FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引けにかけてこう着相場!

2019/05/09/08:26:49

 

★4月24日以降の東京金60分足では、引けの4時間前から値動きがほぼ止まり、様子見の強い相場となった。夜間取引では、24時間SMA(緑線)を超えると徐々に上昇基調が強まったが、窓空けした7日の高値4,564円や雲の下限がレジスタンスとなった。再び24時間SMAを下向きとなっていることから、下落基調は継続している。

 

NY金先物市場は1280.20-1292.80ドルのレンジ相場となった。米中貿易摩擦の長期化を警戒して金先物は1292.80ドルまで買われたが、株安が一服したことや9日から開かれる米中貿易協議の行方を見極めたいとの理由で、安全逃避の金買いは縮小した。米長期金利がやや上昇したことも、金先物の上昇を抑える一因となったようだ。

 

価格帯別出来高は、上値に出来高が多いことから戻り上値の重い展開が続く可能性が高い。下値で出来高が増加してくるかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロライン近辺まで上昇したものの、上値が意識され再びMACDがシグナルを下抜ける展開となっている。ただ、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%D:5.13、Slow%D:4.84と短期的にはかなり売られ過ぎている。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,560円と10日SMAの4,566円が下向きとなっており、レジスタンスとして意識され下落基調が継続している。そのため、5日SMAと10日SMAを上抜けするような動きになるまでは下押し圧力が残る。下値では、260日SMAの4,495円や200日SMAの4,475円が視界に入ってきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:14.80、Slow%D:14.80と売られ過ぎ過熱感はあるが、下落トレンドが継続しているうちは低位で底這いしやすい。NY金は、9日から米中貿易通商閣僚級協議が始まる。昨日は楽観と悲観のニュースが交錯するなど、米中貿易摩擦の激化のリスクも残っており、大幅下落するような地合いではなさそうだ。為替市場では、米中通商協議の行方を横目に109円後半から110円を挟んだ値動きが続きそうだ。

下落トレンドが続いている時は、モメンタム系オシレーターの機能が劣化しやすいことから、トレンドフォロー系のオシレーター中心に見ていく必要がある。260日SMAや200日SMAが視界に入ってきていることから、その前後での動きにも注意が必要となる。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米中貿易交渉絡みのニュースで方向感欠く!

2019/05/09/07:10:48

 

★欧州市場朝方の取引では、109円台後半に集まるドル買いをこなすことが出来ず、短期勢のショートカバーが入り110.17円近辺まで水準を切り上げた。米中貿易通商の先行き不透明感が拭えないなか、NYダウ先物が100ドル超下落し、米長期金利が2.44%まで低下するとドル売りが再開した。『中国は3日、米国との合意内容についてほぼ全ての面で撤回したようだ』との報道が伝わると109.95円付近まで円高が進行した。しかし、トランプ大統領が『中国の劉副首相は通商協議を修復させるプランを持っている』とツイッター投稿を受けドル買い戻しが優勢になった。その直後、米国官報が中国製品に対して関税引き上げを通知したとことでドルは一時失速した。

 

米国の対中制裁関税に絡んだ報道に一喜一憂したものの、売買一巡後は徐々に値動きが鈍った。中国政府が『報復措置を取る可能性』を示唆したと伝わると再びドルが失速した。その後は、米中貿易交渉に関する楽観や悲観のニュースを一旦織り込み、様子見姿勢が強まった。

 

★欧米主要経済指標

米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)
【米週次原油在庫統計(5/3時点)、前週比、単位:バレル】
・原油在庫:-396.3万(予想:+190万、前回:+993.4万)
・オクラホマ州クッシング在庫:+82.1万(前回:+26.5万)
・ガソリン在庫:-59.6万(予想:-100万、前回:+91.7万)
・留出油在庫:-15.9万(予想:-500万、前回:-130.7万)
・製油所稼働率:86.8%(前回:87.1%)

 

★欧米市場のポイント

・109.95-110.25円のレンジ相場

・英国のEU離脱を巡る与野党協議が決裂寸前

・米中貿易交渉に関する楽観や悲観が交錯

・9日の米中閣僚級貿易協議を控え様子見に

・低調な米10年債入札結果を受け金利は上昇

・トランプ大統領が対イランの追加制裁を発表

・VIX指数は19.32-19.40へ上昇

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日経225の下値目処は一目均衡表雲の上下限か!

2019/05/08/16:05:48

 

★日経225の一目均衡表日足では、転換線(赤線)が下向きとなり窓を空けて基準線(青線)21,668円先行スパン2(灰線)21,608円もサポート出来ずに下抜けした。明日以降は、レジスタンスとして意識されやすい。ただ、相場の方向性を示す基準線は、わずかに上昇基調を維持していることは明日への支えとなる。

明日も下落基調が継続するようなら、雲の上限21,334円や雲の下限20,981円がサポートとして意識される。しかし、先々雲の厚みが薄くなってくることから、抵抗帯としての勢力も鈍化傾向となる。

26期間遅行する遅行線(緑線)は真下を向いているものの、ロウソク足の上方に位置していることから、ロウソク足がサポートとなるかが注目される。

26期間先の先行スパン1が下向きとなっているものの、先行スパン2の上方に位置していることから、上昇トレンドに回帰する可能性も残っている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下落の勢いが強まっていることを示している。

結論的には、日経225は下落基調となってきたものの、一目均衡表では明確な下落トレンド入りにとはなっていない。ただ、下向きの勢いは強まっていることから、この段階での買いは見送りたい。何か反転の兆しが出るまでは様子見姿勢となる。一方で、売りは一目均衡表の雲の上下限がサポートとなるか注視しながらの売りとなる。

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NY金とCFTC金投機ネットとの関係!

2019/05/08/14:12:03

 

★年初から4月30日付けのNY金と投機筋のネットを見てみると、ロングポジション(買い持ち)は変わらないが、増減を繰り返しながらも買いロングポジションは減少傾向にある。特に直近になってその傾向が強くなっている。

年初ではロングポジションも8万枚前後まで減少すると買いが旺盛となり、再び10万枚超のロングポジションの積み上げとなった。

しかし、4月23日付けでは37,395枚まで減少するなど、金への投資意欲が減退しているようである。

ちなみに10万枚を超えてくると天井となりやすい傾向は変わっていないが、以前よりもロングの積み上げも減少傾向になっている。

 

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南アランド/円は選挙結果待ちで小動き!

2019/05/08/12:01:27

 

★南アフリカ・ランド円は7.65円前後で小動きとなっている。本日8日に南アフリカ総選挙の投票を控えており、動き辛い展開となっている。注目はラマポーザ大統領率いる与党・アフリカ民族会議(ANC)が、改選前249だった議席の減少をどれだけ留めることができるかである。下院の総議席数400の過半数獲得は確実とみられているが、220議席(55%)を割り込むようであれば、党内外からの圧力によりラマポーザ氏の経済改革が遅れる可能性もでてくる。その場合は、通貨ランドにとってはネガティブ要因となる。

南アランド/円は、5日SMA(赤線)7.6758円10日SMA(黄線)7.7171円がレジスタンスとなり、下落基調が続いている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:13.41、Slow%D:16.79と売られ過ぎ域まで下落しているが、下落トレンドが明確となっている。そのため、モメンタム系のストキャスティクスでは、さらに下落するというダマシが発生しやすいので注意が必要となる。

まずは、ロウソク足が5日SMAと10日SMAを上抜け、ストキャスティクスの%Dが横ばいから上向きになるまでは押し目買いは禁物である。売られ過ぎだから、そろそろ買い戻しが入るのであろうと、思っても相場はそうならずもう一段の押しとなりやすい。このようなトレンド発生時には、トレンドフォロー系の移動平均線や一目均衡表などで判断するのが良いことが多い。

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