FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/02/14/07:59:32

米国株式市場は上昇:リスク要因の後退観測から買い優勢

NYダウは117.51高の25543.27、ナスダックは5.76ポイント高の7420.38で取引を終了した。トランプ大統領が米中交渉の期限延長などに言及し、米中貿易協議の進展期待に加えて、米政府機関の再閉鎖を回避できるとの観測を背景に幅広い銘柄に買いが入った。個別では3Mやホーム・デポ、IBMなどの上昇が目立った。 また、原油価格の上昇も支援材料となった。VIX指数は15.43から15.56へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好によるドル買い優勢

ドル/円は、1月米消費者物価指数(CPI)が前年比で予想を上回ったほか、エネルギーと食品を除くコア指数も前年比で予想より強い内容となったため円売り・ドル買いが先行した。米中貿易交渉の進展期待から投資家がリスクを取る姿勢を強め、円売り・ドル買いが進んだ面もある。米政府機関の再閉鎖が回避されるとの見方が強まっていることも相場の支援材料となり、一時111.05円と昨年12月27日以来の高値を付けた。
 なお、トランプ米大統領は『米政府機関を再閉鎖することを望んでいない』としたうえで、『与野党が大筋合意した予算案に地雷が潜んでいないか見極める』と述べた。 

ユーロ/ドルは、米中貿易協議の進展期待に加えて、米政府機関の再閉鎖回避に向けた動きを好感して全般ドル買いが進んだ。欧州時間に発表された12月ユーロ圏鉱工業生産が予想を下回ったこともユーロ売りを促し、一時1.1260ドルと日通し安値を付けた。市場では『スペイン下院総選挙が早期に実施されるとの観測が強まり、政治不安からユーロ売りにつながった』との指摘もあった。 

 

NY原油先物市場は続伸:産油国による自発的な減産を好感

NY原油先物市場は一時54.60ドルまで買われた。OPECの主要産油国、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)による自発的な減産を受けた買い地合いが継続し、一時54.60ドルと、5日以来の高値をつけた。しかし、米エネルギー省(EIA)週間石油在庫公表で、原油在庫が+363.3万バレル(前週 +126.3万バレル)と積み増しを継続した。在庫は4億5080万バレルと、2017年11月以来の高水準に積み上がった。原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫が-101.6万バレル(前週 +144.1万バレル)と取り崩しへ転じたことは支えとなったものの、原油先物は上昇幅を縮小し、54ドル割れでNYの取引を終えた。 

 

NY金先物市場は続伸:株高とドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は一時1321.70ドルまで買われたが、株高とドル高が意識され上げ幅を縮小した。金相場を買い上げる個別の明確な材料を欠いたが、2月以降の金現物価格の下値が1300ドル付近とみている市場参加者が多い。特段の売り材料がない局面とあって、同節目付近では買い優位になりやすい。鉄鉱石など他の鉱物資源の価格が上昇傾向であることも、金相場の下支えした。 

 

米国債券市場は続落:リスク回避の動きが緩和

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)270%で終了した。米中貿易協議の進展期待や米政府機関閉鎖を回避できるとの観測を背景に安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2019/02/13/07:46:59

米国株式市場は上昇:米政府機関閉鎖回避観測や米中貿易協議進展を期待

NYダウは372.65ドル高の25425.76、ナスダックは106.71ポイント高の7414.62で取引が終了した。米与野党指導部が政府機関の閉鎖を回避するための暫定予算案に基本合意したと伝わり、再閉鎖が回避できるとの観測が広がった。米中の貿易協議が進展するとの期待から買いが入った面もあり、指数は一時400ドル超上げた。個別ではキャタピラーや3M、ダウ・デュポンなどの上昇が目立った。欧州株が全面高となったことも相場への追い風となった。VIX指数は 15.97から15.43へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好の円売りも上値も限定的

ドル/円は、資源国通貨高・ドル安が進んだ流れに沿って円買い・ドル売りが先行し、一時110.35円とアジア時間に付けた日通し安値に面合わせした。ただ、この水準が目先サポートとして意識されると下げ渋った。米国株高に伴う円売り・ドル買いが出て相場の下支え要因となった。市場では『典型的なリスク・オン相場となり、円安とドル安が同時に進んだ』との指摘があり、相場は大きな方向感が出なかった。
 なお、トランプ米大統領は『今のところ3月に中国の習近平国家主席と会談する計画はない』と述べた一方、3月1日の対中関税引き上げ期限の延期については否定しなかった。与野党の予算合意については『満足していない』『国境警備を巡り本日会合を開く』と述べた一方、『政府機関の閉鎖については予想していない』との考えを示した。
 また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は講演で『米経済は堅調』『米経済がリセッションに陥るリスクは現時点では高まっていない』などと語った。

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1258ドルと昨年11月13日以来の安値を付ける場面もあったが、売り一巡後は買い戻しが優勢になった。原油先物価格の上昇を背景に対資源国通貨中心にドル売りが強まった影響を受けて、ユーロ買い・ドル売りが進んだ。前日の高値1.1330ドルを上抜けると上昇に弾みが付いて、一時1.1340ドルまで上値を伸ばした。 

 

NY原油先物市場は反発:産油国の自発的な減産取組みを好感

NY原油先物市場は一時54.05ドルまで買われた。石油輸出国機構(OPEC)月報で、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)といった主要産油国が自発的に減産に取り組んでいる姿が明らかになり、買い戻しを誘った。 ユーロ安・ドル高が一服したことや、欧米の株高も好感された。

 

NY金先物市場は反発:ドル高一服を好感

NY金先物市場は一時1318.30ドルまで買われた。米中首脳会談開催や米政府機関の再閉鎖回避への期待感によるリスク選好が、資源国通貨や欧州通貨の買いにつながりドルが下落した。ドル建て金価格を押し上げる材料となった。 

 

米国債券市場は続落:リスク選好の動きを嫌気した売り

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.69%で終了した。米中貿易協議の進展期待に加えて、米政府機関の再閉鎖回避に向けた動きが好感され、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2019/02/12/07:39:22

米国株式市場はまちまち:再び米政府機関閉鎖懸念を嫌気

NYダウは53.22ドル安の25053.11、ナスダックは9.71ポイント高の7307.91で取引を終了した。米中貿易協議の進展期待から買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなり下げに転じた。市場では『15日のつなぎ予算の期限切れで今週末に米政府機関が再び閉鎖される可能性が懸念された』との指摘があった。 VIX指数は15.72から15.97へ上昇した。

 

NY外国為替市場:消去法で全般ドル買い旺盛

ドル/円は、対ポンド中心にドル高が進んだ流れに沿って円売り・ドル買いが先行した。米金利上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、一時110.46円と昨年12月31日以来の高値を付けた。市場では『米中首脳会談開催への期待で投資家心理が好転している』との指摘があった。

ユーロ/ドルは、ポンドドルの下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行した。米長期金利の上昇や米中貿易協議の進展期待などもユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1267ドルと昨年11月28日以来の安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は一時51.23ドルまで売られた。米中貿易協議進展への期待は残されているものの、主要通貨に対してドルが上昇したことを嫌気したポジション調整的な売りが入った。また、前週末公表の米原油掘削リグ数が前週比7基増加の854基と増加へ転じたことや、ベネズエラがインド向けの原油輸出倍増を模索しているとのニュースが圧迫材料となった。 

 

NY金先物市場は反落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1307.10ドルまで売られた。米中首脳会談開催への期待や、欧州株高や米国株が買い先行となったことから、リスク回避資産としての金への需要が後退した。米国株は伸び悩んだが、ドル高がドル建て金価格の押し下げ要因となり、買い戻しは進まなかった。米長期金利が下げ渋ったことも、金価格の上昇を抑える一因となった。

 

米国債券市場は反落:米中貿易協議の進展期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.65%で終了した。米中貿易協議の進展期待から、相対的に安全な資産である米国債に売りが出た。

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2019/02/11/03:02:19

米国株式市場はまちまち:引けにかけてリスク回避の動き後退

NYダウは63.20ドル安の25106.33、ナスダックは9.85ポイント高の7298.20で取引を終了した。欧州経済減速への懸念から欧州株が全面安となり、米国株にも売りが先行した。また、米中貿易協議を巡る不透明感や世界経済の減速懸念を背景に売りが優勢となり、一時280ドル超下げた。ただ、週末を控えたポジション調整目的の買いが入ると、引けにかけて下げ幅を縮めた。市場では『米利上げ休止が米景気を支えるとの期待が買い戻しを誘った』との指摘があった。ナスダックは、バイオ関連株に押し目買いが入り指数を押し上げた。 VIX指数は16.37から15.72へ低下した。

 

NY外国為替市場:ユーロ圏の経済減速懸念からユーロ売り優勢

ドル/円は、日本の3連休を控える中、来週の米中通商協議や米暫定予算案の行方を見極めたいとして大きな方向感は出なかった。なお、米中は来週11日に北京で次官級貿易協議、14-15日に閣僚級貿易協議を行う。15日には長期化した米政府閉鎖の再開を目的として、暫定的に合意した米政府暫定予算案の期限が到来する。メキシコ国境における壁建設費用を巡るトランプ米大統領と下院民主党との隔たりは依然として大きく、暫定予算の期限切れはそのまま政府機関の再閉鎖へ及ぶ可能性が高い。

ユーロ/ドルは、米長期金利の低下などをながめユーロ買い・ドル売りが先行すると、一時1.1351ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日NY時間の高値1.1360ドル近辺がレジスタンスとして意識されると失速した。欧州委員会が前日にユーロ圏の経済成長率見通しを大幅に下方修正したことで、この日もユーロ売り・ドル買いが出やすい地合いだった。ユーロクロスの下落につれた売りも出て1.1321ドルと日通し安値を付けた。市場では『今週はユーロ圏などで失望を誘う経済指標が多かった。投資家は世界経済が減速に向かうと懸念しており、センチメントが悪化している』との声が聞かれた。

 

NY原油先物市場は反発:ベネズエラに追加制裁を検討で買い戻し

昨日の下落の反動で買いが先行するも53ドルには届かなかった。景気減速によるエネルギー需要減が依然として懸念され、52ドル前半まで売り押される場面もあった。売り一巡後は週末を控えてポジション調整が中心となり、米国株の下げ幅縮小とともに前日比プラス圏に浮上した。また、トランプ政権が対ベネズエラに追加制裁を検討しているとの報道に供給が一段と抑制されるとの思惑が強まり買い戻し材料となった。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比7基増加の854基となった。

 

NY金先物市場は反発:ドル高をリスク回避の買いが上回る

NY金先物市場は、6営業日ぶりに反発した。世界景気の減速懸念が高まる中で、金融市場では株安・債券高とリスク回避の動きとなり、安全資産の金には買いが先行した。為替相場がドル高に振れた場面ではドル建ての金先物も売りに押されたが、下げ幅は限定的であり買い基調は継続された。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の債券買いが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.63%で終了した。米中貿易協議を巡る不透明感や世界経済の減速懸念を背景に、安全資産とされる米国債に買いが入った。

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2019/02/08/07:42:57

米国株式市場は下落:欧州の景気減速懸念や米中貿易戦争再燃懸念を嫌気

NYダウは220.77ドル安の2516.53、ナスダックは86.93ポイント安の7288.35で取引を終了した。欧州委員会がユーロ圏成長見通しを下方修正したことで、欧州を中心に世界景気の減速懸念が再燃するなか、クドローNEC委員長が米中交渉の合意まで『距離がある』との見方を示した。また、トランプ大統領も3月2日の期限まで習主席と会おうことはないだろうと語ったことを受け、米中の貿易協議合意に対する期待が後退し売りが加速した。下げ幅は一時380ドルを超える場面があった。ボーイングやゴールドマン・サックス、アップルの下落が相場の重し。半面、トラベラーズやウォルマートなどは買われ、相場の下支え要因となった。 VIX指数は15.38から16.37へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク回避のドル高・円高

ユーロ/ドルは、欧州時間に発表された独経済指標が前日に続き低調な内容となったほか、欧州委員会がユーロ圏の経済成長率見通しを大幅に下方修正したためユーロ売りが先行し、一時1.1325ドルと1月25日以来の安値を付けた。ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢となり下げ幅を縮めた。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入った。なお、フランス外務省はこの日、駐イタリア大使の召還を決定。度重なるイタリア政権によるフランスへの非難や挑発的言動に抗議した。フランスとイタリアの関係悪化が懸念されてユーロが売られる場面もあったが、反応は一時的だった。 

ドル/円は、一時110.09円まで上昇する場面があったが、4日に付けた年初来高値110.16円の上抜けに失敗すると失速した。世界景気の減速懸念で欧州株やNYダウ先物が下落するとリスク回避的な円買い・ドル売りが入り、一時109.58円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値109.56円が目先サポートとして意識されると徐々に買い戻しが入り下げ幅を縮めている。 

 

NY原油先物市場は反落:世界景気減速懸念による需要減への警戒

NY原油先物市場は一時51.80ドルまで売られた。ユーロ圏の経済成長率見通しが下方修正され、世界景気減速による原油需要減への警戒感が高まり、原油先物は売りが強まった。米中通商協議への期待感が後退し、米株が軟調に推移したこともリスク資産の原油の下押し要因となった。 

 

NY金先物市場は続落:リスク回避の動きで買い戻し

NY金先物市場は、一時1306.40ドルまで売られたが、安全資産としての買いが入ったことで一時1315.80ドルまで戻した。アジア市場ではドル高を意識して金先物は弱含みとなったが、北米市場では米中貿易協議の進展に対する懐疑的な見方が浮上し、米国株式が反落したことを受けて安全逃避目的の金買いが優勢となった。前日の引け水準を中心に上下し、小幅な下げ幅で終了した。

 

米国債券市場は上昇:世界景気減速懸念再燃で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。この日から長期金利の指標となった表面利率2.65%の新発10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)2.65%で終了した。欧州を中心に世界景気の減速懸念が再燃したため、安全資産とされる米国債に買いが先行した。米30年物国債入札は『無難』な結果となったことも買い安心感につながった。

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