FITS エコノミックレポート

CFTCの原油投機筋ネットとNY原油・日経225の動向!

2019/04/23/12:47:57

 

★4月16日付けCFTCの投機筋のNY原油先物(赤線)のネット買い残高は515,258枚となり、9日付け516,662枚から1,404枚の減少となった。ただ、その後も米国のイラン産原油の禁輸措置について、日本を含む8カ国・地域に対する適用除外措置を打ち切ると発表したことで、原油先物1月限(青線)は上昇している。そのため、買い残高が再び増えている可能性が高い。直近のピークとなる2月6日付け739,097枚までは200,000枚超下回っている。まだ積み上げ可能性な状況となっている。そういう意味では、米国とイランの問題がこじれて最悪のケースとして、イランがホルムズ海峡の封鎖に動くと原油価格ももう一段の上昇となりやすい。

一方で、原油価格と日経225(黒線)の動向を見てみると、NY原油が上昇すると日経225も上昇しやすく、NY原油が下落すると日経225も下落しやすいことが分かる。日本株の売買シェアでは70%超が外国人投資家であり、外国人投資家の70%超が欧州からの売買となっている。要するにオイルマネーが日本株に流入していることから、原油価格との相関が高い。ただし、原油が急騰するようならインフレ懸念と長期金利の上昇から株価にとってはマイナス要因となる。

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イールドスプレッドで4月23日の米国株市場を先取り!

2019/04/23/09:49:25

 

4月22日(月)の米国3市場は、NYダウ:48.49ドル安の26,511.05ドル、S&P500:2.94ポイント高の2,907.97ポイント、NASDAQ:17.21ポイント高の8,015.27とNYダウは下落したものの、S&P500とNASDAQは上昇した。一方、米長期金利は、2.590%へ上昇(価格は下落)した。『18日付けPERと株価から逆算』して4月22日付け予想PER計算すると、NYダウ:17.64倍、S&P500:18.06倍、NASDAQ:24.71倍と、NYダウは前日比PERから低下したが、S&P500とNASDAQは前日比PERから上昇した。2011年4月21日以降の平均値は、NYダウ:15.01倍、S&P500:16.60倍、NASDAQ:21.79倍で現在3指数とも大幅に上回っている。このPERを基に22日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.079%、S&P500:▲2.947%、NASDAQ:▲1.457%と、三指数ともにイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。

米長期国債金利は、原油高がインフレ圧力につながるとの見方から売り(金利は上昇)が優勢となった。今週予定されている国債入札を控えて売りが出やすい状況だった。

 

昨年12月3日の高値時のイールドスプレッドを参考にする。12月3日に戻り天井となり下落基調となった。NYダウ:▲3.069%、S&P500:▲2.731%、NASDAQ:▲1.198%だった。

 

22日(月)のNYダウの予想イールドスプレッドは前日▲3.096%⇒▲3.079%となり縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日の直近割安となったイールドスプレッドの▲4.226%から1.147%に拡大(米国株に割高感)している。また、12月3日の戻り天井となった12月3日の▲3.069から0.01%へ縮小してきている。NYダウは、約半年ぶりの高値圏にあるため、利益確定の売りが出やすかった。もっとも、明日以降に発表される米主要企業の決算を見極めたいとの思惑から、相場は大きな方向感が出なかった。米国が一部の国・地域に対してイラン産原油禁輸の適用除外措置を終了することが報じられ、原油高からS&P500及びナスダック総合指数は小幅上昇に転じたものの、NYダウは、航空機メーカーのボーイング(BA)の工場での杜撰な生産体制が報じられ、軟調推移となった。個別ではナイキやトラベラーズ、ボーイングなどの下げが目立った半面、ユナイテッドヘルスやエクソンモービルなどが買われた。VIX指数は12.09から12.42へ上昇した。

 

S&P500の予想イールドスプレッドは前日▲2.980%⇒▲2.947%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲3.869%から0.922%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の2.731%から▲0.216%へ縮小してきている。

 

NASDAQの予想イールドスプレッドは、前日▲1.492%⇒▲1.457%となり、イールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。1月3日のイールドスプレッド▲2.179%から0.722%に拡大してきている。また、12月3日の戻り天井の▲1.198%から▲0.259%へ縮小してきている。

 

テクニカル的には、NYダウは、5日SMAの26,472ドル、10日SMAの26,356ドルの上方に位置しており、上向きとなっていることから上昇基調が継続している。4月5日に付けた高値26,488ドルを上抜けしてきたことで、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。一方で18年10がt3日の史上最高値26,951ドルが次の節目として意識される。一目均衡表では、転換線の26,333ドル上抜けを維持している。また、相場の方向性を示す基準線は再び横向きとなってきている。

 

S&P500は、5日SMAの2,905ポイントまで回復してきた。また、10日SMAの2,898ポイントがサポートして意識されている。さらに、緩やかながら5日SMAと10日SMAは上向きとなっており、上昇基調は維持している。一目均衡表では転換線がサポートとして意識されている。相場の方向性を示す基準線が横向きになっており、微妙に相場の変化が出ている。

 

NASDAQは、5日SMAの7,997ポイントと10日SMA7,974ポイントがサポートラインとして意識され上昇基調を維持している。また、10日SMAが上向きは維持していることで、短期的には依然として上昇基調を維持している。一目均衡表では、転換線の7,972ポイントの上方に位置しているものの、基準線は横向きとなってきた。

 

ストキャスティクス(パラメータ:14、5、3、20、80)では、三指数とも連日過熱感が出ている。ただ、NYダウは%Kが下向きとなってきたことで、上昇の勢いは鈍化傾向となっている。また、S&P500とNASDAQは%Dが%SDを下抜けて低下傾向となり微妙に相場の変化の兆しがでている。イールドスプレッドは、12月3日の天井となったスプレッド近くまで縮小してきている。米国株高・米長期金利が上昇するようなら、12月3日のイールドスプレッドを下回る可能性が高く、下落調整に注意が必要となる。1-3月期の米企業の決算発表が本格化してきており、業績結果に一喜一憂する展開が継続する。本日はイースター休暇で休場となる。

 

2011年4月21日以降のイールドスプレッドの平均値のNYダウ:4.126%、S&P500:3.423%、NASDAQ:1.965%も下落時の節目となりやすい。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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保護中: 東京金60分足では雲の上限がレジスタンス!

2019/04/23/08:10:48

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5分足で分かる欧米市場動向 連日固定相場の様相!

2019/04/23/07:14:16

 

★欧州主要市場がイースターマンデーで休場のため、主要通貨は対ドルで小幅な値動きとなったが、原油価格の上昇を背景にドルは全面高地合いを維持した。独、仏、英が休場のため、全的的に小動きが継続した。

 

NY市場早朝の取引では、ドルは全般小動きながら主要通貨に対して高安まちまちで推移した。ドル/円は111.92円前後と前週末比横ばいでこう着商状となった。米3月中古住宅販売件数は前月比-4.9%と予想以上に鈍化したが、111.90円近辺でこう着相場が続いた。NYダウは小安い水準で動き鈍く、米長期金利は2.58%台前半で上げが一服した。その後も、112円台手前で伸び悩み、111.90円台で動意に欠ける動きが継続した。連休明けのNYダウは反落するも小安い水準で下げ渋り、リスク回避の円買いにはならなかった。

 

市場では「今週予定されている日米財務相会談や日米首脳会談の行方を見極めたいとのムードが広がった。通貨安誘導を封じる『為替条項』が日米間の貿易協定に盛り込まれるかどうかが焦点」との指摘があった。

 

★欧米主要経済指標

・米・3月シカゴ連銀全米活動指数:-0.15(予想:-0.10、2月:-0.31←-0.29)
・米・3月中古住宅販売件数:521万戸(予想:530万戸、2月:548万戸←551万戸)

 

★欧米市場のポイント

・111.86-95円の狭いレンジ相場

・独、仏、英がイースターマンデーの休場で閑散

・原油高で米長期金利上昇

・米国のイラン制裁を5月上旬から再開

・NYダウは高値圏で利益確定売り優勢

・VIX指数は12.09から12.42へ上昇

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日経225週足の雲の下限がレジスタンス!

2019/04/22/16:54:17

 

★日経225の中期トレンドを示す一目均衡表の週足では、先週から上値の重さが意識されている。これは雲の下限22,398円がレジスタンスとして意識されており上値の重石となっている。

相場の方向性を示す基準線(青線)は下落基調から横ばいになってきたことことで、下落の勢いは鈍化傾向にあると見られる。転換線9週(赤線)が基準線を上抜ける『好転』となっていることから、基準線が横ばいから上向きになると新たな上昇相場の展開になりやすい。

26期間遅行する遅行線(緑線)はロウソク足を上抜け出来るかの節目にある。

雲の厚みが薄いことから、買い方のシコリが少なく買い材料が出てくると雲の抵抗を上抜けしやすい。6月7日週には雲のネジレがあり、反転や加速など相場の節目となりすい。

ただ、直近の安値週となった。12月28日週から今週は基本数値の17週目となり大底から立ち直る第一波動と今週は重要なポイントとなる週となる。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%D:91.36、%SD%:90.69とかなり過熱感が出てきている。ただし、トレンド発生時には、下落調整が押し目買いのダマシが出やすいので注意。

 

今後の注目点は、雲の下限を上抜けできるのか、それとも上値の重さに耐え切れず下落調整となるかが焦点となる。時間的には一旦の下落調整が入っても不思議ではなさそうだ。

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