FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中通商協議進展期待でドル買い!

2019/04/05/07:13:19

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が伸び悩む中、ドルは小幅に軟化した。欧州株が軟調に推移、NYダウ先物も上昇幅を失ったことを背景にクロス円はもみ合いながら上値をやや圧迫した。欧州株が全面安から高安まちまちの状態に変わり、NYダウ先物も下落幅を縮小、米長期金利も下げ渋るとドル売りも限定的となった。欧州市場では、翌日の米雇用統計を控え、111.40円を挟んで方向感の乏しい値動きとなった。

 

米新規失業保険申請件数の発表後、ドル買いの流れが強まった。NYタイムズ紙がトランプ大統領が本日、劉鶴副首相と会談したのち米中首脳会談の実施を発表する可能性が強いと報じるとリスク選好のドル買いが継続した。米中通商協議に注目が集まっていることや、翌日の米雇用統計を控えていることで、ドル買いが一服すると様子見ムードになった。その後、トランプ大統領が『今後4週間以内に米中貿易合意の可能性』『貿易交渉は急速なペースで進展している』『非常に重要な何かが間もなく起きる公算』などと述べると、ドル買いを誘った。

 

★欧米主要経済指標

・米・先週分新規失業保険申請件数:20.2万件(予想:21.5万件、前回:21.2万件←21.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:171.7万人(予想:175.2万人、前回:175.5万人←175.6万人)

 

★欧米市場のポイント

・111.33-67円のレンジ相場

・英国のEU離脱延期が実現するか不透明に

・イタリア政府が2019年経済成長見通しを引き下げる可能性

・米中通商協議の進展期待でドル買い優勢

・VIX指数は13.74から13.57へ低下

カテゴリー: ホットニュース

日経225の週足では52週SMAが鬼門!

2019/04/04/16:27:00

 

★日経225の日足では、200日SMAの21,917円がレジスタンスとして意識されている。それでは中期的なトレンドを示す週足ではどうであろうか?と見ると52週SMA(緑線)21,968円が上値を抑えるレジスタンスとして意識されている。

この52週SMAは過去においてサポートラインになったり、レジスタンスになったりと重要な抵抗帯となっている。

13週SMAはにわかに上向きとなってきており、26週SMAに接近していることから上昇基調は継続している。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%K:79.38、%D:75.60と過熱感なく両線とも上向きとなっており、上昇基調は維持している。

中期的トレンドでも戻り基調を継続しているものの、52週SMAに阻まれ足踏み状態となっている。13週SMAが上向きとなっていることから、26週SMAを上抜けるとゴールデンクロスとなり、52週SMA上抜けに期待が強まる。

日足では200日SMA、週足では52週SMAを注視していく必要がある。

カテゴリー: ホットニュース

東京ゴムRSS3の日足では38.2%押しがレジスタンス!

2019/04/04/11:53:07

 

★東京極RSS3の日足の昨年11月21日安値151.0円と本年3月4日高値209.5円を結んだフィボナッチトレースメントでは、半値押しの180.3円がサポートとなり反転基調となり戻り基調となった。そのため、半値押しが重要なポイントとなった。

ただ、38.2%押し187.2円がレジスタンスとなり上値を抑えている。

MACD(パラメータ:12、26、9)で使用している12日EMA(赤線:指数平滑線)の186.71円もレジスタンスとして意識されている。MACDでは、12EMAと26EMA(青線)のかい離幅が縮小してきていることで、MACDが横ばいとなってきている。そのため、シグナルとのゴールデンクロス待ちの状態となっている。

今後の注目点では、382%押しや12EMAのレジスタンスを上抜けできるのか、それとも上抜け出来ずに再び半値押しの攻防となるかである。38.2%押しを上抜けすると、26EMAの189.11円が次の上値節目となりやすい。

現状は上伸するのか、それとも押し戻されるかの節目にあることから、様子見を見たいところとなる。

 

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで4月4日の米国株市場を先取り!

2019/04/04/09:53:15

 

4月3日(水)の米国3市場は、NYダウ:39.00ドル高の26,218.13ドル、S&P500:6.16ポイント高の2,873.40ポイント、NASDAQ:46.86ポイント高の7,895.55と三指数とも上昇した。一方、米長期金利は、再び2.500%を回復し2.521%へ上昇(価格は下落)した。『2日日付けPERと株価から逆算』して4月3日付け予想PER計算すると、NYダウ:17.32倍、S&P500:17.76倍、NASDAQ:24.04倍と、三指数ともに前日比でPERは上昇した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:15.00倍、S&P500:16.59倍、NASDAQ:21.77倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に3日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.253%、S&P500:▲3.100%、NASDAQ:▲1.639%と、三指数ともにイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。

米長期国債金利は、米中通商協議交渉が合意に近づいているとの期待が高まり、安全資産とされる米国債に売りが出た。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

3日(水)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.312%⇒▲3.253%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.973%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.184%へ縮小してきている。NYダウは、ワシントンで今日から開催される米中の閣僚級貿易協議について『最終合意が近い』との一部報道を手掛かりに買いが優勢となった。米長期金利が上昇し、利ざや拡大の期待からゴールドマン・サックス(1.70%高)の上昇が目立った。ホーム・デポ(2.21%高)やインテル(2.06%高)も堅調だった。一方で、3月ADP雇用統計が1年半ぶりの低調な伸びとなったほか、ISM非製造業景況指数も予想を下振れ、上値の重い展開となった。VIX指数は13.36から13.74へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.171%⇒▲3.110%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.759%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.379%へ縮小してきている。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.712%⇒▲1.639%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.540%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.441%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、小陰線ロウソク足ながら上値・下値を切り上げる上昇基調を維持している。また、5日SMAが上向きとなっており、短期的には強い上昇基調を維持している。相場の方向性を示す一目均衡表の基準線が微妙に上向きとなってきていることで、相場の底堅さが示されている。

S&P500は連日年初来高値を更新しているものの、高値圏での『十字線』となっており、買い方の勢いが鈍化している。また、高値圏での『十字線』は相場の転換シグナルとなりやすい。ただ、5日SMAが上向きとなっていることから、短期的には上昇基調は維持している。また、一目均衡表の基準線も上向きとなっている。

NASDAQも、連日年初来高値を更新して『十字線』となっており、買い方の勢いは鈍化している。5日SMAは10日SMAが上向きとなっており、短期的には上昇基調を維持している。また、伊沈黙均衡表の基準線も上向きとなっている。

ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、三指数とも過熱感なく%Kが%Dを上抜けしてきており、上向きバイアスを維持している。ただ、再び米長期金利が上昇してきており、株価が上昇とともにイールドスプレッドの割高感急速に高まりやすい。そのため、米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.233%、S&P500:3.519%、NASDAQ:2.075%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では24時間SMAがレジスタンス!

2019/04/04/08:10:23

 

★3月26日以降の東京金60分足では、一時失速したものの72時間SMA(青線)がサポートとなり持ち直す展開となった。しかし、24時間SMA(緑線)がレジスタンスとなり、上値の重い展開となっている。雲の上限の上方に位置していることから、上昇基調は継続している。

 

NY金先物市場は1292.70-1299.00ドルのレンジ相場となった。米国株が底堅い動きで、米長期金利が上昇するなど、投資家のリスク回避ムードが弱まっていることや、米中通商協議への楽観ムードが金先物の上値を圧迫したが、世界的先行き景気減速懸念やFRBのハト派姿勢の高まりを背景とした中長期的な強気見方は変わらず、下値は堅い。 市場では、1300ドル近辺には戻り売りの興味が依然として残されているとの声もある。

 

価格帯別出来高では、もみ合いながらも出来高を伴っていうることから、底堅い展開となっている。ただ、上値での出来高が残っていることから、上値での重石となりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDがゼロライン近辺まで低下してきており、ゼロラインがサポートとなるかが注目される。ゼロライン近辺では、思惑が交錯することからもみ合い相場となりやすい。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%Kと%Dが横ばいとなっており、方向感を欠く展開となっている。寄付き後の動きに注視したい。

 

東京金日足では、10日SMAの4,628 円や25日SMAの4,638円がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となった。一方で、5日SMAの4,605円や75日SMAの4,593円がサポートとして意識されている。25日SMAを上抜け出来るかが今後の注目点となる。NY金は、米中通商協議合意への期待感からリスク回避の動きが後退していることから、上値追いの動きにはなりにくいものの、底堅い展開となっている。為替市場では、ドル/円は蚊帳の外に置かれている感が強く、111円台半ばでの小動きの展開となっている。

今週末、米3月雇用統計が控えていることや、英国のEU離脱問題も引き続き不透明感が強く、一方方向への動きになりにくい。為替市場においても、4月半ばから日米通商協議が再開されることで、警戒感が強く一方的な動きにはなりにくい。

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