FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/07/10/07:29:26

米国株式市場はまちまち:フロリダ州の感染者数が過去最多を嫌気

NYダウは361.19ドル安の25706.09、ナスダックは55.25ポイント高の10547.75ポイントで取引を終了した。先週分の新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことを好感し、上昇して寄り付き、ナスダック総合指数は一時過去最高値を更新した。しかし、フロリダ州での1日のウイルス感染者数が過去最多にのぼったとの報道などで経済の正常化が遅れるとの懸念から景気敏感株中心に売りが先行し、一時540ドル超下落した。また、最高裁がトランプ大統領の納税記録のNY大陪審への開示を認める判断が報じられたことも売り材料となった。VIX指数は28.08から29.26へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下がドルの重石

ドル/円は、NYダウの下落を背景に投資家がリスク回避姿勢を強めると円買い・ドル売りが先行し、一時107.06円と6月29日以来の安値を付けた。その後、ドルが円以外の通貨に対して強含むとドル円も107.36円付近まで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。米30年債入札が『好調』と受け止められ、米長期金利が低下幅を拡大したことが相場の重石となった。もっとも、今日これまでの高値は欧州序盤に付けた107.40円で値幅は30銭程度と比較的小さかった。 

 

ユーロ/ドルは、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念からNYダウが一時540ドル超下落すると、リスク回避のドル買いが優勢となり一時1.1280ドルと日通し安値を付けた。なお、米連邦最高裁はこの日、『トランプ大統領はNY検察当局が求めた納税申告書を含む財務記録の開示を拒否できない』との判断を示した一方、米下院調査委員会が求めていた開示は認めず、下級審に審理を差し戻した。 

 

NY原油先物市場は反落:株安からリスク回避の売りが優勢に

NY原油先物市場は39.27ドル-40.99ドルのレンジ相場となった。米国で新規コロナの感染が再拡大し、米株が軟調な動きになるなど、リスク回避ムードが高まり、リスク資産の原油も売りに押された。コロナ感染の拡大で経済活動が再び停滞し、エネルギー需要が弱まるとの懸念も売りを促した。アジア市場で40.99ドルまで買われたが、その後は伸び悩み。ニューヨーク市場では株安を嫌気した売りが強まり、39.27ドルまで一段安となる場面があった。

 

NY金先物市場は反落:利益確定売りに押される展開

NY金先物市場は1799.60-1825.50ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金に売りが入った。約8年10カ月ぶりの高い水準まで上昇していることもあり、利益確定売りが出やすかった。ロンドン市場で1825.50ドルまで売られたが、ニューヨーク市場では利食い目的の売りが優勢となり、一時1800ドルを下回った。ただ、その後は株安を意識した買いが入っており、1800ドル台に戻した。

 

米国債券市場は反発:ウイルスの感染再拡大から買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)0.61%で終了した。新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。米30年債入札が『好調』と受け止められたことも相場の支援材料となった。 

 

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2020/07/09/07:35:09

米国株式市場は反発:ハイテク株中心に業績期待の買い優勢

NYダウは177.10ドル高の26067.25ドル、ナスダックは148.61ポイント高の10492.50ポイントで取引を終了した。米主要企業の決算発表シーズンが近づく中、ハイテク株中心に業績期待の買いが入った。ただ、ウイルス感染の再拡大が経済委回復を遅らせるとの懸念や米国政府がTikTokを含む中国製アプリの禁止を検討していることに加え、ポンぺオ国務長官の『世界は領土問題での中国のどう喝を容認できない』との発言を受けて米中対立深刻化への懸念が強まり下落に転じる局面もあった。一方で上海株式相場が約2年5カ月ぶりの高値を更新するなど、中国景気の回復期待が高まったことも投資家心理の改善につながった。VIX指数は29.43から28.08へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル売りが優勢に

ドル/円は、NYダウが一時210ドル超上昇するとリスク選好のドル売りが優勢となり一時107.15円と6月29日以来の安値を付けた。米10年債入札が『好調』と受け止められ、米長期金利が上昇幅を縮めたことも相場の重石となった。

 

ユーロ/ドルは、新型コロナウイルスの感染『第2波』への懸念は根強いものの、米主要企業の決算発表シーズンが近づく中、ハイテク株中心に米国株相場が上昇するとリスク選好のドル売りが優勢となった。前日の高値1.1333ドルや6日の高値1.1345ドルを上抜けると、一時1.1352ドルと6月16日以来の高値まで上値を伸ばした。

 

NY原油先物市場は反発:ドル安で割安感から買い優勢

NY原油先物市場は40.30ドル-41.08ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)が発表した原油在庫は565.4万バレルの積み増しとなったものの、ガソリンは予想に反して483.9万バレルの取り崩しと大幅減少し、やや買いが優勢となった。また、為替市場でドル売り・ユーロ買いが進み、ドル建ての原油に割安感が生じたことも買いを後押しした。アジア市場で40.30ドルまで売られたが、前日に続いて押し目買いが入っており、40ドル台後半まで反発した。ニューヨーク市場で41.08ドルまで一段高となった。

 

NY金先物市場は続伸:米国内でのウイルス感染拡大から買い優勢

NY金先物市場は1803.80-1829.80ドルのレンジ相場となった。米国の複数の州でコロナ感染の拡大が再燃し、経済活動再開が停滞し、景気回復に遅れが出るとの思惑が安全資産とされる金の買いを誘った。また、ドル安・ユーロ高もドルの代替資産とされる金の買いに拍車をかけた。アジア市場で1803.80ドルまで売られたが、まもなく反転した。そして、ニューヨーク市場の午前中に1829.80ドルまで買われた。米国株高を意識して伸び悩んだが、1810ドル台を維持した。

 

米国債券市場は反落:米10年債入札好調で下げ渋る

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)0.66%で終了した。米国株相場の上昇を背景に安全資産とされる米国債には売りが出たものの、米10年債入札が『好調』と受け止められると買いが入り下げ渋った。

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2020/07/08/07:40:22

米国株式市場は反落:新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気

NYダウは396.85ドル安の25890.18ドル、ナスダックは89.76ポイント安の1043.89ポイントで終了した。感染が落ち着いたニューヨーク州やニュージャージー州が他州からの旅行者に対する一定期間の隔離要請を拡大する方針を示したことなどを受けて新型ウイルス拡大への懸念が強まり、下落で寄り付いた。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動の再開の動きが緩やかになるとの警戒が根強く、景気敏感株を中心に売りが優勢になった。その後ハイテク株を中心に上昇する場面もあったが、利益確定の売りで下落に転じ、引けにかけて下げ幅を拡大し一時420ドル超下げた。VIX指数は27.94から29.48へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株の下落でリスク回避のドル買い優勢

ドル/円は、欧州市場序盤に一時107.79円まで買われた影響が残ったものの、NY市場に限れば上値の重さが目立った。新型コロナウイルスの感染『第2波』への懸念が根強いなか、米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入り一時107.50円付近まで下押しした。もっとも、NYダウが引けにかけて下落幅が拡大すると、リスク回避のドル買いが入ったため下値も限定的だった。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間に伝わった低調な5月独鉱工業生産や、欧州連合(EU)によるユーロ圏成長率見通しの引き下げが引き続き相場の重石となり、一時1.1307ドル付近まで下げ渋る場面もあった。しかし、ユーロ/ポンドの下落につれたユーロ売り・ドル買いが出ると1.1269ドル付近まで押し戻されている。米国株相場の下落に伴うリスク回避のドル買いも散見された。 

 

NY原油先物市場は横ばい:株安と需給関係の悪化懸念の売り優勢

NY原油先物市場は39.90ドル-40.95ドルのレンジ相場となった。コロナ感染の第2波への警戒感が強いことや、為替相場でドルが対ユーロでやや上昇したことが重石となった一方で、明日発表予定の原油在庫が減少するとの予想が支えとなり、値動きは限られた。ロンドン市場で39.90ドルまで売られたが、押し目買いが入っており、40.95ドルまで上昇した。しかし、株安や需給関係の悪化を懸念した売りが観測され、原油先物の上値は重くなった。

 

NY金先物市場は上昇:米国株安などが意識され買い優勢

NY金先物市場は1781.20-1810.80ドルのレンジ相場となった。為替市場でドル買い・ユーロ売りが進み、金は売りが先行した。しかし、米国株が反落するなど投資家のリスク選好姿勢が後退し、安全資産の金に買いが入った。ロンドン市場で1781.20ドルまで売られたが、ニューヨーク市場では株安や長期金利の低下を意識した買いが入っており、節目の1800ドルをしっかりと上回る相場展開となった。

 

米国債券市場は上昇:リスク回避の動きが強まり買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンでは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い0.64%で終了した。新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が根強いなか、米国株相場の下落に伴う買いが入った。

 

 

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2020/07/07/07:52:28

米国株式市場は続伸:良好な米経済指標を受け上げ幅拡大

NYダウは459.67ドル高の26287.03ドル、ナスダックは226.02ポイント高の10433.65ポイントで取引が終了した。中国当局が『健全な強い市場が重要』との見解を示し、上海総合指数が2年ぶり高値を更新するなど中国やアジアの株高を受けて買いが先行した。その後に発表された6月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことも買いを促し、一時470ドル超上げた。VIX指数は27.68から27.94へ上昇した。

 

NY外国為替市場:リスク選好のドル売り優勢

ユーロ/ドルは、中国景気の回復期待を背景に世界的に株価が上昇すると、投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、安全通貨とされるドルを売って、欧州通貨などを買う動きが広がった。欧州時間に発表された5月ユーロ圏小売売上高が予想より強い内容となったこともユーロを下支えし、一時1.1345ドルと6月23日以来の高値を付けた。ただ、6月米ISM非製造業指数が57.1と予想の50.0を上回ったことが分かるとドル買い戻しが優勢となり、一時1.1303ドル付近まで伸び悩む場面があった。なお、仏大統領府はこの日、カステックス新内閣の閣僚名簿を発表した。国民の人気が高いルドリアン外相や、日産自動車・ルノー問題を担当するルメール財務相を再任した。市場では『内相など不人気の閣僚を交代させ、マクロン大統領の支持率低迷を打開したいとのねらいが透ける』との声が聞かれた。 

 

ドル/円は、欧米株価の上昇に伴うリスク選好のドル売りが優勢になると、一時107.22円と日通し安値を付けた。良好な米ISM非製造業指数を受けてドル買い戻しが入ると107.59円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。

 

NY原油先物市場はほぼ横ばい:需給関係の先行きを懸念した利食い売り

NY原油先物市場は40.15ドル-41.08ドルのレンジ相場となった。米国で新型コロナの感染拡大が続く一方で、この日発表された6月米ISM非製造業指数も市場予想を大きく上回るなど、最近の米経済指標に予想以上の改善が目立ち、景気回復への期待感も強いことで、売り買いが交錯した。アジア市場で41.08ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では需給関係の先行きを懸念した利食い売りなどが観測され、株高でも原油先物の上値は重くなった。

 

NY金先物市場は小幅続伸:ドル安で買い優勢

NY金先物市場は1779.20-1799.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドルが対ユーロなどで弱含み、ドルの代替資産とされる金に買いが入った。ただ、株式市場が堅調な動きになる中、安全資産の金を売る動きも見られ、上値は限られた。アジア市場では株高を意識してやや伸び悩む場面があったが、ニューヨーク市場では株高持続でも底堅い動きを見せ、一時1800ドルに迫った。

 

米国債券市場は横ばい:好悪材料多く売買交錯

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日と同じ0.67%で終了した。6月米ISM非製造業指数が予想を上回ったことで債券売りが先行したものの、新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感は根強く、売り一巡後は買い戻しが入った。

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2020/07/06/03:01:43

米国市場は独立記念日の振替休日

 株式市場、商品市場、債券市場は休場

 

NY外国為替市場:米国内では感染者拡大にも為替市場は目立った動きなし

ドル/円は、米独立記念日の振替休日で、米金融市場は外為を除き休場だった。新規の手掛かり材料に乏しく、動意に薄い展開となった。米国で新型コロナウイルス感染再拡大が警戒されるなか、NYダウ先物は一時321ドル下げる場面もあったが、目立った反応は見られなかった。なお、米メディアの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者は2日に5万5000人超増加し、1日当たりの感染者としては世界最多となった。

ユーロ/ドルは、欧州序盤に一時1.1219ドルと日通し安値を付けたあとは週末を控えたポジション調整目的の買いが入った。取引終了間際に一時1.1252ドルと日通し高値を更新した。仏大統領府はこの日、フィリップ首相と同内閣が総辞職したと発表した。後任には中道右派共和党で官僚のカステックス氏を任命した。マクロン大統領は新内閣で支持率回復を狙うものの、『求心力が戻るかは不透明』との声が聞かれた。

 

米中対立の激化懸念とれ冷戦突入の可能性高まる

トランプ大統領は、新型コロナウイルスへの中国政府の対応や米国での感染拡大を受けて、中国との『完全なデカップリング(切り離し)』に言及し、批判を強めている。トランプ政権は、中国政府が7月1日から香港への国家安全維持法を導入したことで、香港人権民主法やウイグル人権法などを根拠にした対中制裁措置の発動を示唆している。中国政府は内政干渉に当たると反発しており、報復措置として、米国産農産物の中国への輸出に際して新型コロナウイルス感染の検査強化を米国の荷主に要求している。米中対立の激化懸念、冷戦突入の可能性が高まっている。
 米中対立の激化懸念が高まっていることで、4月から公表が先延ばしになっている米財務省の為替報告書で、中国が為替操作国と再認定されることが引き続き警戒される。

 

英中関係悪化とEUとの将来関係の協議に注目が集まる

英中関係悪化にも注目が集まる。英国は1月までは欧州でも中国との関係の良さが目立っていたが、コロナ感染拡大と香港問題で関係が悪化した。1月には中国の華為技術(ファーウェイ)に対して5G通信網の一部参入を認める方針だったが、ジョンソン首相は2023年までにファーウェイの関与をなくす計画に方向転換した。さらに、中国が香港の国家安全法を可決したことで、断固たる姿勢で中国に臨む姿勢を強調している。英中間で緊張感が高まれば、ポンドにもネガティブな材料となる。

 

英・欧州連合(EU)の将来関係の協議は6月29日から集中協議をスタートさせており、一カ月間は毎週協議を重ねる予定となっている。市場は2021年1月の英国の『EU完全離脱』に向けて、交渉妥結につながる着地点を見出せるか注目している。EUのバルニエ首席交渉官は、英政府が離脱後の金融サービスを巡る最新の提案を拒否し、英国は欧州単一市場の恩恵を最大限維持しようとしていると非難した。協議の進展待ちで、ポンドの方向感は当面出にくい。

 

オクラで免疫力アップ:コロナウイルス感染防止

オクラが旬を迎えている。プチプチとした食感とネバネバが特徴の夏バテ防止に役立つ野菜として人気がある。ネバネバのもとはムチンとべクチンで、整腸作用や血圧を下げる働きがある。タンパク質やビタミンを豊富に含み、身体の免疫力を高めてくれる。鶏肉や卵などと合わせて食べるとスタミナ増強となる。原産地はアフリカで、日本には江戸末期から明治にかけて渡来したとされる。

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