★欧州市場朝方の取引では、株高を背景にリスク選好によるドル安地合いが継続、ドル/円の戻りも鈍く111.50円付近でもみ合い相場となった。なお、欧州株は概ね小幅高で取引を開始した。FOMCでは利上げ見通しを引き下げるとの見方があることから、ドル買いは進まず、後退気味となった。NYダウ先物が50ドル程度弱含み、米長期金利が2.58%台で推移したことで111.45円前後へじり安となった。その後、NYダウ先物の下げが一服したほか、米長期金利が上昇したことなどを支えにドルは切り返した。
3月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅指数が予想を下回ったものの、相場の反応は限定的となった。ロンドンフィキシングにかけて持ち込まれた円買いが下げを後押しした可能性があった。ただ、米国株が持ち直し、米長期金利が2.6%台を回復したことで、111.30円台では下げ渋った。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・1月貿易収支:+150億ユーロ(12月:+170億ユーロ)
・米・3月NAHB住宅市場指数:62(予想:63、2月:62)
★欧米市場のポイント
・111.27-58円のレンジ相場
・英国のEU離脱を巡る不透明感が残る
・FOMCを控え総じて様子見ムード
・ロンドンフィキシング絡みの円買い
・VIX指数は12.88から13.10へ上昇
★日経225の日足では、5日SMA(赤線)を上抜けしており上向きを維持していることから、短期的な上昇基調は維持している。また、下値では5日SMA21,423円のほか、10日SMA(黄線)21,405円、25日SMA(青線)21,374円、100日SMA(黒線)21,274円がサポートとして意識される。一方で、上値では3月4日高値21,680円、200日SMA(紫線)21,979円、260日SMA(茶線)21,969円がレジスタンスとして意識される。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%Kが%Dを上抜け両線とも上向きとなっていることから、上昇圧力が強いことを示している。
本邦機関投資家は決算を控えて動きにくく、買い方が不在のなか値持ちの良い状況となっている。来週後半になると、新年度に向けた買いが入りやすいものの、それまでは売買の盛り上がりの欠いた動きとなりやすい。ただ、配当落ちを狙った買いが残っており、下値でも底堅い展開となっている。
★ドル/円の日足で長期トレンドを分析するうえでは、100日SMA(赤線)、200日SMA(青線)、260日(緑線)使用する。
その中でも、2018年4月以降は100日SMAが重要なキーポイントになっていることがチャート上で確認できる。
100日SMAを上回っているときは、何度もサポートラインとなり反転のタイミングとなっている。一方で、下抜けしてしまうと下落基調に弾みが付く動きとなりやすい。
本年2月12日に260日SMAを上抜けするとサポートラインとなり下値を支える一方で、200日SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑えていた。
3月1日に一旦100日SMAと200日SMAを上抜けしたものの、再び下押しとなったが、再び260日SMAがサポートとして意識された。そして、再度100日SMAと200日SMAを上抜けした。
現在100日SMAは111.31円、200日SMAは111.44円に位置していることから、サポートして反発するのか、それとも再び下抜けして260日SMAの110.72円が意識されるのかが注目される。
長めの期間を設定したストキャスティクス・スロー(パラメータ:42、3、3、20、80)買われ過ぎからの下落調整は一服しており、再び%Kが%Dを上抜け上昇基調となっている。
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