FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2022/01/07/07:32:55

米国株式市場は下落:金融引き締めへの警戒感から売り優勢

NYダウは170.64ドル安の36236.47ドル、ナスダックは19.30ポイント安の15080.87ポイントで取引を終了した。週次失業保険申請件数が増加したほか、12月ISM非製造業景況指数が予想を大幅に下回ったため強い回復期待が後退し、寄り付き後は下落した。連邦準備制度理事会(FRB)による速やかな金融引き締めへの警戒感もくすぶり終日軟調に推移した。米長期金利の上昇で高PER(株価収益率)のハイテク株には売りが出やすかった。ただ、前日に軒並み大幅安になったことから押し目買いが入り反発する銘柄もあった。VIX指数は19.73から19.61へ低下した。

 

NY外国為替市場:米金融引き締め観測高まりドル買い戻し

ドル/円は、11月米貿易収支や前週分の米新規失業保険申請件数、12月米ISM非製造業指数が予想より弱い内容だったことが分かると、円買い・ドル売りが先行し、一時115.59円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値115.62円が目先サポートとして意識されると下げ渋った。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、米利上げと保有資産の縮小が想定より速いペースで進むとの見方が広がったことから、米長期金利はこの日も上昇傾向を維持した。日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いも出やすく、一時115.95円付近まで下値を切り上げた。なお、FOMCで今年投票権を有するブラード米セントルイス連銀総裁は『米連邦準備理事会(FRB)は早ければ3月に利上げする可能性がある』と述べたほか、『必要に応じてインフレに対して一段と積極的な措置を講じる良い状況にある』『昨年12月時点で今年3回の利上げを想定』などと語った。

 

ユーロ/ドルは、この日発表の米経済指標が軒並み弱い内容だったことが分かると、ユーロ買い・ドル売りが進行し、一時1.1332ドルと日通し高値を付けた。ただ、米金融政策の正常化が想定より速いペースで進むとの見方から米金利が上昇し、欧米金利差の拡大を見込んだユーロ売り・ドル買いが出ると1.1286ドル付近まで下押しした。

 

NY原油先物市場は4日続伸:カザフスタンの地政学リスクで買い優勢

NY原油先物市場は76.73ドル-80.24ドルのレンジ相場となった。堅調地合いが続いている原油相場は買いが先行し、2月限は一時80ドルの大台を回復した。カザフスタンで反政府デモが発生し、日量160万バレルの産油国でもあるカザフスタンの地政学リスクへの警戒感が買いを後押しした。また、石油輸出国機構(OPEC)加盟国のリビアの産油量が減少していることも引き続き相場の支援材料となった。アジア市場で76.73ドルまで下げたものの、中期的な原油需要増加への期待は残されており、ニューヨーク市場の序盤にかけて80.24ドルまで買われた。ただ、米国金利の先高観は消えていないことから、80ドル超の水準で利食い売りが観測されており、一時79.07ドルまで下げた。通常取引終了後の時間外取引では主に79ドル台半ば近辺で推移した。

 

NY金先物市場は3日ぶりに反落:米長期金利の上昇を嫌気した売り

NY金先物は1785.40-1811.60ドルのレンジ相場となった。昨日の取引終了後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で想定より速いペースで利上げが実施される可能性が指摘されたことを受けて、米10年債利回りが昨年4月以来の高い水準まで上昇し、金利を生まない金は売りが先行した。アジア市場の序盤で1811.60ドルまで買われたが、換金目的の売りが増えたことによって上値は重くなった。ニューヨーク市場の序盤に1785.40ドルまで下落した。その後、1795.90ドルまで反発したが、戻り売りの興味は残されており、通常取引終了後の時間外取引では1790ドルを下回る水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:米金融政策の正常化の思惑から売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.03%高い(価格は下落)0.86%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い1.72%で終了した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、米金融政策の正常化が想定より速いペースで進むとの見方から債券売りが続いた。利回りは一時1.7511%前後と昨年4月1日以来約9カ月ぶりの高水準を付けた。 

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2022/01/06/07:36:43

米国株式市場は下落:急速な金利高を警戒した売り強まる

NYダウは392.54ドル安の36407.11ドル、ナスダックは522.54ポイント安の15100.18ポイントで取引を終了した。民間部門の12月ADP雇用統計が予想を大幅に上回り労働市場の強い回復が証明されたことが好感され、寄り付き後は上昇した。景気循環株がけん引し、NYダウは日中取引で史上最高値を更新した。その後、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した12月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の中で、従来想定していたよりも早期で速やかなペースでの利上げやバランスシート縮小の可能性を示唆するタカ派姿勢を示したため、急速な金利高を警戒し大幅下落に転じた。高PER(株価収益率)のハイテク株に売りが集まり、指数を押し下げた。VIX指数は16.91から19.73へ上昇した。

 

NY外国為替市場:タカ派的な米FOMC議事要旨受けドル買い優勢

ドル/円は、足もとで相場上昇が続いたあとだけに、ポジション調整目的の円買い・ドル売りが先行し、一時115.62円と日通し安値を付けた。ただ、12月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が80.7万人増と予想の40.0万人増を大幅に上回ったことが分かると買い戻しがじりじりと進んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月14日-15日分)で利上げやバランスシート縮小について『前回の緩和縮小時よりも速いペースで実施するのが正当化される可能性』との見解が示されると、米長期金利が上昇した。ドル/円にも買いが入り116.18円付近まで戻した。
 FOMC議事要旨では『労働市場やインフレの状況を踏まえて、以前の予想よりも早めに、あるいはより速いペースでFF金利を引き上げることが正当化される可能性』『多くの参加者はバランスシートの縮小ペースについて前回の正常化局面よりも速くなる可能性が高い」との見解が示された。FF金利先物市場が織り込む3月会合での0.25%の利上げ確率は約80%に上昇した。 

 

ユーロ/ドルは、ポジション調整目的のドル売りが先行すると一時1.1346ドルと日通し高値を付けたものの、FOMC議事要旨が公表されると米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となり1.1302ドル付近まで上げ幅を縮めた。なお、米長期金利の指標である米10年債利回りは一時1.7087%前後と昨年4月6日以来約9カ月ぶりの高水準を付けた。 

 

NY原油先物市場は3日続伸:米FOMC議事要旨発表後に売られる

NY原油先物市場は76.51ドル-78.58ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』が小幅な増産方針を維持したことが支えとなるなか、ドル安・ユーロ高もドル建ての原油の買いを後押しした。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で原油在庫は214.4万バレルの取り崩しと市場予想ほど減少しなかったが、6週連続の在庫減となり、在庫統計の発表後も原油相場は堅調地合いを維持した。ロンドン市場で76.51ドルまで下げた後、中期的な原油需要の増加への期待が広がり、ニューヨーク市場で78.58ドルまで買われた。しかしながら、通常取引終了後の時間外取引で77ドル近辺まで反落した。

 

NY金先物市場は続伸:通常取引終了後に下落

NY金先物市場は1808.20-1830.70ドルのレンジ相場となった。為替市場でドル安・ユーロ高が進み、ドル建ての金に買いが入ったほか、物価の上昇が長期化するとの見方が強いなか、インフレヘッジ目的の買い意欲も根強かった。ニューヨーク市場の序盤に1830.70ドルまで買われたが、中盤にかけて伸び悩んだ。通常取引終了後の時間外取引で1808.20ドルまで下落した。

 

米国債券市場は下落:タカ派的な米FOMC議事要旨を受け売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は下落)0.83%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.05%高い1.70%で終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月14日-15日分)で利上げや保有資産の圧縮について、『前回の緩和縮小時よりも速いペースで実施するのが正当化される可能性』との見解が示されると、債券売りが広がった。利回りは一時1.7087%前後と昨年4月6日以来約9カ月ぶりの高水準を付けた。 

 

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2022/01/05/07:39:03

米国株式市場はまちまち:景気回復を期待した買い優勢

NYダウは214.59ドル高の36799.65ドル、ナスダックは210.08ポイント安の15622.72ポイントで取引は終了した。本年のパンデミック終息に伴う強い回復を期待した景気循環株中心とした買いに寄り付き後は上昇した。ISM製造業指数や雇用関連指標が予想を下回ったため失速したもののNYダウは終日堅調に推移し、連日で史上最高値を更新して終了した。米長期金利の上昇を受けて、利ざや改善期待からゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が買われた。原油高を背景に石油株も堅調だった。ハイテクは長期金利の上昇を受けて売られ、ナスダック総合指数は下落した。VIX指数は16.60から16.91へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢に

ドル/円は、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.6840%前後と昨年11月24日以来の高水準を付けたことを受けて、円売り・ドル買いが先行し、一時116.35円と2017年1月以来約5年ぶりの高値を付けた。12月米ISM製造業景気指数が58.7と予想の60.0を下回ったことで一時115.96円付近まで上値を切り下げる場面もあったが、下押しは限定的だった。新型コロナウイルスの変異型『オミクロン株』による経済への悪影響は限定的との見方が広がる中、米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測を背景に円売り・ドル買いが出やすい地合いとなった。なお、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は『FRBは今年2回の利上げを実施する必要がある』との見解を示した。 

 

ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.1272ドルと日通し安値を付けたものの、12月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったことが分かると買い戻しが優勢になり、一時1.1322ドルと日通し高値を更新した。もっとも、米長期金利が上昇傾向を維持したため、戻りは限定的だった。ユーロポンドなどユーロクロスの下落につれた売りも出た。 

 

NY原油先物市場は続伸:リスク選好ムード継続で買い優勢

NY原油先物市場は75.70ドル-77.64ドルのレンジ相場となった。世界でオミクロン株の感染が急速に拡大しているが、重症化リスクは低いとの見解が多く示されており、経済への影響は限定的との見方から投資家のリスク選好ムードが続いており、リスク資産の原油も買われた。石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』の閣僚級会合では小幅な増産方針を2月も維持することで合意した。アジア市場で75.70ドルまで売られたが、中期的な原油需要の増加への期待が広がり、ニューヨーク市場の序盤にかけて77.64ドルまで買われた。その後はドル高を意識した売りが増えており、通常取引終了後の時間外取引では77ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

NY金先物市場は反発:インフレヘッジ目的の買い

NY金先物市場は1798.10-1817.20ドルのレンジ相場となった。節目の1800ドル近辺がサポートとして意識され、下値の堅い動きとなった。オミクロン株の重症化リスクが低いとの見方が広がり、投資家のリスク選好志向が強まっていることや米長期金利の上昇が金の上値を圧迫するも、インフレヘッジ目的の買いが下値を支えている。ニューヨーク市場の序盤に1798.10ドルまで売られたが、中盤にかけて1817.20ドルまで反発した。米長期金利の高止まりや原油先物の上昇を意識して上昇一服となったが、通常取引終了後の時間外取引でも1815ドル近辺で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:米FRBによる早期利上げ観測を嫌気

米国債券市場で中期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)0.75%で終了した。また、長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)1.65%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)による早期利上げ観測を背景に債券売りが優勢となった。利回りは一時1.6840%前後と昨年11月24日以来の高水準を付けた。

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2022/01/04/07:36:21

米国株式市場は上昇:経済の強い回復継続期待から買い優勢

NYダウは246.76ドル高の36585.06ドル、ナスダックは187.73ポイント高の15832.80ポイントで取引を終了した。新型コロナ、オミクロン変異株急拡大にもかかわらず、『流行が短期で収束する』との専門家の見解を受け、経済の強い回復継続期待に寄り付き後は上昇した。食品医薬品局(FDA)は製薬会社ファイザー(PFE)の新型コロナウイルスワクチンをめぐり、12-15歳にも追加接種を認める緊急使用許可を出したと発表した。オミクロン株流行への対策強化も好感され、終日堅調に推移した。ハイテク株の上昇も後押しし、引けにかけてNYダウは上げ幅を拡大した。また、市場では『年初とあって年金基金などの新規資金の流入を見込む買いが入った』との声が聞かれた。VIX指数は17.22から16.60へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ユーロ/ドルは、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時1.6385%前後と11月24日以来の高水準を付けたことを受けて、全般ドル買いが優勢となり、一時1.1280ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時96.33まで上昇した。

 

ドル/円は、クロス円が下落した影響を受けて円買い・ドル売りが先行。22時30分前に一時114.95円と日通し安値を付けた。ただ、米長期金利の上昇に伴うドル買いが優勢になるとアジア時間に付けた115.36円をわずかに上抜けて115.37円とオミクロンショック時の11月26日の高値に面合わせした。もっとも、11月24日の高値である115.52円がレジスタンスとして意識されると上昇は一服した。NY中盤以降は115円台前半でのもみ合いに終始した。

 

NY原油先物市場は反発:エネルギー需要の回復期待から買い優勢

NY原油先物市場は74.27ドル-76.46ドルのレンジ相場となった。4日に石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』の閣僚級会合を控え、神経質な動きになった。現行の日量40万バレルの増産目標を引き上げる可能性への警戒感で売られる場面もあったが、これまでの小幅な増産方針が維持される公算が大きいとの見方や今年はエネルギー需要が一段と回復するとの期待から反発した。リビアの石油生産が2油田を結ぶ主要パイプラインのメンテナンスのため、1週間にわたって日量20万バレル減少するとの発表も支援材料となった。ニューヨーク市場の序盤にかけて74.27ドルまで売られたが、欧米株高を意識した買いが入ったことで一時76.46ドルまで買われた。新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染拡大が経済に与える影響を見極める必要があるものの、通常取引終了後の時間外取引でも76ドル近辺で推移し、底堅い動きを保った。 

 

NY金先物市場は3日ぶりに反落:ドル高と米長期金利の上昇を嫌気し売り

NY金先物市場は1798.20-1833.00ドルのレンジ相場となった。オミクロン株の感染拡大は続いているが、重症化リスクは低く、経済への影響は大きくないとの見方が強く、リスク回避志向は後退しており、安全資産とされる金は売りに押された。ドル高・ユーロ安や米長期金利の上昇も、金利を生まないドル建ての金の売りを後押しした。アジア市場の序盤に1833.00ドルまで買われたが、主要通貨に対するドル買いが優勢となったことや、欧米諸国の株高を意識して売りが優勢となった。一時1798.20ドルまで下げており、通常取引終了後の時間外取引でも1805ドル以下の水準で推移した。

 

米国債券市場は下落:米景気の回復基調が続くとの期待から売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)0.77%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.12%高い1.63%で終了した。米景気の回復基調が続くとの期待から米国株が底堅く推移すると、安全資産とされる米国債に売りが出た。利回りは一時1.6385%前後と11月24日以来の高水準を付けた。 

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2021/12/30/07:43:22

米国株式市場はまちまち:景気循環株中心に買い強まる

NYダウは90.42ドル高の36488.63ドル、ナスダックは15.51ポイント安の15766.21ポイントで取引を終了した。新型コロナの新規感染件数が過去最多を記録する中、大規模な都市封鎖に繋がる可能性は少ないとの楽観的見解に景気循環株中心に寄り付き後は買われた。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長や政府のファウチ首席医療顧問が2022年のパンデミック終了の可能性に言及したことも支援材料となり、NYダウは終日堅調に推移し、1カ月ぶり最高値を更新し引けた。ハイテクは金利の上昇を警戒し売られ、ナスダック総合指数は小幅下落した。VIX指数は17.54から16.95へ低下した。

 

NY外国為替市場:米長期金利上昇でドル買い優勢

ユーロ/ドルは、米国で新型コロナウイルスの新規感染が加速する中、NY勢が本格参入したあとは全般ドル売りが優勢となった。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けてドル売りと円売りが活発化すると、前日の高値1.1333ドルを上抜けて一時1.1369ドルまで上値を伸ばした。なお、米ジョンズ・ホプキンス大学によると、28日の新規感染者数は7日間の移動平均で約26万5000人となり、過去最多を記録。新型コロナ変異型『オミクロン型』が広がり、医療逼迫の懸念が高まっている。

 

ドル/円は、欧州市場では一時115.03円と11月26日以来約1カ月ぶりの高値を付ける場面もあったが、115円台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。ロンドン・フィキシングに向けてドル売りが強まると、一時114.63円と日通し安値を更新した。ただ、同時に円売りも優勢となったため、その後は再び115.00円付近まで持ち直した。米7年債入札後に米10年債利回りが上昇幅を拡大したことも相場を下支えした。

 

NY原油先物市場は6営業日続伸:一時77ドル台前半まで上昇

NY原油先物市場は75.36ドル-77.37ドルのレンジ相場となった。米エネルギー省(EIA)週間石油在庫(12/24時点)で原油在庫が-357.6万バレル(前週 -471.5万バレル)と取り崩しが続いたことを確認後、11月26日以来の77ドル台へ上振れた。しかし頭打ちとなり、上昇幅を縮小した。原油受け渡し地点オクラホマ州クッシングの在庫が+105.5万バレル(前週 +146.3万バレル)と、積み増しを継続していたことなどが重しとなった可能性もある。ロンドン市場で75.36ドルまで売られたが、ニューヨーク市場の中盤にかけて77.37ドルまで買われた。その後、75ドル台半ばまで売られる場面があったが、通常取引終了後の時間外取引で76ドル台半ばまで反発している。 

 

NY金先物市場は反落:米長期金利上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は1789.10-1808.00ドルのレンジ相場となった。米10年債利回りが一時1.55%台へ水準を上げるなど米金利の上昇が先行した。金利が付かない資産である金の相対的な価値低下もあって、金相場は重く推移した。新型コロナウイルス・オミクロン株に関する懸念後退も、安産資産とされる金を買う動きを抑制した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1789.10ドルまで下落。米長期金利の動向を意識した売りが入った。ただ、その後に1806.30ドルまで戻しており、下げ幅は縮小。通常取引終了後の時間外取引では主に1805ドル台で推移した。

 

米国債券市場はまちまち:米国株高でリスク選好から売り優勢に

米国債券市場で中期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)0.74%で終了した。また、長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.07%高い(価格は上昇)1.55%で終了した。米国株式市場でNYダウやS&P500種株価指数が史上最高値を更新する中、安全資産とされる米国債には売りが出た。7年債入札が低調だったことも相場の重石となった。 

 

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