★欧州市場朝方の取引では、全般もみ合い商状ながら米長期金利が2.50%台まで低下したことを背景にドルが軟調な展開となった。BBCが『独首相は、アイルランド国境を巡るバックストップ措置に5年の期限を設けることに前向きである』などと報じたことを受け、リスク選好の円売りが優勢になった。しかし、ドイツ政府が否定したことで、クロス円の軟化に伴い下押しした。その後は、ポンド絡みの取引が中心となったため、111.30円前後での小動きとなった。トランプ米政権によるEUから輸入製品110億ドルへの関税導入やIMFが2019年の世界の成長率予想を下方修正したことを受け、NYダウ先物の下落、米長期金利の低下を受けて下げ幅が拡大した。
NYダウが一時230ドル超下落したことでリスク回避の円買いが強まったが、米国株が下げ幅を縮めたことが相場の支え要因となり111円台前半まで持ち直した。その後は、200ドル超安のNYダウや2.49%台で低下傾向の米長期金利を受けて上値は重いものの、下値を試すほどの動意は付かなかった。
★欧米主要経済指標
・米・2月JOLT求人件数:708.7万件(予想:755万件、1月:762.5万件←758.1万件)
★欧米イベント
・110.95-111.37円のレンジ相場
・英国のEU離脱報道を受けポンド相場は錯綜
・IMFが2019年世界経済の成長見通しを下方修正
・トランプ大統領がEUに対して報復関税
・欧米株価の下落を背景にリスク・オフの動き
・VIX指数は13.18から14.28へ上昇
★日経225の日足では、昨日200日SMA(紫線)21,900円と260日SMA(茶線)21,959円が三度目となるレジスタンスとして意識され上抜けできなかった。本日は一時5日SMAの21,762円を下抜けしたものの、引けにかけて上回り終了した。5日SMAも上向きとなっていることから、上昇基調は継続している。
明日も5日SMAを維持出来るかが焦点となる。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は%K:92.14、%D:89.17と過熱感が出ており、何時調整的な下落基調となっても不思議ではない。ただ、両線とも上向きを維持していることで、バイアス的には上向きとなっている。
ただ、ロウソク足では、前日ロウソク足に対して上値・下値を切り下げており、明日も5日SMAを維持出来るかが注目される。
下値では、10日SMA(黄線)21,544円、25日SMA(青線)21,468円が目先の下値目処となる。下げが継続するようなら、100日SMA(黒線)21,210円や75日SMA(緑線)20,991円がサポートとして意識される。
三度目のレジスタンスとなっており、上値の重さが意識されていることから、上抜けするには売り方のストップロスを巻き込むような好材料が必要となってくる。
★米国からの新たな経済制裁圧力やノルウェー政府年金基金が債券投資のベンチマークからメキシコを外すなど、ペソへの売り材料はものの、上昇トレンドが継続している。原油相場の上昇が産油国通貨のメキシコペソ買いに繋がっている。そのため、悪材料を抱えているため、原油価格の動向には注意が必要となる。
メキシコペソ/円の日足では、3月28日に100日SMA(黒線)がサポートとなり、戻り基調が継続している。レジスタンスとして意識される各SMAを上抜け5日SMA(赤線)がサポートとなり上昇トレンドが継続している。
ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)でも%K:73.44、%D:66.39と過熱感なく両線とも上向きとなっていることで、上向きバイアスが強いことを示している。
ただ、上値の目処とすれば、3月20日高値5.915円となる。高値を付けた後に大幅に下落したことが投資家の記憶に新しいことも上値の目処として意識されやすい。
メキシコペソ/円は100日SMAが結構サポートラインとなっていることが多いことから、下落した際の下値目処として意識される。
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