FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利低下で全般ドル安!

2019/04/11/07:26:48

 

★欧州市場朝方の取引では、為替全般にもみ合い商状となったが、前日からのドル安地合いが持続した。ECB理事会やドラギECB総裁会見、EU臨時首脳会談、そして、米3月消費者物価指数やFOMC議事録公表を控え全体的に小動きが続いた。欧州勢本格参入後も動意は乏しく111.15円前後こう着商状となった。NYダウ先物や欧州株など株高が支えとなったうえ、米長期金利が一時上昇に転じたことも後押しとなった。

 

米3月消費者物価数がほぼ予想通りとなりショートカバーのドル買い戻しの動きとなったが、111.20円近辺では売買が交錯した。ユーロ絡みの取引が中心となったため、ドル買いも続かなかった。米長期金利が低下幅を拡大したことや、NYダウが失速したことでドル売りが優勢になった。NYダウの下落やFOMC議事録がハト派的なものとなるとの思惑からドル売りが強まった。FOMCの議事要旨では、ほとんどのメンバーは忍耐強さが必要と指摘したが、年内に利下げが必要になると予想したメンバーがいなかったことで、市場の見込みよりもハト派に振れず、米長期金利は低下幅を縮小しドルの買い戻しが入った。

 

★欧米主要経済指標

・英・2月鉱工業生産:前月比+0.6%(予想:+0.1%、1月:+0.7%←+0.6%)
・英・2月製造業生産:前月比+0.9%(予想:+0.2%、1月:+1.1%←+0.8%)
・英・2月貿易収支:-141.12億ポンド(予想:-128.76億ポンド、1月:-146.23億ポンド←-130.84億ポンド)

・米・3月消費者物価指数:前年比+1.9%(予想:+1.8%、2月:+1.5%)
・米・3月消費者物価コア指数:前年比+2.0%(予想:+2.1%、2月:+2.1%)
・米・3月消費者物価指数:前月比+0.4%(予想:+0.4%、2月:+0.2%)
・米・3月消費者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、2月:+0.1%)

 

★欧米市場のポイント

・110.80-111.28円のレンジ相場

・英国の合意なき離脱は回避されるとの期待

・英2月国内総生産(GDP)が予想を上回る

・ドラギECB総裁は景気に対する慎重な見方

・欧州金利低下を受け米長期金利も低下

・FOMCの議事要旨ではハト派に振れず

・VIX指数は14.28から13.30へ低下

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日経225は辛うじて10日SMAで下げ止まる!

2019/04/10/16:15:10

 

★日経225の日足では、200日SMA(紫線)260日SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され調整下落の様相となっている。5日SMA(赤線)21,757円を下抜けたものの、辛うじて10日SMA(黄線)21,575円がサポートとなり下げ止まっている。

ただ、5日SMAを下抜けしたことで、短期的には5日SMAがレジスタンスとして意識されやすい。

ロウソク足は、前日ロウソク足に対して上値・下値を切り下げる展開となっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも過熱感域から%Kが%Dをわずかに下抜けしてきていることで、じわりと下押しバイアスが強まってきている。

明日も10日SMAを維持出来るかが焦点となる。上値で再び5日SMAを上抜け出来るようなら200日SMAへ4度目のトライが期待される。

現在は20,900-21,900円のレンジ相場となっており、方向感を欠いた値動きとなっている。

昨日NY時間では、トランプ政権が、欧州連合(EU)による航空機大手エアバスに対する補助金への対抗措置として関税措置を検討していることが報じられたことや、国際通貨基金(IMF)が2019年の世界経済の成長見通しを再び下方修正するなど根が深い問題が浮上している。また、今週末以降の米企業の決算が公表されるが、米国では決算発表前には自社株買いを自粛する傾向があり、下落しやすい時期でもある。

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保護中: 東京金はコンバージェンスからの上昇!

2019/04/10/11:58:37

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トルコリラ/円は三角持合いに注意!

2019/04/10/10:35:17

 

★トルコリラはエルドアン大統領率いる公正発展党(AKP)がイスタンブール市長選のやり直しを要求しているとの報道が伝わると政局不安がある。また、高止まりするインフレ、成長率も減速する中で、トルコ景気を回復させていくことが出来るかなど不安材料が多く、トルコリラの上値を抑える展開となっている。

 

トルコリラ/円の一目均衡表日足では、上下ヒゲを付け雲の中を往復するような動きとなっていたが、値幅が徐々に縮小してきており、三角持合いの様相となってきている。雲の厚みが厚いだけに過去のシコリ玉が溜まっている。

雲の下限を下抜けしてきており、雲の下限19.615円近辺がレジスタンスとして意識される。一方で、転換線9日(赤線)は上向きとなっており、短期的には中心値が上昇していることを支援している

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%Kが%Dを下抜けしており両線とも緩やかに下向きとなっていことから、上げ下げの中で下落基調が強まってきている。

 

トルコは景気停滞のうえ、政局不安まで浮上してきているほか、ロシアからの武器購入問題から米国との関係も悪化している。そのため、トルコリアは売られやすい地合いである。三角持合いの様相となっていることも、再び上下どちらかに大きく動く可能性があるので、注意が必要となる。

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イールドスプレッドで4月10日の米国株市場を先取り!

2019/04/10/09:55:29

4月9日(火)の米国3市場は、NYダウ:190.44ドル安の26,150.58ドル、S&P500:17.57ポイント安の2,878.20ポイント、NASDAQ:44.61ポイント安の7,909.28と三指数ともに下落した。一方、米長期金利は、2.500%へ低下(価格は上昇)した。『8日日付けPERと株価から逆算』して4月9日付け予想PER計算すると、NYダウ:17.42倍、S&P500:17.90倍、NASDAQ:24.30倍と、三指数ともに前日比でPERは低下した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:15.00倍、S&P500:16.60倍、NASDAQ:21.78倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に8日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.241%、S&P500:▲3.087%、NASDAQ:▲1.615%と、三指数ともにイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。

米長期国債金利は、米EU貿易摩擦への懸念が高まり、安全資産とされる米国債に買いが入った。国際通貨基金(IMF)が2019年の米成長率見通しを下方修正したことも債券買いを誘った。

NYダウは低下し、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

9日(火)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.169%⇒▲3.241%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.985%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.172%へ縮小してきている。NYダウは、トランプ米大統領が欧州連合(EU)からの輸入品に対して報復関税を課すと表明し、貿易摩擦激化への懸念が高まると売りが強まった。国際通貨基金(IMF)が2019年世界経済の成長見通しを下方修正したことも相場の重しとなり、一時230ドル超下げた。ボーイング(1.52%安)が3日続落したことも指数の押し下げ要因となった。VIX指数は13.18から14.28へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.023%⇒▲3.087%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.782%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.356%へ縮小してきている。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.563%⇒▲1.615%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.564%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.417%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、5日SMAがサポートとして意識されていたが下抜け、低下傾向となってきた。ただ、10日SMA26,123ドルがサポートとなり下げ止まっている。相場の方向性を示す一目均衡表の基準線が再び横ばいとなってきていることで、相場に不透明感が出てきた。

 

S&P500は連日年初来高値を更新していたものの、5日SMAを下抜けしてきた。ただ、5日SMAは上向きを維持している。また、一目均衡表の基準線は再び横ばいとなってきている。

 

NASDAQも、連日年初来高値を更新していたものの、5日SMAを下抜けしてきた。10日SMAが上向きは維持しており、短期的には依然として上昇基調を維持している。ただ、一目均衡表の基準線は横向きとなってきており、不透明感が出始めている。

 

ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、三指数ともかなり過熱感が出てきている。また、NYダウとS&P500はわずかながら%Kが%Dを下抜けしてきた。また、NASDAQも%Kの勢いが鈍化してきている。米欧の貿易摩擦激化懸念が広がってきており、リスク回避の動きが継続する可能性が高くなってきた。今週末から1-3月期の米企業の決算発表が始まるが、決算発表までは自社株買いを控えることから下落しやすい地合いとなっている。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.162%、S&P500:3.445%、NASDAQ:2.001%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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