FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2021/07/01/07:30:23

米国株式市場はまちまち:好調な米経済指標を好感した買い優勢

NYダウは210.22ドル高の34502.51ドル、ナスダックは24.38ポイント安の14503.95ポイントで取引を終了した。6月ADP雇用統計で民間の雇用者数の伸びが予想を上回ったため、労働市場の強い回復期待に、寄り付き後は上昇した。また、中古住宅販売成約指数も予想を上回ったほか、原油高も好感され、終日堅調に推移した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は過去最高値を更新した。 一方、ハイテク株は史上最高値付近で利益確定と見られる売りに伸び悩みナスダック総合指数は小幅安となった。VIX指数は16.02から15.83へ低下した。

 

NY外国為替市場:良好な米経済指標受け全般ドル買いが優勢

ドル/円は、6月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が69.2万人増と予想の60.0万人増を上回ったことが分かると、全般ドル買いが先行した。5月米住宅販売保留指数が予想より強い内容となったことも買いを促し、一時111.12円と24日に付けた年初来高値に面合わせした。市場では『月末・四半期末を迎えたロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された』との声も聞かれた。なお、カプラン米ダラス連銀総裁はこの日、『年末まで待たず、早めにテーパリング(量的緩和の縮小)を開始することが望ましい』『テーパリングが早いほど、後で柔軟性が高まる』などと述べたと伝わった。

 

ユーロ/ドルは、新型コロナウイルスで感染力の強いインド型(デルタ株)が欧州で拡大していることなどが懸念されたほか、良好な米経済指標を理由にユーロ安・ドル高が進み、一時1.1845ドルと4月6日以来の安値を更新した。ロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローも見られた。市場では『ADP全米雇用報告が市場予想を上回ったことから、週末の米雇用統計でも強い結果が示されるとの期待が高まった』との指摘があった。 

 

NY原油先物市場は続伸:在庫が予想委所うに減少したことで買い優勢

NY原油先物市場は72.82ドル-74.14ドルのレンジ相場となった。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫は671.8万バレルの取り崩しと、在庫が予想以上に減少し、8月限は一時74.14ドルまで上昇した。ただ、1日に控えている石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する『OPECプラス』会合への警戒感もあり、買いが一巡すると持ち高調整の売りに押された。ロンドン市場の序盤で72.82ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて74.14ドルまで反発。ただ、ドル高ユーロ安を嫌気して上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では73ドル台半ば近辺でのもみ合いが続いた。

 

NY金先物市場は反発:ポジション調整の買い戻し

NY金先物市場は1753.20-1774.70ドルのレンジ相場となった。ADP雇用データが予想より強い結果となり、為替市場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押される場面もあったが、徐々に調整の買い戻しが優勢となった。6月の月間では7%超下落した。ロンドン市場の序盤にかけて1753.20ドルまで下落した。ニューヨーク市場の中盤にかけて1774.70ドルまで反発したが、ドル高が続いており、安全逃避的な金買いは拡大しなかった。時間外取引では1770ドル近辺で推移した。

 

米国債券市場は横ばい:ポジション調整の売買が中心

米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前営業日比と同じ1.47%で終了した。四半期末特有のポートフォリオ調整目的の買いが先行したものの、終盤失速した。米国株相場が底堅く推移したことなどが相場の重石となった。

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2021/06/30/07:20:47

米国株式市場は上昇:利益確定売りに押され上げ幅縮小

NYダウは9.02ドル高の34292.29ドル、ナスダックは27.83ポイント高の14528.34ポイントで取引を終了した。住宅価格指数が過去最大の伸びを記録したほか、6月消費者信頼感指数もパンデミック前の水準を回復するなど経済指標の強い結果を受けて、寄り付き後は上昇し、指数は一時180ドル上昇した。しかし、引けにかけて、月末、四半期末、半期末を控え利益確定の売りに押され、上げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は小幅高ながら連日、史上最高値を更新して終了した。VIX指数は15.76から16.02へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利の低下がドルの重石

ドル/円は、金や銅など貴金属相場が総崩れとなる中、欧州序盤からのドル高の流れが継続した。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.50%台まで上昇したこともドル買いを促し、一時110.73円付近まで値を上げた。ただ、日本時間夕刻に付けた日通し高値110.76円を上抜けることは出来なかった。月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた円買いのフローが観測されると一時110.40円と日通し安値を更新した。米長期金利が低下に転じたことも相場の重石となった。もっとも、一目均衡表転換線が位置する110.42円がサポートとして意識されると下げ渋った。市場では『週末の6月米雇用統計をにらんで様子見ムードも強く、商いは低調だった』との声が聞かれた。 

 

ユーロ/ドルは、金属価格の下落を背景に、対資源国通貨中心にドル高が進むとユーロに対してもドル買いが先行した。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て一時1.1878ドルと日通し安値を付けた。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しが優勢になり、一時1.1912ドル付近まで下げ幅を縮める場面があった。

 

NY原油先物市場は小反発:エネルギー需要見通しへの期待感は強い

NY原油先物市場は71.97ドル-73.81ドルのレンジ相場となった。昨日はコロナのデルタ株の感染が拡大していることも嫌気され、4日ぶりに反落したが、エネルギー需要見通しへの期待感は強く、下値の堅い動きとなっている。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫の減少が見込まれていることも、相場の支えとなった。ロンドン市場で71.97ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて73.81ドルまで反発した。ただ、需要増加の思惑はやや後退していること、ユーロ安が引き続き嫌気されていることから、通常取引終了後の時間外取引で一時72.71ドルまで反落した。

 

NY金先物市場は反落:ドル高・ユーロ安を嫌気した売り

NY金先物市場は1750.10-1779.20ドルのレンジ相場となった。米長期金利の上昇に伴いドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押された。週末に米雇用統計の発表を控え、米金融緩和策の早期縮小への警戒感も金の売りを後押し、一時約2か月半ぶりの安値水準となる1750.1ドルまで下落した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1750.10ドルまで下落。その後、1766.00ドルまで戻したが、ユーロ安ドル高が続いており、安全逃避的な金買いは抑制された。

 

米国債券市場は小幅続伸:債券残存期間長期化による買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.47%で終了した。良好な米経済指標などを受けて売りが先行したものの、月末・四半期末を控えて機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入ると持ち直した。 

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2021/06/29/07:25:49

米国株式市場はまちまち:新規の手掛かり材料乏しく利益確定売り優勢

NYダウは150.57ドル安の34283.27ドル、ナスダックは140.12ポイント高の14500.51ポイントで取引を終了した。バイデン政権と超党派議員で合意したインフラ計画案を巡り、法制化に懐疑的見方が広がり寄り付き後に下落した。新規の手掛かり材料に乏しい中、これまで買われてきたエネルギー関連株や金融株中心に利益確定の売りが出た。航空機のボーイングが3%超下落し、1銘柄でダウ平均を53ドル程度押し下げた。開発が遅れている次世代大型機『777X』について、『米連邦航空局(FAA)の承認は2023年半ばから後半になる見込み』と伝わったことが嫌気された。また、欧州やアジアで新型コロナの変異ウイルス感染が拡大し、渡航規制が強化されたことなどが嫌気されNYダウは下げた。一方、ハイテク株の買いは続き、ナスダック総合指数は上昇、史上最高値を更新した。VIX指数は15.62から15.76へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ロンドンのフィキシング絡んだ円買いフロー観測

ドル/円は、NY勢が加わる時間帯に入ると全般ドル買いが先行し、一時110.97円と日通し高値を付けたものの、前週末の高値110.98円や節目の111.00円に上値を抑えられると失速した。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.46%台まで低下したことも相場の重石となり、一時110.47円と日通し安値を付けた。市場では『月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円買いのフローが観測された』との指摘もあった。ただ、前週末の安値110.48円が目先サポートとして働くと下げ渋った。米長期金利の低下が一服したことも相場を下支えし、110.60円台まで下げ幅を縮めた。 

 

ユーロ/ドルは、NY勢参入に伴って全般ドル高が進むと、一時1.1902ドルと日通し安値を付けた。ただ、米長期金利が低下すると次第に買い戻しが優勢となり、一時1.1940ドル付近まで下げ幅を縮めた。そのあとは1.19ドル台前半で値動きが鈍った。 

 

ポンド/円は頭が重かった。しばらくは154円台前半でのもみ合いが続いていたが、一時153.39円と日通し安値を付けた。新型コロナウイルスのワクチン接種で先行する英国では、1日の新規感染者が2万2868人と1月末以来の多さとなったと伝わっており、経済正常化が遅れるとの懸念が相場の重石となった。

 

NY原油先物市場は4日ぶりに反落:ポジション調整的な売り優勢

NY原油先物市場は72.62ドル-74.45ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が先行し、先週末に中心限月として約2年8カ月ぶりの高値水準まで上昇した原油は割高感から利益確定売りが優勢となった。また、東南アジアやオーストラリア、英国などでコロナ感染が再拡大していることも嫌気された。アジア市場で74.45ドルまで買われたが、需要増加の思惑はやや後退し、ニューヨーク市場で72.62ドルまで反落。ポジション調整的な売りが増えた。通常取引終了後の時間外取引では主に72ドル台後半で推移した。 

 

NY金先物市場は小幅続伸:ドル高・ユーロ安を嫌気した売り

NY金先物市場は1770.40-1786.10ドルのレンジ相場となった。ドル高・ユーロ安が先行し、ドル建ての金は割高感から売りに押されたが、米長期金利の低下などを背景に買い戻された。アジア市場で1770.40ドルまで下げた後、1786.10ドルまで戻したが、その後は1780ドルを挟んだ水準で推移した。

 

米国債券市場では4日ぶりに反発:月末・四半期絡みのポジション調整買い

米国債券市場で長期ゾーンは4営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)1.48%で終了した。月末・四半期末を控えて機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った。足もとで相場下落が続いたあとだけにポジション調整目的の買いも入った。 

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2021/06/28/03:01:32

米国株式市場はまちまち:米景気回復期待から買い優勢

NYダウは237.02ドル高の34433.84ドル、ナスダックは9.32ポイント安の14360.39ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が発表したストレステストの結果で大手23行が不況シナリオでも、自己資本比率規制の2倍の資本水準を維持するとの好結果や、バイデン政権が提示しているインフラ投資計画が法制化に向けて前進したことを好感して寄り付きから上昇した。景気循環株の買いが強まり、NYダウは終日堅調に推移した。一方、米長期金利の上昇を受けてハイテク株の買いは後退した。VIX指数は15.97から15.62へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い戻し

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している5月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前月比で予想を下回った。そのため、全般ドル売りが先行し一時110.44円と日通し安値を更新した。なお、前年同月比では3.4%上昇と市場予想通りの結果となった。1992年4月以来約29年ぶりの高水準を付け、2カ月連続でFRBの目標である2%を上回った。ただ、ドル円は一目均衡表転換線が位置する110.42円がサポートとして意識されると下げ渋る展開となった。米10年債利回りが1.54%台まで上昇したことも相場を下支えし、110.88円付近まで下値を切り上げた。

 

ユーロ/ドルは、米インフレ指標公表直後は全般ドル売りが先行し、一時1.1975ドルと日通し高値を付けたが、米長期金利が上昇に転じると上値が重くなった。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにかけてはドルを買い戻す動きが広がり、一時1.1929ドル付近まで下押しした。一目均衡表雲の下限1.1974ドルや転換線1.1998ドルが引き続きレジスタンスとして意識された面もあった。

 

メキシコペソは上昇した。WTI原油先物価格の上昇を受けて、産油国通貨とされるペソには買いが先行した。前日にメキシコ中銀が予想外の利上げに踏み切ったことも引き続きペソ買いを促し、ドルペソは一時19.7059ペソ、ペソ円は5.61円までペソ高に振れた。ただ、引けにかけては週末を控えたポジション調整目的の売りが出たため伸び悩んだ。

 

NY原油先物市場は3日続伸:インフラ投資法案合意で需要拡大期待

NY原油先物市場は72.85ドル-74.18ドルのレンジ相場となった。来週の石油輸出国機構(OPEC)プラス会合に対する警戒感から下押す場面もあったが、本日も買い優勢の天然ガスにつられて下値を切り上げる展開になった。バイデン米大統領と上院の超党派グループが合意したインフラ投資法案がエネルギー消費を拡大させるとの期待感も支えに、強含んだまま週引けとなった。ロンドン市場で72.85ドルまで下げたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて74.18ドルまで上昇した。通常取引終了後の時間外取引でも74ドルを挟んだ水準で推移した。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週末比1基減少の372基となった。

 

NY金先物市場は小幅反発:米長期金利上昇で上げ幅縮小

NY金先物市場は1773.60-1791.00ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル安ユーロ高が進んだ場面では、割安感がでたドル建ての金先物も上値を試した。ただその後、米長期金利が上昇幅を広げると金利がつかない金の価値が相対的に弱まり、上値を切り下げる展開に。ドルが買い戻されたことも重石となり、金先物は上げ幅を縮めて週引けした。ニューヨーク市場の序盤にかけて1791.00ドルまで買われた。しかしながら、米長期金利の上昇を意識して金買いは縮小。1776.30ドルまで下げており、通常取引終了後の時間外取引では1780ドルを下回る水準で推移した。

 

米国債券市場は 3日続落:インフラ投資案の合意で債券売り継続

米国債券市場で長期ゾーンは3日続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)1.52%で終了した。前日のインフラ投資法案の合意で、米景気のさらなる拡大や国債増発を見込んだ債券売りが優勢となった。

 

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2021/06/25/07:27:00

米国株式市場上昇:インフラ投資法案の合意報道を好感

NYダウは322.58ドル高の34196.82ドル、ナスダックは97.98ポイント高の14369.71ポイントで取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)が当面緩和策を維持するとの期待に寄り付き後は上昇した。バイデン米大統領は1兆ドル規模のインフラ投資法案で超党派の上院議員と合意したと伝わると、買いが加速し一時350ドル超上昇した。また、長期金利の安定で、ハイテク株の買いも継続し、ナスダック総合指数は3日連続で史上最高値を更新し終了した。VIX指数は16.32から15.97へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株高でも為替への影響は限定的

ドル/円は、対ユーロなどでドル売りが先行すると円に対してもドル売りが先行した。米長期金利が低下に転じたタイミングで一時110.66円と日通し安値を更新した。ただ、前日の安値110.63円が目先サポートとして意識されたこともあって、一本調子で下落する展開にはならなかった。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングにかけてはドルを買い戻す動きが広がり、110.91円付近まで下げ渋った。なお、『バイデン米大統領はインフラ投資計画で超党派の上院議員グループと合意した』との報道を受けて、NYダウは一時350ドル超上昇した。ナスダック総合とS&P500は史上最高値を更新するなど、米国株は上値を試す展開だったが、為替相場への影響は限定的だった。 

 

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の6月独Ifo企業景況感指数が予想を上回ったことで、景気回復を期待したユーロ買いが先行した。時間外の米10年債利回りが低下に転じたこともユーロ買い・ドル売りを後押しして、一時1.1956ドルと日通し高値を付けた。ただ、ロンドン・フィキシングにかけてはドルを買い戻す動きが目立ち、一時1.1920ドル付近まで下押しした。ブラード米セントルイス連銀総裁はこの日、『金融政策は上向きのインフレリスクに備える必要がある』『インフレリスクは予想よりもさらに強くなる可能性がある』と述べたほか、カプラン米ダラス連銀総裁は『インフレ率は2021年3.4%、22年2.4%を予想しているが、これらには上振れリスクがある』との考えを示したが、目立った反応は見られなかった。

 

メキシコペソは上昇した。WTI原油先物価格の上昇を受けて、産油国通貨とされるペソには買いが先行した。メキシコ中銀が予想外の利上げに踏み切ったこともペソ買いを促し、ドルペソは一時19.7167ペソ、ペソ円は5.62円までペソ高に振れた。メキシコ中銀はこの日、金融政策決定会合を開き、政策金利を4.00%から4.25%に引き上げることを決めたと発表した。予想は据え置きだった。声明では『インフレに対するリスクバランスは上向きに偏っている』『インフレ期待への悪影響を回避するため、金融政策スタンスを強化する必要があると判断』などと指摘した。 

 

NY原油先物市場は続伸:需要拡大への期待高まり買い優勢

NY原油先物市場は72.32ドル-73.61ドルのレンジ相場となった。23日引けにかけて見られた持ち高調整の動きが継続され、72ドル前半まで売りが先行した。もっとも調整一巡後は、大幅に値を上げた天然ガス先物につれて73ドル台を回復した。バイデン米大統領が超党派の米上院議員とインフラ投資法案に合意したことが伝わると、エネルギー需要拡大への期待が再び高まり、原油先物は底堅いまま引けた。ニューヨーク市場の序盤にかけて72.32ドルまで反落したが、株高を意識した買いが入ったことで73.42ドルまで戻した。通常取引終了後の時間外取引でも73ドル台を維持した。

 

NY金先物市場は反落:米国株高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1772.70-1788.60ドルのレンジ相場となった。予想より弱い5月米耐久財受注や前週分の新規失業保険申請件数を受けて、安全資産とされる金は買いが先行した。ただ堅調なままの株式市場を眺めながら徐々に上値を切り下げた。バイデン米大統領が上院の超党派グループとインフラ投資計画について合意したと報じられ、米株が一段高となる一方で金先物への投資は手控えられた。アジア市場で1772.70ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1788.60ドルまで買われたが、米国株高を意識して金買いは縮小した。

 

米国債券市場は小幅続落:米国株高を受けてやや債券売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは小幅続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.49%で終了した。米国株高を受けて債券売りが出たものの、大きな方向感は出なかった。インフラ投資計画合意も影響は限定的だった。 

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