FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで4月9日の米国株市場を先取り!

2019/04/09/10:13:51

 

4月8日(月)の米国3市場はNYダウ:83.97ドル安の26,341.02ドル、S&P500:3.03ポイント高の2,895.77ポイント、NASDAQ:15.19ポイント高の7,953.88とNYダウは下落したものの、S&P500とNASDAQは上昇した。一方、米長期金利は、再び2.500%台を回復し2.529%へ上昇(価格は下落)した。『8日日付けPERと株価から逆算』して4月9日付け予想PER計算すると、NYダウ:17.37倍、S&P500:17.95倍、NASDAQ:24.45倍と、NYダウは前日比でPERは低下したが、S&P500とNASDAQは前日比でPERは上昇した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:15.00倍、S&P500:16.59倍、NASDAQ:21.77倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に8日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.228%、S&P500:▲3.042%、NASDAQ:▲1.561%と、三指数ともにイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。

米長期国債金利は、780億ドルの国債入札やサウジ国営石油会社サウジアラムコの大型起債を控えるなか、需給悪化を見越した売りが優勢となった。

NYダウは低下したものの、米長期金利がそれ以上に上昇したことでイールドスプレッドは縮小した。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

8日(月)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.248%⇒▲3.228%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から0.998%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.159%へ縮小してきている。NYダウは、前週末までに3日続伸し約半年ぶりの高値を付けたあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。アナリストが投資判断を引き下げたボーイングが4.4%の大幅下落となり、1銘柄でダウ平均を112ドルほど押し下げた。半面、アップルやホーム・デポなどが買われ指数を下支えした。 S&P500やナスダック総合指数は、引けにかけて上昇となったものの、今週から始まる1-3月期決算発表や英国のEU離脱協議を見極めたいとの思惑から上値は限られた。VIX指数は12.82から13.18へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲3.084%⇒▲3.042%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.827%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.311%へ縮小してきている。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.605%⇒▲1.561%となり、イールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.618%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.363%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、5日SMAがサポートとして意識され上向きとなっており、短期的にはまだ上昇基調を維持している。相場の方向性を示す一目均衡表の基準線が再び横ばいとなってきていることで、相場に不透明感が出てきた。

S&P500は連日年初来高値を更新しているものの、5日SMAサポートとなり上向きとなっていることから、短期的には強い上昇基調は維持している。また、一目均衡表の基準線もわずかながら上向きになってきた。

NASDAQも、連日年初来高値を更新しているものの、5日SMAは10日SMAが上向きは維持しており、短期的には上昇基調を維持している。また、一目均衡表の基準線も上向きとなっており、強い基調は維持している。

 

ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、三指数ともかなり過熱感が出てきている。また、NYダウはわずかながら%Kが%Dを下抜けしてきた。S&P500とNASDAQも%Kの勢いが鈍化してきている。米長期金利が需給悪化から上昇したことで、株価のイールドスプレッドの割高感が出始めている。今後も米長期金利が上昇するようなら、急速に株価の割高感が露呈するので米長期金利の動向には注意が必要となる。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.201%、S&P500:3.475%、NASDAQ:2.022%も下落時の節目となりやすい。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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保護中: 東京金60分足では引けにかけて値幅縮小!

2019/04/09/08:29:35

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米長期金利上昇がドル下支え!

2019/04/09/07:20:44

 

★欧州市場朝方の取引では、欧州株やNYダウ先物が軟調に推移する中、ドルは全般に弱含みで推移した。米長期金利が2.49%台から2.50%台に持ち直し、小幅なドル買いに振れた。その後、米長期金利が節目の2.50%を再び割り込むと伸び悩む展開となった。ただ、欧州序盤の調整感から持ち直しを見せ111.45円近辺でもみ合いとなった。全般NY勢待ちの動きとなった。

 

対ユーロでのドル売りが頭を押さえたほか、NYダウ先物が100ドル超下落したことも嫌気された。NYダウが一時170ドル超下落したことが相場の重石となったが、売りが一巡すると米長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。欧州勢参入以後の高値を更新するも、買い一巡後は3桁安で推移するNYダウをながめながら111.40円台を中心に伸び悩んだ。米長期金利が2.51%台で高止まりしたことを受けて下げ渋った。

 

★欧米主要経済指標

・米・2月耐久財受注改定値:前月比-1.6%(速報値:-1.6%)
・米・2月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比-0.1%(速報値:+0.1%)
・米・2月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比-0.1%(速報値:0.0%)
・米・2月製造業受注:前月比-0.5%(予想:-0.5%、1月:+0.1%)

 

★欧米市場のポイント

・111.25-53円のレンジ相場

・トルコ政局不安が意識されリラ売り優勢

・英EU離脱期限が12日に迫る中様子見ムード

・原油価格上昇で資源国通貨に対してドル安

・週明けNY勢が全般ドル売りで参入

・米長期金利上昇がドル下支え

・VIX指数は12.82から13.18へ上昇

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ポンド/円はEU離脱不透明感から260日SMAの攻防!

2019/04/08/15:42:25

 

★ポンド/円の日足では、260日SMA(緑線)145.50円の攻防となっている。下抜けした場合は、200日SMA(青線)144.67円100日SMA(赤線)143.49円がサポートとして意識される。100日SMAは、このところのサポートとして意識され下げ止まる展開となっているだけに、重要なサポートポイントとなる。過去においても何度もレジスタンスにもなり、サポートにもなっていた。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%Kが%Dを上抜けしているものの、%Kが微妙に横ばいとなってきていることから、上昇の勢いは鈍化し始めている。

12日は、英国と欧州連合(EU)が合意した離脱協定案が英議会で可決されなかった場合、『合意なき離脱』を選択するか、『離脱の長期延期』のため対応策をEUに提出しなければならない期日である。しかし、今も離脱をめぐる方針は決まらず情報は二転三転し、『合意なき離脱』『合意ある離脱』『離脱の長期延期』のいずれの可能性も残っている。離脱をめぐる不透明感が払拭されない限り、ポンドは方向感が出難く、神経質な値動きが継続しそうだ。

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ドル/円日足では200日SMA維持出来るか!

2019/04/08/10:13:49

 

★ドル/円の日足では、3月5日高値と3月14日高値を結んだトレンドラインを上抜けしてきたことから、上昇基調が継続している。

しかし、5日SMA(赤線)111.51円200日SMA(紫線)111.49円の攻防となっている。

10日SMA(黄線)は上向きを維持しているものの、5日SMAが微妙に横向きとなってきており、短期的には上昇の勢いが鈍化してきている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)はやや過熱感が出始ている中、%Kが微妙に横ばいとなってきていることで、円安の勢いが鈍化し始めている。

 

ただ、ファンダメンタルズから見ると、3月末の英国の金融情報・調査会社のHISマークイットが独自にまとめた製造業購買部担当者景気指数(PMI)では、米国52.4、欧州47.5、日本49.2となった。50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る状態が続くと景気拡大、逆に下回る状態が続くと景気減速を示す。米国も18年4月末の56.5から低下基調となっているものの、50を上回っており景気拡大が続いている。一方で欧州や日本は判断の分かれ目となる50を下回る状態となっており、景気減速感が強まっている。特に欧州は17年12月末の60.6がピークとなり、ほとんど戻る場面が見られず低下傾向となっている。外国為替市場では、ある通貨を買う一方である通貨を売らなければならない。要するに経済の強い通貨を買って、弱い通貨を売ることになる。消去法で考えれば一番景気の強いドルを買って、景気減速を示しているユーロと円が売られる構図となりやすい。

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