FITS エコノミックレポート

NY金投機筋の買い持ち残高2016年に迫る!

2019/08/26/08:09:02

 

★CFTCのNY金の8月20日付け投機筋建玉動向では、+299,993枚の買い越しとなっている。前週より+9,903枚増加とななった。2016年7月5日付け315,963枚が視界に入ってきた。

週末には米中貿易摩擦の激化懸念が再浮上し、典型定期なドル安・株安・債券高(金利は低下)・金高となった。

消息筋によると、中国政府が金の輸入禁止措置を部分的に緩和したもようだ。2019年5月以来、約300-500トン(時価総額150億-250億米ドル)の金が輸入を阻まれていた。業界メディアの『長江有色金属網』が外電を引用し23日伝えた。
中国の中央銀行である中国人民銀行は中国の金の輸入の大部分を担う商業銀行に対し、数カ月間にわたり事実上の停止を命じていた。禁輸措置は、資本流出を減らし人民元を引き上げる目的があるとされる。この禁輸措置そのものは先週から一部解除されたもようだが、関係者は『輸入量はまだ禁輸措置前の水準を大きく下回っている』と話した。 中国は世界最大の金輸入国で、税関によると2018年は全世界の流通量の3割に相当する約1500トン(時価総額600億米ドル)が輸入された。中国政府の保有量も直近20年で5倍に増え、約2000トンに上る。
 

金需要は米中貿易摩擦激化により今後も高まる可能性があり、上昇基調を継続する可能性がある。

カテゴリー: ホットニュース

5分で分かるドル/円欧米市場動向 週末のドル/円はドル失速!

2019/08/26/07:14:13

 

★欧州市場朝方の取引では、パウエル米FRB議長講演に注目が集まる中、米長期金利が上昇したことにつれてドルが堅調推移した。ただ、米長期金利が上げ渋るにつれてドル/円の上昇は一服106.60円前後で小動きとなった。欧州市場中盤では、全般ドル高地合いが持続した。NY入りにかけてドルの上値を試す動きになったものの、中国が米国への報復関税賦課を表明したことで円買いに反転した。

 

パウエル米FRB議長の講演内容で追加利下げ観測が高まり円買い・ドル売りが先行した。また、トランプ大統領が『中国の新たな関税に本日午後対応する』との見解を示すとドル安が加速した。市場は典型的なリスクオフになり、ドル安・株安・債券高(金利低下)・金高になった。為替市場のクローズが近づいたが、米政権による報復関税に対する対応策についての発表が行われず、対応策待ちで下げ止まる展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・7月新築住宅販売件数:63.5万戸(予想:64.7万戸、6月:72.8万戸←64.6万戸)

 

★欧米市場のポイント

・105.20-106.73円のレンジ相場

・中国政府は米国による制裁関税への報復として追加関税を賦課

・トランプ米大統領は中国の対米報復関税に対して対抗措置の発表を示唆

・パウエル米FRB議長が追加緩和に含みを持たせたことでドル全面安

・典型的なリスク回避となり、ドル安・株安・債券高(金利低下)・金高

・VIX指数は16.68から19.87へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで8月26日の米国株市場を先取り!

2019/08/26/03:02:30

 

★NY株式市場は三指数とも大幅に下落したうえ、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは三指数ともに年初来最大近辺まで拡大した。そのため、一旦市場が落ち着く場面があると、急速に買い戻されやすい地合いとなっている。

NYダウは、米中貿易摩擦の激化懸念から失速するような下落基調となった。しかし、200日SMAと260日SMAがサポートラインとして意識され、下げ止まる展開となっている。週明けからも両線がサポートラインとなって反発するのか、それとも下抜けするのかが注目される。イールドスプレッドからは、かなり売られ過ぎのシグナルが出ている。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.585%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・8月22日:▲4.035%⇒8月23日予想▲4.231%

 

8月23日はNYダウは大幅下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことから、イールドスプレッドは前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.585%から▲0.354%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%から+0.005、19年6月3日の大底4.038%から+0.193%、19年8月5日の大底▲4.102%から+0.129%と過去のスプレッド上回った。。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。一方、米長期金利も大幅に低下したことで、イールドスプレッドは前日比では大幅に拡大した。米国債に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債を買うよりもNYダウを買った方が良いということになる。イールドスプレッドが直近の水準を上抜けしてきたことから、非常に割安感で出てきている。今後も、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.908%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・8月22日:▲3.950%⇒8月23日予想▲4.178%

 

S&P500が大幅下落したうえ、米長期金利も大幅に低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.908%から+0.270%と平均値のイールドスプレッドを上回っている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して+0.309%、19年6月3日の大底となった3.881%から+0.297%とイールドスプレッドを上回っている。さらに、19年8月5日の大底となった▲4.002%も+0.176%とイールドスプレッドを上回った。19年8月15日の4.179%とほぼ同値にイールドが拡大した。そのため、S&P500はかなり割安感が出ており、一旦市場が落ち着くと戻り基調も強まる。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.397%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・8月22日:▲2.355%⇒8月23日予想▲2.557%

 

NASDAQは大幅に下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことで、イールドスプレッドが前日比で大幅に拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.397%から+0.160%と上抜けた。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.378%を上回っている。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.229%上回っている。さらに、19年8月5日の大底となった▲2.383%から+0.174%、19/8/15の大底となった▲2.498%から+0.059%上抜けした。

 

NASDAQのイールドスプレッドは大幅に拡大し、直近では最大に割安感出ている。そのため、市場が一旦落ち着くと大きく買い戻される可能性が高い。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、今年に入って最大に拡大したことで株価への割安感が出ている。そのため、下落相場では押し目買いが入りやすい地合いとなっており、米中貿易摩擦に一旦の落ち着きが出ると大幅に買い戻される可能性が高い。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

 

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東京金60分足では雲のネジレで相場が加速!

2019/08/26/03:01:20

 

★8月20日以降の東京金60分足では、雲のネジレ近辺から相場が加速する展開となった。一旦上昇の勢いが鈍化すると、買い方からの利益確定売りが強まったものの、引けに掛けて高値圏で底堅い展開となった。寄付き以降再び雲のネジレがあるので、加速や反転などの相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は、ドルが底堅い展開だったことで弱含んで推移していたが、中国が米国に対して報復関税を課すことを発表した後は一転し、金先物に買いが集まった。中国の発表後の上昇は小幅だったが、その後トランプ大統領が『中国は要らない』『中国の報復関税に対しての対応を発表する』と怒りのツイートを発してから、資金の流れが安全資産へと急激にながれたため金先物の上昇幅が広がった。

 

価格帯別出来高では、急騰したことからストップロスを巻き込み出来高が急増した。ただ、急騰したことで出来高の少ない価格帯が発生した。そのため、出来高の少ない価格帯では振れが大きくなるので注意が必要となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けMACDが上向きとなっていることから、上昇基調は継続している。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、高値圏で%DがSlow%Dを再度上抜けしてきており、もみ合う展開となっている。

 

東京金の日足では、5日SMAと10日SMAがレジスタントなり下押しする展開となっていたが、両線を一気に上抜けたことで再び上昇基調が強まった。5日SMA5,129円と10日SMA5,137円を維持し、再び5日SMAが10日SMAを上抜けするゴールデンクロス出来るかが注目される。NY金はドルインデックス指数が大幅に下落したことや米長期金利の急低下と米国株の大幅下落を受けて急伸した。米中貿易摩擦が激化が週明けも継続するようなら、リスク回避の金買いが継続しやすい。ただ、為替市場では、円高圧力が強まっており、115円台を維持出来るかが焦点となる。

本日の注目点は、週末に中国政府が米国の関税第4弾に報復措置を発表したことで、再び米中貿易摩擦が激化してきた。そのため、安全資産としての金と米国債に買いがはいりやすい一方で、リスク回避の円買いが強まりやすい。東京金にっては好悪交える展開となっている。上値では8月16日高値5,194円を上抜けするかが注目される。一方で、下値では5日SMAと10日SMA維持出来るかが注目点となる。

 

 

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東京金の日足ではMACDはデッドクロスしたが時期尚早!

2019/08/23/12:52:16

 

★東京金の日足では、MACD(パラメータ:12、26、9)では、ゼロラインの上方でMACDがシグナルを下抜けした。一般的には売りシグナルが出たことになる。

それでは、MACDの基になる12EMA(赤線)26EMA(青線)で見てみると、ロウソク足が12EMAまで低下している。この時点でMACDでシグナルとデッドクロスしているから売りとなるだろうか?

やはり、ロウソク足が12EMAや26EMAを下抜けるまでは、反転する可能性の方が高い。8月2日も12EMAを下抜けしたものの、26EMAがサポートラインとなり再び反転する動きとなった。

12EMAがサポートとラインとして意識され上昇基調を継続してきたこともあり、逆に12EMAや26EMAで反転するようなら押し目買いの好機となりそうだ。

MACDに従って売りたいという向きには、12EMAや26EMAで反転したらストップロスを入れる気持ちで売る必要がある。

MACDをオシレーターとして使用する時、移動平均線に12EMAと26EMAを併用するとトレンドの展開が分かりやすい。

 

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