FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/02/28/07:54:06

米国株式市場はまちまち:米中協議への楽観論後退し相場の重石

NYダウは72.82ドル安の25985.16、ナスダックは5.21ポイント高の7554.51で取引を終了した。インドとパキスタンの軍事対立を受け、投資家の地政学リスクを警戒するムードが高まった。ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表が『中国による追加購入だけでは通商交渉合意には不十分』と述べると、米中協議への楽観論がやや後退し相場の重石となった面もあった。 米朝首脳会談の結果を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小したものの、相場を押し上げるには至らなかった。VIX指数は15.17から14.70へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇で総じてドル買い

ドル/円は、トランプ米大統領がこの日の米朝首脳会談について『今回の会談は昨年の会談と同等かそれ以上のものだった』「明日記者会見を行う」などと発言した。朝鮮半島非核化に向けた協議の進展などへの期待から円売り・ドル買いが先行した。米長期金利が上昇に転じ、2.696%前後まで上昇幅を広げると円売り・ドル買いが活発化し、一時111.07円まで上値を伸ばした。なお、ライトハイザー米通商代表部代表が『中国による追加購入だけでは通商交渉合意には不十分』と述べると米国株が下げ幅を拡大したため、ドル円も110.73円付近まで売られる場面があったが、下押しは限定的だった。 

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれた買いが入り、一時1.1404ドルまで値を上げたものの、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが強まると徐々に上値を切り下げた。ユーロポンドの下落につれた売りも出て一時1.1363ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は大幅高:原油在庫の予想外の大幅減少で買い優勢

NY原油先物市場は、55.72-57.39ドルのレンジ相場となった。サウジアラビアのエネルギー相が協調減産延長の可能性を示唆し、時間外から56ドル台で買い優勢だった。米エネルギー省(EIA)発表の週間石油在庫で、原油が864.7万バレル減と6週間ぶりの取り崩しとなったことが明らかになった。一部の積み増し予想からの大幅取り崩しに原油先物には買いが集まり、一時57.39ドルまで上値を伸ばした。しかし、通常取引終了後は利食い売りが観測され上昇一服の展開となった。

 

NY金先物市場は3日続落:リスク回避の動きが後退した売り

NY金先物市場は一時1318.40ドルまで売られた。米長期金利が上昇基調となり、金利がつかない金は売りが先行した。米朝首脳会談が順調に進んでいることをトランプ米大統領が示唆したことも、安全資産の金にとっては圧迫要因になった。インド・パキスタンの間で軍事的緊張が高まっているが、こちらは金の買い材料とはならなかった。 1328ドル割れではストップロスとみられる売りも観測された。

 

米国債券市場は反落:需給悪化懸念から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)2.68%で終了した。米企業の大型起債が相次いでいることから、需給悪化を懸念した売りが優勢となった。

 

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2019/02/27/07:48:14

米国株式市場は下落:業績悪化や投資判断下げ企業が売られる

NYダウは33.97ドル安の26057.98、ナスダックは5.16ポイント安の7549.30で取引を終了した。朝方は予想を下回る四半期決算を発表したホーム・デポが下げたほか、アナリストが投資判断を引き下げたキャタピラーが売られるなど、一部主要企業への売りが広がったほか、軟調な12月住宅着工件数が嫌気され下落した。ただ、パウエルFRB議長の議会証言を見極めたいとの思惑から下げ幅を縮小した。同議長は米経済は良好である一方で、世界的な金融・経済情勢や政府政策に関する不透明感が増したことで、今後の状況を静観する姿勢を強調した。発表後に株価は上昇したものの、引けにかけて再び下落した。VIX指数は14.85から15.17へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下で全般ドル安

ドル/円は、12月米住宅着工件数が予想を下回ったことで円買い・ドル売りが先行した。ただ、2月米消費者信頼感指数や2月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ったことで下げ渋る場面もあったが、対ポンド中心にドル安が進むと徐々に弱含んだ。米7年債入札が堅調だったことで米長期金利が低下幅を拡大すると円買い・ドル売りがじわりと強まり、一時110.43円と日通し安値を付けた。

ユーロ/ドルは、低調な米住宅着工件数を受けて一時1.1375ドルまでユーロ買い・ドル売りが先行したものの、良好な米消費者信頼感指数を受けて1.1345ドルの日通し安値を付けた。ただ、ポンド/ドルの急伸をきっかけに全般ドルが弱含むと徐々に買い戻しが優勢となり、一時1.1403ドルと6日以来の高値を付けている。

 

NY原油先物市場は小幅反発:6種連続の原油積み増し予想が重石

NY原油先物市場は55.02-55.99ドルのレンジ相場となった。56ドル近辺では戻り売りの興味が残された。昨日3%を超える下げ幅となった反動で買いが先行した。OPEC関係筋から減産方針の維持が伝わったことも支えとなった。一方で、明日の米エネルギー省(EIA)週間石油在庫では6週連続の原油積み増しが予想され、上値を抑える要因となった。 

 

NY金先物市場は小幅続落:1330ドルを挟んだもみ合い相場

NY金先物市場は一時1325.50ドルまで売られたが、その後1331.70ドルまで戻した。『米中通商協議の進展』や『無秩序な英・EU離脱の回避』、『米朝首脳会議成功』などに対する期待感で、安全資産とされる金の上値は重かった。ただ、為替相場でドルが弱含んだことで下値も限られた。 米長期金利の伸び悩みを意識した買いも入っており、全体的には1330ドルを挟んだ水準でもみ合う展開となった。

 

米国債券市場は反発:堅調だった米7年債入札結果受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.63%で終了した。12月米住宅着工件数が予想を下回ったことで債券買いが先行した。米7年債入札が堅調だったことも買いを誘った。なお、パウエル米FRB議長の議会証言については『目新しい材料はなかった』との声が聞かれた。 

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2019/02/26/07:52:36

米国株式市場は上昇:米中貿易協議が進展するとの期待

NYダウは60.14ドル高の26091.95、ナスダックは26.92ポイント高の7554.46で取引を終了した。トランプ米大統領が24日に対中関税の引き上げを延期すると表明したことから、米中貿易協議が進むとの期待が強まった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、指数は一時200ドル超上げた。
 ただ、26日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言など重要イベントを控えていることもあって、終盤上げ幅を縮めた。 VIX指数は13.51から14.85へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク志向改善によるドル買い優勢

ドル/円は、トランプ米大統領が対中関税の引き上げを延期すると表明したことから、米中対立で世界の景気が減速するとの警戒が和らぎ世界的に株価が上昇した。投資家のリスク志向が改善し、円売り・ドル買いが優勢となった。14日の高値111.13円を上抜けて一時111.23円と昨年12月27日以来の高値を付けた。ただ、200日移動平均線が位置する111.31円がレジスタンスとして意識されるとやや伸び悩む展開になった。ポンド/ドルの上昇に伴う円買い・ドル売りも入り111.02円付近まで下押しする場面があった。 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1337ドル付近まで売られる場面もあったが、アジア時間に付けた日通し安値1.1329ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢になった。全般にリスク選好の流れが続いたこともあって、一時1.1367ドル付近まで値を上げた。 

 

NY原油先物市場は反落:トランプ大統領の原油高非難で売り優勢

NY原油先物市場は一時55.08ドルまで売られた。NY早朝にトランプ米大統領が『原油価格は高過ぎる』『世界は価格上昇を受け入れることが出来ない』と原油価格に関する懸念をツイートした。それまで米中関係の改善期待で底堅かったところから、一転し売りが優勢となった。ロングの投げを巻き込み、一時は先週末比で2ドル以上の下げ幅をみせた。 

 

NY金先物市場は反落:リスク選好の動きの強まりから売り優勢

NY金先物市場は一時1327.30ドルまで売られた。米中通商協議の合意に対する期待が高まり、リスク選好の地合いが強まった。株高や米長期金利の反発を意識して金先物の上値は重くなった。

 

米国債券市場は反落:リスク選好の債券売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.66%で終了した。米中貿易合意が近いとの期待が高まり、安全資産とされる米国債に売りが出た。世界的な株価の上も相場の重しとなった。また、2年債の入札が低調だったことも売り材料となった。

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2019/02/25/03:01:12

米国株式市場は上昇:米中通商虚偽の進展期待から買い優勢

NYダウは181.18ドル高の26031.81、ナスダックは67.84ポイント高の7527.55で取引を終了した。米中通商協議が山場を迎えており、貿易協議の進展期待を背景にした買いが強まった。協議の行方を見極めたいとの思惑から、週末を前に持ち高調整の売りが出る場面もあったが、引けにかけては再び買いが強まった。 VIX指数は14.46から13.51へ低下した。

 

NY外国為替市場は米長期金利低下でドル安傾向

ドル/円は、欧州時間に一時110.91円まで上昇したものの、市場では『111.00円付近に国内輸出企業からの売りが観測されていた』との指摘もあり、111.00円手前で頭の重さを確認すると売りが優勢となった。米金利低下を手掛かりにしたドル安の流れに沿って一時110.53円まで下押した。引けにかけては米金利の低下が一服したことで110.70円付近まで下げ渋った。なお、米中通商協議は為替に関して最終合意に至ったものの、米国による関税率引き上げを回避するような合意には達しておらず、協議は24日まで延長されることになった。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの下落につれて売りが先行し一時1.1316ドルと本日安値を更新した。一巡後は米長期金利の低下幅拡大を背景に1.1356ドルの高値まで切り返したが、引けにかけては伸び悩むなど、総じて1.13ドル台前半での方向感を欠いた動きとなった。
なお、ポンド/ドルは関係者筋から英EU離脱交渉の進展に否定的な見解が示されたことで一時1.2968ドルまで下落したが、その後は全般にドル売りが進んだ影響から1.3080ドルまで反発した。 

 

NY原油先物市場は反発:米中首脳会談開催の思惑を好感

NY原油先物市場は一時57.81ドルまで買われた。OPEC主導の協調減産期待や、米国のイランとベネズエラへの経済制裁を背景とした供給不安などの思惑で、足もとで原油の堅調地合いが続く中、米中通商協議への楽観ムードもリスク資産である原油の買いを後押した。 米中両国が3月下旬に首脳会談を開催する方向で調整しているとの報道が材料視された。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比4基減少の853基となった。

 

NY金先物市場は反発:米長期金利低下を好感

NY金先物市場は一時1335.60ドルまで買われた。米中通商協議の結果を見極めたいこともあって小動きが続いたが、為替相場でドル安に振れたことや、米債利回りが低下したことを受けて、徐々に買いが優勢となった。 

 

米国債券市場は反発:欧州景気減速懸念から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.65%で終了した。欧州景気の減速懸念から安全資産とされる債券買いが強まった。また、週末を前に持ち高調整の買いも入った。

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2019/02/22/07:52:31

米国株式市場は下落:米経済減速への懸念高まり売り優勢

NYダウは103.81ドル安の25850.63、ナスダックは29.36ポイント安の7459.71で取引を終了した。2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が2016年5月以来のマイナス圏に落ち込みや、1月景気選考指標がマイナスとなり米景気減速懸念の高まりからリスク回避目的の売りが優勢となった。景気敏感株を中心に売りが強まり、下げ幅は一時190ドルを超える場面もあった。VIX指数は14.02から14.46へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル下支え

ドル/円は、2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数がマイナス4.1と市場予想の14.0を大幅に下回る結果となり、NY勢の参入後はドル売りが先行した。一時110.53円まで下押し。昨日安値の110.57円が意識されると米長期金利の上昇を支えに110.83円付近まで買い戻しが進んだものの、NYダウが軟調に推移した影響もあって戻りは限られた。 

ユーロ/ドルは、米経済指標の発表後にドル安が進んだ場面で一時1.1366ドルまで本日高値をつけたが、昨日高値の1.1371ドルの上抜けに失敗すると伸び悩み。米長期金利の上昇などを手掛かりに1.1320ドル台の安値圏まで押し戻された。

 

NY原油先物市場は反落:原油在庫が市場予想を上回ったことが嫌気

NY原油先物市場は一時56.64ドルまで売られた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫が367.2万バレルの積み増しと市場予想を上回る在庫増になったことを受けて、利益確定の売りが優勢となった。また、 米国株式の下げ幅が一時拡大したことは嫌気された。ただ、ガソリン在庫が予想以上の取り崩しとなったことも相場の支えとなり、原油の下げ幅は限られた。

 

NY金先物市場は反落:米利上げ見通しの不透明感を嫌気

NY金先物市場は一時1323.30ドルまで売られた。年内における米追加利上げの可能性は残されていることや、ユーロが上げ渋っていることが嫌気された。また、米長期金利が上昇したことも嫌気された。安全逃避的な買いは縮小し、ポジション調整的な売りに押される展開となった。

 

米国債券市場は続落:米中貿易協議の進展期待で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い(価格は下落)2.69%で終了した。米中貿易協議の進展期待から安全資産とされる債券に売りが出た。また、来週の入札を控えた持ち高調整目的の売りが出たとの指摘もあった。

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