FITS エコノミックレポート

東京ゴムRSS3の週足ではレンジ下限で下げ止まるか?

2020/03/09/11:54:04

 

★東京ゴムRSS3の週足では、上限209.5円付近の上限と151.0円の下限のレンジ相場となっている。そして、レンジ下限に向かって下落基調が続いている。

また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)では、%DとSlow%Dの両線が下向きとなっており、下押しバイアスが強いことを示している。

買いのタイミングを計ることになる。

各SMAを下抜けしたため、過去の下限である19年10月4日週の安値154.3円、18年11月23日週の安値151.0円が一旦の目安となる。さらに、売られ過ぎから%DがSlow%Dを上抜けしたところが買い場となりやすい。そのため、現在は様子を見ながら、上記のような場面になるようなら戻り基調となりやすいので、買いのタイミングになりやすい。

 

 

カテゴリー: ホットニュース

ドル/円月足の三角持ち合い下放れの様相強まる!

2020/03/09/09:00:30

 

★ドル/円の月足で、2015年6月高値125.85円を起点として2018年10月高値114.55円を結んだトレンドライン(R1)と2016年6月安値98.98円を起点として2019年1月安値104.70円を結んだトレンドライン(S1)で形成されている三角持ち合いを下抜けしてきた。

約4年掛けて築いた三角持ち合いだけに大きく下振れする可能性があるので注意が必要となる。

ただし、3月末までに再び三角持ち合いの下限内に戻るようようなら、ダマシだったことになる。

17ヵ月SMA(赤線)34ヵ月SMA(青線)の下に位置しており、両線とも下向きになってきていることから、円高バイアスが強まっている。

長期期間掛けて三角持ち合いを形成したことで、下放れすると大きな動きになりやすい。現状は円高進行の初動にあるため、安易な円売りはリスクが高くなるので注意が必要となる。

カテゴリー: ホットニュース

東京金60分足では引き続き240時間SMAがレジスタンス!

2020/03/09/03:02:26

 

★3月2日以降の東京金60分足では、引く続き240時間SMA(茶線)がレジスタンスとして意識され上値を抑える展開が続いている。NY時間帯では上値の重さが意識され一時失速したが、引けにかけて戻り基調となった。しかし、240時間SMA近辺まで上昇した後は、押し戻されて終了した。今週はこの240時間SMAを上抜け出来るのかが注目点となる。週明けは雲のネジレがあることから、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1642.40‐1692.80ドルのレンジ相場となった。米国株が大幅続落し、米長期金利の低下も継続するなど、新型肺炎の感染拡大による世界経済への懸念で、投資家のリスクオフ姿勢が高まっている中、逃避資産の金に買いが入った。また、為替相場でドルが対ユーロで下落したことも、ドル建ての金の買いを後押しした。通常取引開始前の時間外取引で1690.70ドルまで買われた後、米雇用統計の改善を意識して1669.10ドルまで下落した。その後は、米国株式の動向を意識した相場展開となった。通常取引終了後の時間外取引で株安を意識して一時1692.80ドルまで買われたが、米国株式の下げ幅縮小を受けて1666.10ドルまで売られる展開となった。

 

価格帯別出来高では、5,500-5550円の出来高が多いことから上値が重くなると利益確定売りが入りやすく上値を抑える展開となっている。ただ、もみ合い相場ながら出来高を膨らませていることから、新規の買いも入っている。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを下抜けしたものの横ばいとなっており、底堅い展開となっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DとSlow%Dは上向きを維持していることから、戻り基調は継続している。

 

東京金の日足では、下向きの10日SMAが上値を抑える展開となっている。一方、5日SMAの5,638円と25日SMA5,626円がサポートラインとして意識され下値を支えている。上放れするのか、下放れするのか注目される。NY金はリスク回避姿勢が強く1,600ドル台後半で底堅い展開となっている。新型肺炎の感染拡大が継続しているうちは、安全資産として買われやすい地合いが継続する。今週1,700ドルトライするか注目される。為替市場では、世界的な株安や米長期金利の急低下からリスク回避の円買いが強まっており、東京金の上値を抑える要因となる。

17-18日に開催される米FOMCでの利下げは100%織り込まれており、利息の付かない金にとっては買い材料となりやすい。ただ、週末には一時104円台まで円高が進行するなど、ドル売り・円高になりやすい地合いが続く。そのため、NY金は上昇しても東京金は為替の影響を受けやすく、上値を抑える展開となりやすい。

 

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5分足で分かるドル/円欧米市場動向 良好な米雇用統計よりも新型肺炎の感染拡大を嫌気!

2020/03/09/03:00:15

★欧州朝方の取引では、NYダウ先物続落と米長期金利低下を受け、円やスイスフランを中心にドル全面安の流れが持続した。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州株が下げ幅拡大、米長期金利も0.80%割れにドルが再下落した。米長期金利の急低下を受けてリスクオフムードが一段と高まり、NYダウ先物が420ドル超安、欧州株も軒並み3%近く下落したことでドル売りが継続した。しかし、米長期金利が0.70%付近で下げ渋る中、ドル売りの勢いは一服した。ただ、欧米株は大幅安を持続した。引き続き新型肺炎の世界的な感染拡大を懸念して欧州株が全面安、NYダウ先物も大幅安となり、米長期金利が0.69%台まで一段と低下したことから、ドル売りが強まった。

 

2月米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想を上回り、失業率が強い内容となったが、ドルの戻りは限定的となった。米国株の大幅下落や米長期金利の低下が重石となった。クドロー米NEC委員長が景気刺激策の可能性に言及すると、NYダウが下げ幅を縮小したことでドルの買い戻しが入ったが、上値は限定的となった。引けにかけてNYダウの下げ幅を大きく縮小し、米長期金利の低下幅も縮小したことから、105円半ば近辺まで持ち直したが上値は抑えられた。

 

★欧米主要経済指標

・米・2月非農業部門雇用者数:前月比+27.3万人(予想:+17.5万人、1月:+27.3万人←+22.5万人)
・米・2月平均時給:前年比+3.0%(予想:+3.0%、1月:+3.1%)
・米・2月失業率:3.5%(予想:3.6%、1月:3.6%)
・米・1月貿易収支:-453億ドル(予想:-461億ドル、12月:-486億ドル←-489億ドル)
・米・1月卸売在庫改定値:前月比‐0.4%(予想:-0.2%、速報値:-0.2%)
・米・1月消費者信用残高:+120.21億ドル(予想:+165億ドル、12月:+202.51億ドル←+220.55億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.03-104.93円のレンジ

・新型肺炎の感染拡大を懸念したリスク回避の動き

・2月米雇用統計は概ね良好な結果でも反応は限定的

・クドローNEC委員長が景気刺激策の可能性に言及

・VIX指数は39.62から41.94へ上昇

カテゴリー: ホットニュース

イールドスプレッドで3月9日の米国株市場を先取り!

2020/03/07/10:57:22

 

★NY株式市場では、三指数とも下落したうえ、米長期金利も0.7%台と低水準に低下となったことで、イールドスプレッドは前日比で三指数ともに大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。三指数とともにかなり割安感で出てきていることから、反発すると大きくなりやすい。米国ではFRBによる利下げや財政政策拡大の動きはあるが、今回のリスク回避の動きは新型コロナウイルスの感染拡大にある。そのため、利下げしても財政政策を実施しても市場の不安は払しょくしない。まずは、感染拡大が縮小することや新型コロナウイルスのワクチンが開発されるなど、終息の方向が出るまでは不安定な市場が続く。三指数ともにイールドスプレッドが大幅に拡大したことから、かなり割安感が強まっている。

 

NYダウは、引けにかけて戻り基調となったことから陽線引けとなった。しかし、5日SMAの26,340ドルを下抜けしたことで、短期的な戻り基調も一旦は後退している。ただ、5日SMAは緩やかに上向きとなっていることから、早々に5日SMAを回復するようなら、再び戻り基調となりやすい。一方、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、5、3、20、80)は、売られ過ぎ域から%DがSlow%Dを上抜け維持していることで、戻り基調になる兆しは残っている。米長期金利が大幅低下したことでイールドスプレッドが大幅拡大しており、割安感が強まっている。リスク回避の動きが強く、ネガティブな材料に反応しやすい地合いとなっている。好材料が出てくると、割安感が強いだけに一気に上昇基調となる。

 

NYダウの割高の目安は3.00%近辺、S&P500は3.00%割れ、ナスダックは1.5%以下が昨年からの割高の目安となっている。一方で割安の目安では、イールドスプレッドがNYダウ:4.0%台、S&P500:3.8%~4.0%台、NASDAQ:2.3%~2.5%台で割安感からの反発となりやすい。

 

★米国市場のイールドスプレッドは、米国債金利と米国株益利回りを比較する指標である。株式市場は国債市場よりリスクが高いことから、株式市場に割高感が生じ国債市場に割安感が生じれば、投機筋は株式を売って国債を買う。また、国債市場に割高感が生じ株式市場に割安感が生じれば、国債を売却して株式を買うことになる。

そのため、株式市場の天底を探るひとつの参考指標となる。

 

米10年国債金利とNYダウ:2011/4/21以降の平均▲4.854%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲3.069%、19/4/25-▲3.048%

                20/01/17‐▲3.018%

(NYダウが割高・米国10年債割安の状態)

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲4.226%、19/8/5-▲4.102%、

               20/2/28-▲4.541%、20/3/5-4.552%

(NYダウが割安・米国10年債割高の状態)

・3月5日:▲4.552%⇒3月6日:予想▲4.749%

 

3月6日のNYダウが下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.854%から▲0.105%と平均値よりかい離していることで割高になっている。19年1月3日の大底▲4.226%を+0.523%と上回った。19年8月5日の大底▲4.102%を+0.647%と上回った。20年2月28日の大底4.541%と+0.208%上回った。20年3月5日の4.552%を+0.197%と上回った。

 

NYダウが下落したことで株式益利回りは低下した。また、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大した。米国債券に対してNYダウが前日比で割安となった。前日比では米国債券を買うよりもNYダウを買う方が良いことになる。新型コロナウイルス感染拡大への懸念が高まる中、リスク資産を手仕舞い安全資産とされる米国債などに資金を移す動きが続いた。米金利低下に歯止めがかからないことで、米景気への懸念を強めた面もあり一時900ドル近く下落した。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官は追加緩和を示唆したほか、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は感染により大きな被害を受ける中小企業や航空セクターなどに的を当てた支援を政府が検討する可能性も示唆したが、判断する前に状況を確認する必要があると指摘した。クドロー米NEC委員長の言及後は下げ幅を縮めた。

 

米10年国債金利とS&P500:11/4/21以降の平均▲4.232%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲2.731%、19/4/25-▲2.966%

               20/01/17-▲2.990%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲3.869%、19/8/5-▲4.002%、

                19/8/15-▲4.179%、20/2/28-4.499%

               20/3/5-▲4.598%

・3月5日:▲4.598%⇒3月6日予想▲4.836%

 

S&P500が下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲4.232%から+0.604とかい離が逆転していることで割安になってきた。また、19年1月3日の大底となった▲3.869%を+0.967%上回った。また、19年8月5日の大底となった▲4.002%を+0.834%上回った。19年8月15日の▲4.179%を+0.657%上回った。20年2月28日の大底4.499%まで+0.337%上回った。20年3月5日の4.598%を+0.238%上回った。

 

米10年国債金利とNASDAQ:11/4/21以降の平均▲2.703%

・直近イールドスプレッド縮小:18/12/3-▲1.198%、19/4/25-1.468%

・直近イールドスプレッド拡大:19/1/3-▲2.179%、19/8/15-▲2.383%、

              19/8/15-▲2.498%、 20/3/5-▲2.967%

・3月5日:▲2.967%⇒3月6日予想▲3.183%

 

NASDAQが下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことでイールドスプレッドは前日比で大幅拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)した。平均値の▲2.703%から+0.480%とかい離が逆転していることで割安になっている。また、19年1月3日の大底となった▲2.179%に対しては+1.004%上回った。19年8月5日の大底となった▲2.383%に対して+0.800%上回った。19年8月15日の大底となった▲2.498%に対して+0.685%上回った。20年2月28日の大底2.803%まで+0.380%上回った。20年3月5日の▲2.967%に対して+0.216%上回った。

 

NASDAQはハイテク関連銘柄が多く米中貿易摩擦の影響が大きく、三指数の中で上下に振れるボラティリティが最も高くなっている。特に米中通商協議の行方に左右されやすく、報道に振れやすい地合いとなっている。NASDAQ市場では過去のイールドスプレッドを上回るなど急速に割安感が高まっている。そのため、新型コロナウイルスの感染などのポジティブな報道があると、急速な戻り基調となりやすい。イールドスプレッドが一気に▲3.10%台まで拡大しており割安感がより強くなっている。

 

三指数のイールドスプレッドは、三指数が下落したうえ、米長期金利も大幅低下したことで三指数ともに前日比で大幅拡大した。新型コロナウイルスの感染拡大により、世界的な景気悪化懸念も加わり大幅に下落した。また、全般的には米長期金利が0.7%台の低水準で推移していることから、株価には割安感が強い。ウイルス感染報道や米中貿易交渉、中東情勢、英国のブレグジットなどの報道で市場は振れやすい状況となっている。

 

※PERの発表が時間的に遅行することから、前営業日の数値を使って当日終了時の予想を算定している。

 

※毎日イールドスプレッドを掲載していますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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