FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2022/02/03/07:43:22

米国株式市場:強い米企業決算受け買い優勢に

NYダウは224.09ドル高の35629.33ドル、ナスダックは71.55ポイント高の14417.55ポイントで取引を終了した。昨日引け後に発表された検索大手グーグルを運営するアルファベット(GOOG)の好決算で投資家心理が改善し、寄り付き後は上昇した。業績が景気動向の影響を受けにくいディフェンシブ株の上昇も目立った。その後、1月の民間雇用統計が予想外の減少となったため景気回復懸念に一時下落に転じる局面もあった。しかし、強い企業決算への期待に再び上昇し、引けにかけて上げ幅を拡大した。VIX指数は21.96から22.09へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ユーロ買い強まりドル売りやや優勢に

ユーロ/ドルは、欧州時間発表の1月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が予想を大幅に上回り、過去最大を記録すると、欧州中央銀行(ECB)が金融政策の正常化に向けた議論を前倒しで進めるとの見方が広がりユーロ買いが膨らんだ。NY市場に入ると、1月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が30.1万人減と予想の20.7万人増に反して大幅に減少したことが分かりドル売りが加速。一時1.1330ドルと日通し高値を付けた。そのあとは、ウクライナ情勢を巡る緊張が続いていることなどが嫌気されて一時1.1293ドル付近まで上値を切り下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。なお、米政府は緊迫化するウクライナ情勢を踏まえ、数日中に3000人規模の米軍部隊を北大西洋条約機構(NATO)のポーランドやルーマニアなどに派遣すると発表した。一方、ロシア政府は『欧州での新たな米軍部隊配備は破壊的』との見解を示したと伝わった。 

 

ドル/円は、ユーロやポンドに対してドル売りが強まると、円に対してもドル売りが先行した。予想を下回る米雇用指標も相場の重しとなり、一時114.11円と日通し安値を更新した。ただ、一時は1.74%台まで低下した米10年債利回りが1.78%台まで低下幅を縮めるとドル円も下げ渋る展開になった。米国株が堅調に推移したことも相場を下支えし、114.47円付近まで下げ幅を縮めた。 

 

NY原油先物市場は小幅に4日続伸:地政学リスクを警戒した買い優勢

NY原油先物市場は87.10-89.72ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』は生産水準を日量40万バレル引き上げる現行の方針を3月も維持することを決定した。『OPECプラス』の決定が伝わると一時89.72ドルまで上昇した。もっとも、その後は利益確定目的の売りに押されて上げ幅を縮小した。ニューヨーク市場の序盤に89.72ドルまで買われたが、雇用関連指標の悪化を嫌気して一時87.10ドルまで反落。ただ、地政学的リスクの高まりを警戒した買いが入ったことで88.42ドルまで反発し、通常取引終了後の時間外取引でも88ドル台を維持した。 

 

NY金先物市場は3日続伸:ウクライナ情勢の緊張の高まりから買い優勢

NY金先物市場は1794.60-1812.00ドルのレンジ相場となった。外国為替市場でドル安が進み、ドル建ての金の割安感を意識した買いが入った。また、ウクライナ情勢を巡って米露間の緊張が高まっていることも相場の支援材料になった。アジア市場で1794.60ドルまで下げた後、1月米ADP雇用統計が大幅に悪化したことから、ニューヨーク市場の序盤にかけて1812.00ドルまで買われた。その後は米国株高などを意識して上げ渋った。通常取引終了後の時間外取引では1808ドル近辺で推移した。

 

米国債券市場は反発:米雇用指標の悪化を受け買い優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.15%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い1.77%で終了した。1月ADP全米雇用報告が予想を大幅に下回ったことを受けて、債券買いが優勢となった。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2022/02/02/07:48:15

米国株式市場は上昇:景気敏感株がけん引して上昇

NYダウは273.38ドル高の35405.24ドル、ナスダックは106.12ポイント高の14346.00ポイントで取引を終了した。良好な企業決算に加え、予想を上回った1月ISM製造業景況指数や12月JOLT求人件数を好感し、寄り付き後は上昇した。その後、ISM指数の支払価格の上昇を受け長期金利が上昇に転じると、売り圧力が強まり一時下落に転じる局面も見られた。しかし、全国34州でコロナ入院患者が減少したとの統計を受け、回復期待が強まり景気敏感株がけん引し再び上昇した。引けにかけて上げ幅を拡大し、一時300ドル超上昇した。個別ではゴールドマン・サックスやボーイング、ビザの上昇が目立った。VIX指数は24.83から21.96へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国の過度な利上げ観測後退でドル売り継続

ユーロ/ドルは、前日に複数の米連邦準備理事会(FRB)高官が市場の過度の利上げ観測をけん制する姿勢を示したことから、全般ドル売りが出やすい地合いとなった。インフレ率が高止まりする中、欧州中央銀行(ECB)が金融政策の正常化に向けた議論を進めるとの見方もユーロ買い・ドル売りを促し、一時1.1279ドルと日通し高値を付けた。1月米ISM製造業景気指数は57.6とほぼ予想通りの結果となったが、仕入価格指数が76.1と予想の67.0を大幅に上回ったことから、米10年債利回りが一時1.8179%前後まで急伸した。ドルを買い戻す動きが広がり、1.1235ドル付近まで下押しする場面もあった。ただ、引けにかけては再び強含んだ。

 

ドル/円は、米国の金融引き締めへの過度な警戒感が和らぐ中、一時114.53円と日通し安値を付けたものの、米ISM製造業景気指数発表後に米長期金利が上昇すると114.89円付近まで下げ渋った。ただ、米長期金利が上昇幅を縮めると再び上値が重くなっている。なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するブラード米セントルイス連銀総裁は『3月会合で利上げを支持する』『0.50%の利上げがFRBの助けになるとは思わない』『市場が今年5回の利上げを織り込むことは悪い予想ではない』などと述べたと伝わった。 

 

NY原油先物市場は3日続伸:OPECプラス会合待ちで方向感欠く

NY原油先物市場は86.55ドル-88.87ドルのレンジ相場となった。2日に開催される石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』会合の内容を見極めたいとの思惑から、方向感を欠いた動きとなった。ニューヨーク市場の序盤に86.55ドルまで下げた後、反転し、88.87ドルまで買われたが、利食い売りが入ったことで上げ渋った。通常取引終了後の時間外取引では88ドルを挟んだ水準で推移した。

 

NY金先物市場は続伸:ドル安を好感した買い

NY金先物市場は1796.20-1809.70ドルのレンジ相場となった。前日に米連邦準備理事会(FRB)高官から過度な利上げ観測をけん制する発言が伝わり、この日の為替市場ではややドル売りの動きが目立った。ドル建ての金には割安感が生じ、一時1809.7ドルまで上昇する場面も見られた。アジア市場で1796.20ドルまで下げた後、ニューヨーク市場の序盤にかけて1809.70ドルまで買われたが、その後は米国株高などを意識して伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引で1800ドルを再び下回った。

 

米国債券市場はまちまち:米仕入れ価格指数が予想上回り売り優勢に

米国債券市場で中期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)1.16%で終了した。また、長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.79%で終了した。1月米ISM製造業景気指数はほぼ予想通りの結果となったものの、仕入価格指数が予想を大幅に上回ったことから債券売りが強まった。米国株相場の上昇も相場の重石になった

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2022/02/01/07:58:38

米国株式市場は上昇:年金基金によるリバランス買い

NYダウは406.39ドル高の35131.86ドル、ナスダック469.31ポイント高の14239.88ポイントで取引を終了した。米国の金融引き締めへの警戒感やウクライナ情勢を巡る緊張が続いていることが嫌気されて売りが先行したものの、すぐに持ち直した。市場では『年金基金による月末のリバランス(配分調整)の買いが入った』との声が聞かれ、一時420ドル超上昇した。ハイテクやエネルギー関連株の上昇がけん引したほか、ボーイングの上昇も手伝い、終日堅調に推移した。VIX指数は27.66から24.83へ低下した。

 

NY外国為替市場:月末に絡んだドル売りフローを観測

ユーロ/ドルは、一時1.1146ドル付近まで下押しする場面もあったが、週明け早朝取引で付けた日通し安値1.1138ドルがサポートされると買い戻しが進んだ。1月独消費者物価指数(CPI)速報値が予想を大幅に上回ったことが分かると、市場では『インフレ懸念から欧州中央銀行(ECB)による金融政策の正常化の議論が想定より早まる』との見方が浮上しユーロ買い・ドル売りを後押しした。月末のロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだドル売りのフローも観測されて、一時1.1248ドルまで上値を伸ばした。米国株相場が底堅く推移したことで、リスク選好のドル売りも出た。なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するジョージ米カンザスティ連銀総裁は『米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の正常化の過程で、金融市場は混乱に直面するかもしれない』『より積極的な量的引き締め(QT)で緩やかな利上げが可能』などと発言した。

 

ドル/円は、1月米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)が65.2と予想の61.7を上回ったことで下げ渋る場面も見られたが、対ユーロなどでドル安が進むとドル円も弱含んだ。月末のロンドン・フィキシングに絡んだドル売りのフローが観測されると、前週末の安値115.12円を下抜けて一時114.89円まで値を下げた。デイリー米サンフランシスコ連銀総裁はこの日、『早ければ3月にも利上げに踏み切ると予想』『FRBは景気を支えながら年末までに政策金利を1.25%まで余裕をもって引き上げることが可能』と述べたほか、ボスティック米アトランタ連銀総裁は『3月FOMCでの0.50%の利上げは好ましい政策措置ではない』などと述べたが、相場の反応は限られた。

 

NY原油先物市場は続伸:ウクライナ情勢を巡る懸念継続で買い優勢

NY原油先物市場は86.34ドル-88.39ドルのレンジ相場となった。ウクライナ情勢を巡るロシアと欧米諸国の対立が原油供給に影響を及ぼすとの見方が相場を下支え。また、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国でつくる『OPECプラス』が2日に開催される会合でも現行の増産ペースを維持するとの見方も買い材料視された。ニューヨーク市場の中盤にかけて86.34ドルまで売られたが、株高やユーロ反発を意識し高いが入ったことで再上昇。通常取引終了後の時間外取引で88.39ドルまで一段高となった。 

 

NY金先物市場は3営業日ぶりに反発:ドル安・ユーロ高で買い戻し

NY金先物市場は1785.80-1800.90ドルのレンジ相場となった。外国為替市場でドル安が進み、割安感が生じたドル建ての金に買いが集まった。米金利の上昇が一服したことも、金利が付かない金の下支え要因となった。ユーロ・ドル相場の反発を意識した買いが入っており、ニューヨーク市場の序盤に一時1800ドル台を回復した。米国株高を意識して一時伸び悩んだが、金融引き締めを警戒した換金売りは縮小した。通常取引終了後の時間外取引では1800ドル近辺で推移した。

 

米国債券市場は下落:欧州債券売りに連れて売り優勢に

米国債市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.17%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比1.78%で終了した。予想を上回る独インフレ指標を受けて欧州債相場が下落すると、米国債にも売りが波及したが、そのあとは月末の機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入ったため下げ幅を縮めた。 

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2022/01/31/03:01:01

米国株式市場は上昇:米長期金利が低下したことで買い戻しが優勢に

NYダウは564.69ドル高の34725.47ドル、ナスダック417.79ポイント高の13770.57ポイントで取引は終了した。ウクライナ情勢や連邦準備制度理事会(FRB)の大幅な利上げを警戒した売りに、寄り付き後は下落し一時350ドル超下落したがその後持ち直した。注目となっていた10-12月期雇用コスト指数が予想を下回る伸びにとどまったため金利が低下したことで、高PER(株価収益率)のハイテクが買われ一時570ドル超上昇した。VIX指数は30.49から27.66へ低下した。

 

NY外国為替市場:米経済指標受け米長期金利が低下するとドル売り

ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1121ドルと2020年6月2日以来の安値を付けたものの、その後持ち直した。このところ急ピッチでユーロ安・ドル高が進んでいたため、週末を控えた持ち高調整目的のユーロ買い・ドル売りが出た。米10年債利回りが低下に転じたことも相場の支援材料となり、一時1.1173ドルと日通し高値を付けた。市場では『12月米個人消費支出(PCE)はほぼ予想通りの結果となったが、10-12月期米雇用コスト指数が予想より弱い内容となったため米債買い(金利は低下)・ドル売りで反応した』との指摘があった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めが意識されるため、上値も限定的だった。米金融大手ウェルズ・ファーゴは『FRBが年内に1.25%の利上げを実施し、量的引き締め(QT)を7月に開始する見込み』とのレポートを出したほか、バンク・オブ・アメリカは『FRBは3月を皮切りに年内に0.25%の利上げを計7回(1.75%)実施する』との見方を示した。 

 

ドル/円は、FRBによる金融引き締めが積極的なペースで実施される可能性が意識され、日本時間夕刻には一時115.68円と11日の高値に面合わせした。ただ、NY市場に入ると弱含んだ。FRBが物価の目安とするPCEコアデフレーターは前年同月比4.9%上昇と前月の4.7%上昇から加速し、1983年以来の高い伸びを記録したものの、同時に発表された雇用コスト指数が予想を下回ったため、ドル売りが先行した。米長期金利が低下に転じたことも相場の重石となり、一時115.09円と日通し安値を更新した。 

 

NY原油先物市場は小幅反発:ウクライナ情勢絡みの供給懸念で買い優勢

NY原油先物市場は86.44ドル-88.84ドルのレンジ相場となった。ウクライナ情勢を巡り、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)諸国の対立への懸念が高まっている。ロシアから欧州への原油供給の障害になるとの見方が、原油相場を支える要因になった。エネルギー供給不安は消えていないことから、ニューヨーク市場の序盤にかけて88.84ドルまで買われたが、ドル高を意識して伸び悩み、一時86.44ドルまで下げた。通常取引終了後の時間外取引では87ドルを挟んだ水準で推移した。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週比4基増加の495基となった。

 

NY金先物市場は続落:米金利やドルの先高観を嫌気した売り

NY金先物市場は1780.60-1800.30ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)のタカ派姿勢を受けた米金利やドルの先高観を嫌気した流れが継続した。金利が付かない資産であり、ドルの代替資産とされる金へ投資資金が向かいにくくなっている。ロンドン市場で1780.60ドルまで下げた後、ニューヨーク市場で1793.90ドルまで戻したが、通常取引終了後の時間外取引ではおおむね1790ドルを下回る水準で推移した。

 

米国債券市場は上昇:弱い米経済指標受け買いが優勢に

米国債券市場で中長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.16%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い1.77%で終了した。10-12月期米雇用コスト指数が予想より弱い内容となったことを受けて債券買いが先行した。1月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)確報値が予想を下回り、2011年11月以来の低水準となったことも相場の支援材料になった。

カテゴリー: 朝の市場コメント

朝の市場コメント!

2022/01/28/07:31:58

米国株式市場は下落:引けにかけて米国株は失速

NYダウは7.31ドル安の34160.78ドル、ナスダックは189.33ポイント安の13352.79ポイントで取引を終了した。米10-12月期国内総生産(GDP)の予想以上の高成長を好感し、寄り付き後は上昇した。原油高に伴うエネルギーセクターの上昇もけん引しNYダウは終日堅調に推移した。米長期金利が低下したため高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが先行し一時600ドル超上げたものの、引けにかけてはハイテクの売りに押されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅な利上げを警戒した売りに主要株式指数は下落に転じた。VIX指数は31.96から30.49へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国の金融引き締め観測からドル買い継続

ユーロ/ドルは、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では3月利上げの可能性が示唆され、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見では金融引き締めに前向きな姿勢が示された。また、この日発表の10-12月期米国内総生産(GDP)速報値が前期比年率6.9%増と予想の5.5%増を上回ったことから、全般ドル買いが入りやすい地合いとなり、一時1.1132ドルと2020年6月2日以来約1年8カ月ぶりの安値を付けた。その後の戻りも1.1162ドル付近にとどまった。市場では『重要なサポートとして意識されていた昨年11月24日の安値1.1186ドルを下抜けたことで、テクニカル的に売りが出やすかった』との声も聞かれた。 

 

ドル/円は、FRBの積極的な金融引き締め観測を背景にドル買いが優勢となり、一時115.49円と11日以来の高値を付けた。市場では『インフレが悪化すれば、FRBのさらなる行動につながる可能性があるため、ドルには上値余地が残っている』との声が聞かれた。 

 

オセアニア通貨は軟調だった。高く始まった米国株相場が下げに転じると、リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨に売りが出た。全般ドル高が進んだ影響も受けて、豪ドル/米ドルは一時0.7024米ドル、NZドル/米ドルは0.6570米ドルまで下落した。また、豪ドル/円は80.92円、NZドル/円は75.73円付近まで値を下げた。

 

NY原油先物市場は3日ぶりに小反落:ドル高で原油割高感から売り優勢

NY原油先物市場は86.20ドル-88.54ドルのレンジ相場となった。欧米株価の上昇を受け、景気回復による需要の高まりを期待した買いが先行した。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の米金利先高観の強まりによるドル高で、ドル建て原油価格に割高感が生じ、上昇幅を帳消しにした。エネルギー供給不安は消えていないことから、ニューヨーク市場の序盤にかけて原油先物は一時88.54ドルまで一段高となった。ただ、米国株式は伸び悩んでいること、ドル高が続いていることから、買いは一巡した。通常取引終了後の時間外取引で一時86.20ドルまで下げている。

 

NY金先物市場は大幅続落:米債利回りの先高観を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1792.70-1823.80ドルのレンジ相場となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)がタカ派な内容と評価され、金融政策の見通しに敏感な米2年債利回りが一時1.2%台へ戻すなど、金利の先高観が強い状態になっている。金利が付かない資産である金を売る動きが続いた。米株が序盤、堅調に推移し、安全資産としての金の需要を弱める場面もあった。通常取引終了後の時間外取引では1795ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

米国債券市場はまちまち:米国株失速で長期債に買い戻し

米国債券市場で中期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.18%で終了した。また、米長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%低い(価格は上昇)1.80%で終了した。前日に大幅下落した反動で買いが入ったほか、米国株の失速が債券買いを誘った。

カテゴリー: 朝の市場コメント

カテゴリー

カレンダー

4月 2024
« 1月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ページの先頭へ