FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2019/02/21/07:44:06

米国株式市場は上昇:米中貿易協議の進展期待が相場の支え

NYダウは63.12ドル高の25954.44、ナスダックは2.30ポイント高の7489.07で取引を終了した。米中貿易協議の進展期待が引き続き相場を支えた。朝方は、FOMC議事録や米中交渉を見極めたいとの思惑から小動き。FOMC議事録では、量的緩和によって膨らんだバランスシート縮小の年内終了について連銀当局者の意見が概ね一致したが、今後の利上げ方針については意見が分かれた。発表後に株価は一時下落したものの、引けにかけて上昇に転じた。VIX指数は14.88から14.02へ低下した。

 

NY外国為替市場:ポンド中心の値動きでドル/円は蚊帳の外

ドル/円は、NY勢の参入後はしばらく110.80円を挟んだもみ合いとなっていたが、対ポンドなどを中心にドル売りが強まったことで、一時110.63円付近まで弱含んだ。もっとも、1月29-30日分の米FOMC議事要旨が公表されると買い戻される展開に。FOMC議事要旨では『多くのメンバーは今年金利を調整する必要があるか確信が持てない』などとハト派な姿勢が示されたものの、事前に議事録はハト派的な内容になるとの見方が優勢だったため、公表後はややドル買いでの反応が見られた。引けにかけては110.90円付近まで切り返した。

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれて一時1.1371ドルの高値をつけたが、FOMC議事要旨の公表後には1.1330ドル台まで押し戻された。
ポンド/ドルは一時1.3109ドルと1日以来の高値まで上昇した。ボレル・スペイン外相が『英国とEUは離脱交渉で近く修正合意に達する見込み』との見解を示したことを受けた買いが進んだ。もっとも、FOMC議事要旨の公表後にはユーロ/ドルと同様に伸び悩み。格付け会社フィッチ・レーティングスが英国の格付け『AA』の引き下げの可能性を指摘したことも重しとなった。なお、メイ英首相とユンケル欧州委員長は会談後に共同声明を公表した。『バックストップ条項』が『一時的な措置』だと再確認したものの、具体的な打開策は示されず、月内に再度会談を開くとしている。

 

NY原油先物市場は続伸:OPEC主導による協調減産を好感

NY原油先物市場は一時57.60ドルまで買われ、6営業日連続となった。米エネルギー情報局(EIA)は前日発表の月報で、3月の国内産油量が前月比8万4000バレル増の日量839万8000バレルに上るとの見通しを示し、これが記録的な高水準であることから、利食い売りが先行した。ただ、OPEC主導による協調減産を背景に下値は堅く、為替相場でのドル安や米中通商協議への期待で続伸した。

 

NY金先物市場は小幅高:年内の米利上げ停止の確証持てず

NY金先物市場は一時1349.80ドルまで買われたが、時間外取引では反落した。米FOMCの議事要旨公表を控えて買いが先行したが、議事要旨には年内の利上げ停止について明確な記述は含まれていなかったことから、通常取引の終了時点にかけて金先物の上げ幅は縮小した。その後の時間外取引で1339.80ドルまで反落した。

 

米国債券市場は反落:米国株式市場の底堅い展開にやや売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.64%で終了した。米国株式市場の上昇を受けた売りが出た。なおFOMC議事要旨は総じて想定通りの内容だったため、相場への影響は限定的だった。

 

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2019/02/20/07:50:05

米国株式市場は上昇:全般様子見ムード強い展開

NYダウは8.07ドル高の25891.32、ナスダックは14.36ポイント高の7486.77で取引を終了した。米商務省が自動車・自動車部品の輸入制限に関する報告書をトランプ大統領に提出したほか、メキシコ国境の壁建設費確保を狙った国家非常事態宣言を巡り、複数の州が提訴していることもあり小安く始まった。ただ、寄り付きでの売り一巡後は徐々に買い戻しが進んだ。2018年11月-2019年1月決算が予想を上回ったウォルマートが上昇し、他の小売り株にも買いが広がった。一方、米中通商協議や20日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を見極めたいとのムードも強く、買いの勢いも限られた。VIX指数は14.91から14.88へ低下した。

 

NY外国為替市場:対ポンドや対人民元などでドル安

ドル/円は、米長期金利の低下などを受けた売りが先行した。安く始まったNYダウが持ち直したことで110.70円付近まで下げ渋る場面も見られたものの、全般にドル売りが進んだ影響から一時110.49円付近まで下押した。もっとも、アジア時間につけた安値の110.45円が意識されると再び下げ渋るなど、一方的に売りが進む展開にもならなかった。 

ユーロ/ドルは、欧州の景気減速懸念などを手掛かりにした売りに押されて、一時1.1276ドルまで下押した。ただ、連休明けの米国勢がドル売りで参入すると急ピッチで下値を切り上げる展開になった。対ポンドや対人民元などでドル安が強まった流れに沿って、一時1.1357ドルまで切り返した。なお、ポンド/ドルは4日以来の高値となる1.3073ドルまで急伸した。メイ英首相とユンケル欧州委員長の会談を明日に控えて、足もとで売りに押されていた反動からショートカバーが進んだ。 

 

NY原油先物市場は続伸:原油供給削減の思惑やドル安を好感

NY原油先物市場は一時56.73ドルまで買われた。OPEC主導による協調減産を背景とした買いが続く中、為替相場でドルが下落し、ドル建ての原油に割安感が生じたことも原油高を後押した。ただ、米中通商協議が今週も継続し、その結果を見極めたいこともあり、値動きは限られた。

 

NY金先物市場は大幅続伸:ドル安や日銀の追加緩和の可能性も買い材料

NY金先物市場は、中心限月ペースで約10ヵ月ぶりの一時1345.00ドルまで買われた。日本銀行による追加緩和の可能性は残されていることや世界けいざいの成長減速への懸念は消えていないことなどが買い材料となった。また、為替市場でポンドや人民元主導のドル安が進み、ドル建ての金は割安感から買いが優勢となった。

 

★米国債券市場は反発:様子見ムードのなか持ち高調整の買い

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)2.63%で終了した。19日に始まった米中通商協議や20日発表のFOMC議事要旨公表などを控えて様子見ムードが強かったものの、やや持ち高調整目的の買いが優勢となった。

 

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2019/02/19/07:38:33

米国市場はプレジデンツデーで休場

米国株式、債券市場、商品市場は休場

 

NY外国為替市場:米国休場で動意の薄い展開

ドル/円は、対ポンドなどでドル売りが進んだ影響から欧州時間には110.50円付近まで弱含んだものの、その後はやや下値を切り上げる展開になった。ロンドンフィックス(東京1時、ロンドン16時)にかけて対オセアニア通貨でのドル買い戻しが強まると110.60円付近まで反発した。米国市場がプレジデンツデーの祝日でNY勢が不在とあってしばらくは小動きとなっていたが、引け間際には110.65円までわずかに値を上げた。 

ユーロ/ドルは、ポンド/ドルの上昇につれて一時1.1334ドルまで上昇したが、その後は1.1330ドル台から断続的に観測されている売り注文をこなすことができずに反落した。その後は1.1302ドル付近まで下落し、引けにかけては1.1310ドル台でのもみ合いとなった。なお、ポンド/ドルは一時1.2939ドルまで上昇。欧州時間に英労働党の7名の議員が離党を表明したとの報道が伝わると買いが進んだ。

 

パラジウムは半年間で6割の上昇率

ガソリン車の触媒に使う貴金属、パラジウムの国際価格が1トロイオンス1,400ドル超え、過去最高値を更新した。押し上げ要因となっているのが、ディーゼル車の排ガス不正を受けた欧州自動車メーカーのガソリンエンジンの車への切り替えの動き。ガソリンエンジンはパラジウムの使用量が多い。排ガス規制の強化も触媒用の貴金属の需要を押し上げる可能性もある。

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2019/02/18/03:01:40

米国株式市場は上昇:株式の重石となる要因解消期待から買い優勢

NYダウは443.86ドル高の25883.25、ナスダックは45.46ポイント高の7472.41で取引が終了した。米中貿易協議を来週はワシントンに場所を移して継続すると伝わり、協議が進展するとの期待が高まった。トランプ米大統領が『中国との通商協議は極めて順調』と述べたことも好感された。また、トランプ大統領は与野党合意の予算案に署名する見通しで、政府機関の閉鎖回避の見方から終日買いが優勢となりほぼ高値引けとなった。個別ではキャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄に買いが入った。 VIX指数は16.22から14.91へ大幅低下した。

 

NY外国為替市場:米経済指標結果に振れる展開

ドル/円は、米中通商協議の延長が決まったことで貿易摩擦解消に向けた合意への期待が広がると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが先行した。2月米NY連銀製造業景気指数が8.8と予想の7.0を上回ったことが分かると、一時110.65円と日通し高値を付けた。1月米鉱工業生産指数が前月比0.6%低下と予想の0.1%上昇に反して低下したことが明らかになると110.38円付近まで売られる場面もあったが、その後発表された2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が95.5と予想の93.0を上回ったこともあって下押しは限定的だった。現物のNYダウが440ドル超上げたことも相場の下支え要因となった。
ユーロ/ドルは、クーレECB理事が『ユーロ圏の景気減速は想定より明らかに強く、広い範囲に及んでいる』『新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)についてECB内で再開が議論されている』と述べたことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行した。しかし、NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことも相場の重しとなり、一時1.1234ドルまで値を下げた。ただ、そのあとは低調な米鉱工業生産などを手掛かりに買い戻しが優勢になった。米国とカナダの3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的の買いも入り一時1.1306ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:サウジアラビアの減産姿勢による買い継続

NY原油先物市場は、石油輸出国機構(OPEC)主要産油国であるサウジアラビの前向きな減産姿勢を好感した市場の買い意欲が継続している。米国産原油の増産観測や世界的な景気後退による需要減少への懸念はあるものの、上昇して週の取引を終えた。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比3基増加の857基となった。

 

NY金先物市場は反発:軟調な米経済指標を受け買い優勢

NY金先物市場は、前日の12月米小売売上高に続き、本日発表の1月米鉱工業生産指数も弱く、景況の先行き不透明感が安全資産とされる金への買いを後押した。2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が予想や前月より改善したことは調整を誘ったものの、堅調さを維持して週の取引を終えた。 

 

米国債券市場は反落:米経済指標結果に振れる展開

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.66%で終了した。米2月米NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことで債券売りが先行したものの、米1月鉱工業生産指数が予想に反して低下したことが分かると買い戻しが入り、相場はもみ合いとなった。 

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2019/02/15/07:51:39

米国株式市場はまちまち:米景気の減速懸念から上値の重い展開

NYダウは103.88ドル安の25439.39、ナスダックは6.58ポイント高の7426.95で取引を終了した。12月米小売売上高が軟調だったことが分かると米景気の減速が懸念され売りが優勢となり一時230ドル超下げた。米中貿易協議の進展期待から買いが入り下げ渋る場面もあったが、『米中協議はあまり進展していない』との一部報道が伝わると再び上値が重くなった。もっとも、ブレイナード米FRB理事の『バランスシートの正常化は今年中に終わらせるべきだろう』とのハト派的な発言が好感されて、下値も限られた。 また、トランプ大統領が与野党が合意した予算案に署名する一方で、非常事態宣言にも署名し、早ければ来年前半にもメキシコ国境の壁建設予算を獲得する方針が伝えられた。VIX指数は15.65から16.22へ上昇した。

 

NY外国為替市場:低調な米経済指標受けドル/円失速

ドル/円は、12月米小売売上高が予想を下回り、約9年ぶりの大幅な減少となったことが分かると、米景気の減速懸念が強まり円買い・ドル売りが先行した。また、1月米卸売物価指数(PPI)や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことも嫌気されて、一時110.50円まで円高・ドル安が進んだ。前日の安値110.43円が目先サポートとして意識されると買い戻しが入り、110.82円付近まで下げ渋る場面もあったが戻りは鈍かった。関係者の話として「米中通商交渉は改革の要求を巡り依然として隔たりが大きい」との報道が伝わったほか、トランプ米大統領の側近の話として「大統領が現時点で共和・民主両党が合意した予算案に署名するがどうか確信が持てない」との報道が伝わり円買い・ドル売りを誘った。一時110.43円と日通し安値を更新した。 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の10-12月期独国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことで一時1.1250ドルの日通し安値を付けたものの、NYの取引時間帯に入ると買い戻しが進んだ。低調な米経済指標が相次ぎ、米長期金利が低下したため全般ドル売りが優勢となり、一時1.1310ドルと日通し高値を付けた。その後の下押しも1.1265ドル付近にとどまり、一部通信社が『米中協議はあまり進展していない』と伝えると再び1.13ドル台に乗せる場面があった。 

 

NY原油先物市場は続伸:産油国による自発的な減産が引き続き買い材料

NY原油先物市場は一時54.68ドルまで買われた。小売売上高など弱い米経済指標を受け、消費低迷への懸念からエネルギー需要の後退も連想されて、原油先物が前日比マイナスへ転じる場面もあった。しかし、小売悪化から下落が先行していた米国株が下げ渋ると、原油相場も持ち直した。OPECの主要産油国、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)による自発的な減産を好感した買い意欲も根強い。

 

NY金先物市場は反落:低調な米経済指標受け米長期金利低下を好感

NY金先物市場は一時1304.70ドルまで売られた。米国による対中関税の引き上げ先延ばし観測を受け、米中関係改善への期待が高まった。リスク回避資産としての金への需要が後退した。ただ、弱い経済指標が米国株の上値を抑えると、ややリスク回避傾向となり金は下げ渋った。 

 

米国債券市場は反発:低調な米経済指標受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)2.65%で終了した。12月米小売売上高など、この日発表された米経済指標が軒並み低調となったことから、米景気の減速が懸念されて安全資産とされる債券買いが優勢となった。

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