FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2020/11/11/08:08:30

米国株式市場はまちまち:ナスダック総合株価指数は続落

NYダウは262.95ドル高の29420.92ドル、ナスダックは159.93ポイント安の11553.86ポイントで取引を終了した。新型コロナウイルスワクチンの早期普及への期待から投資家のリスク選好意欲が強まった。製薬関連のほか、旅行、エネルギー、金融など経済再開による恩恵が見込まれるセクターが個別に物色された。一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。在宅勤務の拡大などを追い風にコロナ禍でも買われてきたハイテク株には今日も売りが続いた。欧州当局が独禁法違反の疑いがあると警告したと伝わったアマゾン・ドット・コムは3%超下落した。VIX指数は25.75から24.80へ低下した。

 

NY外国為替市場:終始105円台前半でのもみ合い相場

ドル/円は、新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る楽観的な見方を背景に、一時105.48円と日通し高値を付けたものの、一目均衡表雲の上限105.53円や前日の高値105.65円がレジスタンスとして意識されると105.16円付近まで上値を切り下げた。その後は新規材料難から様子見ムードが強まり、105円台前半でのもみ合いに終始した。
米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領はこの日、英・仏・独など欧州各国首脳と相次いで電話会談を行い、主要問題での連携を確認した。また、同氏は『人々に経済対策は今必要』『感謝祭前の一部閣僚の発表を望む』との考えを示したが、相場の反応は限られた。 

 

ユーロ/ドルは、『欧州連合(EU)は1.8兆ユーロ規模の予算と景気刺激策のための取りまとめに向けて前進』との報道を受けて一時1.1834ドル付近まで強含む場面もあったが、反応は一時的だった。その後は新規材料難から様子見姿勢が強まり、1.18ドル台前半での狭いレンジ取引に終始した。 

 

NY原油先物市場は続伸:需給改善への期待広がり買い優勢

NY原油先物市場は39.41ドル-41.46ドルのレンジ相場となった。新型コロナウイルスのワクチン開発で大きな進展があり、欧米諸国における経済制限の長期化懸念は後退した。需給関係の大幅な改善が期待されており、ポジション調整を含めた買いは継続した。

 

NY金先物市場は反発:急落後の自立反発の域を出ず

NY金先物市場は1858.90-1888.90ドルのレンジ相場となった。昨日にコロナワクチン開発への楽観論が広がり、リスク選好ムードの高まりで急落した反動で買い戻しが優勢となった。為替市場でドル高が一服したのも金の買いを後押した。アジア市場で1888.90ドルまで買われたが、新型コロナウイルスのワクチン開発進展への期待は持続しており、米長期金利は続伸していることから、金先物の反発は一服し、自律反発の域を出なかった。

 

米国債券市場は続落:ワクチン開発と低調な入札結果を受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)0.96%で終了した。新型コロナウイルスのワクチン開発を巡る楽観的な見方を背景に、安全資産とされる米国債に売りが出た。10年債入札が『低調だった』と受け止められたことも債券売りを誘った。

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2020/11/10/07:45:37

米国株式市場はまちまち:新型コロナウイルスの感染収束期待から買い

NYダウは834.57ドル高の29157.97ドル、ナスダックは181.45ポイント安の11713.78ポイントで取引を終了した。米大統領選の結果に目処がつき不透明感が一段と後退したほか、米ファイザーが発表した新型コロナウイルスのワクチンの治験結果を受けて、感染収束への期待が高まった。NYダウは一時1600ドル超上昇し、取引時間中の史上最高値を更新した。3万ドルの大台に迫った。一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落した。在宅勤務の拡大などを追い風にコロナ禍でも買われてきたハイテク株には売りが優勢となった。VIX指数は24.86から25.75へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利急騰でドル買い優勢

ドル/円は、米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領の勝利が確実となり、米政治の不透明感が後退すると、投資家のリスク志向が高まり円売り・ドル買いが優勢になった。米製薬大手ファイザーが独バイオ医薬ベンチャーのビオンテックと共同開発中だったワクチンについて、『臨床試験で90%以上に感染予防の効果があった』と発表すると、市場では『新型コロナ感染を制御できる可能性が高まった』との受け止めが広がり、世界の株価指数が急騰した。ドル/円にも買いが集まった。米10年物国債利回りが0.9730%前後と3月20日以来の高水準を付けたことも相場の支援材料となり、一時105.64円と10月20日以来の高値まで上値を伸ばした。その後の下押しも105.29円付近にとどまった。 

 

ユーロ/ドルは、新型コロナワクチン開発の進展や米大統領選でのバイデン氏勝利を好感し、欧州株やNYダウ先物が急伸するとリスク選好のドル売りが優勢になり、一時1.1920ドルと日通し高値を付けた。ただ、米長期金利が急騰すると一転ドルを買い戻す動きが優勢となり、1.1795ドルと日通し安値を更新した。 

 

NY原油先物市場は大幅反発:ウイルスワクチン開発で需給改善期待

NY原油先物市場は37.16ドル-41.33ドルのレンジ相場となった。コロナワクチンの開発期待が高まり、景気減速に伴うエネルギー需要の減退への懸念が緩み、原油先物は急速に買い戻された。また、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が石油輸出国機構(OPEC)の加盟国の協議で減産措置の調整が可能だと述べたことも、原油の支えとなった。需給関係は大幅に改善する可能性があるとみられており、ポジション調整を含めた買いが優勢となった。

 

NY金先物市場は大幅安:安全資産の金売りが優勢に

NY金先物市場は1848.00-1966.10ドルのレンジ相場となった。米製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスワクチンは第3相試験の中間解析で90%の有効性があるとの報道を背景に経済活動の正常化への期待で投資家のリスク選好志向が強まり、安全資産の金は売りに押された。下げ幅は一時100ドルを超え、12月限は約3カ月ぶりの安値をつけた。

 

米国債券市場は続落:リスク選好の動きが高まり安全資産は売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは大幅に続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.10%高い(価格は下落)0.92%で終了した。米ファイザーによる新型コロナワクチン治験の好結果や米大統領選でバイデン氏が当選確実となったことから、相対的に安全資産とされる米国債に売りが集まった。利回りは一時0.9730%前後と3月20日以来の高水準を付けた。 

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2020/11/09/03:01:11

米国株式市場はまちまち:米大統領選結果と週末を控え様子見ムード

NYダウは66.78ドル安の28323.40ドル、ナスダックは4.30ポイント高の11895.23ポイントで取引を終了した。全米で1日の新型ウイルス感染者数が過去最多に達したため寄り付きから下落した。米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝利に近付き、米政治の不透明感が後退するとの見方が強まった。投資家のリスク志向が高まり買いが優勢となる場面もあった。ただ、足もとで相場上昇が続いたあとだけに、週末を控えた利益確定の売りが出ると小幅に下げて取引を終えた。市場では『バイデン氏の勝利は有力視されているが、結果が判明するまでは売買を見送るムードもあった』との声が聞かれた。また、ジョージア州上院の決選投票の可能性から民主党が政権、議会を掌握する可能性が依然残っていることも警戒された。VIX指数は27.58から24.86へ低下した。

 

NY外国為替市場:バイデン氏優勢でドル売り

ドル/円は、米大統領選で当選に必要な選挙人の獲得に近づいている民主党のバイデン前副大統領が、大接戦のジョージア州でトランプ大統領の得票数を逆転したと伝わると、『バイデン氏優勢でドル売り』の構図となり、一時103.12円と3月12日以来約8カ月ぶりの安値を付けた。ただ、103.00-10円に観測されている買いオーダーにサポートとされると下げ渋る展開になった。米労働省がこの日発表した10月米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比63.8万人増と予想の60.0万人増を上回り、失業率が6.9%と予想の7.7%より強い内容となったこともドル買い戻しを誘った。FOXニュースが『トランプ氏は米大統領選の敗北を受け入れへ』と報じると、一時103.70円付近まで値を戻す場面があった。もっとも、トランプ陣営が『選挙はまだ終わっていない』との声明を発表し、この報道を否定するとドル買いの勢いは後退した。アジア時間に付けた日通し高値103.76円を上抜けることが出来ず、103.22円付近まで再び弱含んだ。市場では『バイデン氏の勝利は有力視されているが、結果が判明するまでは取引を見送るムードもあった』との声が聞かれた。ジョージア州での再集計の可能性やペンシルベニア州での郵便投票の開票の遅れも報じられている。なお、トランプ米大統領は『米国人が選挙のシステムに自信が持てるよう、あらゆる法律の観点からこの原則を追求し、国民と国のために戦うことを諦めない』と述べ、訴訟などで対抗していく姿勢を改めて示した。

 

ユーロ/ドルは、米大統領選でバイデン氏が勝利に近づき、米政治の不透明感が後退するとの見方が強まった。投資家のリスク志向が高まりユーロ買い・ドル売りが優勢になると、一時1.1891ドルと9月15日以来の高値を付けた。良好な米雇用統計を受けたドル買いも限定的で、下押しは1.1851ドル付近にとどまった。NY午後に入ると、週末を控えたポジション調整の動きが主体となり、1.18ドル台後半での狭いレンジ取引に終始した。 

 

NY原油先物市場は続落:原油需要の伸び率鈍化を警戒

NY原油先物市場は37.06ドル-38.61ドルのレンジ相場となった。世界的なコロナ感染再拡大がエネルギー需要を後退させるとの見方が重石となった。米大統領選・議会選でトリプルブルー(民主党の政権下、上下院とも民主優位の状態)が回避されたことも、バイデン氏が掲げる積極的な財政出動を難しくするとされた。大幅な景気回復による原油消費拡大への期待が後退した。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週末比5基増加の226基となった。

 

NY金先物市場は小幅続伸:緩和マネーの流入期待から買い優勢

NY金先物市場は1937.20-1961.80ドルのレンジ相場となった。イングランド銀行(中銀)が緩和を強化する可能性や、米連邦準備理事会による緩和政策の継続示唆を昨日確認した。緩和マネーの市場への流入継続に対する期待へつながった。上値の重いドル相場も、ドル建て金価格の下支え要因になった。連騰していた米国株の反落も、安全資産とされる金の買いを促しやすかった。ニューヨーク市場の序盤で1961.80ドルまで買われた。ただ、米長期金利が反発したことから、通常取引終了後の時間外取引で金先物の上げ幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は下落:好調な10月米雇用統計を受け売り優勢に

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)0.82%で終了した。10月米雇用統計が予想以上に良好な内容となったことで、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。

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2020/11/06/07:45:13

米国株式市場は上昇:米政治の不透明感が後退するとの見方を好感

NYダウは542.52ドル高の28390.18ドル、ナスダックは300.15ポイント高の11890.93ポイントで取引を終了した。米大統領選で民主党のバイデン候補が勝利に近付き、米政治の不透明感が後退するとの見方が強まった。大統領と議会の多数派が異なる議会のねじれが続く見通しとなり、バイデン氏が目指す増税や規制強化などの極端な政策変更は阻まれるとの観測も浮上した。これも株価の押し上げ要因となり、指数は一時640ドル超上昇した。また、連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りゼロ金利や量的緩和を据え置きを発表、パウエル議長も一段とハト派姿勢を強めたため長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方も支援し終日堅調推移となった。VIX指数は29.57から27.58へ低下した。

 

NY外国為替市場:リスク選好の動きから全般ドル安

ドル/円は、米大統領選の結果が近く判明し、米政治の不透明感が後退するとの見方が広がると、米国株中心に世界の株式相場が堅調に推移した。リスク選好のドル売りが優勢となり、一時103.39円と3月12日以来約8カ月ぶりの安値を付けた。米メディアによると、民主党のバイデン候補は現地時間5日午後までに264人の選挙人を獲得した。過半数の270人に迫っており、同氏の勝利が本日中にも決まるとの見方が強まっている。市場では『選挙結果を巡る不透明感が晴れてきたことで、投資家はリスクをとりやすくなった』との声が聞かれた。加えて、『本日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加緩和策が示唆される可能性もある』との観測から、ドル安が進んだ面もあった。米連邦準備理事会(FRB)は4-5日に開いたFOMCで、市場予想通りFF金利の誘導目標を0.00-0.25%に据え置くことを全会一致で決定した。声明では『米経済を支援するためにあらゆる手段を行使し、雇用最大化と物価安定という目標を促進することに全力で取り組む』とし、必要な限り事実上のゼロ金利政策を継続すると改めて表明した。パウエルFRB議長が会見で『最近の感染拡大は特に懸念される』『経済見通しは極めて不透明』『追加の金融・財政支援が必要になる公算が大きい』などと述べたこともドルの重石となった。

 

ユーロ/ドルは、米大統領選でバイデン氏が勝利に近付き、米政治の不透明感が後退するとの見方が強まった。大統領と議会の多数派が異なる議会のねじれが続く見通しとなり、民主党が掲げるハイテク企業などへの規制強化の懸念が後退。リスク選好のドル売りが優勢となり、一時1.1860ドルと日通し高値を更新した。その後の下押しも1.1792ドル付近にとどまった。FOMCが金利政策の維持を決め、ゼロ金利政策の長期化方針を改めて示唆すると1.1844ドル付近まで再び強含んだ。

 

NY原油先物市場は反落:原油需要増の期待薄く売り優勢

NY原油先物市場は38.27ドル-39.35ドルのレンジ相場となった。米大統領選開票の行方が混とんとしたままで、政策や経済動向の不透明感が原油需要の先行きへの期待を高めにくくしている。バイデン政権が成立しそうである点は、クリーンエネルギーへの移行が原油の需要を圧迫するとの思惑を高める材料にもなる。また、10-12月期における世界経済の成長鈍化が想定されており、原油需要の大幅な伸びは期待できないことが意識された。

 

NY金先物市場は大幅反発:リスク選好のドル安を好感

NY金先物市場は1902.20-1954.30ドルのレンジ相場となった。バイデン米新政権成立を見込み、財政出動への期待で株高が進み、為替はリスク選好のドル売りとなった。ドル建て金価格の押し上げ要因となり、一時1954.3ドルと9月21日以来の高値をつけた。米連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和継続のスタンスが示されるとの思いも、金市場への投資資金流入が続くとの見方を支援した。1930ドルを超えた時点でストップロスとみられる金買いも観測されており、一時1954.30ドルまで一段高となった。

 

米国債券市場は横ばい:パウエル米FRB議長発言で買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ0.76%で終了した。米大統領選で民主党のバイデン候補が勝利に近付き株高が進むと、相対的に安全資産とされる米国債に売りが出た。半面、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で『最近の感染拡大は特に懸念される』と述べ、資産購入を再検証する姿勢を示すと債券買いが入った。 

 

 

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2020/11/05/07:52:19

米国株式市場は続伸:政策に大きな転換がないとの楽観的な見方

NYダウは367.63d労高の27847.66ドル、ナスダックは430.21ポイント高の11590.78ポイントで取引を終了した。3日に投開票された米大統領選は4日に入っても勝敗の行方が決まらず不透明感が漂っているものの、米大統領選と同時に実施された米議会上院選では共和党が多数派を占める現状が続く見通しとなった。市場では『政策に大きな転換はなさそうだ』との楽観的な見方が広がり、株式への買いが集まった。『バイデン氏優位』との見方が広がったことも買いを促し、NYダウは一時820ドル超上昇する場面があった。また、連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を受け、連邦準備制度理事会(FRB)が当面、大規模緩和を維持するとの思惑やマコーネル上院院内総務が追加経済策を年内に取り組む姿勢を示したことも支援し終日堅調推移となった。VIX指数は35.55から29.57へ低下した。

 

NY外国為替市場:ドルは方向感を欠く展開が継続

ドル/円は、一時104.09円と日通し安値を付けたものの、10月30日の安値104.13円や29日の安値104.03円がサポートとして意識されると買い戻しが入り104.62円付近まで持ち直した。もっとも、NY市場に限れば大きな方向感は出なかった。3日に投開票された米大統領選は、4日に入っても勝敗の行方が決まらない大接戦となっており、市場では『ポジションを傾けにくい』との声が聞かれた。

 

ユーロ/ドルは、アジア市場では一時1.1603ドルと7月24日以来の安値を付けたものの、海外市場では徐々に下値を切り上げる展開となった。欧米株価の上昇を背景にリスク選好のドル売りが入り、一時1.1746ドル付近まで値を上げた。その後の下押しも1.1680ドル付近にとどまった。米大統領選の結果については、4日に入っても大勢が判明せず、トランプ大統領が演説で一方的に勝利宣言する異例の事態となった。トランプ陣営はバイデン氏が勝利確実と伝わったミシガン州では投票結果の集計中止を求めて提訴したほか、ウィスコンシン州では票の再集計を要求。また、ペンシルベニア州については投票内容を巡り法的措置を取ると伝わった。市場では『勝敗の行方はラストベルトの3州を含む激戦州が勝敗の決め手となる』との指摘があるだけに、法廷闘争が泥仕合を加速させる可能性がある。『2000年のように長期間結果が分からない状態が続くシナリオの可能性が高まった』と先行きを警戒する声も聞かれた。 

 

NY原油先物市場は大幅続伸:原油在庫の減少から買い優勢

NY原油先物市場は37.26ドル-39.25ドルのレンジ相場となった。米原油在庫の減少を見込んだ買いが先行した。実際に在庫取り崩しが確認されたものの、ガソリン在庫や原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの原油在庫が積み増しへ転じたことから下押す場面もあった。 

 

NY金先物市場は反落:欧米株高から売り優勢に

NY金先物市場は1881.80-1917.90ドルのレンジ相場となった。米大統領選挙の開票の行方が不透明ななか、昨日までの買いの流れを維持できなかった。民主党候補のバイデン氏の勝利を織り込みつつあるものの、議会選で共和党が上院で優勢となるなど、トレンドを一方向へ強めにくい。欧米株高もあって、安全資産とされる金は売られやすかった。アジア市場で1917.90ドルまで買われたが、その後は伸び悩んだ。ニューヨーク市場の序盤で1914.10ドルまで戻したものの、株高を意識して換金売りが再び優勢となった。

 

米国債券市場は反発:米上院選で共和党優勢との思惑から買戻し

米国債券市場で長期ゾーンは大幅に反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.14%低い(価格は上昇)0.76%で終了した。米大統領選と同時に実施された米議会上院選では、共和党が多数派を占める現状が続く見通しとなった。『ブルーウエーブ(大統領選と上下両院選で民主党がすべて勝利)』を見込み、大規模な財政出動による国債増発観測が強まっていただけに、前日までの取引を巻き戻す動きが優勢となった。 

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