FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

2022/02/10/07:33:18

米国株式市場は上昇:米国の感染者減少で経済正常化期待から買い優勢

NYダウは305.28ドル高の35768.06ドル、ナスダックは295.92ポイント高の14490.37ポイントで終了した。米国での新型コロナウイルス感染者減少に伴って経済正常化への期待感が高まった。米長期金利が低下したことで、高PER(株価収益率)銘柄に買い戻しが入ったことも相場を押し上げた。NYダウは一時360ドル超上昇する場面があった。VIX指数は21.44から19.96へ低下した。

 

NY外国為替市場:翌日に米1月CPIの発表を控え全般様子見ムード広がる

ドル/円は、米金融政策の動向を占う上で重要な1月米消費者物価指数(CPI)の発表を翌日に控えて、様子見ムードが広がった。NY時間の安値は115.38円、高値は115.57円で値幅は19銭程度だった。良好な米10年債入札を受けて米10年債利回りが1.90%台まで低下するとドル売りが出る場面もあったが、反応は一時的だった。米金利が低下幅を縮小したことでドル円にも買い戻しが入った。なお、メスター米クリーブランド連銀総裁は『3月の利上げとバランスシートの積極的な縮小を支持する』と述べたものの、『0.50%の幅での利上げサイクルを開始する必要はない』との見方を示した。また、ボスティック米アトランタ連銀総裁は『今年は0.25%ずつの3回の利上げが適切とみているが、4回の利上げに気持ちが傾いている』などと語った。

 

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)による年内利上げ観測が根強い中、ユーロ買い・ドル売りが入った。『多くのECBメンバーはインフレ見通しに不信感を抱いている』との一部報道も相場を下支えし、一時1.1448ドルと日通し高値を付けた。ただ、前日の高値1.1449ドルが目先レジスタンスとして働くと、1.1420ドル付近まで押し戻された。 

 

産油国通貨は堅調だった。米エネルギー省(EIA)が発表した週間在庫統計で原油在庫が2018年10月以来の水準まで減少したことが明らかになると需給ひっ迫懸念からWTI原油先物価格が上昇した。産油国通貨であるカナダドルやメキシコペソに買いが入った。カナダドルは対米ドルで1.2666カナダドル、対円では91.21円まで上昇したほか、メキシコペソは対ドルで20.4433ペソ、対円で5.65円まで値を上げた。

 

NY原油先物市場は3日ぶりに反発:原油在庫の減少を意識した買い

NY原油先物市場は88.41ドル-90.58ドルのレンジ相場となった。イラン核合意を巡るイランと米国の協議進展期待が高まるなかで一時88.41ドルまで下落する場面があった。ただ、EIA週間在庫統計で原油の在庫が2018年10月以来の水準まで減少したことが明らかになると、需給ひっ迫懸念から90.58ドルまで反発した。ニューヨーク市場の序盤にかけて88.41ドルまで下落したが、原油在庫の減少が報告されており、ニューヨーク市場の中盤にかけて90.58ドルまで買われた。通常取引終了後の時間外取引では主に90ドルを挟んだ水準で推移した。 

 

NY金先物市場は4日続伸:米長期金利の上昇一服を好感した買い

NY金先物市場は1825.50-1837.10ドルのレンジ相場だった。週明けからの強い地合いを引き継ぐ形で一時1837.1ドルまで上昇した。一方、明日には1月米消費者物価指数(CPI)の結果を控えて様子見ムードが広がるなか、動き自体は鈍かった。
ニューヨーク市場の序盤にかけて1825.50ドルまで下げたが、米長期金利の上昇は一服し、押し目買いが入ったことで1837.10ドルまで買われた。ただ、米国株高が続いており、安全逃避的な金買いが一段と強まる状況ではなく、通常取引終了後の時間外取引では1835ドルをやや下回る水準で推移した。 

 

米国債券市場はまちまち:経済指標イベント控えポジション調整売買

米国債券市場で中期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.35%で終了した。また、長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)1.94%で終了した。明日の1月米消費者物価指数(CPI)の発表を前に、ポジション調整目的の買いが入った。良好な米10年債入札も相場を下支えした。 

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2022/02/09/07:27:09

米国株式市場は上昇:米国での感染者減少で経済正常化への期待から買い

NYダウは371.65ドル高の35462.78ドル、ナスダックは178.79ポイント高の14194.46ポイントで取引を終了した。米国での新型コロナウイルス感染者減少に伴って経済正常化への期待感が高まると買いが優勢となった。長期業績見通しや自社株買いが好感されたアムジェンが8%近く上昇し、1銘柄でダウ平均を124ドルほど押し上げた。米長期金利が上昇し利ざやが改善するとの見方から、JPモルガン・チェースなど金融株も堅調だった。VIX指数は22.86から21.44へ低下した。

 

NY外国為替市場:米金利先行観からドル買い優勢に

ドル/円は、欧州市場では一時115.23円付近まで売られる場面もあったが、NY市場では堅調に推移した。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締め観測から米金利先高観が強まる中、米長期金利の指標である米10年債利回りが一時1.9686%前後と2019年11月以来の高水準を更新すると全般ドル買いが先行した。NYダウが450ドル超上昇したことも相場の支援材料となり、一時115.63円と日通し高値を付けた。1月28日の高値115.68円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。

 

ユーロ/ドルは、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。10日の1月米消費者物価指数(CPI)への関心が強まる中、米長期金利の上昇基調が継続した。小幅ながらもユーロ売り・ドル買いが出た。半面、欧州中央銀行(ECB)の年内利上げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが入り、相場を下支えした。なお、ビルロワドガロー仏中銀総裁が『インフレの急進は一時的』『ECBに対する市場の反応は強すぎた可能性がある』と発言するとユーロ売りが出る場面もあったが、反応は一時的だった。

 

NY原油先物市場は続落:引き続き利益確定売り優勢

NY原油先物市場は88.51ドル-91.68ドルのレンジ相場となった。昨日に続き、先週末までの相場続伸に対する利益確定売りが優勢となった。イラン核合意を巡る米国とイランの協議進展で輸出拡大などの警戒感が高まっていることも売り材料視された。原油先物はアジア市場から下げており、ニューヨーク市場の中盤にかけて節目の90ドルを下回り、一時88.51ドルまで一段安となった。 

 

NY金先物市場は3日続伸:インフレヘッジ目的の買いが優勢

NY金先物市場は1816.00-1829.90ドルのレンジ相場となった。米長期金利の上昇が続くなか、インフレヘッジを目的に金を買う動きがこの日も続いた。アジア市場で1816.00ドルまで下げたが、ニューヨーク市場でじり高となり、米長期金利は上昇したものの、金先物は一時1829.90ドルまで買われる場面があった。通常取引終了後の時間外取引では1828ドル近辺で推移した。

 

米国債券市場は下落:米国の金融引き締め観測から売り

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)1.34%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い1.96%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが加速するとの観測が強まる中、この日も債券売りが続いた。利回りは一時1.9686%前後と2019年11月以来の高水準を付けた。 

 

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2022/02/08/07:51:49

米国株式市場はまちまち:米FRBの金融引き締め警戒感から売り優勢

NYダウは1.39ドル高の35091.13ドル、ナスダックは16.66ポイント安の4483.87ポイントで取引を終了した。米国では新型コロナウイルスの新規感染者数が減少しており、経済活動の正常化への期待から買いが入った。指数は一時230ドル超上昇する場面があった。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め加速への警戒から売りも出やすく、引けにかけては値を消した。 VIX指数は23.22から22.86へ低下した。

 

NY外国為替市場:全般は材料出尽くしによる持ち高調整の展開

ドル/円は、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが加速するとの観測が強まる中、アジア市場では一時115.38円まで値を上げたものの、前週末の高値115.43円がレジスタンスとして働くと上値が重くなった。市場では『いったん材料出尽くしとして持ち高調整の円買い・ドル売りが入った』との指摘があり、一時114.88円と日通し安値を更新した。ただ、前週末の安値114.78円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開になった。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.9376%と2020年1月以来の高水準を付けたことも相場を下支えし、115.18円付近まで持ち直した。もっとも、『市場の関心は10日の1月米消費者物価指数(CPI)に向いている』との声も聞かれ、そのあとは大きな方向感が出なかった。 

 

ユーロ/ドルは、一時1.1459ドル付近まで値を上げたものの、週明け早朝取引で付けた日通し高値1.1470ドルが目先レジスタンスとして意識されると1.1417ドル付近まで押し戻された。欧州中央銀行(ECB)の年内利上げ観測を背景に急ピッチでユーロ買いが進んだ反動で、ポジション調整目的のユーロ売り・ドル買いも出やすかった。ただ、そのあとは再び強含む展開となり、1.1444ドル付近まで下げ幅を縮めた。なお、ラガルドECB総裁はこの日、『インフレ見通しのリスクは上方向に傾いている』としながらも、『ユーロ圏のインフレ率が低下し2%前後で安定する可能性があるため、大規模な引き締めは必要ない』などと発言した。利上げについては『資産買い入れ終了前に実施しない』としたほか、『いかなる政策調整も段階的になる予定』などと語った。

 

NY原油先物市場は7営業日ぶりに反落:

NY原油先物市場は、先週末に2014年9月以来の高値を記録した後とあって、週明けは利益確定の売りが相場を主導した。イラン核合意の再建に向けた協議に進展の兆しが見られたことも相場の重しとなった。

 

NY金先物市場は続伸:インフレヘッジ目的の買い優勢

NY金先物市場は、インフレ高進を受けてヘッジ目的として金を買う動きが広がった。ウクライナ情勢が依然として緊迫化していることも買いを後押しした。

 

米国債券市場はまちまち:米FRBの金融引き締め観測から売り優勢

米国債券市場で中期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米2年債国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)1.28%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)1.92%で終了した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めが加速するとの観測が強まる中、この日も債券売りが続いた。利回りは一時1.9376%と2020年1月以来の高水準を付ける場面があった。

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2022/02/07/03:01:44

米国株式市場はまちまち:アマゾンの上昇を支えにハイテクは堅調

NYダウは21.42ドル安の35089.74ドル、ナスダックは219.19ポイント高の14098.01ポイントで取引を終了した。1月雇用統計の予想外に強い結果を受けて、年内の利上げ観測が一段と強まり、金利の上昇が嫌気され、寄り付き後は下落した。同時に、雇用の改善で消費拡大期待も強まりNYダウは一時上昇に転じた。半面、米国の金融引き締めが経済を冷やすとの警戒から景気敏感株の一角に売りが出たため、引けにかけては再び失速した。一方で、オンラン小売りのアマゾンの上昇が支援し、ハイテクは終日堅調に推移した。VIX指数は24.35から23.22へ低下した。

 

NY外国為替市場:良好な米雇用統計の結果受けドル買い強まる

ドル/円は、米長期金利の指標である米10年債利回りが時間外取引で1.80%台まで低下すると、一時114.74円と日通し安値を付けたものの、1月米雇用統計の結果が伝わると一転上昇した。米労働省が発表した米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比46.7万人増と予想の15.0万人増を大幅に上回ったほか、平均時給が前月比0.7%上昇/前年比5.7%上昇と予想の前月比0.5%上昇/前年比5.2%上昇を上回った。指標発表後は全般ドル買いが優勢となり、一時115.43円まで上値を伸ばした。なお、米10年債利回りは一時1.9338%前後と2020年1月以来2年1カ月ぶりの高水準を付けた。米金利先物の値動きから算出された3月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%利上げ確率は37%に達する場面があった。 

 

ユーロ/ドルは、3日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会とその後のラガルドECB総裁の会見を受けて、ECBの年内利上げ観測が強まる中、この日もユーロ買いが続き一時1.1484ドルと昨年11月11日以来の高値を付けた。その後、予想を上回る米雇用指標を受けて、米労働市場の堅調ぶりが鮮明になると、FRBが利上げに動きやすくなるとの見方が広がり全般ドル買いが優勢になり、一時1.1412ドルと日通し安値を付けた。ただ、ECBの金融政策正常化が想定より早く進むとの見方を背景としたユーロ買いは根強く、売り一巡後は1.1464ドル付近まで持ち直した。 

 

NY原油先物市場は6日続伸:供給逼迫を意識した買い優勢

NY原油先物市場は90.07ドル-93.17ドルのレンジ相場となった。米中部・北東部が暴風雪に見舞われており、主要なシェールオイル産地が生産停止に陥るとの懸念が浮上した。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』が追加増産を見送ったことも依然として材料視されており、供給逼迫を意識した買いが進んだ。一時は93.17ドルと2014年9月以来の水準まで上昇する場面も見られた。アジア市場の序盤で90.07ドルまで小幅安となったが、地政学的リスクの高まりを警戒した買いが再び強まり、ロンドン市場で92ドル台まで上昇した。ニューヨーク市場では、米雇用統計の改善を意識した買いが入り、一時93.17ドルまで一段高となった。ただ、その後は利食い売りが増えたことで上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では92ドルを挟んだ水準で推移した。米国の石油掘削装置(リグ)稼働数は前週比2基増加の497基となった。

 

NY金先物市場は反発:持ち高調整による買いが支え

NY金先物市場は1792.10-1815.80ドルのレンジ相場となった。1月米雇用統計が予想より強い結果となったことを受け、外国為替市場でドル買いが進むと、ドル建ての金の割高感を手掛かりにした売りが先行した。一時は1792.1ドルまで下押す場面も見られた。もっとも、昨日安値の1788.5ドルがサポートとして意識されると、週末を控えた持ち高調整の買いに支えられてプラス圏を回復した。ニューヨーク市場の序盤に1815.80ドルまで買われたが、1月米雇用統計の改善を意識して利食い売りが増えたことで1792.10ドルまで反落した。その後1810.80ドルまで戻したが、米長期金利の上昇を意識して再び上げ渋り、1810ドルを下回る水準で推移した。通常取引終了後の時間外取引では1808ドル近辺でもみ合う展開となった。 

 

米国債券市場は大幅続落:米雇用統計結果から米利上げ圧力強まり売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは大幅下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.12%高い(価格は下落)1.31%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い1.91%で終了した。1月米雇用統計で雇用者数が予想を大幅に上回り、賃金も予想を超える伸びを示すと米利上げ圧力が強まった。市場では『米連邦準備理事会(FRB)による年内6回(0.25%)の利上げの可能性をわずかながら織り込み始めた。3月利上げ幅については0.50%の確率がやや高まった』との声が聞かれた。利回りは一時1.9338%前後と2020年1月以来2年1カ月ぶりの高水準を付ける場面があった。 

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2022/02/04/07:28:14

米国株式市場は下落:低調な決算に加え1月雇用統計を警戒した売り

NYダウは518.17ドル安の35111.16ドル、ナスダックは538.73ポイント安の13878.82ポイントで取引を終了した。ソーシャル・ネット・ワーキング・プラットフォーム、フェイスブックを運営するメタ(FB)ほかハネウェル・インターナショナルやメルクの低調な決算に加えて、オミクロンの影響を受けた1月雇用統計の悪化を警戒し、寄り付き後は下落した。主要企業決算の強弱混合の結果や金利の上昇を受け投資家心理がさらに悪化し、引けにかけて下げ幅を拡大した。VIX指数は22.09から24.35へ上昇した。

 

NY外国為替市場:ユーロやポンド絡みの取引中心

ユーロ/ドルは、欧州中央銀行(ECB)はこの日、市場予想通り政策金利を据え置いたものの、ラガルドECB総裁が理事会後の会見で『インフレ見通しのリスクは上方向に傾いている』『短期的に特に上サイドのリスクがある』『全ての委員がインフレデータを懸念』と述べ、インフレへの警戒感を示すと独長期金利の上昇とともにユーロ買いが活発化し、一時1.1451ドルと1月14日以来の高値を付けた。なお、ラガルドECB総裁は2022年中の利上げについて質問されると、『可能性は非常に低い』としてきたこれまでの発言を一転した。『データ次第』と変え、否定的な見解を示さなかった。ECBが年内にも利上げするとの観測が高まった。

 

ドル/円は、米長期金利が上昇したことを手掛かりに円売り・ドル買いが先行したあとは114円台後半でのもみ合いとなったが、一時114.97円と日通し高値を更新した。もっとも、ユーロやポンド絡みの取引が中心となったため、NY市場でのドル円は大きな方向感が出なかった。なお、この日発表の1月米ISM非製造業指数は59.9と予想の59.5を若干上回ったものの、前月から低下し21年2月以来11カ月ぶりの低水準を付けた。

 

NY原油先物市場は大幅に5日続伸:ドル安を意識した買い優勢に

NY原油先物市場は86.75ドル-90.37ドルのレンジ相場となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する『OPECプラス』が昨日に従来の増産ペース維持を決めたことで需給の引き締まりが意識された。また、外国為替市場では対ユーロでドルが大幅に下落し、ドル建ての原油に割安感が生じたことも相場の下支えに。一時90.37ドルまで上昇し、終値としても2014年10月以来となる90ドル台に乗せた。 ロンドン市場で86.75ドルまで下げたが、地政学的リスクの高まりを警戒した買いが強まり、通常取引終了後の時間外取引で90.37ドルまで一段高となった。

 

NY金先物市場は4営業日ぶりに反落:米長期金利上昇で売り優勢

NY金先物市場は1788.50-1809.50ドルのレンジ相場となった。米長期金利が上昇し、金利を生まない金は売りが先行した。一時1788.5ドルまで下押しする場面も見られた。もっとも、その後は反動から買い戻しも入り、前日終値付近まで下値を切り上げた。ニューヨーク市場の序盤にかけて1788.50ドルまで売られた。その後は株安を意識して下げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では1805ドル近辺で推移した。

 

米国債券市場は下落:欧州債相場の下落に連れて売り優勢

米国債券市場で中長期ゾーンは下落(利回りは上昇)した。米2年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)1.19%で終了した。また、米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い1.83%で終了した。欧州中央銀行(ECB)による年内利上げ観測の高まりを背景に欧州債相場が下落すると、米国債にも売りが波及した。WTI原油先物価格が約7年4カ月ぶりの高値を付けたことも、インフレ懸念による債券売りを誘った。 

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