FITS エコノミックレポート

東京金60分足では120時間SMAを下抜け!

2020/02/28/08:33:21

 

★2月19日以降の東京金60分足では、雲の下限がサポートラインとして意識されていたが、下抜けしたことで弱含みの展開となった。引けにかけては120時間SMA(赤線)を維持出来ずに下抜けして終了した。そのため、短期的には下押しバイアスが強まる可能性もある。ただ、直ぐに120時間SMAを回復し、雲を上抜け出来るようなら再び上昇基調に戻る。

 

NY金先物市場は1636.70-1662.50ドルのレンジ相場となった。24日まで8営業日の続伸で7年1カ月ぶり高値1691.7ドルをつけた後の調整安は落ち着きかけた。しかし、米10年債利回りが、NY序盤に過去最低水準を1.2408%まで更新後は下げ渋りの兆候を示した。米国株式は大幅続落となったが、金利を生まない金を買う動きがやや弱まり、もみ合い状態で大引けとなった。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を下抜けしてきていることから、もう一段下落すると買い方からの手仕舞い売りが入りやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインがレジスタンスとして意識され上抜け出来ずにいる。また、MACDとシグナルが緩やかに下向きとなっている。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、上値・下値を切り下げる展開となっており、%DとSlow%Dが下向きとなっている。短期的には下落バイアスが残っており、下押しする可能性がある。

 

東京金の日足では、5日SMAの5,834円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっていたが、下抜けしたことで調整的な下落基調となりやすい。ただ、上向きの10日SMAの5,732円や25日SMAの5,600円がサポートラインとして意識される。早々に5日SMAを回復出来るとトレンドが継続するので、回復出来るかが本日の注目点となる。NY金先物市場も、リスク回避の動きは強まっているものの、利益確定売りが強く上値を抑える展開となっている。為替市場では、リスク回避でも円高になり難い地合いから、再びリスク回避の円買いが強まってきている。そのため、東京金の下押し要因となりやすい。米国株式市場が落ち着くまでは、円売りは見送られやすい。

本日の注目点は、下押しバイアスが強まっているものの、5日SMAを回復出来ると再び上昇トレンドを回復しやすい。一方で、高値圏に位置していることから、東京金にも利益確定売りが出やすく、5日SMAがレジスタンスとなる可能性もある。

カテゴリー: ホットニュース

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を嫌気!

2020/02/28/07:35:08

 

★欧州市場朝方の取引では、米利下げ観測が強まっていることや月末要因のフローにドルの上値が圧迫され、ドルが軟調で110.10円台でもみ合い推移した。なお、欧州株は大幅安で取引を開始した。欧州株が軟調推移となっているほか、NYダウ先物も再度下げ幅を拡大し、米長期金利が再び低下する中、ドル売りが優勢になった。米長期金利が1.30%前後に小幅持ち直しとなったことに連れ、ドルは下げ渋りとなった。ただ、全般的なドル安の流れが持続する中、ドルの戻りは限定的となった。欧州市場入り後は110.20円台での売り圧力に押される展開となり、揺り返しの下げ歩調の動きとなった。

 

株価の下落や米長期金利の低下が進む中、109円台後半では下値を拾う動きも見られたものの、全般にドル安が進行した。NYダウが1000ドル近く下落したことなどを受けて、リスク回避目的の円買い・ドル売りが強まった。その後、NYダウが500ドル安程度まで急速に下げ幅を縮めるとショートカバーが入り110円台を回復した。米カリフォルニア州で8400人あまりの人々が、感染の有無に関する監視対象になったとの報道が流れ、再び米国株が不安定となる中、ドル売りが再開した。引けにかけてNYダウが失速しリスク回避の動きが加速した。

 

★欧米主要経済指標

・ユーロ圏・2月景況感指数:103.5(予想:102.8、1月:102.6←102.8)
・ユーロ圏・1月マネーサプライM3:前年比+5.2%(予想:+5.3%、12月:+5.0%)

・米・10-12月期GDP改定値:前期比年率+2.1%(予想:+2.1%、速報値:+2.1%)
・米・10-12月期個人消費改定値:前期比年率+1.7%(予想:+1.7%、速報値:+1.8%)
・米・10-12月期コアPCE:前期比+1.2%(予想+1.3%、速報値+1.3%)
・米・1月耐久財受注速報値:前月比‐0.2%(予想:-1.4%、12月:+2.9%←+2.4%)
・米・1月耐久財受注(輸送用機除く)速報値:前月比+0.9%(予想:+0.2%、12月:+0.1%←-0.1%)
・米・1月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+1.1%(予想:0.0%、12月:-0.1%←-0.3%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.9万件(予想:21.2万件、前回:21.1万件←21.0万件)
・米・失業保険継続受給者数:172.4万人(予想:171.1万人、前回:173.3万人←172.6万人)
・米・1月中古住宅販売成約指数:前月比+5.2%(予想:+3.0%、12月:-4.3%←-4.9%)
・米・2月カンザスシティ連銀製造業活動:5(予想‐1、1月‐1)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は109.59-110.33円のレンジ相場

・来週の英国とEUの貿易交渉への懸念広がりポンド売り

・WHO事務局長が『世界的流行の可能性も』と警告

・米10年債は一時過去最低の1.2408%

・新型肺炎の世界的な感染拡大への懸念が広がる

・VIX指数は27.56から39.16へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

メキシコペソ/円の日足では相場の節目に!

2020/02/27/13:08:21

 

★メキシコペソ/円の日足では、レジスタンスとして意識されていた75日SMA(緑線)を下抜けると100日SMA(黒線)も下抜けした。ただ、260日SMA(茶線)の5,6807円がサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。また、下値では200日SMA(紫線)の5.6402円もサポートラインとして意識される。

ただ、今までの上昇基調では、上値・下値を切り上げる展開だっただけに、1月31日の直近安値5.707円を下抜けしてきたことから、トレンド反転の動きにつながりやすい。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も%DがSlow%Dを下抜け両線ともかい離幅を広げながら下向きとなっていることから、下押しバイアスが強いことを示している。

 

まとめると、下値を切り下げてきたことやストキャスティクスでは下押しバイアスが強まっていることから、上昇トレンドが終了した可能性がある。一方で、260日SMAや200日SMAがサポートとなり再び上昇基調に戻るのか相場の節目となっている。ここは相場の節目を見極める重要なポイントとなる。

カテゴリー: ホットニュース

東京金のボリンジャーバンドではエクスパンションは継続中!

2020/02/27/10:29:11

 

★東京金のボリンジャーバンド(パラメータ:21、±1σ、±2σ、±3σ)の日足では、バンド幅が極端に縮小するスクイーズから、バンド幅が急拡大するエクスパンションによって上放れした。強い上昇トレンドとなったが、2月25日高値5,913円が天井となり、調整下落の様相となっている。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)も買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、下押しバイアスが強まっていることを示している。

ここで重要なことは、エクスパンションした反対側のバンドであるマイナス3σにある。現在はマイナス3σが外側に開いていることから、上昇の勢いが継続している。そのため、現段階で下落基調となると判断するのは時期尚早となる。上昇の勢いがなくなってくると、マイナス3σが横ばいから内側に入ってくる。そのタイミングが最初の転換の前兆となる。さらに、プラス3σが横ばいから内側に入ってくるとトレンド転換となり下落基調に入る兆しとなる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで2月27日の米国株市場を先取り!

2020/02/27/09:36:58

 

★NY株式市場では、三指数が上下まちまちの展開となった一方で、米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で三指数ともに拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。新型コロナウイルスの感染地域の拡大と感染者数が増加し、感染拡大による世界経済への影響が懸念されリスク回避の動きが継続している。また、米国経済の減速感も出始めていることも、米国株の利益確定売りにつながっている。主要三指数ともにイールドスプレッドが拡大してきており、過去の大底を上回る展開となってきたことで、割安感が出てきている。

 

NYダウが続落したことで、200日SMAの27,235ドルを下抜けする展開となったものの、260日SMAの26,962ドルがサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。5日SMAが75日SMAとデッドクロスしており、明確に下落基調となっている。下落が急速だったことで5日SMAと価格がかい離している。そのため、5日SMAが追い付いてくるまで上値の重い展開が予想される。さらに、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜け両線とも真下を向いていることで、明確な下落基調を示している。米長期金利が低下傾向にあることでイールドスプレッドが拡大しており、割安感が出ている。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.591%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・2月25日:▲4.027%⇒2月26日:予想▲4.070%

 

2月26日のNYダウが続落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.591%から▲0.521%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を▲0.156%と縮小した。19年6月3日の大底4.038%を+0.032%と上回った。19年8月5日の大底▲4.102%を▲0.032%と縮小した。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは上昇した。また、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。足もとで相場下落が続いたあとだけに自律反発狙いの買いが先行し一時460ドル超上げたものの、米食品医薬品局(FDA)高官がパンデミック(世界的流行)を警告し、午後にかけて上げ幅を縮小したものの、トランプ大統領が午後6時に記者会見を行うこともあり、小動きとなった。個別ではボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)が退任すると発表したウォルト・ディズニーが3.7%下げ、下落率トップとなった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲3.930%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

・2月25日:▲3.993%⇒2月26日予想▲4.033%

 

S&P500が下落したうえ、米長期金利も低下したことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲3.930%から+0.103とかい離が逆転していることで割安になってきた。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.164%上回った。19年6月3日の大底となった3.881%を+0.152%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.031%上回った。19年8月15日の▲4.179%とは▲0.146%より縮小した。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.468%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・2月25日:▲2.497%⇒2月26日予想▲2.511%

 

NASDAQが上昇した一方で、米長期金利が株価を上回る低下をしたことでイールドスプレッドは前日比で拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.468%から+0.043%とかい離が逆転していることで割安になってきた。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.332%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.183%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.128%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.013%上回った。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場の企業業績下方修正があり、13日のPERが大幅に上昇した。しかし、NASDQ市場の下落調整や米長期金利の大幅低下から、イールドスプレッドが一気に▲2.5%台前半まで拡大する展開となっている。そのため、割安感が出ている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が上下まちまちの展開となったが、米長期金利が大幅低下したことで三指数ともに前日比で拡大した。中国の新型肺炎の感染数が中国以外の韓国、イタリア、イランなどでも広がっていることが嫌気された。また、米国で新たに15件目の感染者が確認されたとの発表を受け、米国での感染拡大が警戒され米国株に売りが強まった。引き続き感染拡大により世界の経済への影響が懸念されている。米国株式市場では、株価の下落と米長期金利の急低下で割安感が出てきた。そのため、押し目買いも入りやすくなる。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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