★4月25日(木)の米国3市場は、NYダウ:134.97ドル安の26,462.08ドル、S&P500:1.08ポイント安の2,926.17ポイント、NASDAQ:16.67ポイント高の8,118.68とNYダウとS&P500は下落したが、NASDAQは上昇した。一方、米長期金利は、2.535%へ上昇(価格は下落)した。『24日付けPERと株価から逆算』して4月25日付け予想PER計算すると、NYダウ:17.85倍、S&P500:18.21倍、NASDAQ:25.01倍と、NYダウとS&P500は前日比PERから低下したが、NASDAQはわずかに前日比PERは上昇した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:15.02倍、S&P500:16.60倍、NASDAQ:21.79倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に24日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.067%、S&P500:▲2.956%、NASDAQ:▲1.463%と、NYダウはイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。一方、S&P500とNASDAQのイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。
米長期国債金利は、米3月耐久財受注額が予想を上回ったことで債券売り(金利は上昇)が先行したものの、前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となっため下値も限られた。
昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。
25日(木)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.050%⇒▲3.067%となり拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から1.159%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069からマイナス0.002%と12月3日より縮小してきている。NYダウは、工業・事務製品大手3Mが発表した1-3月期決算は売上高が予想を大きく下回り、2019年通期見通しが下方修正された。同社の株価が13%超の急落となり、1銘柄でダウ平均を169ドル程度押し下げた。半面、前日夕に発表した決算が予想を上回ったマイクロソフトが3%超の大幅高となり、指数を下支えした。VIX指数は13.14から13.25へ上昇した。
S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲2.964%⇒▲2.956%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.913%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.225%へ縮小してきている。
NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.482%⇒▲1.463%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.716%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.265%へ縮小してきている。
テクニカル的には、NYダウは、5日SMAの26,557ドルと10日SMAの26,463ドルを下抜けしたことで、上昇基調に変化の兆しが出てきた。高値圏にあることから上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。一目均衡表では、転換線の26,503ドルは上向きとなったものの下抜けした。また、相場の方向性を示す基準線は横向きとなっている。
S&P500は、5日SMAの2,920ポイントと10日SMAの2,911ポイントがサポートとして意識され上昇基調が継続している。また、緩やかながら5日SMAと10日SMAは上向きとなっており、上昇基調は維持している。一目均衡表では転換線がサポートとして意識されている。また、相場の方向性を示す基準線はわずかに横向きになっている。
NASDAQも、5日SMAの8,071ポイントと10日SMA8,026ポイントがサポートラインとして意識され上昇基調を維持している。また、5日SMAと10日SMAが上向き維持していることで、短期的には依然として上昇基調を維持している。一目均衡表では、転換線の8,043ポイントの上方に位置しており、基準線もわずかに上向きを維持している。三指数の中では一番強い相場となっている。
ただ、ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、三指数とも連日過熱感が出ている。また、三指数ともに%Dが%SDを下抜けており、微妙に相場の変化の兆しが続いている。全体的には買われ過ぎ過熱感があるので注意が必要となる。
2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.103%、S&P500:3.416%、NASDAQ:1.961%も下落時の節目となりやすい。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★欧州市場朝方の取引では、中国株の下落に続き、欧州株が軟調に推移する中、ドル高・円高の流れが進展しクロス円が下値を広げた。全般様子見ムードが広がり、積極的な売り買いは手控えられ、111.80円台での推移となった。欧州市場の中盤の取引では、NY勢参入を控え、ドル高・円高の流れが持続した。
NYダウが220ドル超下落したことなどをながめ円買い・ドル売りが優勢になった。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことや、NYダウが280ドル超下落したことも相場の重石となり111.30円台まで下落した。NYダウが2ケタ安まで下げ幅を縮小し、ナスダックがプラス圏まで回復したことでドルの買い戻しが入った。米長期金利が上昇し、NYダウが下げ幅を縮小したことで、ドルの買い戻しが優勢になるも、戻りは111.65円近辺止まりと上値が重い展開となった。
市場では『日本の大型連休中の急激な変動を警戒して、ポジションを減らす動きが出た』との指摘があった。
★欧米主要経済指標
・米・3月耐久財受注速報値:前月比+2.7%(予想:+0.8%、2月:-1.1%←-1.6%)
・米・3月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.4%(予想:+0.2%、2月:-0.2%←-0.1%)
・米・3月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比-0.2%(予想:+0.1%、2月:+0.2%←-0.1%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:23.0万件(予想:20.0万件、前回:19.3万件←19.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:165.5万人(予想:168.2万人、前回:165.4万人←165.3万人)
★欧米市場のポイント
・111.38-89円のレンジ相場
・欧州景気の減速が懸念されユーロ売り
・トルコ中銀は政策金利を現行の24.00%に据え置き
・米3月耐久財受注速報値は市場予想を上回る
・VIX指数は13.14から13.25へ上昇
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