY原油先物市場は、OPEC加盟国と非加盟国は、来年1月から6カ月間・日量120万バレルの減産で合意した。100万バレル程度の減産幅を予想していた向きが多かっただけに、発表後の原油相場には買いが集まり、WTIの1月限は51ドル台から54.22ドルまで大きく上昇した。その後しばらくは高値圏での値動きが続いたが、米株が下げ幅を拡大すると原油先物もポジション調整の売りが強まり、52ドル台に水準を下げて引けた。

 

NY金先物市場は続伸:リスク回避の金買い加速

NY金先物市場は、弱い11月米雇用統計を受けて為替相場がドル安に振れ、ドル建ての金先物は買いが先行した。米国金融市場は債券買い・株売りとリスク回避の動きの中、安全資産の金は地合い良く推移した。また、来年の利上げペースが減速するとの見方も買い材料となった。ほぼ高値圏で引け、その後の時間外取引でも上値を伸ばした。

 

米国債券市場は続伸:来年の米利上げペースの減速観測を好感

米国債券市場で長期ゾーンは6日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)2.84%で終了した。米中貿易摩擦や米景気減速への懸念を背景に安全資産とされる債券に買いが集まった。米国株の下落に伴う買いも入り、利回りはこの日の最低水準で取引を終えた。市場では『FRB高官から利上げに慎重な発言が増えており、債券が買われやすくなっている』との指摘があった。 

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