★トルコリラ/円の日足では、7月31日の高値19.70円を起点として8月8日の高値19.44円を結んだトレンドライン(R1)は上値を切り下げる展開となっている。また、7月25日の安値を起点として8月13日の安値18.65円を結んだトレンドライン(S1)は下値を切り上げる展開となり、三角持合いの様相となっている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDがシグナルを下抜けているほか、ゼロラインを下抜けしシグナルとかい離幅を広げながら下向きとなっている。そのため、下落基調を示している。
MACDの基になる12EMA(赤線)と26EMA(青線)でもロウソク足が両線を下抜け、12EMAが26EMAとデッドクロスしてきており、下落基調が強まっている。
S1を確り下抜けしてきており、三角持合いからの下放れてきていることで、損失拡大を恐れて手仕舞い売りとトレンドに乗り遅れまいとする新規の売り建玉が加わり、短期的な大幅下落となりやすいので注意が必要となる。
★NY株式市場は三指数とも下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは大幅に拡大した。そのため、割安感が強まった。
NYダウは、10日SMAを下抜けたことで短期的な上昇基調が鈍化している。今回も上値に位置する75日SMAの26,280ドルがレジスタンスとして意識された。今晩は再び10日SMA上抜け出来るかが注目点となる。上抜け出来ないと5日SMAが下向きとなっているこから200日SMAの攻防となる可能性もある。
★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。
そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。
○米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.592%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%
(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、19/8/5-▲4.102%
(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)
・8月19日:▲4.028%⇒8月20日予想▲4.122%
8月20日はNYダウは下落した一方で、米長期金利も低下したことから、イールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.592%から▲0.470%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.104%、19年6月3日の大底4.038%から+0.084%、19年8月5日の大底▲4.102%から+0.020%スプレッドと再びかい離幅を上回った。NYダウが下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比で拡大した。
NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。一方、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドは前日比では拡大した。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債を買うよりもNYダウを買った方が良いということになる。イールドスプレッドが再び4.0%台まで拡大したことで、再び割安感が出てきた。今後も、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。
○米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.908%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、19/8/5-▲4.002%
・8月19日:▲3.950%⇒8月20日予想▲4.049%
S&P500が下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.908%から+0.141%と平均値のイールドスプレッドを上回った。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して+0.180%、19年6月3日の大底となった3.881%から+0.168%とイールドスプレッドを上回っている。さらに、19年8月5日の大底となった▲4.002%も+0.047%とイールドスプレッドを上回っている。直近のイールドスプレッドを上回っていることからS&P500は割安感が強まっている。
○米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.384%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、19/8/5-▲2.383%
・8月19日:▲2.330%⇒8月20日予想▲2.412%
NASDAQは下落したうえ、米長期金利も低下したことで、イールドスプレッドが前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.384%から+0.028%とかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.233%を上回っている。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.084%上回っている。19年8月5日の大底となった▲2.383%から+0.029%と上回った。
NASDAQは、イールドスプレッドは拡大し割安感が強まった。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。
三指数のイールドスプレッドは、前日比で拡大し再びイールドスプレッドの拡大幅が大きくなったことから割安感が強まっている。そのため、下値では押し目買いが入りやすい地合いとなっている。
※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。
※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★8月15日以降の東京金60分足では、8月16日高値5,194円を起点として翌17日高値5,167円を結んだトレンドライン(R1)を上抜けしたことで一旦の下落基調は終了した。ただ、24時間SMA(緑線)と120時間SMA(赤線)に挟まれるレンジ相場でもみ合う展開となっている。
NY金先物市場は1503.00-1518.80ドルのレンジ相場となった。金先物価格は欧州のリスク要因が一時的に解消される期待で、マイナス圏に沈む場面もあった。しかし、欧米株式市場が軒並み軟調に推移したことや、ドルがじり安になったほか米長期金利が低下したことで金先物価格に割安感が生じ反発して引けた。
価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯の下方に位置しており、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』で上値が重くなりやすい。ただ、上抜けするようなら再び上昇基調が継続する。
MACD(パラメータ:14、3、3、20、80)は、ゼロラインの下方からMACDがシグナルを上抜け上昇基調を維持しながら、ゼロラインを上抜けたことで基調が継続している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も%DがSlow%Dを上抜け両線とも上向きを継続していることで戻り基調が継続している。
東京金の日足では、10日SMAの5,127円がサポートラインとして意識されている一方で、一旦下抜けした5日SMAの5,143円がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。NY金先物市場は、一旦はリスク選好の動きから軟調地合いとなったが、再びリスク回避の動きが強まってきており、再び底堅い展開が予想される。ただ、為替市場では、リスク回避の動きから米長期金利が低下しており、106円台前半での値動きとなっている。そのため、東京金の上値を抑える。
本日の注目点では、5日SMAを再び上抜け出来るのか、それとも10日SMAを下抜けするのかにある。10日SMAを下抜けしてくると、5日SMAも下向きとなり10日SMAとデッドクロスする可能性が出てきて、もう一段の下押しも予想される。一方で、5日SMAを上抜け出来ると再び上昇基調が継続し、8月16日高値5,194円を狙う展開となりやすい。
★欧州市場朝方の取引では、英国の合意なきブレグジットへの警戒感が意識され、米長期金利低下を受けてドルがやや反落した。香港の大規模デモに関連し英国の領事館職員が拘束されたとの報道を受けたポンド/円の下落につれて、円買いがじわりと強まった。欧州市場では米長期金利が1.57%台に低下し、ドル売りを誘発したが、欧州株式市場は高安まちまち、NYダウ先物も小幅高で、円買いは進め難い展開だった。
NY勢の参入とともに、米長期金利が1.55%台まで低下するとドル売りに傾いた。その後、ポンド/円やユーロ/円の上昇につれ、ドル売り一巡後は買い戻しが優勢になった。一時プラス圏まで戻した米国株だったが、再びマイナス圏での取引となったものの、ドル/円は底堅く推移し106.30円台でのもみ合いとなった。米長期金利の低下でドルはじり安となったが、動意づける材料も少なくもみ合う展開となった。
★欧米主要経済指標
特になし
★欧米市場のポイント
・106.11-47円のレンジ相場
・英国のEU離脱に絡んだ動きでポンド乱高下
・伊政局混迷への懸念を背景にユーロは乱高下
・米長期金利はリスク回避の動きから再び買い戻され金利低下
・トランプ米大統領の発言には反応薄
・VIX指数は16.88から17.50へ上昇
★トルコリラ/円の日足では、上値を切り下げ・下値を切り上げ徐々に変動幅が収束する三角持ち合いの様相となってきた。
MACD(パラメータ:12、26、9)もゼロラインの上方からMACDがシグナルを下抜け両線とも下向きとなっている。また、MACDがゼロラインを下抜けしたことで、さらに下落基調の可能性が高まってきている。
MACDで使用している12EMA(赤線)と26EMA(青線)でも、ロウソク足は両線を下抜けしてきている。また、MACDがゼロラインを下抜けしていることことで、12EMAと26EMAもデッドクロスしており、下落基調を示している。
このまま上値切り下げ、下値を切り上げると8月下旬には三角持合いの頂点まで縮小する。そのため、上下どちらかに振れる可能性が出てきた。
三角持合いの反落水準や反騰水準では、手仕舞いそびれた建玉や参入しそびれた思惑が累積している。三角持合いの後は元のトレンドに戻るが、保合い放れが明確になると、損失拡大を恐れて殺到する手仕舞売買に、トレンドに乗り遅れまいとする新規の建玉が加わり、売買を伴って値動きが一気に加速する場合がある。
そのため、逆指値など事前の想定と準備が必要になってくる。現段階では、下振れしやすい様相となっている。
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