★2018年1月1日を100としてトルコリラ/円(赤線)、南アランド/円(青線)、メキシコペソ/円(黒破線)を比較した。
結果的には、メキシコペソ/円のパフォーマンスが他の通貨に比べて一番良い結果となった。さらに、メキシコペソは100を超えることもあることから、買い手はスワップポイントだけでなく、売買による利益も享受することができたことになる。
南アランド/円とトルコリラ/円に関しては、2018年1月に買ってから100を超えることはほとんどなく、スワップポイントのみの収益となる。また、南アランド/円では▲24.54%、トルコリラ/円では▲38.82%の通貨安となったことで、金利以上に通貨の下落が激しい結果となった。
よって、高金利通貨の中でも、メキシコペソ/円の運用が良いということになる。
★東京白金の一目均衡表日足では、相場の節目となる雲のネジレ近辺で加速し大陽線の上昇となった。6月3日安値2,770円が大底となり下値を切り上げる上昇基調は継続していた。
ただ、7月30日高値3,084円のダブルボトムネックラインがレジスタンスとして意識され上値を抑えている。また、直近4月23日高値3,279円と直近6月3日安値2,770円の61.8%戻り3,085円とほぼ重なっている。そのため、利益確定売りが入りやすい節目になっている。
転換線9(赤線)が基準線(青線)をわずかに上抜けしてきており、さらに相場の方向性を示す基準線もわずかに上向きになってきた。
上値目処では、76.4%戻りの3,159円や100%戻りの3,279円が目処となりやすい。また、7月30日高値3,084円と押し目8月16日安値2,855円の値幅229円を7月30日に加えた倍返し法の3,313円が上値目処となりやすい。
★NY株式市場は三指数とも上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは三指数ともに縮小し割安感が強まっている。そのため、一旦市場が落ち着く場面があると、急速に買い戻されやすい地合いとなりやすい。
NYダウは、原油相場の上昇や一部主要企業決算が好感され堅調推移となった。NYダウは、200日SMAと260日SMAがサポートラインとして意識され、下げ止まる展開となっている。一方では、75日SMAと100日SMAがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。日足ではレンジ相場的な様相となっており、上抜けするのかそれとも下抜けするのかが注目される。
★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。
そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。
○米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.710%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%
(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、19/8/5-▲4.102%
(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)
・8月27日:▲4.264%⇒8月28日予想▲4.202%
8月28日はNYダウは上昇したうえ、米長期金利も上昇したことから、イールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.710%から▲0.508%スプレッドがかい離した。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.024%とかい離した。19年6月3日の大底4.038%を+0.164%、19年8月5日の大底▲4.102%を+0.100%と過去のスプレッドを上回った。。
NYダウが上昇したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利が上昇したことで、イールドスプレッドは前日比では縮小した。米国債に対してNYダウが前日比で割高となった。前日比ではNYダウを買うよりも米国債を買った方が良いということになる。イールドスプレッドが高水準にあることから、非常に割安感は残っている。今後も、米長期金利の動向が重要ポイントとなる。
○米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.033%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、
19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%
・8月27日:▲4.199%⇒8月28日予想▲4.154%
S&P500が上昇したうえ、米長期金利も上昇したことでイールドスプレッドは前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲4.033%から+0.121%と平均値のイールドスプレッドを上回っている。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%に対して+0.285%、19年6月3日の大底となった3.881%から+0.273%とイールドスプレッドを上回っている。さらに、19年8月5日の大底となった▲4.002%も+0.152%とイールドスプレッドを上回った。19年8月15日の4.179%も▲0.025%とかい離した。イールドスプレッドは一旦縮小したものの、引き続き割安感が強く外部環境が好転すると大きく買い戻されやすい。
○米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.505%
・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%
・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、
19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%
・8月27日:▲2.572%⇒8月27日予想▲2.550%
NASDAQは上昇し米長期金利も上昇したことで、イールドスプレッドが前日比で縮小(米国10年債金利に対して米国株は割高)した。平均値の▲2.505%から+0.045%と上抜けた。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.371%を上回っている。さらに、19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.222%上回っている。さらに、19年8月5日の大底となった▲2.383%から+0.167%、19年8月15日の大底となった▲2.498%から+0.052%上抜けした。
NASDAQのイールドスプレッドは高水準に位置しており、割安感が強まっている。そのため、市場が一旦落ち着くと大きく買い戻される可能性が高い。NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。
三指数のイールドスプレッドは、一旦縮小したものの今年に入ってからの高水準に位置しており、株価への割安感が出ている。そのため、下落相場では押し目買いが入りやすい地合いとなっており、米中貿易摩擦に一旦の落ち着きが出ると大幅に買い戻される可能性が高い。
※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。
※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
★8月21日以降の東京金60分足では、24時間SMA(緑線)がサポートラインとなり、下値を抑える展開となっている。各SMAも上向きとなっており、上昇基調を維持している。
NY金先物市場は1541.40-1556.60ドルのレンジ相場となった。昨日に約6年4カ月ぶりの高値水準まで上昇したこともあり、この日は利益確定売りが優勢となった。米株が上昇したことも、安全資産の金を買う動きを後退させた。ただ、金の先高観は根強く、下値は限定的だった。米中対立の長期化を意識して、安全逃避的な金買いは一部で継続している。
価格帯別出来高では、5,200円処で出来高が膨らんでおり、利食いをこなしながら上値で出来高が膨らんできている。
MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方に位置しているもののの、横ばいとなっており、トレンドレスの状態を示している。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、やや過熱感は出てきているものの、%DがSlow%Dを上抜けしてきており戻り基調が継続している。
東京金日足では、高値圏で利益確定売りが入りやすいが、5日SAMの5,194円サポートラインとなり、上方に位置していることから強気相場が続いている。NY金は一旦利益確定売りに押され上値が重くなっているが、リスク回避の材料が多いことから下押しも限定的となりやすい。為替市場では、底堅い展開が続いており、106円台前後での動きとなっている。そのため、東京金の下支えとなっている。
本日の注目点は、5日SMAを維持出来るかにある。NY金が利益確定で売られやすい地合いにあることから、東京金も下押ししやすい地合いとなっている。
★欧州市場朝方の取引では、米長期金利が低下に転じるとドル売りに押された。欧州市場では、英国議会の停会で『合意なき離脱』回避に向けた議論を行えない可能性から、ポンド/円の急落にドル/円が下押しした。また、欧州株は全面安、NYダウ先物は上げ幅を縮小した。株価は軟調に推移し、米長期金利は低下しドル/円の反応は鈍かった。トランプ大統領はツイッターで『我々は中国と上手くいっている。こんなことは今まで無かった』と発言したが、目立った動きは見られなかった。
一時は140ドル超下落したNYダウがプラス圏を回復したことや、米長期金利が低下幅を縮めたことも相場の下支え要因となった。NYダウが200ドル超高まで上げ幅を拡大するなど、米株の堅調な値動きを支えに106円まで上値を伸ばした。米株の上げ幅拡大の動きを眺めながら上値を伸ばした。
★欧米主要経済指標
特になし
★欧米市場ポイント
・105.60-106.23円のレンジ相場
・英首相は議会を10月中旬にかけて休会とすることを表明
・ドイツやイタリア、フランスの10年債利回りは過去最低を更新
・新規の取引材料に乏しく、しばらくは105円台後半でのもみ合い続く
・VIX指数は19.87から19.35へ低下
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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