FITS エコノミックレポート

メキシコペソ/円の5日SMAに注目!

2020/03/06/16:18:23

 

★メキシコペソ/円の日足では、上昇基調から反転して各SMAを下抜け下落トレンド入りとなっている。2019年10月3日の安値5.377円を下抜けしたことから、上昇トレンドの起点となった2019年8月26日安値5.186円が視界に入ってきた。

ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、%D:14.44、Slow%D:15.55と売られ過ぎ過熱感が出ているが、明確な下落トレンドが発生していることから低水準で底這いする可能性が高い。

そのため、ストキャスティクスよりも今は5日SMA(赤線)が重要ポイントとなる。5日SMAが真下を向いているうちは、下落の勢いが強いことを示している。下げ止まる際は、5日SMAが横ばいか上向きとなりロウソク足が5日SMAを上抜けする。現状は5日SMAとロウソク足がかい離していることから、下落の勢いが強いことを示している。

5.186円の安値を下抜けすると、2016年につけた過去最安値の4.97円が視界に入ってくるので、注意が必要となる。

メキシコペソ買いは、5日SMAの動きに注意して下げの勢いが鈍化するのを待つのが得策である。ロウソク足が下ヒゲを付けているものの、それで下げ止まったと判断するのは時期尚早と思われる。

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで3月6日の米国株市場を先取り!

2020/03/06/12:40:03

 

★NY株式市場では、三指数とも大幅反落したうえ、米長期金利も1%割れとなる大幅低下となったことで、イールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。カリフォルニア州のニューサム知事が4日、州全域に非常事態宣言を発動するなど、米国内でも新型コロナウイルスの感染者数が増え、企業が国内外の出張を禁止するなど人やモノの移動を制限する動きが広がっている。米景気悪化懸念から売りが膨らんだ。三指数ともにイールドスプレッドが大幅に拡大したことから、かなり割安感が強まった。そのため、先行き新型コロナウイルスが終息するような展開になると、一気に大幅に反転する可能性が高くなっている。

 

NYダウは、再び260日SMAの26,969ドルを下抜けした。また、5日SMAの26,248ドルを下抜けしたことで、短期的な戻り基調も一旦は後退した。ただ、5日SMAは緩やかに上向きとなっていることから、早々に5日SMAを回復するようなら、再び戻り基調となりやすい。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、売られ過ぎ域から%DがSlow%Dを上抜け維持していることで、戻り基調になる兆しは残っている。米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドが大幅拡大したことで、割安感が強まっている。リスク回避の動きが強く、ネガティブな材料に反応しやすい地合いとなっている。好材料が出てくると、割安感が強いだけに一気に上昇基調となる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.704%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/6/3-▲4.038%、

               19/8/5-▲4.102%、20/2/28-4.541%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月4日:▲4.253%⇒3月5日:予想▲4.589%

 

3月5日のNYダウが大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.704%から▲0.115%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.363%と上回った。19年6月3日の大底4.038%を+0.551%と上回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.487%と上回った。20年2月28日の大底4.541%と+0.048%上回った。

 

NYダウが大幅反落したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。カリフォルニア州のニューサム知事が4日、州全域に非常事態宣言を発動するなど、米国内でも新型コロナウイルスの感染者数が増え、企業が国内外の出張を禁止するなど人やモノの移動を制限する動きが広がっている。米景気悪化懸念から売りが膨らみ、一時1100ドル超下落する場面があった。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.071%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/6/3-▲3.881%、

                19/8/5-▲4.002%、19/8月15日-4.179%

               20/2/28-▲4.499%

・3月4日:▲4.275%⇒3月5日予想▲4.604%

 

S&P500が大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.071%から+0.533とかい離が逆転していることで割安になってきた。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.735%上回った。19年6月3日の大底となった3.881%を+0.723%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.602%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.425%上回った。20年2月28日の大底4.499%まで+0.105%上回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.574%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/6/3-▲2.328%、

              19/8/5-▲2.383%、 19/8/15-▲2.498%

・3月4日:▲2.709%⇒3月5日予想▲2.968%

 

NASDAQが大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.574%から+0.394%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+0.789%上回った。19年6月3日の大底となった▲2.328%に対して+0.640%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.585%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.470%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで+0.165%上回った。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場では過去のイールドスプレッドを上回るなど急速に割安感が高まっている。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、急速な戻り基調となりやすい。イールドスプレッドが▲2.9%台まで拡大しており割安感が強くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が大幅反落したうえ、米長期金利も大幅低下したことで三指数ともに前日比で大幅拡大した。改めて新型コロナウイルスの感染拡大やカリフォルニア州全域に非常事態宣言が発動されるなどが嫌気された。また、米景気悪化懸念も加わり大幅に反落した。また、全般的には米長期金利が1%割れまで低下していることから、株価には割安感が強い。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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東京金240時間SMAがレジスタンス!

2020/03/06/08:41:15

 

★2月28日以降の東京金60分足では、もみ合う展開ながら240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値の重い展開となっている。240時間SMAを上抜け出来るかが注目点となる。

 

NY金先物市場は1635.60-1675.50ドルのレンジ相場となった。米株が暴落し、米債利回りが大幅に低下するなど、新型肺炎の世界的な感染拡大による世界経済への懸念が高まり、投資家のリスク回避姿勢が再燃したことで、逃避資産の金に買いが入った。為替相場でドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金の買いを後押しした。時間外取引となる5日のアジア市場では1640ドルを挟んだ水準で推移したが、通常取引開始後は株安を意識した買いが強まる展開となり、通常取引終了後の時間外取引で1675.50ドルまで一段高となった。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)では、ゼロラインがサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、過熱感が出ているものの%DとSlow%Dが上を向いていることから上昇基調は継続している。

 

東京金の日足では、ロウソク足は横ばいとなってきた5日SMAを維持しており、短期的には戻り基調となってきた。しかし、10日SMAの5,719円がレジスタンスとなり上値を抑える重い展開となっている。NY金は、米国株安や米長期金利低下などリスク回避の動きが強まっていることで、底堅い展開が予想される。為替市場はリスク回避の円買いが強まっていることから、東京金の重石となる。

本日の注目点は、10日SMAを上抜け出来るのか、それとも再び5日SMAと25日SMAを下抜けるのかが焦点となる。本日の米2月雇用統計の発表があり、相場が変動しやすいので注意が必要となる。

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 感染拡大でリスク回避の円買い強まる!

2020/03/06/07:46:04

 

★欧州市場朝方の取引では、米長期金利の動きに連れながらも値幅は狭く、107.30円を中心にもみ合い商状となった。なお、欧州株は堅調に取引を開始した。新型肺炎に伴う懸念が根強く、NYダウ先物が400ドル超下げ幅を広げ、欧州株も軟調に推移する中、107.15円付近を下抜けるとストップロスを巻き込み下落した。ただ、NYダウ先物と米長期金利の下げが一服となるに連れて、ドル売りの動きは一巡した。その後は、NY勢の本格参入を前にいったん下堀りの動きは一服した。しかし、NYダウ先物の大幅安と米長期金利の大幅な低下が重石となり106.80円近辺で上値の重い展開となった。

 

新型肺炎の感染拡大による世界景気の下振れ懸念から、世界的に株価が下落するとリスク回避目的の円買い・ドル売りが優勢となった。NYダウの下げが一服するも600ドル超安水準で軟調な動きが継続した。NYダウが950ドル超安、米長期金利が0.90%割れに低下している動きを嫌気されドルは下げ止まらない展開となった。リスク回避の円買いが止まらず、ドル/円は105.94円まで安値を更新した。

 

★欧米主要経済指標

・米・10-12月期非農業部門労働生産性改定値:前期比年率+1.2%(予想:+1.3%、速報値:+1.4%)
・米・10-12月期単位労働コスト改定値:前期比年率+0.9%(予想:+1.4%、速報値:+1.4%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.6万件(予想:21.5万件、前回:21.9万件)
・米・失業保険継続受給者数:172.9万人(予想:173.8万人、前回:172.2万人←172.4万人)
・米・1月製造業受注:前月比‐0.5%(予想:-0.1%、12月:+1.9%←+1.8%)
・米・1月耐久財受注改定値:前月比‐0.2%(予想:-0.2%、速報値:-0.2%)
・米・1月耐久財受注(輸送用機除く)改定値:前月比+0.8%(速報値:+0.9%)
・米・1月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比+1.0%(速報値:+1.1%)

 

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は105.94-107.38円のレンジ相場

・英国とEUのFTAなどの初会合では交渉が難航

・新型肺炎の感染拡大による世界景気の下振れ懸念からリスク回避

・米10年債金利は一時0.8976%まで低下し過去最低水準

・ドルインデックス指数は一時96.73と1月7日以来の低水準

・VIX指数は31.99から39.62へ上昇

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トルコリラ/円と一目均衡表は相性が良い!

2020/03/05/10:24:20

 

★トルコ統計局は2月28日、10-12月期トルコ国内総生産(GDP)を発表し、前年比では6.0%と予想5.0%を上回る成長率となった。伸び率は18年1-3月期以来の高水準となった。トルコの経済成長も、18年7-9月期は何とかプラスを保ったが、その後3四半期期連続で前年比マイナスを記録した。19年7-9月期で小幅にプラス、そして今回の大幅プラス成長でやっと長いトンネルを抜け出せたことになる。そのため、2月28日の17.027円がボトムとなり戻り基調となっている。

トルコリラ/円の一目均衡表の日足では、転換線(赤線)基準線(青線)がレジスタンスとなり上値を抑える展開となっている。1月24日に基準線をじわりと下抜けしてから、基準線がレジスタンスとなり一度も終値で上抜け出来ないでいる。今回もしっかりレジスタンスとして意識されている。

基準線は横バイながら転換線が下向きを維持していることから、上値の重い展開となっている。

まとめると、基準線を上抜けできるかを見極めるまでは投資判断は『様子見』となる。下値を切り上げる展開となっているが、上値の重さが意識されると売り圧力が強まってくる。基準線を上抜け出来るようなら、雲の下限まで戻り基調となる可能性もある。

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