FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2021/05/13/07:43:36

米国株式市場は下落:高インフレから金融緩和の修正思惑による売り

NYダウは681.50ドル安の33587.66ドル、ナスダックは357.75ポイント安の13031.68ポイントで取引を終了した。4月米消費者物価指数(CPI)が予想を大幅に上回ったことを受けて、高インフレが長引き、金融緩和が修正されるとの思惑から米長期金利が上昇した。長期金利が上昇すると相対的な割高感が意識されやすいハイテクなど高PER(株価収益率)株に売りが集まったほか、キャピタルゲイン増税を警戒した利益確定売りにも拍車がかかり、指数の押し下げ要因となった。NYダウは一時710ドル超下げる場面があった。VIX指数は21.84から27.59へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米CVP上振れで米長期金利上昇によるドル買い優勢

ドル/円は、注目を集めていた4月米消費者物価指数(CPI)が前月比0.8%上昇/前年比4.2%上昇と予想の前月比0.2%上昇/前年比3.6%上昇を大幅に上回ったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化。取引終了間際に一時109.71円と3日以来の高値を付けた。市場では『高インフレが長引き、米金融緩和が修正される』との思惑から、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時1.6988%前後まで上昇した。

 

ユーロ/ドルは、予想を上回る米インフレ指標発表直後に一時1.2072ドル付近まで下げたものの、一時1.2152ドルと日通し高値まで切り返した。ただ、戻りは鈍かった。金融市場が米国のインフレ加速に警戒を強める中、米金利上昇に伴うドル買いが継続し、一時1.2066ドルと日通し安値を付けた。 

 

オセアニア通貨は軟調だった。米国株相場の大幅下落でリスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZドルには売りが出た。豪ドル米ドルは一時本日安値となる0.7719米ドル、豪ドル円は84.60円まで値を下げたほか、NZドル米ドルは0.7152米ドル、NZドル円は78.37円と日通し安値を更新した。

 

NY原油先物市場は4日続伸:燃料不足が発生する可能性で買い優勢

NY原油先物市場は64.97ドル-66.63ドルのレンジ相場となった。週末にサイバーテロを受けた米『コロニアル・パイプライン』の稼働停止により、米南東部および中部大西洋岸地域全体で、より広範な局地的な燃料不足が発生する可能性が指摘されていることで底堅い動きとなった。また、国際エネルギー機関(IEA)の月報で、ワクチン普及により欧米などで力強い回復が見込めると公表したことも原油先物の支えとなった。アジア市場で64.97ドルまで下げたが、原油在庫の減少や需要増加の思惑は消えていないことから、ニューヨーク市場の中盤にかけて66.63ドルまで買われた。ただ、時間外取引では株安を嫌って65ドル台後半でもみ合う状態が続いた。

 

NY金先物市場は続落:米長期金利とドル高を嫌気した売り

NY金先物市場は1813.00-1844.70ドルのレンジ相場となった。4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を大幅に上回る強い結果となったことで、米長期金利が上昇、ドル高になり、金先物価格は続落して引けた。ニューヨーク市場の序盤に1844.70ドルまで買われたが、米国株安を警戒して安全逃避的な取引が増えており、通常取引終了後の時間外取引では換金目的の売りが優勢となった。

 

米国債券市場は4日続落:インフレ加速を警戒した売り優勢

米国債券市場は4日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は下落)1.69%で終了した。4月米消費者物価指数(CPI)が予想を大幅に上回る伸びとなったことで、インフレ加速を警戒する売りが出た。10年債利回りは一時1.6988%前後まで上昇する場面があった。なお、米10年債入札は『好調』と受け止められたものの、相場の反応は限られた。

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2021/05/12/07:44:48

米国株式市場は下落:インフレ懸念と地政学リスクから売り優勢

NYダウは473.66ドル安の34269.16ドル、ナスダックは12.43ポイント安の13389.43歩イントで取引を終了した。高値警戒感からハイテク株を中心に利益確定の売りが広がり、大幅に下落した。消費関連株や景気敏感株にも売りが波及し、下げ幅は一時660ドルを超えた。サイバー攻撃により主要パイブラインの操業が停止されたことが響き、給油所ではガソリン不足が報告されており、価格の先高感がさらなるインフレ懸念につながった。そのため、12日の4月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に、市場では『投資家のインフレ懸念が再燃した』との声も聞かれた。 さらに、中東の混乱が激化したため、売りが加速。しかし、引けにかけ、押し目からの買いにハイテク株が回復すると、NYダウも下げ幅を縮小した。VIX指数は19.66から21.84へ上昇した。

 

NY外国為替市場:欧米株安でリスク回避の円買い優勢

ドル/円は、欧州株相場やNYダウ先物の下落を背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行した。前日の安値108.47円を下抜けて一時108.31円まで値を下げた。ただ、前週末の安値108.34円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開になった。米長期金利の上昇も相場を下支えし、108.69円付近まで値を戻す場面があった。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時1.6289%前後まで上昇した。明日発表の4月米消費者物価指数(CPI)を前に、市場では『金融市場ではインフレ懸念から金融緩和の縮小が早まるとの観測が広がっている』との声が聞かれた。米国株市場でNYダウは一時660ドル超下落し、日経平均先物は大証終値比430円安の2万8260円まで売られた。
 なお、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事はこの日の講演で、米物価上昇率が4-5月に前年の低迷の反動などで高まるとしたうえで、インフレ加速は『一時的』との認識を改めて強調した。また、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は『経済情勢は改善しているものの、回復はまだ途上にあり、景気支援策を引き揚げる理由はまだ見当たらない』との見解を示した。

 

 ユーロ/ドルは、欧州時間発表の5月独ZEW景況感指数が予想を大幅に上回ったことを受けてユーロ買い・ドル売りが先行し、一時1.2182ドルと日通し高値を付けた。ただ、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いやユーロポンドの下落につれた売りが出たため、NY午後に入るとやや上値の重さが目立った。 

 

NY原油先物市場は3日続伸:サイバーテロによる供給不足から買い優勢

NY原油先物市場は63.68ドル-65.48ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)の月次レポートで、21年第2四半期の世界石油需要予測を下方修正したこともあり、一時63ドル台まで原油先物価格は弱含んだ。しかしながら、サイバーテロを受けた『コロニアル・パイプライン』の稼働停止により、一部地域で深刻な供給不足が報告されていることで、引けにかけては買い戻しが優勢となった。なお米国の17の州とワシントンDCでパイプライン停止による緊急宣言を発令している。株安を警戒してニューヨーク市場の序盤にかけて63.68ドルまで下落した。ただ、原油在庫の減少予想を意識して65.48ドルまで戻しており、時間外取引では65ドル台前半でもみ合う状態が続いた。

 

NY金先物市場は5日ぶりに反落:換金目的売りが優勢

NY金先物市場は1817.80-1842.50ドルのレンジ相場となった。米長期金利が上昇したこともあり、金先物価格は5日ぶりに反落した。もっとも、ポンドを中心にドル安が進んでいることもあり、引けにかけては下げ幅を大幅に削った。ロンドン市場で1842.50ドルまで買われたが、ニューヨーク市場の序盤にかけて1817.80ドルまで反落。欧米株安を警戒して安全逃避的な取引が増えており、換金目的の売りが優勢となった。 

 

米国債券市場は3日続落:インフレを懸念した売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.62%で終了した。明日発表の4月米消費者物価指数(CPI)を前に、インフレを懸念した売りが優勢となった。ただ、米国株相場の下落に伴う買いも入ったため、下値は限られた。 

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2021/05/11/07:30:14

米国株式市場は下落:高値警戒感から利益確定売り優勢

NYダウは34.94ドル安の34742.82ドル、ナスダックは350.38ポイント安の13401.86ポイントで取引を終了した。新型コロナワクチン普及による景気回復や金融緩和の長期化観測から買いが先行し一時310ドル超上昇したものの、買い一巡後は徐々に売りが優勢になった。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出て、引けにかけて下げに転じた。米長期金利が上昇したことで高PER(株価収益率)のハイテク株に売りが出たことも指数の押し下げ要因となった。VIX指数は16.69から19.66へ急上昇した。

 

NY外国為替市場:英国経済の正常化への進展でポンド全面高

ポンドは全面高になった。対ドルでは一時1.4158ドルと2月25日以来の高値を付けたほか、対円では154.03円と2018年2月以来約3年3カ月ぶりの高値を付けた。また、ユーロに対しては一時0.8588ポンドと4月7日以来の高値を更新した。英政府がイングランドの新型コロナウイルス対策の規制に関し、17日から緩和する方針を表明した。英国経済が正常化に向けて順調に進んでいることが確認され、ポンド買いを誘った。市場では『本邦機関投資家の円売り・ポンド買いのフローが入った』との声も聞かれた。
 なお、7-8日に開票された英北部のスコットランド議会選では地域の独立を目指す与党スコットランド民族党(SNP)が全129議席のうち64議席を獲得した。過半数に1議席届かなかったものの、改選前議席を3上回った。緑の党も8議席を獲得し、2党合わせた『独立派』の議席は過半数に達した。ただ、相場の反応は限定的だった。

 

ドル/円は、日本時間夕刻に一時109.05円まで上昇した影響が残ったものの、NY時間に限れば値幅は概ね20銭前後のレンジ取引に終始した。本日は主要な米経済指標の発表もなく、新規の手掛かり材料に乏しかったため大きな方向感は出なかった。 

 

ユーロ/ドルは、終値は1.2129ドルと前営業日NY終値(1.2166ドル)と比べて0.0037ドル程度のユーロ安水準だった。ポンドやカナダドルに対してドル安が進んだ流れに沿って一時1.2178ドルと日通し高値を付けたものの、ユーロ/ポンドなどユーロクロスの下落につれた売りが出ると弱含んだ。米長期金利の指標である米10年債利回りが上昇に転じ、一時1.6074%前後まで上げたことも相場の重しとなり、取引終了間際に1.2128ドルと日通し安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:米国株安を意識して上げ幅縮小

NY原油先物市場は63.95ドル-65.75ドルのレンジ相場となった。週末に米精油製品パイプライン最大手の『コロニアルパイプライン』がサイバーテロを受け、稼働するすべてのパイプラインが停止することになったことを受けて、アジア時間は堅調な動きとなった。しかしながら、エネルギー需要の遅れを警戒する声も出ていたことで、徐々に上げ幅を削り僅かながら続伸して引けた。アジア市場で65.75ドルまで買われたが、その後は伸び悩み、ニューヨーク市場の中盤にかけて63.95ドルまで下落した。その後、65.07ドルまで戻したが、時間外取引では米国株安を嫌気して64ドル台後半で推移した。 

 

NY金先物市場は4日続伸:全般ドル安を意識した買い優勢

NY金先物市場は1830.50-1846.30ドルのレンジ相場となった。先週発表された米雇用統計がさえない結果となってからの地合いが継続された。またポンドやカナダドルを中心にドル安が進展していることで、ドルで取引される金先物は割安感から買いが優勢となった。アジア市場で1830.50ドルまで下げたが、まもなく反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて1846.30ドルまで買われた。ただ、米国株安を意識した安全逃避的なドル買いが観測されており、金先物の上げ幅はやや縮小した。

 

米国債券市場は続落:持ち高調整目的に売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.60%で終了した。今週予定されている米物価指標の発表や国債入札などのイベントを控えて持ち高調整目的の売りが優勢となった。 

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2021/05/10/07:00:47

米国株式市場は上昇:金融緩和の長期化を期待した買い優勢

NYダウは229.23ドル高の34777.76ドル、ナスダックは119.40ポイント高の13752.24ポイントで取引を終了した。4月雇用統計で雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったため回復期待が後退して寄り付き後は下落した。同時に、連邦準備制度理事会(FRB)が早期に金融緩和を縮小するとの警戒感が後退し、上昇に転じた。引けにかけ、金融緩和の長期化を期待した買いが一段と強まり、上げ幅を拡大した。NYダウは連日史上最高値を更新して引けた。VIX指数は18.39から16.69へ大きく低下した。

 

NY外国為替市場:4月米雇用統計の弱い結果受けドル失速

ドル/円は、米労働省が発表した4月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比26.6万人増と市場予想の97.8万人増を大きく下回り、失業率が6.1%と予想の5.8%より弱い内容だったことが分かると、米長期金利の低下とともにドル売りが先行した。目先のストップロスを断続的に巻き込んで一時108.31円まで値を下げた。ただ、売り一巡後は下げ渋る展開になった。米長期金利の指標である米10年債利回りが一時1.4643%前後まで急低下したあと上昇に転じたため、ドル/円にも買い戻しが入った。NYダウが連日で史上最高値を更新するなど、米国株相場が底堅く推移したことも相場を下支えし、108.88円付近まで下げ幅を縮める場面があった。もっとも、円以外の通貨に対してはドル売りが続いたため、ドル/円の戻りは限定的だった。
 なお、市場では低調な米雇用統計について『雇用のミスマッチが起きていると考えられるものの、これは一過性にとどまる見込み。新型コロナウイルスのワクチン普及などを追い風に米労働市場は正常化の動きが続くだろう』との声が聞かれた。

 

ユーロ/ドルは、低調な米雇用統計を受けて全般ドル売りが先行した。米長期金利は上昇に転じたものの、米国株高に伴うリスク選好のドル売りも出たため、終日底堅く推移し、一時1.2171ドルと2月26日以来の高値を更新した。

 

NY原油先物市場は3日ぶりに反発:米株高でリスク選好の買いが優勢に

NY原油先物市場は63.90ドル-65.24ドルのレンジ相場となった。4月米雇用統計が労働市場の回復鈍化を示唆する結果となり、経済活動の停滞が懸念されて原油先物は64ドル割れまで売りが先行した。もっとも株式市場のリスクセンチメントは良好なままだったため、リスク資産でもある原油への買い意欲も回復し、一時65ドル前半まで下値を切り上げた。その後は、ウィーンで開かれているイラン核合意を巡る協議を見極めたいとする雰囲気が広がり、64ドル後半を中心にもみ合った。 通常取引終了後の時間外取引ではポジション調整的な売りが増えたことで原油先物は64ドル台後半で推移した。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比2基増加の344基になった。

 

NY金先物市場は3日続伸:弱い4月米雇用統計結果受け買い優勢に

NY金先物市場は1813.40-1844.60ドルのレンジ相場となった。強い数値が期待されていた4月米雇用統計がさえない結果となり、安全資産とされる金に資金が向かい、約3カ月ぶりの高値となる1844ドル台まで値を上げた。その後は週末を控えて利益確定の売りに押されるも、為替相場でドル安・ユーロ高が進んだことでドル建ての金先物の下げ幅は限定された。欧米諸国の株高は特に嫌気されなかった。

 

米国債券市場は下落:米国株の上昇でリスク選好の債券売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.58%で終了した。低調な4月米雇用統計を受けて相対的に安全資産とされる米国債には買いが先行したため、10年債利回りは一時1.4643%前後まで急低下した。ただ、米国株相場が上昇すると一転債券売りが優勢となり、利回りは上昇に転じた。 

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2021/05/07/07:29:42

米国株式市場は上昇:良好な米経済指標結果を受け買い優勢

NYダウは318.19ドル高の34548.53ドル、ナスダックは50.42ポイント高の13632.84ポイントで取引を終了した。週次失業保険申請件数が前週から予想以上に減少したため労働市場や景気回復期待に寄り付き後は上昇した。また、この日発表の米経済指標が良好な内容となったことを受けて、金融や消費関連など景気敏感株が買われた。一方、バイデン政権によるコロナワクチン特許除外を支持する方針が警戒され一時下落に転じたが、ドイツのメルケル首相が特許除外に反対姿勢を示したため、安心感から上昇に転じ、引けにかけて上げ幅を拡大した。VIX指数は19.15から18.39へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利低下がドルの重石

ドル/円は、前週分の米新規失業保険申請件数や1-3月期米非農業部門労働生産性速報値など一連の米経済指標が予想より強い内容となったことを受けて、円売り・ドル買いが先行し、一時109.39円付近まで値を上げた。ただ、アジア時間に付けた日通し高値109.43円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.55%台まで低下したことも相場の重石となり、一時108.96円と日通し安値を更新した。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の3月独製造業新規受注が予想を上回ったことでユーロ買い・ドル売りが先行した。米長期金利の低下に伴うドル売りも出て、一時1.2072ドルと日通し高値を付けた。その後の下押しも1.2044ドル付近にとどまった。

 

ブラジルレアルは堅調だった。対ドルでは一時5.2585レアル前後と1月21日以来の高値を付けたほか、対円では20.74円と昨年12月11日以来の高値を更新した。ブラジル中銀は5日(日本時間6日早朝)、市場予想通り政策金利を0.75ポイント引き上げて、3.50%とすることを決定した。声明では『次回会合については、金融刺激の度合いで同程度の追加調整を伴う部分的な正常化プロセスの継続を予想している』と指摘し、6月会合でも同程度の追加利上げを実施する見通しを示した。 

 

NY原油先物市場は続落:ポジション調整的な売りが優勢

NY原油先物市場は64.50ドル-65.98ドルのレンジ相場となった。石油消費大国・中国の経済活動活発化や新型コロナウイルスワクチン普及による欧米景気回復への期待感が高まるなか、時間外では66ドル手前まで強含む場面があった。もっともNY勢の本格参入後は売りが終始優勢になった。国別の石油消費量が世界で3番目に多いインドで、新型コロナウイルスの感染状況が悪化の一途をたどっていることが嫌気された。一時64ドル半ばまで上値を切り下げた。ポジション調整的な売りが活発となった。

 

NY金先物市場は大幅続伸:米長期金利低下が下支え

NY金先物市場は1781.80-1818.60ドルのレンジ相場となった。ドル安で割安感がでたことや、米長期金利の低下による相対的な魅力上昇などに後押しされて1800ドル台に乗せに成功した。テクニカル的な買いも巻き込み1818ドル台まで上値を伸ばした。約3.6%高の銀先物や2%超高のプラチナなどにつれた買いも見られた。

 

米国債券市場は横ばい:4月米雇用統計結果を控え方向感出ず

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.57%で終了した。前週分の米新規失業保険申請件数など、この日発表の米経済指標は良好な内容が相次いだものの、明日の4月米雇用統計を前に様子見ムードも強く方向感は出なかった。

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