FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/06/18/07:47:52

米国株式市場はまちまち:感染第2波への懸念が上値を抑える

NYダウは170.37ドル安の26119.61ドル、ナスダックは14.66ポイント高の9910.53ポイントで取引を終了した。景気回復期待で上昇して寄り付いたが、中国北京の感染拡大やテキサス州のウイルス患者入院数の急増が伝えられると、感染第2波への懸念が上値を抑え、前日終値を挟んで揉み合う展開となった。クオモ知事がニューヨーク市の経済再開第2段階を22日から開始すると発表した。また、パウエルFRB議長が下院金融委員会証言で改めて長期にわたりゼロ金利や量的緩和を維持する方針を示したことで、ハイテク株が依然として下支えとなった。しかし、大統領選世論調査で、いくつかの激戦区でトランプ大統領の支持率がバイデン候補を下回ったことが報じられると、引けにかけて下落する展開となった。VIX指数は33.67から33.47へわずかに低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下でドルの上値重い

ドル/円は、米国での新型コロナウイルス感染『第2波』への懸念が意識された場面ではリスク回避の流れに沿って107.14円まで下落した。その後は107.30円付近まで切り返したものの、戻りの鈍さを確認すると米長期金利が低下した影響もあり、106.92円まで下げ幅を広げた。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米下院金融サービス委員会で『米国にとってマイナス金利は適切ではない』『イールドカーブ・コントロール(YCC)導入についてはまだ決断していない』などの見解を示したが、相場への影響は限定的だった。 

 

ユーロ/ドルは、米テキサス州で新型コロナウイルス感染の入院者数が11%急増したとの報道を受けて、米国での感染『第2波』への警戒感が高まるなか、リスク回避の動きが先行し、一時は1.1207ドルまで下押しした。一方で、米NY州のクオモ知事が22日からNY市が活動再開の『第2段階』へと移行する見通しを示し、米景気回復期待を手掛かりにした買いも入ったため、その後は1.1240ドル台まで下げ渋った。景気の先行きに対する思惑が交錯するなか、総じて方向感を欠いた動きとなった。 

 

NY原油先物市場は反落:ウイルス感染第2波を警戒した売り優勢

NY原油先物市場は37.21ドル-38.75ドルのレンジ相場となった。新型コロナ感染の第2波への警戒感で売りが先行した。また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した石油在庫統計で、原油在庫が予想外に121.5万バレルの積み増しとなったことも原油相場の重石となった。石油輸出機構(OPEC)は17日に発表した月報で、原油需要は徐々に回復し、協調減産の効果はすでに出ているとの見方を示した。アジア市場で37.21ドルまで下落したが、その後反転し、ロンド市場の朝方に38.75ドルまで戻したが、ニューヨーク市場では38.36ドルが高値となり、上値の重い状態が続いた。ウイルス感染第二波に対する警戒感が高まっていることが嫌気された。

 

NY金先物市場は小反落:強弱材料錯綜する中利食い売り観測

NY金先物市場は1717.30-1739.30ドルのレンジ相場となった。新型コロナ感染の第2波への警戒感と、経済活動の再開による景気回復への期待感が交錯する中、値動きは限られた。17日のアジア市場で1739.30ドルまで買われたが、利食い売りが観測されており、上げ渋った。ロンドン市場で一時1717.30ドルまで下げた。ニューヨーク市場では、株安などを意識した買いが入ったことで下げ幅は縮小したが、1739ドル近辺で伸び悩む状態が続いた。

 

米国債券市場は小幅反発:ウイルス感染拡大で債券買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに小幅反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.74%で終了した。新型コロナウイルスの感染拡大により、米国の経済活動再開に遅れが生じるとの懸念が高まり、安全資産とされる債券相場には買いが入った。また、米国株式相場の下落も債券相場を下支えした。

 

 

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2020/06/17/07:48:16

米国株式市場は上昇:好悪材料豊富で値動きの荒い展開

NYダウは526.82ドル高の26289.98ドル、ナスダックは169.84ぽいんと高の9895.87ポイントで取引を終了した。5月米小売売上高が過去最大の伸びとなったことが好感されたことや、低コストの抗炎症薬でウイルス重症患者の生存率を高めることが明らかとなったほか、米政権が1兆ドルのインフラ支出を検討との報道も投資家心理の改善を誘った。その後、中国が感染の再燃でウイルス対策の水準を引き上げ、また、米国でもテキサス州やフロリダ州で感染者数や入院患者数の増加が伝えられると上げ幅を縮小した。新型コロナウイルスの感染『第2波』への懸念から一時は40ドル超高まで上げ幅を縮める場面も見られるなど、相場は総じて荒かった。しかし、パウエルFRB議長が上院銀行委での証言で、回復が軌道に乗るまでゼロ金利政策を維持する方針を繰り返したため引けにかけては再び上昇が加速する展開となった。VIX指数は34.40から33.67へ低下した。

 

NY外国為替市場:方向感を欠く展開が継続

ドル/円は、米小売統計後にドル買いが強まった場面では一時107.61円付近まで値を上げた。もっとも、アジア時間につけた高値の107.64円を上抜けることはできず、一時107.17円付近まで反落した。引けにかけては107.30円前後でのもみ合いとなった。なお、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は米上院銀行委員会で『景気回復の時期や強さについて著しい不透明感がある』『景気が軌道に乗るまでゼロ%近辺の金利を維持する』などの見解を示したが、相場への影響は限られた。

 

ユーロ/ドルは、NY勢の参入後は5月米小売売上高が過去最大の伸びとなったことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行した。米フロリダ州など複数の州で新型コロナウイルスの感染拡大が確認され、中国の北京市当局が新型コロナウイルスに関して警戒レベルを『2級』に引き上げたと伝わると、米中での新型コロナの感染『第2波』に対する警戒感が高まり、リスク回避の動きが加速した。一時は1.1228ドルまで急速に値を下げた。もっとも、前日安値の1.1227ドルが意識されると急ピッチで値を下げてきた反動もあり、その後は1.1270ドル台まで下げ渋った。

 

NY原油先物市場は続伸:原油需要の拡大観測を好感した買い

NY原油先物市場は36.38ドル-39.06ドルのレンジ相場となった。米政権が1兆ドルのインフラ支出を検討との報道を受けて株高が進み、リスク資産の原油先物も買いが優勢となった。5月米小売売上高が市場予想を大幅に上回る結果になったことや、国際エネルギー機関(IEA)が2020年の石油需要予想を引き上げたことも、原油の買いを後押した。アジア市場で36.38ドルまで下落したが、ニューヨーク市場で一時39.06ドルまで買われた。 ただ、39ドル近辺では利食い売りが観測された。

 

NY金先物市場は反発:感染第2波への警戒感と地政学リスクの高まりで買い

NY金先物市場は1721.80-1741.30ドルのレンジ相場となった。この日発表された5月の米小売売上高は市場予想を大幅に上回ったことから、安全逃避の金買いは一時縮小した。しかしながら、北朝鮮の行動を警戒して北東アジア地域における地政学的リスクの増大を意識した買いが観測された。また、中国・北京市が新型コロナの集団感染で緊急対応レベルを3から2に引き上げ、米テキサス州でも新型コロナの感染が急増しているなど、新型コロナの感染の第2波への警戒感が強まっていることが、安全資産とされる金の買いを誘った。 

 

米国債券市場は下落:米景気回復を見込んだ売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%上昇(価格は下落)0.75%で終了した。5月米小売売上高が予想を大きく上回ったことで、米景気回復を見込んだ売りが出た。また、米国株式相場の上昇も売りを促した面がある。

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2020/06/16/07:57:32

米国株式市場は続伸:FRBの個別企業社債購入発表を好感した買い

NYダウは157.62ドル高の25763.16ドル、ナスダックは137.21ポイント高の9726.02ポイントで取引を終了した。新型コロナウイルスの感染『第2波』への懸念から売りが先行した。寄り付き直後には760ドル超安まで下落する場面があったものの、その後は、ハイテク株が持ち直したほか、米連邦準備理事会(FRB)が個別企業の社債を購入すると発表したことで、景気の持ち直し期待を手掛かりにした買いが広がり、一時は280ドル超高まで反発する場面も見られた。VIX指数は36.09から34.40へ低下した。

 

NYが国為替市場:ドル売り・円売り進行で方向感を欠く展開

ドル/円は、市場予想を上回った米国の6月NY連銀製造業景気指数を好感したドル買いが優勢となったが対欧州通貨でのドル売りに上値が抑えられた。全般にドル売り・円売りが進んだ影響から107.35円を挟んだ方向感の乏しい動きに終始した。NY時間は107.20-48円とレンジも狭かった。 

 

ユーロ/ドルは、一時760ドル超安まで下落したダウ平均が280ドル超高まで持ち直したことをながめ、全般にリスクオンの流れが強まった。米連邦準備理事会(FRB)はこの日、セカンダリーマーケット・コーポレート・クレジット・ファシリティー(SMCCF)を通じて、個別企業の社債の買い取りを始めると発表。米社債の広範な買い入れを開始するとした。FRBの経済対策によってリスク選好度が高まるなか、一時は1.1333ドルと前週末高値の1.1340ドルに迫る水準まで値を上げた。 

 

NY原油先物市場は反発:ドル安と需給改善の思惑から買い優勢

NY原油先物市場は34.36ドル-37.26ドルのレンジ相場となった。中国や米国で新型コロナの感染者が増加し、コロナ感染の『第2波』への警戒感で売りが先行した。ただ、為替相場でドルが対ユーロなどで売りが強まると、ドル建ての原油に割安感が生じ、買い戻しが入った。また、アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー相が協調減産の順守へ自信を示したことや、イラクが石油大手各社との間で6月の減産幅拡大で合意したとの報道も支えとなった。中期的な需給改善の思惑は残されており、原油先物は強い動きを見せた。

 

NY金先物市場は続落:1,700ドル台前半でもみ合う展開

NY金先物市場は1706.20-1743.80ドルのレンジ相場となった。新型コロナ感染の『第2波』への警戒感でリスクオフのドル買いが先行し、ドル建ての金先物は時間外取引から売りが進んだ。ただ、ニューヨークタイムではドル売りに反転し、金先物は下げ幅を縮小して取引を終えた。アジア市場で1743.80ドルまで買われたが、利食い売りが観測されて反落した。ニューヨーク市場で一時1706.20ドルまで下げたが、その後は売買交錯となった。 

 

米国債券市場は続落:米国株の持ち直しで売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)0.72%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)が個別企業の社債を購入すると発表したことを受けて、米国株式相場が続伸し、相対的に安全な資産とされる米国債には売りが出た。 

 

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2020/06/15/03:01:32

米国株式市場は反発:押し目買いに支えられるも値動き荒い展開

NYダウは477.37ドル高の25605.54ドル、ナスダックは96.08ポイント高の9588.81ポイントで取引を終了した。6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値や5月の輸入物価指数が予想を上回ったため景気見通しの改善を好感して大きく上昇して寄り付いた。また、前日に1861ドル安と過去4番目となる下げ幅を記録したことで自律反発狙いの買いが先行し、一時830ドル超上昇した。市場では『個人投資家の押し目買いなどが入った』との声も聞かれた。ただ、早い段階で経済再開に踏み切ったテキサスやフロリダなど複数の州で新型コロナウイルス感染者数が再び増加するなど、感染『第2波』への警戒感は根強く、一時下げに転じる場面もあった。引けにかけては押し目買いなどに下値が支えられ再び上昇する値動きの荒い展開となった。VIX指数は40.79から36.09へ低下した。

 

NY外国為替市場:欧州通貨などでドル高進行でもドル/円は方向感欠く展開

ドル/円は、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。対欧州通貨などでドル高が進んだ影響を受けた半面、ユーロ/円などクロス円の下落につれた売りが出たためドル/円自体は方向感が出なかった。なお、米連邦準備理事会(FRB)はこの日、半期に一度の金融政策報告を公表し、『金融セクターの脆弱性が短期的に顕著となる見通し』との見解を示した。来週予定されているパウエルFRB議長の議会証言を前に、FRBの見通しやリスク認識を議会に周知させるため公表された。

 

ユーロ/ドルは、『メルケル独政権は付加価値税(VAT)を半年間引き下げ、景気を刺激する方針』と伝わり、欧州市場では一時1.1340ドルと日通し高値を付ける場面もあったが、NY市場ではさえない展開になった。新型コロナウイルスの感染拡大『第2波』や景気回復の遅れに対する懸念が広がる中、一時は830ドル超上昇したNYダウが下げに転じるとリスク・オフのドル買いが優勢となった。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローも観測されて、1.1213ドルと日通し安値を付けた。前日まで低下傾向だった米長期金利が上昇したことも相場の重石となった。
 

ポンド/ドルも軟調に推移した。この日発表の4月英国内総生産(GDP)が過去最大の減少幅となったことや、英政府が欧州連合(EU)離脱後の『移行期間』を延長しないことをEUに正式に表明したことなどがポンドの重しとなった。米国株相場が失速したタイミングでリスク・オフのドル買いが活発化し、一時1.2474ドルと日通し安値を付けた。

 

NY原油先物市場は小幅続落:利益確定売りに押される展開

NY原油先物市場は34.48ドル-36.99ドルのレンジ相場となった。米国株式市場が上昇して始まると原油先物価格も37ドル手前まで上昇した。しかし、米国株は主要3指数がすべて一時マイナス圏に入ると原油先物もじり安となり、前日比で小幅安で引けた。なお週間では8%以上下落した。 アジア市場で34.42ドルまで下落したが、アジア諸国の株安が一服したことから、下げ幅は縮小。ニューヨーク市場で一時36.99ドルまで戻す場面があった。その後は利益確定を狙った売りに押されて原油先物は上げ渋った。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週比7基減少の199基となった。

 

NY金先物市場は反落:週末を前にポジション調整の売り優勢

NY金先物市場は1728.20-1753.00ドルのレンジ相場となった。欧州時間には昨日の急反発の流れを受け1750ドル台まで上昇した。しかし徐々に欧州通貨を中心にドルが強含んだことや週末を前のポジション調整も入り、前日比より下落して引けた。もっとも1週間を通すと金先物価格は3%を超えて上昇して引けた。アジア市場で1728.20ドルまで下げたが、その後反転。ニューヨーク市場で一時1753.00ドルまで買われた。ただ、米国株式の反発を意識して時間外取引で1735.20ドルまで下げており、伸び悩む展開となった。

 

米国債券市場は反落:米国株反発でポジション調整の売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)0.70%で終了した。米国株式相場がひとまず反発したことで、相対的に安全な資産とされる米国債には売りが出た。足もとで相場上昇が続いたあとだけに、週末を控えたポジション調整目的の売りも出た。 

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2020/06/12/07:38:02

米国株式市場は大幅下落:経済活動の早期正常化への期待後退

NYダウは1861.82ドル安の25128.17ドル、ナスダックは527.62ポイント安の9492.73ポイントで取引を終了した。ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国の新型コロナウイルス感染者数は200万人を突破した。また、テキサス州など比較的早期に経済活動を再開した地域でウイルス感染による入院患者数が増加傾向となった。そのため、感染『第2波』が現実味を帯び、経済活動の早期正常化への期待が後退し売りが膨らんだ。米連邦準備理事会(FRB)が前日に『新型コロナで打撃を受けた経済の再建には長い時間を要する』との見通しを示したことも嫌気されて、一時1900ドル超下げた。下げ幅は過去最大だった3月16日以来、約3カ月ぶりの大きさとなった。VIX指数は27.57から40.79へ大幅に上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株急落でリスク回避の円買い優勢に

ドル/円は、新型コロナウイルスの感染拡大『第2波』や景気回復の遅れに対する懸念が広がる中、米国株相場が急落するとリスク回避目的の円買いが優勢となり一時106.54円と5月11日以来1カ月ぶりの安値を付けた。ポンド/円や豪ドル/円などクロス円の下落につれた円買い・ドル売りも入った。ただ、引けにかけては下げ渋った。原油先物価格の大幅下落を背景に対資源国通貨中心にドル高が進むと円に対してもドル買い戻しが入ったため106.92円付近まで下げ幅を縮めた。

 

ユーロ/ドルは、米国のゼロ金利政策が長期化するとの見方から、米10年債利回りが一時0.6478%前後まで低下するとユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.1404ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日の高値1.1422ドルが目先レジスタンスとして働くと上値が重くなった。欧米株価や原油価格の下落を背景に、リスク回避姿勢を強めた投資家の間で資産の現金化(ドル買い)が進むとの見方が広がると、一時1.1289ドルの本日安値までユーロ安・ドル高が進んだ。 

 

NY原油先物市場は大幅反落:欧米の急落を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は35.41ドル-39.09ドルのレンジ相場となった。昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文や、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見で米経済の厳しい見通しを発表したことで原油先物価格は大きく売られた。また米国内の10州以上がこの2週間でウイルスの感染件数が増加傾向ということもあり、感染『第2波』への懸念もあり原油価格の重石となった。また、欧米株安を意識した売りが活発となった。下げ幅としては4月以来の大きな下落だった。 

 

NY金先物市場は上昇:米国株軟調でリスク回避の金買い優勢

NY金先物市場は1727.50-1754.90ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)で2022年までゼロ金利を維持する方針を示したことで、昨日の時間外から金先物価格は大きく上昇していたが、本日のNY市場もその流れが続いた。米株式市場が軟調に推移し、NYダウが1900ドルを超える下げ幅を見せたこともあり、安全資産としての金先物価格が大きく買い戻された。ロンドン市場で1727.50ドルまで下げたが、ニューヨーク市場では欧米株安を意識した安全逃避の買いが活発となり、一時1754.90ドルまで上昇した。

 

米国債券市場は続伸:リスク回避の債券買い継続

米国債券市場で長期ゾーンは4日続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%低下(価格は上昇)0.67%で終了した。新型コロナウイルスの感染『第2波』や景気回復の遅れに対する懸念が広がる中、安全資産とされる米国債に買いが入った。米国のゼロ金利政策が長期化するとの見方が改めて強まったことも引き続き相場を支援した。 

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