FITS エコノミックレポート

東京金の長期トレンドでは上昇基調継続!

2019/08/22/13:12:02

 

★東京金の月足長期トレンドでは、2013年2月高値5,081円を起点として2015年1月高値4,958円を結んだトレンドライン(R1)では、2018年1月高値、2019年2月高値と同年3月高値がこのR1がレジスタンスとなり下押しとなった。何度もレジスタンスラインとなっていることから、このトレンドラインは有効性が高い。

また、2013年6月安値3,750円を起点として2016年10月安値4,111円を結んだトレンドライン(S1)では、2018年8月に一旦下抜けしたものの下ヒゲを伴って戻り基調となった。翌月は8月ロウソク足に対して『はらみ線』となり、相場の転換を示現した後、10月にはS1を上抜けたうえ8月高値も上抜け回復基調となった。S1に絡んだ動きとなり、このトレンドラインは有効性が高い。

よって、上値を切り下げるR1と下値を切り上げるS1によって形成されたトレンドラインから三角持ち合いとなっていた。その三角持ち合いを2019年6月に一気に上放れしたことで、現在は三角持合いからの上放れとなっている。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は%DがSlow%Dを上抜けており両線とも上向きを維持していることから、上昇基調が継続していることを示している。

また、DMI(パラメータ:14)でも+DIがーDIを上抜けADXも上昇してきていることから、上昇の勢いが強いことを示している。

まとめると、長期的な三角持合いから上抜け、ストキャスティクス・スローやADXの上昇の勢いも継続している。そのため、調整的な短期的な下落基調では押し目買い狙いとなる。ただ、最後の踏み上げ相場的な動きになったら、その後は大きな下落調整となりやすいので注意が必要となる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで8月22日の米国株市場を先取り!

2019/08/22/10:31:55

 

★NY株式市場は三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは縮小した。しかし、米長期金利が1.5%台で推移していることから、米国株とのイールドスプレッドが高水準となっており割安感が残っている。

NYダウは、75日SMAの26,277ドルと100日SMAの26,309ドルがレジスタンスとして意識されており、今晩上抜け出来るかが注目される。何度もレジスタンスとなっており、上抜け出来ないと上値の重さが意識され短期的な下落調整しやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.639%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月20日:▲4.122%⇒8月21日予想▲4.035%

 

8月21日はNYダウは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.639%から▲0.604%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%から▲0.191%、19年6月3日の大底4.038%から▲0.003%、19年8月5日の大底▲4.102%から▲0.067%とスプレッドがかい離している。NYダウが上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比で大幅縮小した。

 

NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。一方、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドは前日比では縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買った方が良いということになる。イールドスプレッドが4.0%台を維持していることから、引き続き割安感が出ている。今後も、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.960%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、19/8/5-▲4.002%

・8月20日:▲4.052%⇒8月21日予想▲3.970%

 

S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲3.960%から+0.010%と平均値のイールドスプレッドを上回っている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して+0.101%、19年6月3日の大底となった3.881%から+0.089%とイールドスプレッドを上回っている。さらに、19年8月5日の大底となった▲4.002%も▲0.032%とイールドスプレッドはかい離した。イールドスプレッドは前日比で縮小したものの、引き続きS&P500は割安感が残っている。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.427%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、19/8/5-▲2.383%

・8月20日:▲2.415%⇒8月21日予想▲2.343%

 

NASDAQは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.427%から▲0.084%とかい離している。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.164%を上回っている。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.015%上回っている。19年8月5日の大底となった▲2.383%から▲0.040%かい離した。

 

NASDAQは、イールドスプレッドは縮小し割安感は前日よりも弱回った。しかし、未だに2.3%台のイールドスプレッドがあり、割安感は残っている。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、前日比で拡大し再びイールドスプレッドの拡大幅が大きくなったことから割安感が強まっている。そのため、下値では押し目買いが入りやすい地合いとなっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金60分足では方向感欠くもみ合い相場!

2019/08/22/08:36:01

 

★8月15日以降の東京金60分足では、上値を120時間SMA(赤線)雲の上限がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。夜間取引に入ると雲のネジレがあり、反転や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。レジスタンスを上抜け出来るかが注目される。

 

NY金先物市場は1506.50-1518.40ドルのレンジ相場となった。株式市場が堅調に推移したことで、リスク選好の流れに乗り金先物価格は弱含んでいた。しかし徐々に利食いの買い戻しも入ったことで、前日と同水準で引けた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を一旦下抜けしたことで、戻り場面では買い方からの『やれやれ売り』が入りやすく上値の重石となりやすい。そのため、出来高が多い価格帯を上抜け出来るかが注目される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、明確なトレンドが出ていないことから、ゼロラインを挟んで上下に変動しており、ダマシが多発しやすので注意が必要となる。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜け両線とも緩やかに下向きとなっていることで、短期的な下落調整局面となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,140円がレジスタンスとなっており、本日上抜けできないと3日目となり、上値の重さが意識される。また、10日SMAとデットクロス寸前となっており、デッドクロスするようなら25日SMAの5,024円までの調整局面となる可能性もある。NY金先物も米国株が底堅い展開なっている一方で、米長期金利の低下も一服していることから、利益確定売りが入りやすい。ただ、23日のパウエル米FRB議長の講演を控えて動き難い展開となっている。為替市場では、米長期金利が反転したことで、106円台半ばで底堅い展開となっている。ただ、106.70円にはドル売りオーダーがあり上値追いにはなっていない。

 

本日の注目点は、5日SMAを上抜け出来るかにある。5日SMAがレジスタンスとなり3日目となることから、上値の重さが意識されやすい。また、5日MSAと10日SMAがデッドクロスすると、短期的な調整局面になりやすい。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 行って来い相場で方向感欠く展開!

2019/08/22/07:26:30

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が一時1.59%台まで上昇したことに後押しされドル買いが入ったが、ドル買いの勢いは盛り上がらなかった。106.70円水準の上値抵抗強く、株高でもドルは小幅に軟化した。今週末のジャクソンホールでのパウエル米FRB議長発言に市場の注目が集まる中、ドル上値追いの動きも限定的だった。NYダウ先物150ドル高、米長期金利も上昇するもドルはじり安となった。その後もNYダウ高、・米長期金利上昇が続いたものの、クロス円の動向が重石となり、ドルの軟調地合いが継続した。

 

米長期金利が上げ幅を縮めたことで円買い・ドル売りが入った半面、対ポンドなどでドル高が進んだ影響を受け相場は方向性を欠く展開となった。トランプ大統領が『米国は中国とおそらく合意するだろう』と発言したことで、ドル買いが優勢となった。NYダウが一時300ドルを超える上げ幅を見せたこともありドルは堅調に推移した。FOMC議事要旨が公表され、複数のメンバーが0.5%の利下げを求めたということが公表されたことで、一旦ドル売りで反応したが、直ぐに切り返して日通し高値を付けた。

 

★欧米主要経済指標

・英・7月公的部門純借入額(銀行部門除く):-13億ポンド(予想:-29億ポンド、6月:+63億ポンド←+72億ポンド)

・米・7月中古住宅販売件数:542万戸(予想:540万戸、6月:529万戸←527万戸)

 

★欧米市場のポイント

・106.31-106.64円のレンジ相場

・コンテ伊首相が辞意表明したことで伊政局不安が後退

・良好な米小売の決算を受けて米国株が大幅上昇

・トランプ大統領はFRBへの利下げ圧力を強めた

・FOMC議事要旨の影響は軽微

・VIX指数は17.50から15.80へ低下

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VIX指数動向とNY原油価格との関係!

2019/08/21/12:30:57

 

★VIX指数はとは米国の株式指数のS&P500のオプション取引のボラティリティをもとに算出した指数である。またの名を恐怖指数とも呼ばれ、数値が高いほど投資家が市場の先行きに不安や恐怖をもっている。通常は10から20の間で推移する。20を超えると先行きへの恐怖心が高いことを示している。

VIX指数が高まるとリスク回避の動きが強まり米国株が大きく下落しやすいとされている。

そのVIX指数とNY原油との間にも相関関係がある。株価が安定した動きをしている時は、今後も景気は底堅く推移しエネルギー需要が伸びるのではないかと予測される。しかし、リスク回避の動きが強まり、VIX指数が上昇し株価が大幅に下落すると、景気鈍化によって今後のエネルギー需要が減速するのではないかと予測される。

そのため、VIX指数が低下傾向にあると市場が安定していることを示していることから、原油価格は上昇しやすい。一方で、VIX指数が上昇傾向にあると先行きの不安が高まり原油価格は下落しやすい。要するにVIX指数とNY原油は逆相関の関係にある。

現在VIX指数が上下に振れていることから、NY原油相場も上下に振れる不安定な相場となっている。

原油相場を売買するならVIX指数のトレンドを見ていくことが重要なポイントとなる。VIX指数が上昇トレンドなら原油は売り目線、VIX指数が下落トレンドなら原油は買い目線となる。

 

 

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