FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/03/07/07:50:25

米国株式市場は下落:米貿易赤い拡大を嫌気した売り

NYダウは133.17安の25673.46、ナスダックは70.44ポイント安の7505.92で取引を終了した。12月貿易赤字が10年ぶりの高水準となり寄付き後から下落する展開となった。2018年の米貿易統計で中国に対するモノの貿易赤字は4192億ドルとなり過去最大を更新した。トランプ米大統領が貿易協議で一段と強硬姿勢に傾くとの警戒感が広がり、相場の押し下げ要因となった。ただ、トランプ米大統領が『中国との通商交渉は良い方向に向かっている』と述べたと伝わると、やや下げ渋った。また、経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通しを再び下方修正したほか、地区連銀経済報告(ベージュブック)では、多くの地域で景気減速が指摘されたことが相場の重石となった。VIX指数は14.74から15.74へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米ドルは悪材料にも底堅い展開

ドル/円は、12月米貿易収支が598億ドルの赤字と予想の579億ドルの赤字より弱い内容となったうえ、2018年の貿易赤字が6210億ドルと10年ぶりの高水準となったため円買い・ドル売りが先行した。前日の安値111.72円を下抜けて一時111.62円まで値を下げた。ただ、対カナダドル中心に米ドル高が進んだ影響を受けて、引けにかけては111.81円付近まで下げ渋った。また、米地区連銀経済報告(ベージュブック)では12地区のうち10地区が『米経済活動は僅か(slight)もしくは穏やか(moderate)なペースで拡大した』と総括し、2地区は『横ばいだった』と指摘した。 

ユーロ/ドルは、翌日にECB定例理事会を控える中、関係者の話として『ECBは新たな貸出条件付きの流動性供給オペ(TLTRO)を正当化するためインフレ・成長見通しを引き下げる可能性』と伝わりユーロ売りが先行し、一時1.1286ドルと日通し安値を付けた。ただ、米貿易赤字の拡大や米長期金利の低下などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが進むと、一時1.1325ドルと日通し高値を付けた。明日の金融イベントを前に様子見ムードが広がり、方向感が出にくかった。今日一日の値幅は0.0039ドル程度で商いは盛り上がりに欠けた。 

 

NY原油先物市場は続落:原油在庫が予想を大幅に上回る在庫増を嫌気

NY原油先物市場は55.42-56.40ドルのレンジ相場だった。米エネルギー情報局(EIA)がこの日発表した週間在庫統計で、原油在庫が予想を大幅に上回る増加を記録していたことが売り要因となった。一方、ガソリン在庫は市場予想(-162.5万バレル)を上回る減少を記録した。主要産油国は2019年に原油供給の削減を行なう予定だが、原油需要が予想を下回った場合、原油価格は1バレル=50ドルを下回る可能性が高いとみられている。

 

NY金先物市場は反発:リスク回避の買いや値ごろ感からの買い優勢

NY金先物市場は1284.30-1291.80ドルのレンジ相場となった。米ドル高は続いているものの、米長期金利の低下や米国株安でリスク回避の買いが優勢となった。また、7日連続して下落していたことで値ごろ感の買いも入り、金価格は8日ぶりに反発した。またスウェーデン中銀が金の保有量を高めると発表したことも支えとなった。

 

米国債券市場は続伸:世界経済の減速懸念でリスク回避の債券買い

米国債券市場で長期ゾーンは3日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.69%で終了した。世界経済の減速懸念や米国株安を背景に、安全資産とされる米国債に買いが入った。また、ウィリアムズ米NY連銀総裁が『FRBは次の措置に動く前に様子見し、今後のデータを待つことが可能』『米GDPは2%前後まで減速すると予想』などとハト派的な発言をしたことも債券買いを誘った。

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2019/03/06/07:29:14

米国株式市場は下落:米中貿易協議の行方に対して様子見ムード

NYダウは13.02ドル安の25806.63、ナスダックは1.21ポイント安の7576.36で取引を終了した。米中貿易協議の行方を見極めたいとして、大きな方向感は出なかったが、中国政府による経済成長率の目標引き下げが相場の重石となった。半面、良好な米経済指標を好感した買いが入ったため、指数はプラス圏で推移する場面もあった。VIX指数は13.57から14.74へ上昇した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標受け総じてドル高

ドル/円は、2月米サービス部門PMI改定値が56.0と予想の56.2を若干下回り一時111.78円付近まで売りが先行したものの、2月米ISM非製造業指数が59.7と予想の57.3を上回り、12月米新築住宅販売件数が62.1万件と予想の60.0万件より強い内容だったことが分かると買い戻しが優勢に。一時112.14円と昨年12月20日以来の高値を付けた。ただ、112円台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。米長期金利が低下に転じたことや米国株が小幅続落したことが相場の重しとなった。 

ユーロ/ドルは、2月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことをきっかけにユーロ売り・ドル買いが進行。一時1.1290ドルと2月19日以来の安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は小反落:ドル高でポジション調整的な売り

NY原油先物市場は56.09-57.19ドルのレンジ相場となった。好調な米国経済指標や、ロシアのエネルギー相が今月の減速ペース加速を示唆したことなどを背景に上昇する局面もあった。しかし中国の景気減速懸念や米国株にも勢いがないこともあり、ほぼ昨日の終値近辺で小動きになった。また、需給ひっ迫の思惑は消えていないものの、ユーロ安・米ドル高が続いていることから、ポジション調整的な売りがやや増えた。

 

NY金先物市場は続落:良好な米経済指標受けドル高を嫌気

NY金先物市場は7日続落となり、1282.00-1290.60ドルのレンジ相場となった。2月米ISM非製造業指数と12月米新築住宅販売件数が好結果だったことをうけて、ユーロ/ドルは2月25日以来、ドル/円は年初来のドルの高値を更新した。これを受けてドルで取引される金先物は割高感もあり続落となった。 また、米中協議における最終合意への期待は持続していることから、安全逃避の買いは引き続き抑制されている。

 

米国債券市場は小幅続伸:米国株失速で買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.71%で終了した。良好な米経済指標を理由に売りが出たものの、米国株の失速を受けて買いが入ると終盤持ち直した。

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2019/03/05/07:36:41

米国株式市場は下落:利益確定優勢となり下落基調

NYダウは206.67ドル安の25819.65、ナスダックは17.79ポイント安の7577.57で取引を終了した。米中間の貿易協議が合意に近づいているとの期待が高まり一時120ドル超上げた。しかしながら、中国側からの声明に乏しく今後の動向を見極めたいとの思惑から、買い一巡後は売りが優勢になった。12月米建設支出が予想を下回ったことが相場の重しとなったほか、利益確定目的の売りが優勢となり一時410ドル超下げた。年初来の早い株価上昇ペースの警戒感も広がった。VIX指数は13.57から14.68へ上昇した。

 

★NY外国為替市場:欧州勢はユーロ売りで参入

ドル/円は、欧州株相場の上昇を手掛かりに円売り・ドル買いが先行した。米国株が高く始まったことも相場の支援材料となり、一時111.98円付近まで値を上げた。ただ、東京時間につけた日通し高値112.01円や前週末の高値112.08円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。12月米建設支出が前月比0.6%減と予想の0.2%増に反して減少したことも相場の重しとなった。一時は120ドル超上昇したダウ平均が失速し、410ドル超下落したことも円買い・ドル売りを促し一時111.64円と日通し安値を付けた。 

ユーロ/ドルは、週明けの欧州勢がユーロ売りで参入したほか、ユーロ円の下落につれた売りが出て一時1.1309ドルと日通し安値を付けた。ただ、ドル/円の下落に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると1.1343ドル付近まで下げ渋った。米長期金利の低下に伴う買い戻しも入った。 

 

★NY原油先物市場は反発:原油需要の追い風期待から買い優勢

NY原油先物市場は55.81ドルから57.00ドルのレンジとなった。先週末は弱い米経済指標やポジション調整で大幅に下落したが、反発して引けた。先週末に報道されたOPECの2月産油量が約4年ぶり低水準となることなどが下支えした。また『米中は通商合意の決着に近づいている』とのWSJ紙の報道が、原油需要に追い風となることを期待した買いなどが見受けられた。 

 

★NY金先物市場は続落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1283.80ドルまで売られた。ユーロを中心にドルが強含んだこともあり、ドルで取引される金先物価格は嫌気し金先物価格はじり安となった。また『米中は通商合意の決着に近づいている』とのWSJ紙の報道で市場がリスクオンになったことも、安全資産とされる金の売り材料になった。 

 

米国債券市場は反発:米国株の下落でリスク回避の買い

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.72%で終了した。高く始まった米国株が失速し、軟調に推移すると安全資産とされる米国債に買いが入った。

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2019/03/04/03:01:04

米国株式市場は上昇:米中貿易交渉の進展期待から買い優勢

NYダウは110.32ドル高の26026.32、ナスダックは62.82ポイント高の7595.35で取引を終了した。低調な米経済指標が相次いだことでマイナス圏に沈む場面もあったが、終盤持ち直した。米中貿易交渉が近く何らかの合意に達するとの期待感が広がり、投資家心理が上向いた。ユナイテッドヘルスやシェブロン、アップルなどの上昇が指数の押し上げ要因となった。 米景気減速への懸念から上げ幅を縮小したものの、終日堅調推移となった。VIX指数は14.78から13.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:ロンドン・フィキシングに絡んだドル買い優勢

ドル・円は、1月米個人所得が3年2カ月ぶりにマイナスとなったほか、2月米ISM製造業景気指数が2年3カ月ぶりの低水準となるなど、この日発表の米経済指標が軒並みさえない内容となったため円買い・ドル売りが先行し、一時111.64円付近まで値を下げた。
ただ、欧米の株式相場が上昇し投資家意欲がリスク選好に傾くなか、ドル円の下値は限られた。米長期金利が上昇傾向にあることも円売り・ドル買いを促し、一時112.07円と昨年12月20日以来の高値を更新した。市場では『月初のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが入った』との指摘もあった。

ユーロ/ドルは、低調な米経済指標が相次いだことでユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1409ドルと日通し高値を付けた。ただ、1.14ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たほか、ロンドン・フィキシングに絡んだドル買いも観測され、一時1.1355ドル付近まで押し戻される場面があった。 

 

NY原油先物市場は大幅反落:弱い米経済指標受け売り優勢

NY原油先物市場は、OPECの2月産油量が約4年ぶり低水準との報道を頼りに、時間外取引では57ドル後半まで買いが先行した。しかしながらNY午前に相次いで弱い米経済指標が発表されると、景気減速から原油需要の減少が懸念され、原油先物は売り戻しが強まった。週末を控えたポジション調整の動きも下げを加速させ、一時55ドル半ばまで下げ幅を拡大した。 米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比10基減少の843基となった。

 

NY金先物市場は大幅続落:リスク選好の動きに売り優勢

NY金先物市場は一時1291.30ドルまで売られた。世界的な株高を背景に安全資産の金買いは大幅に縮小し、金先物は節目となる1300ドルを1ヵ月ぶりに下回った。米通商代表部(USTR)は3月1日に設定されていた米中両国による貿易協議の期限延長を正式に発表したことから、欧米やアジア諸国の株価指数が総じて上昇し、株高を受けて米長期金利は上昇したことなどが売り材料となった。また、外国為替市場でドルがユーロに対して強含みに転じたことも金先物相場の下落を促す一因となった。

 

米国債券市場は続落:米中貿易交渉進展期待から売りが優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.75%で終了した。米中貿易交渉が進展するとの期待から株式相場が上昇した。そのため、安全資産とされる米国債に売りが出た。市場では『金利がここ1ヶ月ほどのレンジを上抜けしたことで、一段の債券売り(金利は上昇)が出やすかった』との指摘があった。

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2019/03/01/08:04:14

米国株式市場は下落:薬価引き下げや医療制度改革を警戒

NYダウは69.16ドル安の25916.00、ナスダックは21.98ポイント安の7532.53で取引を終了した。米朝首脳会談が不調に終わる中、米中貿易交渉の行方を見極めようと様子見姿勢が広がり相場は方向感が出なかった。10-12月期米GDP速報値が予想を上回ったことなどを手掛かりに買いが入り、指数はプラス圏に浮上する場面もあったが戻りは鈍かった。薬価引き下げや医療制度改革を警戒し、ユナイテッドヘルスなど医療保険株が売られたことが相場の重石となった。また、インドとパキスタンによる地政学リスクへの警戒感も広がり上値を抑えた。VIX指数は14.70から17.78へ上昇した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標受け総じてドル買い

ドル/円は、米朝首脳会談の合意見送りを受けて、一時110.61円と日通し安値を付けたものの、そのあとは買い戻しが優勢になった。米10-12月期GDP速報値が前期比年率2.6%と予想の2.2%を上回ったうえ、米10-12月期米コアPCE速報値が1.7%と予想の1.6%を上回ったことで円売り・ドル買いが活発化した。米2月シカゴ購買部協会景気指数が64.7と予想の57.5を上回ったことも相場の支援材料となり、一時111.49円と昨年12月20日以来の高値を付けた。市場では『200日移動平均線が位置する111.33円を上抜けたことで底堅く推移した』との声が聞かれた。

ユーロ/ドルは、『月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングにかけてのユーロ上昇を期待した買いが入った』との声が聞かれ、欧州市場では一時1.1420ドルまで買われる場面があった。ただ、NY市場では良好な米経済指標が相次いだことで全般ドル買いが進んだため、一時本日安値となる1.1360ドルまで値を下げた。 

 

NY原油先物市場は続伸:原油在庫の大幅取り崩しで買い優勢

NY原油先物市場は56.43-57.43ドルのレンジ相場となった。昨日は米エネルギー省(EIA)が原油在庫の大幅取り崩しを発表し、原油買いに勢いがついた。本日もその流れが継続され、また、EIA月報で12月の米原油生産が11月から減少したことが明らかになったことも相場の支えとなった。 さらに、この日発表された米国の10-12月期国内総生産(GDP)成長率は市場予想を上回ったことが好感された。米国株式は弱含みとなったが、株安は特に嫌気されなった。

 

NY金先物市場は続落:良好な米経済指標受け売り優勢に

NY金先物市場は一時1314.10ドルまで売られた。米朝首脳会談が合意に至らなかったことで朝鮮半島の地政学リスクが意識され、安全資産とされる金には買いが先行した。しかし、昨日の高値手前で上値を抑えられた。米経済指標を好感したドル高が進み、ドル建ての金先物は売りに転じ、そのまま弱含みに推移した。 1320ドル割れでストップロスの売りが執行されたとの指摘があった。

 

米国債券市場は続落:良好な米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)2.71%で終了した。米10-12月期GDP速報値など予想を上回る経済指標が相次いだことで債券売りが広がった。

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